平成19年5月定例教育委員会

開催日時

平成19年5月17日(木) 10時~14時

開催場所

鳥取県教育委員室

出席委員

  • 委員長 山田 修平
  • 委員 堀田 收
  • 委員 今出 コズエ
  • 委員 上山 弘子
  • 委員(教育長) 中永 廣樹  

議事

(1)議案

  • 非公開 議案第1号 鳥取県立図書館協議会委員の任免について
  • 公開 議案第2号 鳥取県教育委員会証明書等交付事務規則の新設について
  • 公開 議案第3号 平成20年度鳥取県立高等学校入学者選抜方針について
  • 公開 議案第4号 平成20年度鳥取県立特別支援学校(幼稚部・高等部・専攻科)入学者選抜方針について

(2)報告事項

  • 公開 報告事項ア 処理に困っている通帳等に関する調査結果に基づく処理方針とその対応状況
  • 公開 報告事項イ 教育委員会事務部局人事について
  • 公開 報告事項ウ みんなが子育てに携わるための鳥取県教職員プランの進捗状況について
  • 公開 報告事項エ 平成19年度採用鳥取県公立学校栄養教諭選考試験の実施について
  • 公開 報告事項オ 平成19年3月高等学校卒業者の就職決定状況について
  • 公開 報告事項カ 県立高等学校における教科書の選定方針及び採択について
  • 公開 報告事項キ 県立高等学校教職員人事について
  • 公開 報告事項ク 平成20年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項について
  • 公開 報告事項ケ 日本工芸会中国支部50周年記念展受賞者について
  • 公開 報告事項コ 国史跡の新指定について

(3)協議事項

  • 公開 協議事項1 学校を元気にする方策と教育委員会の役割について
  • 公開 協議事項2 次世代改革の推進について
  • 非公開 協議事項3 鳥取県就学指導委員会委員の改選について

※非公開の議案等につきましては、会議録は公開されません。

議事録

1.開会

(委員長)
 それでは19年5月の定例教育委員会を開会いたします。まず教育総務課長から日程説明をお願い致します。

2.日程説明

 それではお手元の日程表をご覧ください。本日は最初に議案といたしまして、第1号烏取県立図書館協議会委員の任免について、第2号烏取県教育委員会証明書等交付事務規則の新設について他ご覧の4件でございます。 次に報告事項としまして、ア、処理に困っている通帳等に関する調査結果に基づく処理方針とその対応状況、イ、教育委員会事務部局人事について他ご覧の10件でございます。 最後に協議事項としまして、1、学校を元気にする方策と教育委員会の役割について他ご覧の3件でございます。以上です。

3.一般報告

(委員長)
 はい、では教育長の方から一般報告をお願いします。
 
(教育長)
 私の方から一般報告いたします。いくつかありました。

 まず4月23日ですけれども日野高校の郷土芸能部が台湾公演を行いましてその報告に見えました。生徒が3人代表で来られました。校長さんと先生と。台湾のマサオ国際観光文化フェスティバルで公演したんです。非常に評判が良かったと。3ヶ所で公演したということでした。生徒も非常にハキハキしていて、女子生徒の方が部長さんなんですけれども、非常に意欲的に経験を語られてとっても良かった。ああいうふうにしてたくさん出て行って公演するというのが自信につながっていっていいなあと思いました。非常に元気でした。これは台中県、台湾の中部の辺の台中県の県長さんから出演の要請があったそれを受けて出られたということで。智頭農林高校も麒麟獅子で以前出たことがありますので2番目です。

 2つ目です。「高校生のマナーアップさわやか運動」を4月24日から27日まで4日間行いました。これは全県的に、いろんな駅や列車の中で子どもたちに声を掛けてマナーを大事にするように呼びかけるということであり、効果が上がっていると思っています。

 それからその次に4月25日ですけど県立学校長会がございまして、各課から所管の事務の説明等がありました。 それから学校評価についての研究協議もございました。私の方から少し話をさせてもらう中で、管理職に求められるマネジメント力だとかコンプライアンスですとかそういうものを大事にしてくださいとか、教職員の資質を高めてくださいだとかそんなことも話をいたしました。

 それからその次4月26日ですけれども次世代改革の推進本部の第一回の会議がございました。これは知事がマニフェストを掲げて当選されましたので、そのマニフェストを具体的にどうやってこう実際の施策に移していくかというそういうふうなことの全庁的な会であります。6つのチームが作られましてその中の一つとして教育委員会関係では私がチーム長になりまして、教育文化振興、子育て支援ということで入りました。これについては後で協議事項の中でご説明したいと思っていますけど、最初の会のときはあんまり評価がよくありませんで、知事は30点というふうにおっしゃったのであります。今これを受けてチームごとそれぞれ会を開いております。

 それからその次に4月27日から5月27日まで30日間ですけど『中ハシ克シゲ』の展覧会をやっています。4月27日には内覧会という形で行いました。これは朝日新聞と県立博物館とが主催でやっています。『ゼロプロジェクト』ということで新聞なんかに載っていましたけれども、みんなで戦争体験を話したりして共有しながら、プラモデルを接写して25,000枚くらいその写真をつないでいって一つの戦闘機を造っていくということをやっていく取り組みです。最後27日にはこれはバーニングということで、それは燃していくということで美保基地のほうを貸していただくという話になっています。中ハシ克シゲさんは京都市立芸大の助教授でして、中学校高校時代は米子で過ごしていらっしゃるんです。現代美術の非常に代表的な方であります。

 それからその次5月8日ですけれども全国の教育長の協議会の第1回の研究会議ということで行きました。私は第3部会の教育行政に入っていますので、そこで教員免許の話し等で意見交換をしたりしました。その後文科省の方から教育三法案、今国会にも出ていますけれどもこれについて説明があって意見を若干交換したのですけど、なんかこう機械的に話しておられるような感じがして意見があまり深まらないのです。時間が非常に少なくしてあってその辺が関係しているみたいですが。もうちょっと私は議論して言いたかったのですけど3,4人ぐらいしか言える時間がなくて。部会では結構話しましたけど。
 
 それからその次に5月9日ですけれどもさっきの推進本部、次世代改革の推進本部のチーム会議をこちらの方で主催してやりました。教育文化振興子育て支援チームということで今後の進め方を行いました。プロジェクトチームを作ったりしながらですね具体的に動いていこうというようなことであります。

 それからその次5月9日ですけれども6月の補正予算の総務部長聞き取りがございました。さっき説明があったことなのですけれども、米東の体育館、鳥西高の整備、妻木晩田の整備、学力向上対策、博物館のミュージアムショップ、この辺のことを出して復活でお願いしました。それを受けて今度は知事聞き取りが昨日ありました。鳥西高の整備と学力向上とこの二つの復活要求をしてきたところであります。

 次に、5月9日に5月の臨時議会が開かれました。議長とか副議長、常任委員、それから常任理事会の正副委員長などが決まりました。

 最後ですけれども、この間から何日かに分けて県立学校の校長面談をしています。これは評価育成制度の一環でして校長先生が今年度こういうふうな目標で取り組みたいということを自己申告書を出してくださいましたんで、それに基づいて一人30分ずつ面談を行いました。新しくなられた校長先生は特に私は意欲的だったなあと思って非常にいいスタートを切ってらっしゃるなあという感じを私は受けました。31名の方の面談をいたしました。以上です。
 
(委員長)
 今の何かご質問はありますか。よろしいですか。

 では議題に入ります。本日の署名委員さんは堀田委員さんと今出委員さんお願い致します。
 本日の議案第1号ですが、人事に関する案件ということで非公開にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。では非公開にします。議案第1号の説明をよろしくお願いいたします。

4.会議録

議案第2号 烏取県教育委員会証明書等交付事務規則の新設について
教育総務課長 議案第2号烏取県教育委員会証明書等交付事務規則の新設についてお諮りします。めくっていただきまして1ページに規則の新設理由等と規則の概要を挙げておりますが、その中に入る前の話なんですが、新設理由の1行目にも書いておりますとおり、鳥取県手数料徴収条例というのが昨年12月についに改正されておりまして、中身といいますのは今までは根拠法令がなかったために手数料を取らずに発行していた証明書というのが県にかなりありまして、そういうものを精査しまして新たに証明書一通当たり何円というような手数料額を定めたというのがこの改正なんですが、その中で教育委員会関係のものとしまして教育職員の免許証の授与とか、交付に関する証明書、高校卒業した後に様々な申請等で卒業の証明が欲しいというようなことで履歴、単位修得だとか学習成績の証明等を求めるそういったものが入っております。今回の条例改正に伴いまして、今まで無料でしたのでおよそですけれども約400万強ぐらいの収入増になるようです。
 
今回の資料に戻っていただきまして、この規則なのですが手数料を徴収するということを新たに決めたのですが、ただその取りかたをどうするかという詳細が実は決まっていませんでした。それで県の収入というのは基本的には収入証紙という切手のような形をしたものを申請書等に貼り付けてそれを消印をして収入するということにしておりまして、例えば申請書の記載の内容だとか貼り付けて納付することとかというような事務の手続きについて今回の規則で定めるということでして、事務については知事部局は別の規則で定めておりますが、今回では教育委員会関係の事務についてのこの手数料の徴収のしかたを具体的に定めたというものであります。それで手数料徴収のほうは4月から既に始まっておりまして、教員免許証関係辺りが3件ほどすでに実際に有料で徴収したものがあります。内容については先行してこういった内容のものをお願いしておりまして、今回規則で明文化したというものです。2番の表の中に書いておりますとおり申請書の中に申請の、例えば交付の求める内容とかその理由、あるいは申請者の住所氏名、連絡先などを書くことといったことを定めております。以上です。
委員長 なにかご質問等はありますか。
委員 証紙は各学校で手に入るのですか。卒業証明書なんかは各学校にもらいに行きますよね。
教育総務課長 証紙は販売所というのが指定されておりまして、かなりいろんなところで販売しておりますので大抵の学校であの購買部のようなところで扱っている例が多いと思いますが、そういったところで購入していただいて貼り付けるといったことになると思います。貼り付ける事務が多い所には、近くに販売所がないと申請に来られて張ってなかったら買って来てくださいといってまた遠くに行ってもらわないといけないということになりますので、それで用意してあると思います。
委員長 金額的にはいくらぐらいになるのですか。
教育総務課長 金額が2種類ありまして教員免許証の関係などは1件当たり650円です。それから高校の卒業とか単位習得の証明のほうは420円ということにしております。知事部局でやっている証明書等の事務とだいたい横並びで定めておるとこです。
委員長 はい、よろしいでしょうか。原案のとおりといたします。議案第3号です。
   
議案第3号 平成20年度鳥取県立高等学校入学者選抜方針について
高等学校課長 議案第3号です。平成20年度鳥取県立高等学校入学者選抜方針についてお諮りをいたします。
 
1ページをご覧ください。この入学者選抜方針の主な変更点は主に日程を定めるというところでございます。曜日等ございまして高校の卒業式とか中学校の行事とかを考えて日程を決めるわけでございます。それともう一つは配慮事項の表現を一部変えております。3ページに新旧対照表がございますのでご覧いただけたらと思います。
 
3ページの真ん中あたりに推薦入試の期日がございます。3番の(1)のアのところでございますが平成20年2月13日でございます。(2)の一般入学者選抜は3月6日と7日。
 
それから4ページにまいりまして、エのところで合格発表3月14日にしております。それから配慮事項についてでございますが4ページの下の方5番の配慮事項の(1)検査に当たっての配慮ということで身体等に障害にある生徒というところで、等を入れております。それから日本語指導が必要な外国、海外帰国生徒、それから外国籍生徒等ということで、身体等のところにつきましては発達障害の受験者の想定をしているということでこれは実際には実施要綱のほうではもうすでに入れたものと同じ表現にするものです。それから旧のほうで海外帰国生徒と表現していましたが、これも実施要綱のほうは海外帰国生徒等ということで外国籍生徒の受験についても同じ枠の中で考えておりましたが、いろいろ具体的に日本語指導が必要な海外帰国生徒、外国籍生徒等ということで外国籍生徒についても実際にそこに表現したところでございます。以上でございます。
委員長 何かご質問はありますか。この日本語指導を必要なというのは外国籍生徒も修飾しているわけですね。それと日本語指導が必要なという程度はどこでどんなふうに見分けるということですか。
高等学校課長 それは中学校の方からこの特別措置願が出るということで判断をしたいと思っております。
委員長 よろしいですか。ではこれも原案のとおり決定いたします。それでは議案第4号お願い致します。
   
議案第4号 平成20年度鳥取県立特別支援学校(幼稚部・高等部・専攻科)入学者選抜方針について
特別支援教育室長 議案第4号、平成20年度鳥取県立特別支援学校(幼稚部・高等部・専攻科)入学者選抜方針についてお諮り致します。裏をごらんください。基本方針につきまして従来平成13年度から盲学校高等部保健理療科及び専攻科を除いた高等部につきましては入学希望者の内、出願資格を有する者は全員入学という方針をとってまいりました。従いまして本年度の入学者選抜におきましてもこの方針でいきたいというふうに考えております。
 
しかしながら烏取盲学校高等部保健理療科、それから同じく烏取盲学校高等部専攻科理療科につきましては、按摩、マッサージ、指圧師、針師、灸師の養成施設の認定を受けている施設でございますのでここには定員がございます。保健理療科については8名、理療科につきましては10名という、申請で認可を受けているために定員がございますので、ここについては入学確定者数が募集生徒数に満たない場合にはその不足の生徒数については再募集を実施したいと考えております。出願資格につきましては変わりありません。日程等につきましては先ほどの高等学校の入学者選抜の実施日と同じ日にしていくということで、そこが日程等については変わってきております。
 
それからもう一つ検査の項目で高等部真ん中の行ですけれども、これまでは学力検査・面接等としておりました。そこの部分を諸検査に変えております。ただしここは先ほどもいいました烏取盲学校の保健理療科は除いております。諸検査ということでそこに諸検査の内容が※印で表しておりますけれども諸検査についてこういうこと基礎学力を含めますが、これも障害の程度に応じて個々の実体に即したものを各学校が実施するものであります。それから保健理療科と理療科につきましては学力検査という名前でそのまま残させていただきたいと。
 
それから面接、ここでいいます学力検査は県が一律に高等学校入学者選抜のように作成するものではなくやはり障害の実態に応じて盲学校が作成する児童生徒の実態を把握するための検査と考えております。再募集につきましては以下のとおりでございます。以上です。
委員長 何かご質問はありますでしょうか。この烏取盲学校の理療科、専攻科の方定員がそれぞれ8名、10名ですが、予想としてはどんなんですか。
特別支援教育室長 予想をはるかに下回ります。
委員長 下回るというのが現実なのですか。
特別支援教育室長 一桁、しかも5人程度が一番多いところです。中途失明者の方が多いです。
委員長 いかがでしょうか。よろしゅうございますか。それではこれも原案のとおり決定いたします。以下は報告事項になります。順次お願いします。報告事項のアお願いします。
   
報告事項ア 処理に困っている通帳等に関する調査結果に基づく処理方針とその対応状況について
教育総務課長 報告事項のア。処理に困っている通帳等に関する調査結果に基づく処理方針とその対応状況について報告します。
 
1ページ、一番上のところにマル印で4つ程上げておりますが、この件につきましてはご承知のとおり昨年から調査をしてその後追加調査、それから処理方針を立てて、そのつど委員会の方には報告させていただいております。
 
それで処理方針というのは下の表に上げておりますが、これの右側から2番目の処理方針の欄まではすでに報告等している内容と同じでありまして、今回のこの報告で一番右側の対応状況というところであります。今まで処理方針の中で処理に困っていた現金とか郵券とかというのは残っておりましたが、それらはきちんとした処理をしようということで県の歳入に繰り入れたり、それぞれの機関で例えば郵券でしたら受払簿という出入りをきちんと記録する簿冊を作って保管するという方針を定めておりました。その後例えば1番の現金・通帳の県への繰り入れということで昨年から今年の4月までで収納作業をしていまして129万を収納したということであります。2番目の郵券等については受払簿を今年の1月までに作成しまして75万あまりの郵券について記載してきちんと管理を始めたといったことであります。
 
それから大きいのは3ページをご覧いただきたいと思いますが、右側の対応状況の欄に通知発出済み5月11日ということで上げておりますが、これはずっとこの右側の対応状況のところでいくつか出ております。先日ちょっと遅くなりなしたが一連の処理に困っている通帳等の状況をふまえて総括的な事務に当たって心構えとか振り込むべきことをまとめた通知を出しました。これによって各機関に今後こういったようなことがないようにということを徹底しておりますが、最後にちょっと残念なご報告なのですが、4ページの一番下のところに追加の報告というように今回一件で出てしまいまして、内容については緑本と書いておりますが、学校の管理規程なんかを網羅した冊子ですけれども、以前有償で販売していたときの売上げに伴う現金が東部教育局の金庫の中に残っているのが、新たに異動の引継ぎ作業等をしているときに見つかりまして、こういったようなものが通知を出す前だったのですけれどすでに処理方針を固めていろいろ取り組んでいたさなかにあってしまいまして、ほんとにこれで全部出し尽くしたのかというように思われかねないところなのですけれども、そういったようなことがあったのですけれども、この際これもきちんと報告に出しておことこうということで急きょ最後に追加させていただきました。
 
それでこれについては4月24日に適切な対応の改めてこの件を受けて周知をするよう通知を出しまして、この12万あまりでしたけれども県への繰り入れは既に済ませました。この件に関しましては管理が不徹底だったということで1名口頭注意をしております。以上のようなことで昨年から始まりました教育委員会関係の不適切な経理等に関する処理とその対応を終了したというところです。以上です。
委員長 何かご質問はありますか。よろしいでしょうか。では報告事項のイお願いします。
   
報告事項イ 教育委員会事務部局人事について
教育総務課長 報告事項のイは 教育委員会事務部局人事についてであります。
教育総務課の副主幹これは教育企画室ですが、議会事務局の総務課の副主幹であります田中稔を5月10日付けで異動させたものであります。議会の方で知事選・議会選が4月に実施されたということで通常の4月1日の定期異動とは別の日程で今回異動をしたということであります。以上です。
委員長 報告事項のウです。
   
報告事項ウ みんなが子育てに携わるための鳥取県教職員プランの進渉状況について
教育総務課長 報告事項のウは、みんなが子育てに携わるための鳥取県教職員プランの進渉状況について報告します。
 
1ページに総括的な資料についてと思いましてまとめております。2ページ以下が個々の項目についての整備であります。このプランについては一番の経緯のところに上げておりますが、平成15年に成立しました次世代育成支援対策推進法に基づきまして17年に鳥取県教職員プランというのを作りました。このときには知事部局、それから病院局、警察、教育委員会というところでそれぞれ任命権者が独自にそれぞれプランを作ったということであります。このプランは法律自体10年間の法律ですので5年、5年というサイクルでプランを作ったということでその5年間の間毎年毎年、前年度の実施状況を報告させていただいて見直しにつなげるということにしております。そのため報告を昨年1回18年5月の定例教育委員会でさせていただいていてその後1の経緯のマルの4つ目ですけれど事務局内に推進会議ということで関係部局を集めての会議を作りました。たいそうな名前ですけれども実際は今まで個々の課で取り組んでもらっていたものをもうちょっと進捗関係をきちんとするために一度集まろうということで、こういう会議を数回開いております。
 
2番に 前年度までの取り組み状況・課題等というのを上げております。2ページ以下に横長の資料で上げているものの黄色で色を付けている部分が前年度までに実行したものでして、この1ページの資料の2番でいう四角で囲ってある中の左から2番目の四角で囲んである実施済み事項というのとは符合しております。それで色を使ってない部分というのが1ページの枠で囲ってある中の未実施事項に書いてあるものと一致しております。
 
最後に課題等と書いてありますのがこの実施済みや未実施済みというのをふまえてどんな課題が残っているかということで整理したものです。例えば1番の4つあるうちの項目の1番ですが、次世代育成支援をする各種制度の周知を図るという柱がありますが、子育て体験実例の紹介とか在職者への制度通知というのはかなりいろんな手段を使って書かれたと思っておりますが、実際に休業に入った方への情報提供というはこれが大事だなということで、プランには上がっていたのですが実際には休業に入った方というのは自宅に個人持ちのパソコンでインターネットでつないでいるという状態なんですが、県でいろいろ構築しているネットワークというのはやはりかなりいろんな情報が入っているものですので、簡単にインターネットで各個人の家庭には出せるものと出せないものというのがままあるといったようなことで、これは最初からわかっていたことじゃあないのかということもありますが、情報提供のやり方を知事部局のほうでもちょっと苦慮しているようですのでもう一度よく話し合いながら再度検討しないといけないかなあということで、課題のところに公開可能な情報内容等を改めてプランにフィットした格好で新規作成をしようということを課題として整理しております。
 
2番目の育児に専念できる環境づくりというところでは、職場復帰サポート研修というのをやりたいということは上げておりましたがこれは未実施事項の方に上げておりますが、19年度は実施するということで予定しております。等々でいろいろ項目を整理してみますと最初から上げていたけど実施はかなり無理があったなあとか。例えばパソコンの貸与というようなことを上げておりましたがこれも問題がかなりあるということがやっているうちに分かってきましたので、ちょうど今3年目ですけれども折り返し地点過ぎましたのでこの後は5年待つまで放置せずに出来る限り課題として見つかった点については取り組んで行きたいと思っています。今後の取り組みの方針ですが、1ページの1番下の3番に整理しております。まずこうやってプランを作っていろいろやってきたことについてどうかといわれると実際の現場職員の人数を把握して見たいなあと思いまして、来月にでも職員のアンケート調査等をとってみたいと思っています。それを元に来年度の事業とか今年度の途中からでも出来るものがあれば役立てて行きたいなあと思っています。それからこれはいつからということではなく随時なのですが職員間の子育て支援の事業所としての県の中心としてやっておりますので、そこと連携をしていきたいなあということで正直言いましてあちらの方がいろいろ先進的な取り組みをしております。例えばホームページで子育てメッセージというようなことで職員の体験談をメールマガジンにしたのを各所に送るというようなことをしておりまして、そういったようなことがこちらの方でも効率よくという意味で拝借出来るものはしたいし、こちらの教員の体験といったようなものもあちらの方に役立てて発信させて頂きたいということで思っています。それで一応今年度中にそういったようなニーズとかいろいろな見直し折り返しを過ぎた見直しをまとめて来年度中には後期5ヶ年の計画作りに向けてのスタートにしたいなあと思っています。2ページ以下はまたご覧いただければいいと思います。以上です。
委員長 1ページの2の3と4のところの未実施のところを見ると、勤務時間帯の弾力的な変更・年次有給休暇、4のところの職場参観デーの実施、学校行事への男性教職員の参加、全部これは家庭教育推進企業制度の内容なんですね。学校とかそういう教育委員会がそれに協定してやればという話になるのですけど。
教育総務課長 教育委員会自体が事業所というか、一つの事業所とみると教員は従業員という感じですか。
委員長 個別の学校も一つに企業とみなしてそうするとこれとタイアップした制度になるかなあという感じがしますが。
教育長 今度短期大学さんが入ってくださったのですよね。
委員 このプランの周知徹底というか、どのくらい教員が理解しているかなあと思うんですけど。
教育総務課長 先日委員研修会を図書館でやったときにも、学校現場から来られた先生もホームページを見たことがほとんどなかったとおっしゃっていましたが、実態はたぶん教育委員会はホームページにのせて周知していると思っていてもそこを見たというのは少ないかと思います。それで実際には福利室の方が福利厚生制度ということでいろいろパンフレットなんかを配っていますのでそのような紙媒体の周知のほうが、実際には多いのかなあと思っていますけど。
委員長 プランを知っている人もいるのですが、具体的な“こういうことをやろうや”という事の方がわかりやすいんじゃあないんですかね。だから今言ったようなそういう例えば“子どもに来てもらおうや”とか“子どもの授業参観に行こうや”とかそういうもっていきかたもありかなあと思いますけどね。
教育長 出来ることから具体的に進めていくという形がいいと。網羅的に全部をカバーしてやるということばっかり初めから考えないでということですね。
委員 このような考え方を県の方が持っているということがわかると、お互いに参観日なんかも行きやすいし他のお母さん、女性の先生をどうフォローしていっていいかっていうのも高まってくる気がします。一番のところにも『男性教職員への制度周知と職場教職員・管理職員の意識啓発』というこのあたりを進めていかないと、ですね。
委員 基本的なことが分からないのですが今部局ごとにやるということですが。
教育総務課長 さっき委員長がおっしゃった教職員・我々もそうですけれども任命権者の下で従業員という見方で事業主のアクションプランというつくりですので、知事部局が一つ、教育委員会は教育委員会が任命権者ですので小中学校の教員や高校の教員も含めて一つの事業所ということで。病院と警察とはまた別に作っています。
委員 やっぱり仕事の内容が違うということかなあ。
教育総務課長 職場の職務の特性がそれぞれに全く違いますので一つのプランでは全部網羅出来ないということです。
委員 そうすると、知事部局との連携とかいいところを取り合うというのは、なんかお互いに同じ努力をするよりもいいような感じがしますね。
   
報告事項エ 平成19年度採用鳥取県公立学校栄養教諭選考試験の実施について
小中学校課長 報告事項のエ 平成19年度採用鳥取県公立学校栄養教諭選考試験の実施についてご報告します。
 
子どもたちの望ましい食習慣形成のために食に関する指導の推進中核的な役割を担う栄養教諭を採用するものであります。栄養教諭の職務内容は食に関する指導と学校給食の管理ということになりますけれども、この度の採用予定数は3名で県立特別支援学校1名、小学校2名を考えております。受験資格は今実際に学校栄養職員でいらっしゃる方で免許状をもっていらっしゃる方あるいは取得見込み、4月2日現在で58歳未満、こういう資格をもうけております。試験の内容は専門的知識等に関する筆記試験と小論文、面接、模擬授業を予定しております。出願期間をちょうど本日までにしておりまして、今朝の時点で確認しましたところ10名の応募があるということです。最終的にはもう少し増えるんじゃあないかなと思っています。試験は6月9日土曜日を予定しております。そしてこの試験での採用は8月1日付けと考えておりまして、8月1日付けでその他の学校栄養職員の人事もあわせて行う予定にしております。この4月1日は新規採用がございましたので人事異動を最低限必要な範囲でとどめております。以上です。
委員長 ご質問ありますか。どういう意味ですか栄養職員の職にあるというのは。
小中学校課長 実際に今鳥取県で本務者として勤務してらっしゃる学校の職員のことです。
委員長 だけど栄養教諭ではないと。
小中学校課長 県外とか今勤めてない方とかは今回対象外です。
委員長 勤めている方を栄養教諭に上げよう、そういうことですね。よろしいですか。ではオお願いします。
   
報告事項オ 平成19年3月高等学校卒業者の就職決定状況について
高等学校課長 報告事項オ、平成19年3月高等学校卒業者の就職決定状況についてでございます。
 
就職関係の調査には2種類ございまして、まず文部科学省によるものです。これは全日制・定時制高校の縁故と公務員を含む悉皆調査でございます。ここでは県立学校を対象としております。それともう一つ2ページのほうですが、厚生労働省の基準による調査でございましてこれは県立・私立・全日制・定時制・米子北校衛生看護科において職業安定所又は高等学校を通して求職した者ということでございます。
 
まず文部科学省による調査ですけど2番の(1)番の求職者でございます。実数で6人減少しておりますけれども卒業予定者に占める割合は前年度と同じということでございます。県内就職を希望する求職者というのは2番目の表ですがこれは36人減っております。(2)番の就職決定者数と未内定者数の表でございますが、就職決定者は前年同期に比べまして26人増加したということで決定率は97.6%で2.8ポイント増でございます。一番下の表は県内就職についてですが、決定率は97.6%で3.5ポイント増加ということになっております。
 
2ページを確認いただきまして、こちらは厚生労働省の基準による調査でございましてこちらの方の調査では求職者は33人増ということで先ほど文科省の方は減でございましたがこちらは増加となっております。県内就職の希望者は前年同期に比べて9人増というのが2番目の表です。
 
(2)番 求人の状況ですが求人数は昨年同期に比べて30人1.4%減っております。求人倍率は1.56倍ということでこれも0.07ポイント減少しております。
 
(3)の就職決定者ですがこちらの方でも決定者が39人増加しておりまして決定率は98.7%で0.4ポイント増。それから一番下の表で県内就職につきましても決定率は98.4%で0.3ポイント増加ということで求人数は減ったけれども決定率は上がったということがいえると思います。
 
昨日でしたか新聞に文科省の調査のことが出ておりまして、これは文科省の方の調査の公立と私立からのデータを集めたものでありまして、鳥取県としては97.9%ということで全国5位の決定率です。昨年は17位でございましたので昨年よりはかなり上がってきたといえると思います。昨年度は景気の回復で採用計画が立てやすくなったというようなことで、早期に求人が出て内定が速く出てきだしたということで出だしは良かったのですが中盤で内定率が全員並ぶようなこともありましたが、最終的には去年よりも内定率が高くなったということでございます。以上です。
委員長 ご質問ありますでしようか。
教育長 求人が減っている中でよく頑張って就職しているんですよね。学校も生徒たちもよく頑張っているのですけど、ちょっとまたミスマッチなんかの心配も出てきたりするんです。少ない中で頑張って高めますからね。ミスマッチの可能性もやはりある。県外の方に出ていまして結構外の方にですねえ。
委員長 県内就職希望率、西部は低いのですよね。なんかあるのですかね。東部は高くて。どちらの統計を見てもなんか10ポイント以上違います。
高等学校課長 前からそういう傾向あったと。
委員長 西部がそんなに企業がないわけではないですよね。性格ですか。
高等学校課長 西部の方は、島根県の東部エリアも含めた中で考えるので。
委員長 こうして就職率が上がるのは嬉しいことですね。
委員 就職の内容についてどういうところに就職は多いとかというのはわからないでしょうか。それと3年経ったら辞める子が多いというのがあったりするとその辺の関係とかが見えるかもしれないですね。
高等学校課長 業種ごとの内容については、手元にないですけれども、以前と比べてやっぱり求人を出してきている内容が変わってきていますので、製造業希望の生徒が、全部製造にいけるかといえばそうではないです。例えば商業なんかで事務系の希望をしているけれども求人がないとかですねそういう状況は続いている。
教育長 派遣会社は求人数としてはかなりの数字を出していて。派遣会社ですから業務はいろんな業務にわたっていくのですよね、キャリアの蓄積が出来にくい。
委員 派遣会社に入ってしまうと、そこから自分が勉強してきたこととつながらない。
教育長 そういうことも出てきますよね。鳥取県の求人ももっと多くなって、広くならないといけないので今度の平井知事のマニフェストの中に雇用の促進なんていうのがあるのがここにつながってくるのですけどね。
委員長 じゃあ報告事項カ。
   
報告事項カ 県立高等学校における教科書の選定方針及び採択について
高等学校課長 報告事項のカは県立高等学校における教科書の選定方針及び採択についてでございます。
 
1ページをお開きください。教科書の選定方針といろいろな採択の基準についてですが、県立高校は各学校の選定した教科書の採択希望に基づいて県教育委員会が採択を行っております。教科書の選定につきましてはそこに上げておりますようなことに留意して選定をするようにしております。
 
4番目に次の資料を有効に活用するということで教科書編集趣意書と、教科書展示会6月と7月に開催するのですが、展示された教科書を見て選定するといったことでございます。
 
2ページのほうで採択の仕組みのところに書いてございますが、選定及び採択希望の提出は7月の上旬に予定をしておりまして教育長決裁により採択したものを9月の教育委員会にご報告したいと思っております。あわせて採択したものを各学校長に通知をする内容でございます。以上でございます。
委員長 教科書の選定というのはいろんな部分があるのですね。小中学校と特別支援学校とかいろいろ筋道がちょっと微妙に違うのですね。じゃあ報告事項のキお願いします。
   
   
   
報告事項キ 県立高等学校教職員人事について
高等学校課長 報告事項のキは県立高等学校教職員人事についてでございます。1ページの上の方に教育相談員採用、職名 教育相談員・氏名 灘本百美 任期付職員で6月1日付け採用でございます。任期は3年間で2ページの方ご覧いただきますと、この経緯は募集のときにもご報告いたしましたが、県立高校でカウンセリング等を行う、臨床心理士資格を有する教育相談員を2名配置したいということで昨年12月から公募いたしましたら応募者なしということでございました。任用要件の年齢を上げまして再公募いたしまして2名の志願者がありましたが、1名は試験を辞退ということで1名の先ほどの方を採用を決定しました。配置を倉吉東高等学校という具合になっておりますが、中部教育局に併任発令をしまして通常は教育局から各学校に出向いて業務を行います。当初2名採用の予定ということで1名欠員になっていますので、矢印の下ですがその1名分の給与を流用しまして非常勤のスクールカウンセラーを配置をしてるというところでございまして、その表の青いところが6月1日からの教育相談員がカバーする学校、ピンクのところがスクールカウンセラー、今までと同じですね。それからクリーム色のところが単県のスクールカウンセラーがカバーする学校としております。今後の予定ですが未配置のあと1名を今年度中に公募して採用したいと考えております。以上でございます。
委員長 ここの方は具体的に例えば一週間何時間ぐらい働かれるのですか。
高等学校課長 勤務時間は他の職員と同じで、週40時間です。
委員 カウンセラーの配置のところで白い何も入ってない部分は。
高等学校課長 これはですね、配置できないと。現段階では。といいますのは中学校は全校配置なんですけれども、臨床心理士資格を持っていらっしゃるか、あるいはそれに準ずる資格を持っていらっしゃる方というのは鳥取県に人数がおられませんでして。なかなかこの全校に配置するまではいかないと。
委員 今後としては人がおられたら採用していくという考え方ですか。1日4時間ここにおられるというわけですか。
高等学校課長 そうです。週あたり4時間でだいたい半日その学校午後から半日いらっしゃるというようになります。週4時間例えば火曜日の午後とかですね。だいたいおいでになる日、曜日を決めておいてそこで生徒の方に紹介をして相談を受けるという。
委員 配置されているところ、されていないところの基準してというのはあるのでしょうか。
高等学校課長 不登校の出現率が高いところから問題行動が多いという、そういう生徒指導の観点、データを基にしてというところです。
委員 どこの学校でも生徒指導の課題はあると思うのです。配置していない学校はどのような対応をしておられるのでしょうか。
高等学校課長 ものすごく緊急な場合にはスクールカウンセラーの方にお願いをしてそのときだけはこちらの学校にお願いしている、実はこういうやりくりをしているケースもございます。それから常勤の方になるとそういうことはもう少ししやすくなると思います。
委員長 報告事項クをお願いします。
   
報告事項ク 平成20年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項について
高等学校課長 報告事項クは平成20年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項についてでございます。資料に昨年度との比較を載せております。出願書類の交付はもう既に始まっております。5月14日から31日まで、出願期間も同様でございます。受験資格と身体に障害のあるものを対象とした選考も昨年と同じでございます。
 
採用予定者数は小学校10人程度以下このようになっていて合計53人でございます。昨年度と比べるとかなり少なくなっております。これは小学校の統合とか退職見込みを勘案してこの人数にしております。中学校・高校ではこういう生徒減とか教育改革による学校減などを含め考えたものです。
 
特徴といたしましては中学校で「音楽」「美術」「技術」「家庭」の試験の中止でございます。ここに上げていますように20数年間選考試験を実施してまいりましたが中止をするということで、これは学校の小規模化に伴いまして非常勤講師の配置をするという理由によるものでございます。高等学校の方では「公民」を実施といいますか再開といいますかいたします。「工業」を中止するということで、「公民」につきましては実際は学校では「地理」「歴史」と「公民」という旧社会科の職員が両方の教科を教えているという実態もございまして、「地理」「歴史」と「公民」の両方の試験を行って幅広く選考したいと考えて実施するものでございます。「工業」につきましては学級減と退職見込みを勘案したものでございます。
 
それから全体と書いておりますがこれまで中学校・高校の併願可能教科というものを作っておりましたが、昨年度の併願教科の中から今回実施しない「音楽」「美術」「家庭」を除きまして「英語」と「保健体育」で併願するものでございます。
 
実施要綱をお開きいただきますと、3ページにそれぞれのコースで実施する教科と技能・実技試験を上げております。
 
このことにつきましては5月11日に記者発表いたしましたので既に報道はされております。
 
それから要項の4ページですが第一次試験の結果は8月22日に通知をしまして第二次試験は8月末から9月の上旬に実施するように考えております。以上でございます。
委員長 いかがでしょうか。ご質問等ありますでしょうか。
教育長 本当に採用予定数が少なくなってしまったのですけど。
委員長 よろしいですか。報告事項のケをお願い致します。
   
報告事項ケ 日本工芸会中国支部50周年記念展受賞者について
文化課長 日本工芸会の鳥取県知事賞受賞者についてご報告いたします。おはぐりいただきまして日本工芸会中国支部というのは山口県を除く4県のエリアに32年に創設されたものであります。中国地方最高峰の工芸団体ともいわれております。鳥取県の無形文化財保持者である福井貞子さんのそこに掲げております木綿手紡絣着物、弁柄のさとその2という作品が烏取県知事賞を受賞されることになりました。表彰式等はそこに掲げてあるとおりです。中国地方から232点の出品がございましてその中で22点が知事賞等を受賞されることとなったものでございます。そのうちの1点でございます。以上です。
委員長 よろしいでしょうか。じゃあ報告事項のコお願いします。
   
報告事項コ 国史跡の新指定について
文化課長 国史跡の新指定についてご報告いたします。明日、文化庁の方で開催されます国の文化審議会におきまして「智頭往来 志戸坂峠越」が国の史跡として答申される運びとなりましたのでご報告いたします。そこに書いてございますように、かつて上方往来といわれておりました智頭往来の一部でございますが総延長2,513m、下の地図の赤いラインの部分が今回史跡指定されるものでございます。延長2,500m余りでございますが幅が約3mから4mぐらいの往来になります。従って7,745㎡辺りの指定面積になるものでございます。智頭往来は岡山県境の志戸坂峠を越えて鳥取と姫路を結んだ古来からの街道でございます。11世紀末には因幡国守の平時範が因幡国に赴任する際に志戸坂峠において「境迎え」という儀式をやったようでございます。そういった時範の日記で『時範記』と申しますがそういったものに記されているのも有名でございます。以来中世から近世にかけまして上方との往来で参勤交代等に活用された道でございます。平成10年から18年にかけまして「歴史の道整備事業」という事業によりまして各地区の整備が進みまして今回指定となったものございます。これによりまして鳥取県では史跡が全部で29件ということになります。以上でございます。
委員長 ご質問ありますでしょうか。よろしいですか。そうしますとこれで報告事項の説明を終わりましたので以下は協議事項に入ります。協議事項が3つあるようですけれどもまず協議事項の1お願いします。
   
協議事項1 学校を元気にする方策と教育委員会の役割について
教育総務課長 協議事項の1は先日4月26日に委員研修会を開きましたが、その際に学校現場から事務局に来て間もない先生方中心にいろいろご意見をいただきました。それで委員研修会と定例教育委員会の協議事項の境目が特に設けず一連の作業だと思うのですがあのときの委員研修会で出た意見をちょっと1ページにまとめてみましたので、今回これで何かの結論をということでなくて一番初めにこういう議論をする前提となったのが、来年度の施策等に反映できるものがないかということで、今年度の前半で学校現場を元気づけるような施策、つながるようなものというのをより意見を出しあっていったらという趣旨でやってきていると思っていますので、今日のこの資料を基にして引き続きやりますけれど、意見交換をしていただけたらなあという趣旨で出した協議事項であります。それでこのページについて説明しますと大きく分けてだいたい3点あったと思います。
 
一つは学校現場で今現在どういう状況かということで現場の抱える課題ということで1番3点ほど挙げておりますが、だんだん学校現場では生徒の学習習慣とか学習方法の型というものがちょっとなくなってきているのではないかということなどが高校の先生からありました。学力の二極化とか子どもたちが辛抱がきかなくなってきているようだというような実感のこもった2点があったと思います。
 
それから2番目に学校が果たす役割ということで何点か挙げております。例えば2番目ですが姿勢教育ですが、委員長さんも以前からおっしゃっていたことですが子どもたちの姿勢を正して、忍耐力を養うことが必要ではないか、学校でそういうことをやる必要があるのではないかというような意見があったと思います。それから下から3番目ですけど職員間の連携強化ということで最近では職員が孤立というわけではないのですが、どうしても一人ひとりの取り組みで職員同士のささえあいみたいなものが薄れてきているのではないかという意見があったと思います。次の教員の指導力の育成のところにもありますけれどもやはり他の先生が見て見習えるようなモデルとなるような教員の存在というのが他の教員を育成することになるんじゃないかなという意見があったと思います。
 
それから2番目の最後ですけれども校長がリーダーシップを発揮して、例えば外部からの理不尽というかいろんな声に対してきちんとした対応をすると学校というのはきちっと運営が出来るんだという意見があったと思います。それから最後その他ということで括りましたけれども事務局に何人もいますけど指導主事の活動というのを以前の昔の指導主事と比べる面もあると思うんですが、指導力という面でやはり現場のほうが指導主事を評価するといったようなことがあってもいいんじゃないかというような意見があったと思いますし、最後に上げておりますがホームページにいろんな情報を今提供しているつもりなんですが現場のほうではやはりというか余り見ておられないというのが声としてありましたので、今日なんか次世代育成だけではなくていろんな情報を教員の皆様に見ていただく、現場で見ていただくという工夫というのをしないといけないじゃないかなあというのを私の感想ですけれども痛感したということで、簡単ですけどこんな議論がされていたということです。
委員長 ありがとうございました。上手にまとめていただきまして何か非常に勉強になった研修会だなあという印象を持ちました。何か各委員からご意見やお気づきになったことありますでしょうか。
教育長 遠慮なしにご意見いただければ有難いですね。我々事務局の中にいるとだんだんだんだんこう自分たちのやっていることにはまってしまっていて、幅が狭くなってしまって。
委員長 ここに書いてあるようなことをおそらく全部そうなのだろうと思うのですけど、どうこれを実現していくかということをつい考えるのですね。
委員 先ほど教育総務課長さんおっしゃいましたがこれは今回に限らないことでまた次も。
教育総務課長 最初はまあいってみればフリーディスカッションみたいなところからだんだんこれを参考にして各課がこんなことをやってみてはというアイデアの元みたいなものを考えて、また委員協議させていただいて、秋ごろになりますけれど来年度の組織とか予算事業とかというものに取り入れた反映が出来ればなあと思っています。だから余り年度の遅い時期にこう議論をしても議論しっぱなしで何も結びつかないということになりがちなので、それで年度のこの4月に入ってからこういったようなことで一連の流れとしてやらせていただいています。
委員 今は3点課題として上がってきていますけれども学校を元気にするということは学校が元気じゃないという把握があるわけで、どういうところが元気がないかとか、解決するためには現状把握が十分出来てないといけないと思います。課題についてはその場にいた人がおっしゃったことであるわけですが別の把握の仕方もあるかもしれません。今後のやりかたとして。その中にほんとに学校が求めているものがあるしまだ他にも出てくると思うんです。それについて今後も取り上げていくということを言っていただけるといいなあと思います。
教育総務課長 現場のいろんな立場の人から意見を聞くということですね。
委員 あんまりこう広がりすぎてもいけないかもしれないのですけれども、まだ他にほんとはこういうことがあると学校は元気になるよとかいうことが出てくるというような気がしています。
委員 もうちょっといろいろ課題を引き出そうとしてみてからまとめたらいのじゃないということですかね。
教育長 いろんなことをもっといってみないと、具体的なことを。
委員 2時間ほどの会だったので確かにこれが課題だとここでまとめてしまうのもなんか早い気がするのですけどね。来年の施策に反映ということで、ある程度期限が切られるのでちょっとどこまで広げてどのへんからどんなふうになっているのかなというイメージ作りをしたいなと思うのです。
委員長 これは26日にやったのをまとめてみましたというそういう話ですか。
教育総務課長 ひとつの議論の材料として。
教育長 これをふまえて今日またいろんな立場からいろんな考えとか言ってもらっていいですよね。出たものをふまえてさらに深めてもらってもいいですし。
教育総務課長 今、現場教員と語る会のようなものはどうなっているんですか。
小中学校課長 教育長が現場教員と語ることはやっていますけれども指導主事が学校へは出ますから、学校の管理職や先生方と話をする機会は多いのでそういう空気をかなり感じて帰っているとは思います。改まってというのはなかなかないんじゃないですかね。評価育成制度の学校現場の状況をということで若い先生方からも直接話を聞いているそんなことはさせてもらいましたけど。ポイントポイントという感じですね。
教育総務課長 教育総務課としては去年スクールミーティングを初めてやってみて各講習バランスをちょっととったので高校で1校やりましたけど。あれが結構よかったですね。これのためにスクールミーティングを集中的にということではなく、これも一つの情報として、多チャンネルでやっていけばいいと思います。
委員長 スクールミーティングは、でもスタートからへんな言い方ですけどレベルの高いところですかね。平均レベルとかお困りになっているところを支援する必要があるかな。
教育長 課題をかかえているところにあえて行かなければいけないのですよ。
委員長 どこが問題だとかそういうところがありのままの学校を知りたいなあ。でもここにずいぶんたくさん出ていると思いますよ。子どもたちの現状とか必要だってことと2のところの下3つなんて表現としてはこういう話になってくるんだろうと思うんですよね。
教育長 学校がなんか一番最近困っていることの一つは子どもたちが学校教育で身に付けるものになる基盤、基礎みたいなものが落ちてきているのでそこに学校の先生がものすごく力を奪われるというか、奪われなくてもうまくいかないので非常に元気がないというか苦労が多くて元気がないのじゃないかなと。例えばそれが辛抱がきかない、粘り強さが子どもたちにないということですよね。
勉強はもう少し辛抱、難しくても辛抱をときにはするし持続して粘り強くやるっていうことが大事だよというようなことが、小さいときから家庭や地域の中で少しずつ積み重ねられて、学校に入ったときに勉強するときは姿勢をちゃんと保って私語もしないで先生の言われることを受け止める、そうしたときにそれがすっと入ってくるようなそういう勉強するための人間力みたいなものは、我慢したり興味関心をもってぐっとそっちの方に向かっていくとかね。そういうものが落ちてきているのじゃないかなと。だから先生が非常に苦しんでいて学校全体としてはそこに手がかかるし、なんか行き詰まり感を持っていて元気がないんじゃないかなとわたしは思っているんですが違うんでしょうかね。思いつきなのかなと、どうなのですかね。
高等学校課長 そういう傾向はどんどん強まってきているという具合に、思いますね。
教育長 小学校ばかりではなくてね、中学校でも高等学校でも。
委員長 それが『いきいきキャンペーン』につながるんでしょう。
教育長 まさにそうなのです。簡単にいってしまうとそうですね。家庭教育協力企業制度でもそこに一つの狙いがあるのです。
委員長 子どもたちは育むときにそういう部分と足元の実践だということ。あと夢、ビジョンこの二つが結びつきだすと違ってくる。ここに学びが真ん中に来ると何故学ぶのか、教育長さんがおっしゃったこういう生活習慣みたいなものをきちっとそれが出来て、そこに学びがあって目標があると一つの形が出来てくる。そういうのがあってここが出来てないか、夢といったってようわからんとそれから学びが迫力がないと。数学やって何がどうなのだというこういう話になっちゃうのですよ。先生方もどこをつついたらいいのかいなという話になっちゃう。
教育長 昔はそういう夢とか希望もあったのですけれども、勉強そのものもすべきもので勉強とはそのうち役に立つし絶対そういうことは大事なのだということもあったですよね。それがやがて中学校なり高等学校に入って夢を持ったり希望を持ちだすとそれが生きてきてそれにつながっていくんですよね。夢や希望にね。
委員長 そこのところのつながりが全然頭にないですよね。先生方もそれをどうしていいかわからない。
教育長 どうしたらいいかわからない、困っている。別に家庭や地域に全部投げつけているわけではありませんので反論していただきたいと思いますけれどもね。
委員 辛抱しなくても生活できるじゃないですか。こらえる部分がないです、家庭もね。今テレビなんかでもおばかなことを売りにしたものが非常に増えているじゃないですか、恥ずかしいことではなくて自分の売りなんですね。ものを知らないっていうことが。それをみてゲラゲラ笑っておしまいというのはやっぱりいかがなものかと。トーク番組にしてもクイズ番組にしても。ものを知らないのは恥ずかしいとかいう思いがまずないですよね。それをみて育っているのでなお子どもたちはそういう思いになってしまうのかもしれないのですけど。
教育長 学ばないといけんということの意味がわかってないというか気持ちがわかってない。楽しいことがいっぱいあるのです。勉強なんかっていう硬いものじゃなくてもっとやわらかくて美味しいもので楽しいことがずっと先に転がっている。そっちのほうがききますよね、人間は。ビデオがあってテレビがあって携帯があって、どうするかという話ですよね。
委員長 学ぶことは、目標はちょっとおいといて、学ぶことはこんなに楽しいと本質的に教えられるかどうかですよね、先生が。厳しいけれども、しんどいけれども楽しいんだよという。それが出来たら先生冥利に尽きると思います。
教育長 昔ほど楽しいと思ってくれる時間は少ないけれどでもやっぱりいい授業して、今学んでいることがどんな意味を持つかって、こんなにすごく面白いことなんだよっていう、生物なら生物の世界はこんなんだよって先生に教えてもらうと、「ほぉ」ってですね目からうろこじゃないですけれどそれでも響くものがあるんでね。いい授業。
委員長 わずかな自分の3人の子ども、ずっと小学校から高校までPTA行ったのですけどね、小学校のときはだいたい楽しそうですね。中学校が問題になってくるのですよね。中学校のときにがさっとこうなって大丈夫かなあっていう話があるんです。あそこの学びを楽しくするっていうのが大きなポイントなのです。そこらへんと僕は夢とが絡んでくるような気がするのですよ。もうそろそろ中学高校へと。
委員 学校と家庭が場が違うのだという認識がなくなっちゃって、今子どもたちって家は自由ですよね、基本的に。好きなことはできるし個人中心だし学校にきたらストレスがあって当然なのだよ、あってもいいという認識をみんながしなくなったってことですよね。我慢させて閉じ込めて自分がやったことは悪いけど、何かを無理やりやらすことは悪いことだと思っちゃってお互い遠慮している。子どもは初めて学校に来たら一年生だってストレスがあって当然だと思うのですけどね。それがないようにやらないといけないという認識がちょっと今難しくなってきているんじゃないかと思ってるんですけれど。
教育長 過度なストレスは何とかして取り除く努力をしなければいけないけど、ある程度負荷がかかって公的な場面と私的な場面とは違うということをね。
委員 先輩に学ぶってことよくありますよね。このあいだ米子市で米子出身の人が音楽会、県の教育委員会も支援しておられた音楽会がありました。そのときに東京芸大の副学長さんも司会したりして公会堂でありましたけど、会場も一緒にわらべ歌を歌ったりして盛り上がったりして私はそのときに、自分たちが育てた子どもを目の前で見たときに、ああこうやって育っていく人材があるのだっていうのがまず感動しました。私たちが学校教育でやっていることって非常に時間がかかることっていわれてきていますけど、それは口で言われるだけでじゃあどういうふうに育ったっていうのが、音楽家になろうと何になろうとなんでもいいのだけれどもそういったところを見ていくと教員として育てがいがあるなあということ思いましたし、子どももその音楽をやってどうやって歌を歌ったりするにしてもスポーツするにしてもものすごい努力の結果がここにある、努力ってことが学ぶってことだというようなことに結び付けていくと、一つ学ぶということに納得っていう面もあるような気がしました。目の前の先輩、自分たちの先輩がやっているという。
教育長 学んだことはちゃんとほんとに生きている一つのモデルがそこで見えるというわけですか。
委員 その人もタッタタッタやってこられたわけではないと思うのですよ。いろいろこう挫折があったりしながらもね。そういうのが一つ目の前に出るようなのでもいいかなと思うような気がしたのですけど。
教育総務課長 ちょっといいでしょうか。今ちょうどその話がでたので、今日の資料の2番の中にモデルとなるような教員というところがあって今日はちょっと説明は止めようと思ったんですが。次の1ページ目から横長の資料を付けているんですが、それは最初に説明した一枚ものの資料の各項目にそれぞれ事務局でどんな事業をやっているかと。まあこれはこんなことやっていますよっていうことをいっているだけなので、特に説明は止めようと思ったんですが、2ページ目の一番上のですね『学校における新しい職の設置』、『エキスパート教員の設置』っていうのがありまして、実は今日多分ですね衆議院を通過するんじゃないかといわれてますけれども、教育改革三法の中の学校教育法の改正の中のですね、副校長とか主幹教諭とか新しい職務の設置が出来るようになる規定が盛り込まれているんです。もしこのまま成立すれば来年の4月から設置ができるようになるのですが、そのときに今出委員さんがおっしゃったのですが先輩とかいうことで、実際に優れた人はいるのですけれども、ただ給与制度とか職名とかではまったくそう人は出てきませんので、何か新しい主幹教諭とかいうような職を新しく鳥取県で設けて給料表も今4級で校長・教頭・教諭の3種類しかありませんけど、新たな主幹教諭を充てる給料の級を設けるとかいうようなことを考えてはどうかなというのも今回の項目の中を具体的に来年に反映するというのも一つの案としてあるのではないかなと私は思っているのですが。これもいずれは方向を出さないといけない人事にも絡みますので。副校長なんかは民間人も登用できるようになりますので教頭はだいたい教員がなりますけど、一方で副校長というのを設けてそれには民間の企業経営をやっておられる方がなるとかというのも将来はおおいにある話ですので、そのためには給料表を始めとした職制の整備とかももしやるのだったらかかっていかなければと思っています。
委員長 モデルというときに何のモデルを求めているかという話だと思うんですよね。一つは仕事そのものということもあるでしょうけど、もうちょっと人間全体の豊かさみたいなものをこうモデルに認めているのではないかと思うので。
例えばテレビドラマなんかでやるときに“うだつの上がらない刑事がものすごい良い刑事” をやってることがありますでしょう。 案外そういうモデルもあるわけですよ。職制の問題ではなくてもうちょっと幅の広いモデル、そういうのがありえるということですよね。そういう意味で僕は例えばもっと別な発想をすれば教員でありながら子どもとよく関わるし家庭のこともやるし地域のこともやるそういう一つのモデルとかね。そういう幅の広さっていうのが求められているのかなあという気はしているのですけどね。知識技術だけのモデルだったら簡単だと思うのですけど実際は。そういう生きかたのいい先生は単に先生のモデルというよりも子どもたちのモデルだとかという、頭のいいだけの先生っていうのはあまり子どもたちのモデルになってない気がするのですが。人間味に引かれている、そこから自分の生きかたを考えだすというそういう触発を受けるモデルっていうのもあるのかなあと思ってる。
教育長 そういう幅の広い、単なる知識技術だけの教員がモデルではなくて少し幅の広い人間の行き方モデルみたいなものをほんとに身につけている人があったら、それが主幹教諭みたいな形に結果としてなっていって主幹教諭というのは先生方は指導するっていうんで指導するときは単なる授業の上手さだけでなくて今言われたように人間的な魅力なんかがちゃんとこう伝わって子どもたちの根っこを育てるというかそんな教育が出来るような。
委員長 そういう先生がいると先生方の連携にもつながるのかなと思います。
教育長 個々バラバラじゃなくて学校全体として。
委員長 だからもうちょっと仕事だけの連携じゃなくていろんな意味の連携につながる。そこらへんが学校に求められているのかなあと一方で思っています。おっしゃるように知識技術の部分もあるけどたぶんそれはようやっているような気がするのですね、知識技術のは。
教育長 なかなか日々に追われてしまって子どもたちの人間的な面での共有する部分が持ちにくくなっている気もするのですよね。
委員長 そういう先生同士の温かい関係は絶対学校の雰囲気に影響しますよね。
教育長 大山西小なんかは何かそういう感じの学校でしたし、岸本中学校なんかは教員集団ってすごいという今のいわれるようなまとまりがあって温かい感じですよね。
委員長 子どもたちも温かくなっていますよね。
委員 職員間の連携のところで現実的な問題として難しくなるかもしれないのが評価育成制度。この評価育成制度が上手く機能すればいいですけど、厳しいお金の面でも変わってくるっていうのもありますよね、評価育成制度で。査定昇給で結びつけるという。ものすごく微妙な問題がでてきはしないかと心配します。
委員長 そこらあたりが、評価する校長の豊かさでどっちに転ぶか。
委員 その辺の校長に対する指導の方はどのようにするのでしょうか。
委員長 おっしゃる危険性は十分あるけれども上手にやれば反対に転ぶだろうと思います。
委員 評価っていうものは悪いところも出すってイメージがあるけどいいところをみてあげれば。評価育成して伸ばしてくださいと。悪いところはなくすというイメージで。
委員長 前も話したかもわかりませんがアメリカの調査で超一流になった人間の育まれた生い立ちをずーっとみたときに小学校時代はものすごく温かい環境の中で育って、中学校のころは個性をかってくれる先生との出会いがあって、高校の終わりから大学・社会人になった頃は厳しいけど尊敬できる人との出会いがあったというのがあったのですが。先生に置き換えてもこういうことがいえるんじゃないかと思います。温かい人間関係・個性を評価してくれるのと、厳しくて尊敬できる人というのはここらへんが学校現場に大人同士の関係の中では必要になるかなと思います。さきほど中学校の方だったのですけどやっぱり中学生が発達段階があってここに書いてあるようなことになるのは当然でなんです、ある意味で。ある意味で当然それをふまえながらどう関わるかという話になると思うので。
教育長 思春期なのですよね、一番難しいときなのですよね。だから小学校のときはそこまでいってないから自分自身の悩みなんかそんなに深くみて現実とつなげながら考えることないけど、中学校入って「私は能力ないかもしれんね」なんてそこで悩んだりすることたくさんあると思う。そしたら突然勉強する意欲もドーンと落ちたり、あるいは人間関係でうまくいかなくなって仲間に入れなくなってそこで悩んじゃって勉強どころじゃないし本読むどころでないし家族とのつながりなんてどうでもいいことになっちゃうってことあるからそんなときを乗り越えさせてくれる教員の力だとか学校の一つのまとまりだとか親の力だとか本人が小さいときから積み上げてきた力だとか、そんなものも総合的に動くと思うのですけどね。
委員長 それとこういう時期だということをゆったりと向き合うことが重要だと思いますね。こっちがそういうことに巻き込まれてわあわあ言っていたらいけない。
教育長 それを昔にいくと全部良くなりますけど、例えば携帯がない時代だったらもう少しそのなんていうか人間関係もゆるやかで多様のものがあってそんな一喜一憂目の前で毎日毎日メールに追いまくられたりメールで誹謗中傷されたりなんかするようなことがなかったにもかかわらず絶えずそういうもので自分自身が縛られて元気をなくすような状況があるなら親や先生がそれもうちょっときちっと正面から直してやらなければいけないものもあるし。それやっているんですよね今ね、いきいきキャンペーンとかでね。
委員長 スクールミーティングで、中学校で今もう悪戦苦闘している先生方の話を聞いてみたいですね。逆にお互いを勉強しあうという、こっちがこうしなさいということでなくお互いが勉強するというね。
委員 学校と家庭との連携が非常に悪いのでしょうね。学校が非常に厳しくてストレス溜めながらでもいろんなことやっていこうとしたらやっぱり家へ帰ったらリセットしてやらなければいけない。学校の関係をそのまままた家庭に持って帰ってしまうという。子どものガス抜きする場所がないと。それは家庭に帰ってから一人ひとりフォローして見てやって学校では、家では見てやってそういう関係がなかなか成り立ってないのじゃないんですか。
教育長 学校では少し厳しく、公的な場面では少し厳しさはいる。だけど私的な、家庭みたいなところは温かさとかやわらかさとかそういうものがちゃんと備わっている。それのメリハリを効かせながら少しずつ大人にしていくっていう。親子の深い愛情がないとね。
委員長 学校の中でやさしい人と厳しい人が色々いていいのです。ただ逆にやさしい人と厳しい人といろんな方がお互いにそれを分かり合っているかどうかっていうのがものすごく重要で、「あの人はあんなことばかりいって」っていっているとこれは問題だけどやっぱりお互いの個性で子どもたちに関わって、でもそれぞれ役割分担しいるのだぞっていうそこがあるかどうかっていうのが大きいと思うのです。
教育長 役割分担を意識しているかどうかですよね。
委員長 だって厳しい人ばかりおる学校は困りますよ。優しい人ばっかりも成り立たないですよ。いろんな人がいて学校なのですから。
教育長 やさしさっていうことになると徹底的にやさしさばかり望んでいくような雰囲気もありますよ。学校っていうは共感して全部分かってやさしく受け止めてやらないといけないっていったら今のちょっとした厳しさなんかどこか飛んでっていってしまうようなね、それは一切許されんみたいな判断になってしまう。かなり手取り足取りでやさしく全部こうフォローしてしまえばちょっとした厳しさみたいなものをなくしてしまう。
委員長 学校評価やりますでしょう。いつも自分の大学でも今取り組もうとしてるんですが、卒業して十年後の卒業生に振り返って学校評価をしてもらうと。その時厳しかった授業がものすごく良かったとか、良くなかったとか。学校全体も卒業して十年どうだったか、経った今そのときの思いと全然違うと思いますよ。それぐらいのスパンで学校を考えないと。
教育長 学校の部活なんかでも厳しい指導されますといろんな声が入ってくるので、それが正しいときもあるんですけれども、もしかしたら今の話で十年後子どもが振り返ったときに非常に厳しくて、かなり自分としてはプレッシャー感じてえらかったけれども、案外自分は実は鍛えられていたとそんなこともあるかもしれないんですね。その辺が教育の難しさといいますか良さというかそういうのあると思うんですよ。
委員長 教育長がおっしゃったやさしいだけの先生の評価が十年経った時どうかっていうのはちゃんと見抜いてきますからね。両面やっぱり必要だって話になると思うんですね。
委員 そういうデータはまだないんですか。
委員長 いや今これからですよ。だけど十年それぐらいのスパンで教育を考えないといけないということですね。
委員 保護者にもそういう待ちの姿勢を持ってもらわないと。
委員長 そうなんですね。子どもたちの発達段階でこうでこうでこういう時期なんだというってことを保護者は学ばないといけない。
教育長 学校が元気になるためには、その子どもたちそのものをしっかり力をつけていくそのためには学校がいい具合に機能するというようなことが今一つ出ているんですよね。そのことをしっかり学校の先生方に伝えたりとか我々も保護者の方に伝えたりして発信しないといけんですよね。もう少し議論したりしないといけませんよね。ちょうど今キャンペーンなど行っているので含めて議論したいですよね。発信したいですよねその辺のことは。
委員 せっかくいろんな議論しながらいろいろやってきたけど少しでも現場に還元したいですしね。
委員長 緻密な計画をつくるよりも、むしろこういう骨太の、いきいきキャンペーンのようなものの方が元気になるということがわかりやすいと思います。
教育長 もっと先生方自身の問題が先だったんで元気出してもらうっていうか自身持ってもらってもっとダイナミックに思い切ってやってもらうっていうようなことをうちが支えないといけないですよね。何かこう筋が通らない意見と一緒になって学校が押さえつけるようなそういうふうな指導をしたりなんかしたらいけない。難しいんですけど。
委員長 先生方が言われる楽しいと思えるようにしたい。本来教育は楽しいことですから。
委員 とっても元気のいい学校ありますでしょうね。そういう私もところどころ行かせてもらったりしていますけど、ほんとすばらしい経営しておられる学校がありますね。同じ1日をこちらでは楽しくこちらでは辛く先生もいろいろあります。みんな元気でいられるよう。
委員長 校長先生が大きな役割を果たしますよね。高校になると入ってくる子どもたちのいろんな高校があるでしょう。それがやっぱりどうしても考えざるを得ない。
教育長 子どもの元気は学校の先生の元気だし、学校の先生の元気は校長さんの元気なんですよ。いえますよ。
委員長 校長先生の元気は教育長の元気ですからね。
教育長 元気を出さないといけない。教育委員会は事務局がもっと元気を出してください。
委員長 では協議事項2をお願いします。
   
協議事項2 次世代改革の推進について
教育総務課長 協議事項2として次世代改革推進についてというタイトルのものを作っていますがこれは1ページと2ページはですね、4月26日に次世代改革推進本部というのが開かれる前に報道にも資料提供された同じものです。これを元に新聞報道等されています。このことについてはくどくど説明するまでもないと思いますが、平井知事のマニフェストを実施するためのエンジン役として組織の位置づけで作られたものでして下の方に表で水色で1から6までつけておりますが、このうち1から5までが知事がマニフェストの中に上げていた項目と全く同じ整理でチームを分けたものです。
 
最初に教育長が一般報告の中でいいましたが、3番目の教育文化振興子育て支援という区分についてチーム長・教育長ということでこのような取り組み内容で取り組んでいることになっておりますが、実際にはこういう案としては外部に公表される前にちょっと実は議論がありまして、他の部局というのは選挙で選ばれた知事の部下として当然ながら知事の施策の実現に当然のように取り組むけれども、教育委員会というのは本来知事とは別の行政委員会として様々な施策を立案し執行する役割がありますので、本来知事の政治的な選挙の為の目標として掲げたものに何も議論なしですぐ中に歯車が入るのはどうなのかということが一つありましたが、当然教育分野について教育委員会が担ってやっているわけで知事の掲げるマニフェストの実現と全然バラバラで向こうむいているものではありませんので、そういう意見は意見としてありつつもこのチームの中に入って一つの役割を担おうかということでこうしたものであります。先日から新聞にいろいろ各チームの会議のことが報道されていますが、基本的に知事が自分で出席してリーダーシップを発揮して叱咤激励しつつ取り組みだしたというところでして、このチーム3の教育文化振興子育て支援というのは3ページ目に上げてありますように5月9日にチーム3だけの会議を開催しました。その際ここに上げたチーム検討組織という部会として内部に4つ専門部会としてチームのやり方を話し合ったというところです。
 
最後の4ページに全体としてチームはこういったような部会4部と9の専門部会を中に設けて、部会ばかり作りますと部会の運営で汲々としますので実際にはこれは進行管理するための一つの塊ぐらいでいいです。実際には個々の項目には一番右の赤い色をつけていますけれども課題ごとにはプロジェクト担当レベルのプロジェクトを作ってやるということにして、どんどん今もう既に具体策を話し合っているところです。それから知事が特に今回強く言っているのは、若手職員の意見などを積極的に取り入れてそれから現場NPOとかボランティア、各団体の声を積極的に聞いて取り組むようにという指示がありましてその考えに基づいて、別途こういうのとは別に、若手で作るような検討チーム作ったりといったようなやり方もあろうと思います。
 
一応この次世代改革推進本部についてこういったようなやり方で進めているということについて今日はその説明をさせていただいたというところです。
委員長 この内容と先ほどの協議事項1の内容もこっちに上手に入れ込むこともあればなと。先生方を元気にするとか先生を楽しくするというそういう分野がちょっと欠けているような気がします。指導力とかそっちのほうが先を走って、これは必要なのだけれども、先ほど言ったこちらにあるちょっと理念といったものを上手に入れ込むということが必要です。
教育総務課長 もう一回1ページにもどっていただいて、さっき説明しました知事のマニフェストの実現ということで1から5までを言いましたが、その下に6として将来ビジョン策定というのがありまして、これは知事が当選されてから記者会見等でビジョン策定をしたいということを言われていまして、その心というのは片山県政の8年間の間ですね、実は鳥取県は全国でも珍しい総合計画を持たない県だったということで、片山知事の説明では毎年毎年予算の中で厳しく査定してその状況を全てホームページ等で公開して時に応じた施策を実施していくということだったのですが、平井知事から選挙運動していく中でも将来どうなるかということがわからないので鳥取県に未来について語ることが出来ない、あるいは例えば美術館問題は財政が厳しいので建てられない、というだけでは将来じゃあこの美術館機能どう思っているんだろうか、というようなことが分からないと。やっぱり将来どうなるのかということを提示する義務があるんじゃないかということから将来ビジョンというものを作るということをいっておられまして、今の委員長さんがおっしゃった学校を元気づけるといったようなマニフェストの具体項目に載ってなかったというのは、この次世代で取り組まないのではなくて、どっちかというと積極的にそういう課題をもっている部局が提案してこういう将来ビジョンの策定の中に鳥取県の教育の方向性を、例えば入れ込むとか、以前みたいな道路を何キロ作るみたいな総合計画ではなくて、県政を将来どんな方向にっていうことをもってビジョンを作りたいというような心のようです。まだ全然動いていませんが私の勝手な想像で言っていますけどそういったようなことになると思います。
委員長 是非、教育関係から発信してください。
教育長 教育と福祉保健部と文化観光局と3つが関係あるところに出ていますので。ですから子育てだとか教育だとかですね、それこそ明るさがある程度あるとか元気が出るというかね、そういうことで取り組みをつなげて行きたいと思っているので。実際、教育委員会でかなりの部分やってはいるのでそれをしっかりやっていくってことである程度はいきますね。あまりこのために特別な力というのではなく、日常のですね、教育の本質的なところがおろそかになるというのは絶対ないと思ってますんで。
例えば一つは学力なんかの問題もあってですね、その学力がさっき補正予算の方で説明がありましたけど、ほんとにいい意味での小中高一貫して学ぶ意欲なんかをしっかりつけてしっかり自分の人生のほうに関わってくるようなそういう学力をつけているような取り組みをしたいと思っています。そのために、今は状況分析したりする必要もあります。
委員長 なにかご意見がありますでしょうか。よろしいですか。
本日の定例教育委員会はこれで閉会します。次回は6月28日の午後1時45分から定例教育委員会を開催します。
  

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