平成18年10月定例教育委員会

開催日時

平成18年10月26日(木) 10時~15時10分

開催場所

鳥取県教育委員室

出席委員

  • 委員長 山田 修平
  • 委員(職務代行者) 武田 勝文
  • 委員 石谷 寸美子
  • 委員 堀田 收
  • 委員 今出 コズエ
  • 委員(教育長) 中永 廣樹

議事

(1)議案

  • 非公開 議案第1号 公立学校教職員の懲戒処分について

(2)報告事項

  • 公開 報告事項ア 鳥取県教育委員会公告式規則の一部改正について
  • 公開 報告事項イ 教育委員会事務部局人事について
  • 公開 報告事項ウ 全国大会等で活躍した児童・生徒に対する教育長表彰について
  • 公開 報告事項エ 平成18年度地方教育行政功労者文部科学大臣表彰について
  • 公開 報告事項オ 処理に困っている通帳等に関する調査結果について
  • 公開 報告事項カ 公立学校教職員人事について
  • 公開 報告事項キ 平成19年度県立盲・聾・養護学校児童生徒用教科用図書の採択の変更について
  • 公開 報告事項ク 平成19年度鳥取県立盲・聾・養護学校高等部・専攻科生徒募集要項について
  • 公開 報告事項ケ 第1回学校等教育分科会の概要について
  • 公開 報告事項コ 平成17年度問題行動(暴力行為、いじめ)等の状況について
  • 公開 報告事項サ 平成19年度鳥取県立高等学校入学者選抜実施要項について
  • 公開 報告事項シ 平成18年度末鳥取県立高等学校教職員人事異動公募制度における公募実施校の決定について
  • 公開 報告事項ス 平成18年度「文字・活字文化の日」記念事業について
  • 公開 報告事項セ 平成18年度優良PTA文部科学大臣表彰について
  • 公開 報告事項ソ 第59回優良公民館表彰について
  • 公開 報告事項タ 鳥取県家庭教育推進協力企業との協定締結について
  • 公開 報告事項チ 第61回国民体育大会鳥取県選手団の成績について
  • 公開 報告事項ツ 平成18年度生涯スポーツ功労者及び生涯スポーツ優良団体表彰について
  • 公開 報告事項テ 平成18年度学校の安全管理の取組状況に関する調査結果について

(3)協議事項

  • 公開 協議事項1 教育委員会各所属の主要課題・業績目標の中間評価について
  • 公開 協議事項2 平成20年度県立高等学校の学科改編等について
  • 公開 協議事項3 県立高校における地理歴史科各科目の履修について
  • 公開 協議事項4 いじめ等問題行動への対応について

※非公開の議案等につきましては、会議録は公開されません。

議事録

1.開会

(委員長)
 18年10月の定例教育委員会を開会いたします。日程に入る前に、少しお話したいと思います。10月24日に全国スポーツ・レクリエーション祭が無事終了いたしました。知事の言葉を借りれば、「現時点では大成功」であるということでございました。私も中部の会場を見て回ったのですが、会場からずいぶん和やかで楽しんでいらっしゃるという雰囲気が伝わってきました。ただ、スポレクというのは、「見るもの」ではなく「するもの」だと思いました。知事の言葉を借りれば、それが今後どのように普及するかということが大きな課題だと思いました。
 それでは日程説明に入ります。教育総務課長からお願いします。

2.日程説明

 それでは本日の日程をご説明いたします。お手元の日程表をご覧ください。最初に議案につきましては、第1号公立学校教職員の懲戒処分についての1件でございます。次に報告事項としまして、ア、鳥取県教育委員会公告式規則の一部改正について、イ、教育委員会事務部局人事について、外ご覧の19件でございます。それから、協議事項としまして、1、教育委員会各所属の主要課題・業績目標の中間評価について、2、平成20年度県立高等学校の学科改編等についての2件をお願いすることとしています。

3.一般報告

(委員長)
 では、続いて、教育長の方から一般報告をお願いします。

(教育長)
 それでは一般報告をいたします。色々ありましたが、まずは大きいものから。

 一つ目は9月定例県議会です。9月13日から10月11日まで行われました。教育基本法の改正関係ですとか、国旗、国歌、歴史観、教員免許制度更新の問題、裏金問題等、ちょうど話題になっていたものが質問にありました。全部でざっとした数で60数本ほど答弁をしました。

 二つ目ですが、先ほどお話がありました全国スポーツ・レクリエーション祭ですが、10月21日から24日まで4日間行われました。鳥取県らしさということで、経費を節減するという意味で質素に開催しましたが、工夫をしたり、おもてなしの心をしっかり大事にしたいということで開催しました。開会式も初めて屋内で3分会場でという形をとりました。これも、経費節減や選手の移動等の経費節減や移動時間の有効活用です。新しいものができたと思っています。知事部局や市町村の教育委員会も含めてよく頑張れたなと思います。当初は7万5千人くらいの参加を予想していましたが、8万8千人の参加で予想より1万3千人くらい多かったということです。今のところは成功というところです。それに関わりまして、9月24日に1ヶ月前イベントを倉吉で開催しました。親子体操教室やシンポジウムを行いました。それから、1週間前の10月15日に、鳥取県選手団の結団式を170人くらいで行いました。

 以上の二つが大きなものです。

 その他ですが、9月10日に米子コンベンションセンターで第7回弥生文化シンポジウムを行いました。

 9月16日には県の美術展覧会、いわゆる「県展」の開会式が県立博物館で行われました。50回になりますので、県展のあゆみのスライドですとか、表彰式等を行いました。知事も出席していただいて表彰式を行いました。  9月19日から22日ですけれども、高校生マナーアップさわやか運動ということで、駅とか列車に乗ってPTAや団体の方も協力してくださって、ルール、マナーを大切にして、声をかけてあいさつをしていくという運動を行いました。

 9月25日ですが、スクールミーティングということで委員の皆様にご出席いただいて、倉吉養護学校で行いました。  その次は、のじぎく国体でございます。後で報告はありますが、9月30日から兵庫県一円で30競技ということで選手が出場しました。昨年は天皇杯が39位だったのですが今年は45位ということで今のところは動いているところです。

 その次に、妻木晩田の秋麗まつりというのがありますが、その時に米子ライオンズクラブからシルバーカーを寄贈いただきましたので、それを受け取らせていただく式典を行いました。リフトが付いている車両でして、障害のある方とか高齢者の方が妻木晩田遺跡の中を移動されやすいようにといただきました。非常に立派なよい車でした。

 10月7日から11月5日までですが沖一峨展が開催されています。

 10月8日ですが、池田家墓所の灯篭会が行われました。3回目でした。麒麟獅子や傘踊りが催されました。  10月11日ですが監査委員との色々な問題について協議をしました。男性が家事や育児に参加するにはどうしたらよいかということやスクールカウンセラーの配置をもっと充実させたらどうだろうかということ、飲酒運転等を根絶する取り組みをしてほしいとかいうことについて意見交換をしました。

 10月13日や17日に小学校、中学校、養護学校の学校事務職員の方の研究会がありまして、そこで1時間ほど時間をいただいてお話をさせていただきました。鳥取県の教育の目指すものということで。

 17日も西部地区の公民館の主事さんとか館長さんが集まられる会で、1時間くらい鳥取県の教育の目指すものということでお話をさせていただきました。

 最後に10月25日ですが子育て支援企業ということで協定を結ばせていただいた企業と協定書をお渡しする会を持ちました。12社と新たに協定が結べましたので、現在全部で43社と協定を結んでいる状況です。昨日はテレビでも放映していただきましたし、新聞にも掲載されていると思います。以上です。

(委員長)
 何かご質問はありますか。
 それでは議題に入りたいと思いますけれども、本日の署名委員は石谷委員と堀田委員にお願いします。

4.会議録

報告事項ア 鳥取県教育委員会公告式規則の一部改正について
教育総務課長 はい。それでは「鳥取県教育委員会公告式規則の一部改正について」ご報告致します。
資料めくっていただきまして1ページをご覧下さい。鳥取県公報という、これは国で言えば官報にあたるものですが、条例や規則、告示などを載せているもので、従来は数百部、紙で印刷したものを関係機関等に送付しておりましたが、国が官報ですでにホームページに登載するして電子化を進めておりますが、本県でも業務の見直しをしまして、発行そのものは続けるわけですけども、中心を電子データとかホームページで閲覧を中心にしまして、紙は閲覧用に数部残しますが、基本的には印刷物は廃止するということをしております。この10月1日から知事部局が実施するということで、その公報に教育委員会の関係の規則等も載せますので、併せて10月1日にするということで臨時代理をさせていただいたというものでございます。以上です。
委員長 何かご質問ありますか。
委員 今まで、毎月紙で出てたんですけども、今までの入手方法では今後公報の入手は出来ないために不都合が生じるというケースはありませんか。
教育総務課長 そういう声はこういう処置をする時にやっぱりこう必ず出ますので、そういう不都合がないようにできる限り紙のものが各総合事務所とか県民室等で閲覧できるようにということも併せてやっておりますが、それで元々この公報はさっき数百部と言いましたが、一般県民の方が購読するような性質のものではなくて、公に出して公的拘束効力は発効させるという趣旨でやってるので、現実的な支障はあまり生じないのかなぁとは思っています。
委員 はい。わかりました。
委員長 他によろしいですか。
では、報告事項のイ。お願い致します。
 
報告事項イ 教育委員会事務部局人事について
教育総務課長 「教育委員会事務局人事について」ご報告します。
 
ご覧頂いています資料のまず上からいきますが、課長級の部の西岡克朗及び係長級の部の懸樋順一ですが、この二人は税務課に債権管理担当という部署が設けてありますが、そこの職員で16年から県の債権、特に滞納等が多いということで債権管理を厳しくやっていこうということで設けられたセクションです。この度、教育委員会で言えば、授業料とか奨学金とかございますが、そういうような中で徴収困難な事案については、こういう専門の部署が引き受けて督促なり徴収なりということをやるということができるように全庁的になりました。ということで任命権者は違いますので、これは併任でこの両名を教育委員会の高等学校課の職員として発令するというものです。
 
それから下の二人ですが、一番下の奈良英之さんという方が今まで庶務関係の教育委員会の担当ということで併任の発令をしておりましたが、庶務集中局という部署の都合上、途中で交代がございまして細田浩一という職員に教育委員会担当が代わりましたので、奈良英之の併任解除して細田浩一に併任を発令するというもので9月11日付けで既にされておりますので臨時代理で決定させていただいたという報告でございます。以上です。
委員 上の課長さん、係長さんは何との併任ですか。
教育総務課長 税務課と、教育委員会の高等学校課との併任です。それで、この方々は知事部局でのそういう債権回収で、特に徴収困難事案を抱えており、かつ本件も同時にやっています。
委員 沢山の併任があるわけですね。
教育総務課長 はい、そうですね。その中の一つとして。
委員長 よろしいですか。では報告事項のウ。お願いします。
報告事項ウ 全国大会等で活躍した児童・生徒に対する教育長表彰について
教育企画室長 「全国大会等で活躍した児童・生徒に対する教育長表彰について」ご報告いたします。
 
はぐっていただきまして、今回は小学生5名、中学生4名、高校生10名5団体の表彰を行いました。高校生については、この期間中インターハイや高等学校総合文化祭というものがございましたので、数が多くなっております。
 
主なものをご紹介いたしますと、例えば2ページの部分を見ていただければ、湯梨浜町立東郷中学校の金涌哲也さん、この方は全国中学生海の絵画コンクールで第1位にあたる国土交通大臣賞を受賞されました。その下の琴浦町立東伯中学校の上田幸佳さん、この方は全日本中学生新相撲大会で優勝され、その後の世界選手権の日本代表にもなられておられます。
はぐっていただきまして、高校生のほうにつきましては鳥取中央育英高等学校の新聞部が9年連続で最優秀賞を受賞されました。新聞等にも出ましたけれども、鳥取西高の将棋部が初めて団体戦で優勝をしております。それから、あと一番最後のほうには鳥取城北高等学校の相撲部が数々の大会で表彰されております。これらにつきましては、学校のほうから生徒に対して伝達を個々にしていただくということにしております。以上でございます。
委員長 はい。何かございますでしょうか。新相撲大会で新とはどういう意味ですか。
教育企画室長 これは、女性の。
委員長 女性という意味で新を付けているんですか。
教育企画室長 はい。女性の大会なので“新”が付いています。
委員長 よろしいですか。じゃあ、報告事項のエ。お願いします。
   
   
報告事項エ 平成18年度地方教育行政功労者文部科学大臣表彰について
教育企画室長 「平成18年度地方教育行政功労者文部科学大臣表彰について」報告させていただきます。
 
今年度は資料にありますとおり、三朝町教育委員会・教育委員長の橋本重省さん。それから、前伯耆町教育委員会教育委員長・中野喜弘さん。それから、江府町教育委員会教育委員長・三好環さん。この3名が文部科学大臣表彰を受けられまして、10月16日に東京のほうで表彰式に出席をされました。主な功績につきましてはこちらにあるとおりでございます。以上でございます。
委員長 よろしゅうございますか。では、報告事項のオ。お願いします。
 
   
報告事項オ 処置に困っている通帳等に関する調査結果について
教育総務課参事 「処理に困っている通帳等に関する調査結果について」ということでございます。
 
9月議会中でございましたけれども、知事部局のほうで不適正な事例がないかという事で調査するということがあったものでございますので、教育委員会もそれに呼応してここに調査目的に書いておりますけども、公金の裏通帳というものがあるんじゃないのか、それには何らかの経緯で、現在存在する処理に困っている通帳といったようなものがあるのではないのか。そういう観点から調査を行ったところでございます。調査対象機関はご覧のいわゆる本庁各課、それと各地方機関ということで、学校は今回は調査いたしておりません。
 
調査の方法、これは次長が各所属長等へ面談、電話あるいはメール等で確認をしました。併せまして行政監察担当も一緒に調査を行った次第でございます。
 
結論といたしましては公金の裏通帳のようなものはございませんでした。ただ、以下記載しておりますように、何かの経緯で現在存在する処理に困っている通帳等をいろいろ全て書いたところでございます。こうしたことについて10月8日に報道機関にファックスいたしまして、いろいろな新聞等でも委員の皆様ご覧になったかとは思います。
 
それぞれの(1)、(2)、(3)と書いてありますけども、それの1番の項目の所。何らかの冊子を有償で配布する。それからこれは公費で無償で配布するものに今度はプラスして希望される方に有償で配布するために、当時の県の制度では、県が直接そのような有償部分に乗り出すといった制度がございませんでした。ということで国の研究会、協議会、そういったような団体での割り増し、増刷のうえで印刷して有償での提供すると。ただ経費と頒布額の間との差額が出てまいりますので、こういった部分がずっとたまってきたというようになったと思います。
 
例えば、例といたしますと、教育委員会の例規集、小中学校の先生向けの例規集なんかあるんですけども、緑本というような言い方しておりますけど。そういったようなもの等を販売されてずっと貯まっていったというようなところが多くございました。それからこういったものが160万円、全体であったんですけども、冊子の関係のほうで120万。多くはそういったことでございました。後は、過去に国の委嘱事業、そういったようなものを受けた時に、全額支出しないといけないというような当時の特にそういった風潮が強かったわけですけど、そういったことのために郵券を購入したんです。更にそういった郵券、購入した郵券を希望する職員が「私用でちょっと使わせて」というのがあるので。タダでというわけにはなりませんので、有償で職員に提供して当然現金になる、手元に残る。ですからこういった国の委嘱事業で、全額支出をするために購入した切手を売ったと。個人的に利用したので、有料で提供したものの現金。そうしたものが29万円弱ございました。それから過去にも既に事業が終了した協議会とか委員会に関するもの。事業が終了した時にきちんと清算をしておけば良かったんですけど、清算のタイミング等を逸したというようなことがあって、事後確認しました。それで右側のページの一番下のほうに記載しております処理、経緯不明なものというものが、埋蔵文化財センターなんですけど1万円強ございました。これも職員クラブという封筒の中に入って現金が入っていたということですから、恐らく親睦会で何かしたときの経費の残りとか、そういったものではなかったかと思うんですけれども、唯一関係者の明快な証言が得られておりませんので、追求したら多分こういうものではなかろうかと思うんですけども、一応経緯不明という格好で整理させていただいたものであります。更におはぐりいただきますと、先程私が申し上げましたような事の、該当課の現況の資料がございます。例えば小中学校課の不明などは、そういうものを含めてある法規集を販売した時のもの。恐らく管理係というのは人事異動とかそういうやるようなことを担当する係なんですけども、冬場の時期とかですね、係のOBの職員から陣中見舞いのようなカンパをもらったよとそういったようなものも一緒に現金として管理しておられて、採用試験だとかそういった会議等での茶菓子代に、或いは管理係で行う会議、懇親会の補助などOBからいただいた
 
当然細かく多々ありまして、新聞また報道によっていかにも不正があったような格好で報道はされておりましたけども、使い方で、当時こういう状況があって、お金が残ってしまったという部分での不適切さがあったかとは思いますけど、いわゆる不正的なものという意味ではないというふうに思います。こういったことを受けまして、各課に10月19日付けで教育長名で送ってあります。
県立学校にも、今後の適切な処理ということについてこういう通知をしたところでございます。基本的には今あるそういった通帳だとか不明金について、そういったものが特に引き去りというものがですね、はっきりあるもの以外は県等に組み入れる。ただ組み入れる組み入れの仕方というのがまたそれはそれで事務的に複雑なんですけど、そういう意味ではまた今後、各機関協議していきます。逆に今後に向けての一つのいい機会ということでまた、今後はこういったことがないように、更には一つこの機会に再度例えばロッカーの奥とかですね、そういったような所に本当に何か埋もれたものがないかどうか、困っているような事例がないかというようなことを再度、各課に対して確認していただいているところです。以上でございます。
委員長 はい。ご質問等ありましたらお願いします。
教育長 一応その、さっきありましたように裏金というかたちというものはなかったかというようなことですが、不明瞭とか不適切な会計処理というのがあったということであります。
委員 老婆心ですけど、今の説明の中にOBからの陣中見舞いというのが出てくるんですね。そこのとこはどうでしょうか。説明では管理係とは人事などを扱う部署という説明があってOBから陣中見舞いをもらうということ、そのことがまた指摘されると思うんで、そういうことは考え直したほうがいいと思います。
委員長 他によろしゅうございますか。それでは次をいきます。報告事項のカですね。
   
報告事項カ 公立学校教職員人事について
小中学校課長 「公立学校教職員人事について」ご報告いたします。
 
学校栄養職員の配置換でございます。これは伯耆町にありました溝口学校給食センターというのと、岸本学校給食センターという2つが10月1日付けで伯耆町学校給食センターというものに統合されたことに伴うものでございます。溝口学校給食センターに勤務されました安藤福美主任学校栄養職員が10月1日付けで伯耆町立学校給食センターへ。それから岸本学校給食センターに勤務しておりました、宍戸学校栄養職員が同じく10月1日付けで伯耆町立学校給食センターへ配置換したということでございます。給食センターの一本化に伴う形式的ではありますけど異動です。以上でございます。
委員長 よろしゅうございますか。報告事項のキ。お願いします。
 
報告事項キ 平成19年度県立盲・聾・養護学校児童生徒用教科用図書の採択の変更について
障害児教育室長 「平成19年度県立盲・聾・養護学校児童生徒用教科用図書の採択の変更について」ということをご報告いたします。既に県立学校における、教科用図書採択についてご承認いただいているところですが、この度、皆生養護学校の小学部に転入生がございまして、その児童の障害の実態から、申請承認された教科用図書、鑑みた時にどうも不十分だということが挙がってまいりました。従ってその後、評論社の「しかけ絵本の本棚 コロちゃんはどこ?」という絵本を教科用図書として承認をいたしましたのでご報告いたします。以上です。
委員長 よろしゅうございますか。では報告事項のク。お願いします。
 
報告事項ク 平成19年度鳥取県立盲・聾・養護学校高等部・専攻科生徒募集要項について
障害児教育室長 報告事項ク。「平成19年度鳥取県立盲・聾・養護学校高等部・専攻科生徒募集要項について」でございますが、ここに抜けております幼稚部の募集要項についてというふうに変更をさせてやって下さい。5月の定例教育委員会でこれの部分につきましての入学者選抜方針を承認いただいておりますけれども、これに基づいて詳細の要項を作成いたしましたのでご報告申し上げます。中身につきまして昨年度との変更点は、入学者選抜の検査日等々のそこの部分の変更だけでありまして、その他は一切変更はございません。以上でございます。
委員長 よろしゅうございますか。それでは報告事項のケ。
   
報告事項ケ 第1回学校等教育分科会の概要について
障害児教育室長 続きまして報告事項ケ「第1回学校等教育分科会の概要について」報告させていただきます。次のページをおはぐり下さい。第1回の学校等教育分科会を8月30日に開催いたしました。ここにおきましては審議会のほうで諮問いたしました件、ここについてその審議方法を検討していただき、後は、学校等教育についての意見交換をいたしました。その中で特にこれからの諮問の審議方法につきましては、特別支援教育部会を設置して専門的に支援する、それからその審議状況については適宜この学校等教育分科会で報告することということで、審査方法の決定を受けております。そのあとの意見交換につきましては以上この5の主な意見の中にまとめております。特に目立ったところでは、やはり家庭、地域との役割分担がどうなのか、というあたり。それから学校現場それから特別支援教育につきましては、一貫した支援、特に中学校から高等学校へ、或いは中等教育をどうしていくのかというような意見が多かったように思われます。そして第1回の部会につきましては、10月17日に開催されたようでございます。またこの経過につきましては、今後の教育委員会でご報告申し上げたいと思いますが、部会長には小枝鳥取大学地域学部教授、副部会長には山田大山町教育委員会教育長を選出いたしまして、諮問内容についてこれから審議をしていくということになりました。特に約束事項といたしまして委員の方々から宿題が出ましたのは、寄宿舎の問題で積善学園で過ごされた者の感想を聞いて来なさいということ。それから倉吉市が今モデル的に進めております、一貫した就学前からの支援というところで、分かる資料を出しなさいと。その他ここの部会の次回は、この意見を踏まえて事務局で大まかな柱立てをして次に向かいなさい、というようなことが審議されております。今後年度内で3回程度部会をもって、5月の第1本目の柱の方針に向けて審議をしていこうということが決まっています。以上でございます。
委員長 はい。何かご質問がありませんか。
それでは特になければ、次へ移ります。報告事項のコ。お願いします。
   
報告事項コ 平成17年度問題行動(暴力行為、いじめ)等の状況について
小中学校課長 報告事項のコ「平成17年度問題行動(暴力行為・いじめ)等の状況について」ご報告いたします。
 
暴力行為・いじめ等につきましては、毎年文部科学省が調査し、国が公表しています。この国の公表に併せまして、本県の状況を少し報告させていただきます。
 
まず、3ページの数字の入りました表のほうで説明をさせていただきたいと思います。まず、1番の暴力行為でございます。表の右から2列目の平成17年度のところをご覧下さい。小・中・高等学校を合計いたしますと平成17年度は139件でございます。前年との比較で減少しております。人口増えております。児童生徒数千人あたりの発生件数をみますと本県が2.0でございました。ちなみに全国のほうは、そこに載っておりますように千人あたり2.6という数字でありました。それから139件の暴力行為の区分ですが4つの区分に分けておりまして、その中で一番多いのが生徒間暴力の80件でございます。次いで対教師暴力。それから器物損壊というふうになっております。
 
それから2番のいじめでございますが本県のいじめの発生件数、平成17年度は小学校4、中学校30、高等学校6の合計40件の報告を受けました。千人あたりの発生件数は0.6でございます。ちなみに全国の千人あたりの発生件数は1.5というようになっております。ここのいじめの実際の態様でございますが、ここの表は複数回答が可となっておりますので、合計の数は発生件数より多くなっております。県全体で一番多いのは「冷やかし・からかい」でございます。二番目に多いのが「言葉での脅し」こういう状況であります。
 
それから(3)のいじめの解消状況でございますが、この40件中2件、中学校でございますけども、これは傷害事件で未解決ということでございましたけども、この調査をしました6月末の調査時点では確認したところ解決済みという報告を受けております。
 
それから4ページの3は「高等学校における不登校」でございますが、下半分の高等学校の中途退学あわせましてでございますが。これは県の数字としてはもう既に7月の教育委員会で報告させていただいておりますが、全国の数値が公表されましたので全国の数値を入れて報告させていただくものでございます。不登校のほうは全国・鳥取県とも出現率1.73でございます。中途退学のほうは鳥取県が1.49に対して全国2.1という数値になっております。
それでは2ページに戻っていただきたいと思います。問題行動の防止等に関する取組みでございますけども、ある部分、学校内での指導で取組んでいく部分と家庭や地域、関係機関との連携の強化ということで取組んでいくというふうに整理しておりますけども、学校での取組みにつきましてはスクールカウンセラーや教育相談担当教員等によります相談活動の充実あるいは仲間作りとか集団活動を推進して人間関係や社会性を育成していく、というような生徒指導体制を再構築して毅然とした粘り強い指導をすることを取り組んでおります。家庭や地域、関係機関等との連携につきましては社会のルールやマナーを守るためのキャンペーン等を実施しておりますし、さまざまな関係団体との連携を強化しているところであります。新聞等でも報道されております、いじめに遭いまして自ら命を絶つという痛ましい事件が発生いたしましていじめ問題の取組みの徹底が求められてきておるようでございますけども、先週は10月19日に文部科学省が緊急の連絡会議を開催いたしました。担当者が説明いたしましたが、その会でいじめ問題に関する基本的認識とそれから取組みのポイントというのを国が示しています。それを市町村教育委員会に周知を図るように説明がございました。県の教育委員会としましては、国の通知を踏まえまして県としてのポイントも示して、各市町村の教育委員会、各県立学校に24日付けで通知を出したところでございます。更に、各校長会でもこういう取組みについて指導してまいりたいというふうに考えているところです。以上でございま
委員長 はい。ご質問等ありましたらお願いします。どうぞ。
委員 24日に出された通知というのはどういうものでしょうか。
小中学校課長 はい。この通知は表としてまとめてありますが、本日6点ポイントを示しております。
委員長 ちょっと事実だけ教えて下さい。暴力行為・いじめは或いはいろいろ書いてありますけど、暴力行為とか不登校とか退学っていうのは割合こうなんだとわかるので、いじめっていうのはどういうところで把握した数字なんですかね。どこの段階で把握した数字が40件なんですか。もういろんなレベルがあるんでね。それがよく分からないんです。
教育長 これ難しいんですけどね。基本的には学校でこれはいじめだっていうふうに、把握したものです。それを挙げてきているんです。それから100%把握できない場合もある。もちろん、どうしても気付かない部分っていうのもあります。どこまでがいじめだっていうふうにすべきかっていう部分も、微妙なところもあります。
小中学校課長 この調査っていうものは、国から調査の照会がきまして、県の教育委員会を通して小中学校であれば市町村の教育委員会に調査を依頼しまして、市町村の教育委員会から学校へということで、同じ調査表を使うのですが、実際に挙がってきますのは件数のみになります。各学校が判断されることになります。国のほうはいじめの定義ということについて、一般的にこういうふうにしております。「自分より弱いものに対して一方的に身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、相手は深刻な苦痛を感じているもの。」というふうにしてはおるんですが、どこで線を引くかっていいますと、難しいです。
委員長 非常に印象的な話なんですけど、僕は毎年「少年の主張コンクール」の審査員をしていて作文をいっぱい読むんですけども、その中に100あったら30%ぐらいいじめのことが書いてあるんですよね。それは多分学校は把握してないと思うんですけど。多分、だからそういうところに出てくるもんでさえそうでなんで、ちょっと怖いなあという感じもするんですけど。どういうふうに把握するのかなぁという。 では、報告のサ。
   
   
報告事項サ 平成19年度鳥取県立高等学校入学者選抜実施要項について
高等学校課長 はい。報告事項のサ「平成19年度鳥取県立高等学校入学者選抜実施要項について」でございます。実施要項を添付しておりますが、ここでは変更点だけ報告したいと思います。
 
まず昨年度からの主な変更点ということで、通学区域外志願者の取扱いに係る規定の削除というもので、これは全日制課程普通科の通学区域を県全域化にいたしましたので、そこに関する事項を削除したわけでございます。
 
それから(2)の通信制課程の通学区域の県全域化につきましても、昨年度の1月26日の教育委員会で、本年度から県全域化ということでございますので、これも削除いたしました。
 
(3)の学科改編等に伴う県外指定地域の学科の変更でございますが、これは5月の教育委員会で学科改編について新たにしております時もですし、9月5日の県外指定地域の部分につきましても協議をさせていただいたところでございます。鳥取湖陵高校の工業学科が2学科ありましたものを学科改編して電子機械科のみになりましたので、電子電気科は指定地域の中からは外れた、もともと区画が無くなるわけであります。それから智頭農林高校の環境科学科が生活環境科。それと併せて県外指定地域の岡山県側から園芸科学科にも県外指定地域を続けて欲しいというようなご要望がございまして、それも併せて2学科、全学科を対象とするものでございます。
 
それから(4)の配慮事項に関する変更でございますが、これは実施要項の中にございますが、1つは「身体に障害のある生徒」への配慮という部分ですが、「身体等に障害のある生徒」という具合に変更いたしまして、軽度発達障害の受験生に対して個別に協議ができるようにしました。例えば別室受験が可能かどうかとか、そういう特別措置の願いを出せるようにしたということで。それから、もう1つ「海外帰国生徒等」に該当する者でございますが、この要項の中では表現は変えておりませんが、現段階では日本語が十分に身に付いていないという生徒に対して、面接、集団面接の場合、個人に面接をするとか、そういう対応をしておりますが、そういう柔軟な配慮をしたいということで。これも生徒の日本語の習熟の程度によりますが、例えば辞書の貸与ですとか、問題文の漢字にルビをうつとか、時間延長するとかというような対応をその生徒について変更したいということでございます。
 
それからこの要項の説明会をその下に挙げております3地区で実施する予定でございます。以上です。
教育長 先程ありました日本語能力が十分じゃない生徒については議会でも質問がありまして、さっき話がありましたように少し柔軟なですね、入試の時の対応の仕方をしようかなぁというふうに考えているところであります。例えば、試験問題にルビをふるとかですね。それから言い換えだけの辞書、意味じゃなくて言い換えだけ辞書を持ち込むとか。あるいは時間を若干延長するとかですね、そんなことはできないかなという検討をしているところであります。
委員長 はい。よろしいですか。それでは次にいきましょうか。シですね。
   
報告事項シ 平成18年度末鳥取県立高等学校教職員人事異動公募制度における公募実施校の決定について
高等学校課長 それでは報告事項シ「平成18年度末鳥取県立高等学校教職員人事異動公募制度における公募実施校の決定について」でございます。
 
1枚はぐっていただきまして、これは6月の教育委員会におきましてこの公募制度を実施するということになりました。公募実施校はそこに挙げております4校。倉吉総合産業、米子白鳳、境、境港総合技術高校でございます。それぞれ公募する教職員像と人数が決まっておりますが、倉吉総合産業高校は情報学科というのを高校教育改編でしておりまして、そのマルチメディア技術者の中核となる情報教科教育の教員を公募したいということでございます。
 
それから米子白鳳高校は定通独立校ということで、教員定数も増えていくということでございます。そこに挙げております4教科の中から応募があった中から2名を選びたいということでございます。
 
境高校は教科指導と部活指導、それぞれできる教員を求めております。
 
境港総合技術高校は介護福祉科というのを、高校改編で入れておりまして、介護福祉士の例えば国家試験に挑戦させたいということで、その内容と関連の深い制度についても熟知している教員が欲しいということです。
 
今後の予定でありますが、11月17日までに志願書及び応募論文を現任校の校長に提出しまして、これを教育委員会が取りまとめて公募実施校に通知する。その後、実施校の校長が書類選考及び面接等を行なって候補者を決定しまして、それが生かされるのは3月下旬の人事異動で、他の人事異動と同時に選ばれる教員も異動するということになります。以上でございます。
委員長 ご質問ありますでしょうか。
教育長 ちょっと東部があんまり出てきてないもんでありましてですね。ただこれ今年度末で退職される学校はですね、やりにくいですよね。自分の責においてできませんので。そういうところはあるんですけども。それにしてもなんかちょっと少ない。
高等学校課長 ちなみに倉吉総合産業は、今年度は校長が退職ですが、その学科の中核となる教員というのは学部が変わっても、やっぱり目指すところは同じということで。
委員 最初にこの制度を聞いた時はいい先生を集めようという感じでね、懸念したんですけど、そうではなくて本当に生徒のためにこの部分が弱いからこうしたことをやってる熱心な先生が欲しいという純粋なもので、よい制度になりそうだと思います。
委員長 はい。それでは報告事項のス、お願いします。
   
報告事項ス 平成18年度「文字・活字文化の日」記念事業について
家庭・地域教育課長 報告事項ス 平成18年度「文字・活字文化の日」記念事業についてご報告申し上げます。
 
いよいよ明日が「文字・活字文化の日」なんですが、それをはさみましていろいろな活動を行っております。10月21日からもうすでに始まっておりますが、「特別資料展伊良子清白」が図書館で行われております。
 
次の日曜日ですが10月29日には、はせみつこさんを招いて言葉について考える体験事業が図書館でございます。
 
それから読書活動推進フォ-ラム開催事業としまして、11月3日金曜日、祝日ですけれども、倉吉未来中心でジャ-ナリストの池上彰さんをお招きしてご講演、それから朗読、パネルディスカッション、展示、読み聞かせ等ということでフォ-ラムを開催いたします。
 
それにさきがけまして、手紙、作文、小論文コンク-ルを行ったわけなんですが、1,291点の応募がございました。特に中学生のほうから649点もの多数の応募がありました。内容につきましては大変よい作品が多くございました。審査に当たられた方々も大変すばらしいということをおっしゃっていました。それから作文、小論文のほうは、実際に読書とか、書くことに慣れた人の文章が大変説得力があって共感を覚えたということで、改めて文字、活字文化の力を感じたというご講評でございました。
 
審査会は10月19日に手紙部門、それから10月20日に作文・小論文部門を行いました。今後のスケジュールですけれども、11月3日に入賞作品表彰を行いまして、パネル展示も実施いたします。その後、巡回展示ということで県内の図書館で巡回展示する予定にしております。以上でございます。
委員 この記念事業について私も行ってみようかなと思ったのですが、西部のほうでは無いんですよね、特別展が。希望として西部でもあればという気持ちがありますが。
家庭・地域教育課長 読書活動推進フォーラムは、東、中、西部の方がお出でいただき易いようにということで、倉吉で開きます。特別取り上げてはございませんけれども、それぞれの図書館等での活動もそれなりに何かなされるのではないかというふうに思っておりますが、巡回展示はいたします。
委員 「文字・活字文化の日」記念事業という大テーマがあるわけですので、それに対して西部でもあればなぁという希望です。
委員 3ページの入賞者の表についてですが、塚田洋子さんと小谷直和さんは鳥取市と書いてありますが、どんな方ですか。
家庭・地域教育課長 塚田洋子さんは佐治中学校の校長先生ですし、それから小谷直和さんは湖山小学校の2年生の担任です。「子どもに書かせるのと一緒に僕も書いてみました。」と言って小谷先生は直接持参いただきました。
委員 委員長さんがいつも言われるように生涯学習ということで、いろんなスポーツしたり、文化活動をしたりするのが生涯学習なので、こういう読書に関することもね、やっぱり鳥取県の人も興味持ってやっていくことも生涯学習じゃないかなと思います。今後、そういう方面への働きかけにも乗り出していただけたらいい方向に進むんじゃないかなと思います。
教育長 いいことですよね。
委員長 よろしゅうございますか。それでは報告事項のセです。
   
報告事項セ 平成18年度優良PTA文部科学大臣表彰について
家庭・地域教育課長 報告事項セ「平成18年度優良PTA文部科学大臣表彰について」ご報告申し上げます。PTAの本来の目的・性格に照らしまして、優秀な実績をあげているPTAを表彰して、PTAの健全な育成、発展に資することを目的として行っております。3つの団体ですが、倉吉市立上小鴨小学校保護者と先生の会、三朝町立東小学校PTA、ひかり幼稚園PTA、この3つの団体が受賞いたします。
 
倉吉市立上小鴨小学校保護者と先生の会では、保護者、学校、地域社会のつながりを大切にして活動を推進していらっしゃるということで、県教委の委託「メディア・リテラシー啓発推進事業」のモデル校とか、「市地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」モデル地域というようなことが主でございました。
 
それから三朝町立東小学校PTAのほうでは、学校、保護者の連携による子どもたちの基本的生活習慣定着のための活動ということを特に推進しておられまして、食生活改善と、生活リズム改善のノーテレビデーとか、メディアとの上手なつきあい方という取組みでございましたし、それから地域社会とのつながりを大切にした活動ということでした。
 
それから、ひかり幼稚園ほうは、やはり保護者、学校、地域社会のつながりを大切にしたというところで「ひかりくらぶ」で、子育てトーク・料理教室を月1回程度実施し、成果を刊行物にして全保護者、地域に配布ということや、それから地元の公民館祭、地区運動会への参加等で地域住民との交流を大切にした活動とか、それから「ひかるおやじの会」で保護者同士の交流とかいうような活動が挙げられております。11月17日に表彰式が東京のほうで行われます。以上でございます。
委員長 この「ひかり幼稚園」っていうのは、どこの「ひかり幼稚園」ですか。
家庭・地域教育課長 鳥取市です。私立になりますが。
委員長 はい。よろしいですか。じゃあ、報告事項ソ。
   
報告事項ソ 第59回優良公民館表彰について
家庭・地域教育課長 報告事項ソ「第59回優良公民館表彰について」ご報告申し上げます。2つの公民館ですが、南部町天津地区公民館、湯梨浜町田後地区公民館でございます。天津地区公民館のほうは、地域の伝統文化とか世代間交流活動というのを特に力を入れてらっしゃいまして「たそがれコンサート」小学生から大人までほんとに色々な人がコーラスの出演者となり、それから地域住民が総がかりで行うコンサートだということで、ふるさとを愛するというような気持ちを高めていらっしゃるということです。田後地区の公民館のほうは、これは新興住宅地を含む地域ということでございまして、子どもを主役に据えて、そして地域の人々が子どもと関わる中で新しく住民となられた方々、それから前から住んでいらっしゃった方々っていうのが、積極的な交流を図るっていうことが活動としてなされているということでございます。表彰式は本日でございます。
委員長 それでは報告事項のタに続きます。
   
報告事項タ 鳥取県家庭教育推進協力企業との協定締結について
家庭・地域教育課長 報告事項タ「鳥取県家庭教育推進協力企業との協定締結について」ご報告申し上げます。めくって下さい。8月末に26社と協定締結しまして、31社になっておりましたが、昨日ここに挙げております12社と協定を締結いたしまして、この度で合わせて43社となりました。以上でございます。
委員長 これの効果はどうですか。
家庭・地域教育課長 大変好評です。というのは、今までやっていたことであっても新しくこういうふうに協定を締結して従業員の方々に周知徹底することによって、大変喜ばれているということを改めてなんとなく自分のほうからは言いにくいなというようなこともあったというようなことがあるんですけれども、こういうふうに皆さんに公表することによって、言いやすくなったという話をうかがっておりますし、それから以前に締結していただいた会社のほうからとてもいい協定だということで紹介を受けたと。締結したいんだけれども、というように、うちのほうに電話で問い合わせてこられた企業も何社かございました。大変いい具合に活用していただいているようでございます。新聞・テレビ等でもPRもされていますけれども、皆さんが子どもを見つめて我が子、家族を見つめてくださっているなということを感じております。
委員長 これが今までで43社あるんですけど、従業員の方の数というのは平均するとどれぐらいですかね。要は聞きたいのはものすごい中小のところがどの程度あるのかなというのが。特に小さいところはなかなか難しいだろうと思うので、そこら辺のところはどうなんでしょう。
家庭・地域教育課長 従業員4、5人というようなところも入っていただいておりますし、それから10名あたりのところもたくさんございます。それから何十人というところもありますし、何百人というところもありますし、千人以上というところもございます。
委員長 いっぺんその内訳を作ってみてください。
家庭・地域教育課長 はい。分かりました。
教育長 西部の井原石材さんというのは確か4、5人だったと思うんですよね。それから昨日のオーツさんっていうのも4人ですよね。そうかと思うと今度は鳥取銀行とか三洋なんかもですね。こういう大きなところいろいろあるんですけど。
委員長 よくあるのは、大きなところだから出来るんだという、そういうあれがあるので。それを説得材料にしたいんですね。
次長 出来るだけ小さなところの企業さんに入っていただきたいという思いで、そちらを中心にお願いに回っていますので、かなり入っていただいてると思います。
教育長 特にお父さんが家庭教育に参画する、し易いということを企業全体で取り組んでもらうという意味ですので。
委員長 報告事項のチ、お願いします。
   
報告事項チ 第61回国民体育大会鳥取県選手団の成績について
体育保健課長 報告事項チ「第61回国民体育大会鳥取県選手団の成績について」ご報告します。兵庫国体入賞状況を一覧表にしておりますけども、主なところで申しますと、水泳の飛び込みで宮本兄弟が2位、3位に入ったりとか、あるいはその下のほうの自転車でございますけれども、男子のチ-ム・スプリントで見事1位になるとか、あるいは軟式野球でですね、三洋のチームが4位ということで40点という大きな得点を取ってくれました。
 
それから右のほう2ページでございますけども、相撲の成年男子Aがリーグ優勝ということで、これは相撲に関しましては2年連続種目別で総合優勝しております。それから中ほどの山岳の少年女子が、中央育英の女子でございますけども、縦走で惜しくも2位となっております。それから下のほうの空手道の若林選手が惜しくも2位に挙がっておるということでございました。入賞の状況でございますけども、13競技で34種目ですので昨年に比べてかなり入賞者の数が減ってきております。
 
男女総合成績で天皇杯の順位が45位で、やはり不振に終わりました。種目別の得点状況でございますけども、大きなところでいきますと、15番の自転車で35点とか、あるいは軟式野球で40点、19番の相撲で54点。それからその下のほうで29番の山岳で24点、30番のカヌーで25点というような状況でございました。
中国ブロック大会で島根・山口に負けますと、40位台後半という具合に言われておりますけども、正に今回その通りになりまして、前回の競技団体にはヒアリング等を行っておりまして、来年度から始まる新たな強化策を検討していくように考えております。以上でございます。
委員長 がんばれ鳥取ですね。何かありますでしょうか。
では、報告事項ツ。お願いします。
   
報告事項ツ 平成18年度生涯スポーツ功労者及び生涯スポーツ優良団体表彰について
体育保健課長 報告事項ツ「平成18年度生涯スポーツ功労者及び生涯スポーツ優良団体表彰について」ご報告します。この表彰でございますけども、地域スポーツの振興に成果のあった関係者、団体を文部科学大臣が表彰するものでございます。受賞者でございますけども、生涯スポーツ功労者ということで3名の方が受賞されております。1人は軟式野球の筒井実さん、それから2人目が体操の二岡博さん、それから3人目が弓道の西垣さんでございます。
 
優良団体でございますけれども、倉吉の河北地区スポーツクラブ、それから大栄柔道クラブという2団体が受賞しております。以上でございます。
委員長 報告事項テお願いします。
   
報告事項テ 平成18年度学校の安全管理の取組状況に関する調査結果について
体育保健課長 はい。報告事項テ「平成18年度学校の安全管理の取組状況に関する調査結果について」ご報告します。めくっていただきまして1ページご覧下さい。この調査は、平成16年度から文部科学省が各県の教育委員会に対して行っているものでございまして、それを鳥取県版としてまとめたものでございます。調査対象でございますけども、県内の公立のですね、幼・小・中・高校、それから盲・聾・養護学校、合計262校を対象に調査したものでございます。
 
2ページでございますけども、主な結果をご説明しますと、学校安全マニュアルの活用状況でございますけども、学校独自のマニュアルを使っているというのが合計の右のほうの数字でみますと239校ということで、去年の222校よりは増えているというような状況でございます。
 
それからその下の1つ下の3-Aでございますけども、子どもを対象にした防犯訓練の取組状況も右の合計欄を見ますと、実施した学校が167校から193校ということで着実に増えているということでございます。
 
それから下のほうの下から2番目の5の通学路の安全点検の取組状況でございますけども、小学校で153校が実施しているというということです。
 
安全マップの作成状況は、小学校で123校が作成しているというような状況でございます。
 
防犯ブザーの配布状況でございますけども、小学校で131校が配布している状況でございます。
 
校舎内の不審者侵入防止のための対応状況ということで、具体的には来訪者の受付を事務室に集中しているとか、あるいは外から見えるように職員室の配置を工夫するとか、そういったような対応をしている状況でございますけれども、例えば小学校で138校が対応しているというような状況でございます。
 
数字は年々高くなってきておりますけども、その調査結果を学校や市町村の教育委員会に配布しまして、学校安全の更なる充実について働きかけていきたいと思っております。以上でございます。
   
協議事項3 県立高校における地理歴史科各科目の履修について
高等学校課長 それでは県立高校における地理歴史科各科目の履修状況についてというプリントをお配りしました。この一番上に書いております学習指導要領では、地理歴史科の必履修科目として、世界史のA・Bの内から1つ、それから日本史A・Bか、地理A・Bの内から、その4科目の内から1科目ということで、世界史か日本史、世界史か地理という、それぞれA・Bもありますけども、それを履修しなくてはならない科目という具合に定められているわけです。報道にあったのは例えば受験に必要な日本史Bだけを履修して世界史を取ってないとかです、そういうことが問題になっているということでございます。県内の県立高校の場合はそういう学校はございません。それを確認するためには各学校から教育課程表というのを取っておりまして、そこにどんな科目が何単位、何年履修するかというのは出ておりますので、それを毎年きちんとチェックしておりますし、それから教科書の購入冊数ですね、どの教科書が何冊その学校にいるということもそういう手続きをしますので、そこで教育課程と教科書の冊数でその授業をとる実際の生徒数を見ているということでございます。学校訪問の時には、時間割を確認したり、それから管理係のほうが学校の教科ごとの時間数で教員を配当しますので、時間数を読むためにその科目が何単位あるかということも確認します。文科省のほうからも調査依頼が来まして、明日までにデータを報告するようにという。電話でしたが全校に確認しましたが、必履修科目を履修させているということでございました。それから下の参考に挙げておりますが、鳥取東高理数科はスーパーサイエンスハイスクールということで、これは文科省の研究開発校になっておりまして、現行の学習指導要領によらなくてもいいということでございまして、この地理歴史の中は日本史・世界史・地理の中から1科目履修をしていく、例外的な学校でございます。以上です。
教育長 世界史は必ずどこでも必修になっていますので。AかBかは取ります。
委員長 要はこれ全部開講していなくてはいけないということでしょう。
教育長 ただ日本史については教育過程で開講してないところはかなりあります。専門学科の学校においてですね。日本史は必修ではないわけですけども。最近、日本史のやっぱり問題で出てますんでね。これがまたひとつでてくる可能性があるんですけどね。まぁ別に違反しているわけでもなんでもない。教育課程編成するうえではですね。
委員長 ということは世界史は必ず用意しておいて、日本史か地理のうちのどちらかを用意してあればいいという。そういうやり方ですね。
教育長 だから2つを取りなさいと。世界史は必ず取って、もう1つ加えて2つを取りなさいと。それはAであろうとBであろうとどっちでもいいんです。他県であって、今問題になっているのは、教育課程表を県教委に出しているのですが、やってますよと言ってるけど、結局実際はやらなかったというので虚偽の報告をしているわけです。たくさんの学校がある県なんていうのは、教育課程表出されて、虚偽出されればですね、そいつを見るのになかなかちょっとやりにくいところがあるかもしれんけど、鳥取県は小さい県でありますので、さっき話しがありましたように高等学校課がやったように持ち時間数ですとか、それから採択した教科書の数なんかをキチンとチェックしていきます。それに念を入れて、今日電話で全部聞き取りをしましたので、学校がそれでもなおかつ嘘をついて、虚偽の報告をしない限りは、まず大丈夫じゃないかなぁと思っています。
委員長 何かありますでしょうか。よろしいですか。とりあえず安心しました。
   
協議事項1 教育委員会各所属の主要課題・業績目標の中間評価について
教育総務課長 中身の説明の前にちょっと経緯をお話しします。昨年来、教育委員会の機能をより強化して活性化しようという中で、教育委員会自身も自分の自己評価というのをする必要があるという話しがございました。それで機能強化という事で今年の1月あたりからずっと話しをしてきました。教育委員会の事業について途中で一回点検してみようという話をしていましたが、その折に丁度ミッションという事が強く出されてきました。4月に教育委員会のミッションとは何だという事を事務局で検討して、この委員会でも報告させてもらったところです。それでそのミッションの柱立てというのがこの表の中の、枠で囲ってある表の上に①から⑤で書いてあって、実質的には4本です。柱立てを考えてそれぞれの柱の中で各課が、取り組んでいる事業の中で、特に業績数値と目標が課せられるものというのを類型立ててというか、整理したものが今回提出させて頂く資料の基になっています。ミッションの柱立てに沿って①から⑤まで整理したものなんです。進捗状況の中身はいきなり4月には埋まりませんので、まず分かっているものから入れていきました。順次新しい内容は入れるというような修正をして参りました。この9月で半年を過ぎまして、中には一定の成果がもう出たものもありますし、それから今後こういった様な事を取り組むという様なものもありますので、それを一覧にして準備させていただいたのがこの資料です。それで今日はこの資料を全部一項目ずつ説明していると時間が非常にかかりますので、この後申し訳ありませんが建制順に各課の方から簡単に、特にこういう点については委員さんに説明しておきたいという項目に絞って説明をさせていただきたいと思いますので、その後委員さんからもしも意見があればお聞きできればと思っております。そういうやり方で進めさせていただきたいと思います。
 
最初に教育総務課お願いします。
教育企画室長 家庭、地域との連携、啓発という分類になっているものの一番上「心とからだいきいきキャンペーンの徹底」ということで挙げさせていただいております。最終的な数値目標といいますのは、学校と保育所ですとか、そういうところに認知率を100%までもっていきたいと。一度3月に学校にアンケートをしたところ9割前後の認知率という形でしたので、これを最終的には100%までというふうに考えております。ここに月々どんな事をしてきたかというのが9月まではいっております。現段階では推進会議といいまして、これはそのキャンペーン独自の活動をしておられる団体というものに入っていただいて、皆で進めていこうというものでございまして、現在まで85団体に入っていただいております。これは校長会ですとか、園長会ですとか、PTAの関係ですとかそういう主だった団体にはすべて入っていただいております。後はPTAの会にて説明したりということもしてきております。引き続きこれは推進して参りたいというふうに思っております。以上です。
福利室長 教職員の健康管理ですが、定期健康診断の未受診者っていうのが毎年何名かございます。健康診断の未受診者をなくすようにということで、今年度は取り組んでおります。8月まで保険事業団との契約でしておりますので未受診者への周知徹底でとにかく受けて、とにかく受診していただくということに努めております。あと今現在後半にあります人間ドックを受診されるという方もございますので、そういった方を合わせてなんとか未受診者をゼロに向かっていきたいと思っております。事務局では今のところ後ドック受診者を除いては、全員受診していただいております。以上でございます。
教育環境課長 県立学校の耐震化推進についてであります。目標としましては18年度中の耐震診断の100%の実施ということです。既に耐震診断すべき棟につきましてはもう診断の手続きを済まして耐震診断を進めているところであります。最終評価のところに、18年度末見込みで94.3%というふうにございますけれども、これは実は建て替え予定の米子工業高校を除いてる数字でして、実質的には最終的に100%という数字に持っていけるんではないかというふうに考えております。以上であります。
小中学校課長 学力向上推進ということで、指導主事が学校を少なくても年1回以上は訪問して進捗状況を把握し、指導助言を行いたいということです。引き続き訪問したいと思っています。
豊かな人間性、社会性の育成の中学校職場体験学習実施率の向上でございますが、キャリア教育という言葉が学校にはなかなか浸透してないという実態がございます。職場体験の実施校は58校でございますけども、そのキャリア教育推進の為リーフレットの作成を今準備しているところでございます。
豊かな人間性、社会性の朝読書徹底ですが、これにつきましては小学校は100%、中学校は1校増えて59校となっているところでございます。
学校評価の導入でございますけれども、7月に各市町村教育委員会への説明会を実施いたしまして、取り組みを固めかけたところでございます。今後その各市町村教育委員会の取組み状況について把握をして参りたいと考えております。なお、そこの自己評価公表率は1年遅れになりまして17年度の数字になっております。それからその下の教職員評価・育成制度は予定どおり今実施しておりますし評価者研修も実施しております。またプロジェクトも立ち上げて2回開催しているところでございます。
幼児教育担当指導主事につきましては概ね幼稚園、或いは保育所を訪問するようにしています。訪問率を上げたいというふうに考えております。学校評議員の設置率につきましては現在82%から87%まで上がったところでございます。以上です。
障害児教育室長 特別支援教育の充実に付きまして今年度高等学校のほうの特別支援教育体制の整備に取り掛かっておりまして、当初目標、高校での特別支援教育主任いわゆる窓口の指名と校内委員会の設置を今年度中に100%達成したいと考えております。現在すべての県立高等学校で特別支援教育主任の指名はなされたというふうに報告を受けておりますが、校内委員会につきましてはまだ設置がないということで更に努力をしていきたいと考えております。なお8月には高等学校の教頭先生それから窓口のある先生を対象に研修会を開催いたしました。後半にも開催したいと考えております。
それから障害のある子供達の就労に向けての課題は大きく問題として挙げておりますけれども、この度、職場体験の拡充ということで教育委員会事務局での受入れを通して課題を明確にしようという試みをしております。今年度既に職場実習それからアルバイト事業を含めて8名の子供達の受入れを達成しております。いろいろと課題が見えてきておりまして、来月更に文化課と埋蔵文化センターで鳥取養護学校の生徒が就労する事になって一応目標は10名達成いたしますけれども、課題もこれから確認して更にステップを踏んでいきたいというふうに考えております。以上です。
教育センター所長 学校教育支援室の充実ですが、支援室ができて2年目でございましてどんどん活用してもらおうということが目的です。目標250件です。と言いますのが、支援室から出て行ったり、逆に支援室においで頂いたりという件数でございますけども、187件の内訳は、97件が学校に出かけて行ったぶんでございます。90件がおいで頂いた件でございます。かなりのですね75%の達成を成就しております。昨年125件でございますので、かなり浸透してきたなと思っております。教育セミナーを、土曜日セミナーとしてやっております。来月18日に、兵庫教育大学長においで頂いて、これからの学校、授業を変えるというシンポジウム第6回目を考えております。
続きまして、各学校が、情報公開をするためにも、県立学校は100%のホームページの開設率でございますけども、まだ小中学校は目標80%でございますけども、今非常にですね低い状況でございます。この当時作った時は、ここに書いてございますように52と55ありますけども、現在、小中学校とも59%まで伸びております。と言いますのが、先日講座をしまして、その講座を受講された先生が帰って早速ホームページを開設したというふうな事例がございます。
最後ですが、センターの講座を受講して頂いた評価をして頂いておりまして、4段階評価で3.5以上ということででいわゆる悉皆の研修が59%、希望研修が56%ということで、少し希望研修の方が、目標に達していませんが、もう少しがんばってみたいというところでございます。以上でございます。
高等学校課長 豊かな人間性、社会性の育成のところで「高校生マナーアップさわやか運動」を今年度は春秋2回行ないまして1回目が600人、2回目が2,200人の方の参加を得ました。キャリア教育の推進ということで、今年度から産業教育充実事業という事業を行なっておりまして、職業高校4校、そこに地域の父兄の方あるいは県外の大学の先生をお呼びして、キャリア教育の在り方のご意見を聞いています。そのアドバイスによって、教員の意識改革になったら一番いいように思います。今年度後半から新しい事業を始めているものもあります。
学校評価の導入ですが、まず学校の自己評価を公開するということで6月に各学校の評価表をホームページに上げております。現在、学校の中間評価をそれぞれ行なったものを、指導主事が学校訪問をして指導しているということでございます。年度末には、各学校の自己評価を全てホームページで公表する予定にしております。以上です。
家庭・地域教育課長 「未来をひらく鳥取学」の出席率55%から60%にアップという目標を立てました。今年度は有料化になっておりますが、1,000人を超す受講生の皆さんが、勉強してくださっております。東部・中部・西部ともに60%を越しまして、現在全体で65%の出席率でございます。特に西部は昨年度1番低かったのですが、今年度67.8%で1番多く出席して下さっています。
続きまして、先程ご報告を申し上げておりました家庭教育推進協力企業の件ですけれども、今年度20社を目標にしておりましたが、現在43社ということで、午前中にお尋ねのあった協力企業の人数別一覧のお話しをさせていただきます。20人以下の企業が12、21から40が8、41から60人が3、61から80人が5、81から100が2というふうに20ずつで今言っております。それから141から160人が2、181から200人が1、201人から今度は100人おきですが、300人が3、そうしまして401から500人が2。20人くらいの企業とか、21人から40人の企業というのがたくさん入っていただいております。以上です。
人権教育課長 学校教育・社会教育においては、鳥取県内の人権教育が増えてきて、当初の数値目標に今現在でもうすでに到達しております。学校、それぞれ各市町村に出かけて、説明あるいは指導しているところです。
奨学資金の回収ということで、今年は8月に強調月間を設けました。それから現在、同和地区の子ども達を対象としております進学奨励資金の有効的手段を講じるということで、ほぼ準備が整いまして、今度はそちらに力を入れていこうと思っています。以上です。
図書館次長 学校図書館を活用した学びの推進を挙げております。図書館を利用した学びの推進ということで挙げておりまして、新規登録者を増やすということで数値目標を挙げております。9月末の目標を4700という過大見積もりをしておりましたが、中間評価で9月末現在3105ということで、年度末までには目標の5000を超えるのではないかと思っております。新規登録者増の、要因としましてはインターネットや携帯電話による予約が可能になったということが徐々に浸透してきたということや、職員が精力的に中部・西部の講座、講演に出前図書館という形で出かけたことにあるのではないかと思っています。引き続き増に努めていきたいと思っております。以上です。
文化課長 文化課と致しましては、文化財の積極的な情報発信を行なっているところでございます。青谷上寺地遺跡の国史跡の申請でございますが、8月に予定しておりましたが、なかなか土地の同意というものが得られませんので、1月の申請に見送っておることがちょっと予定とは違っておるところでございます。それからここには書いておりませんけども文化庁の方針が少し変わりまして、実は三徳山の世界遺産の動きがございました。11月末までに地元の町と県と共同で提案書を出してくれということがございまして、今、三朝町なり文化観光局と連携をして提案書の作成に向けて業務を進めているところでございます。以上です。
博物館次長 本年度の特別展・企画展2本大きなものがございましてそこに合計人数を書いております。目標の126%の達成率になっております。
周辺MAPのホームページ掲載予定ですけど。今、作成中で近日中に公開する予定であります。
それからMuseumPressの2号の発行ですけれども9月末に予定通り発行致しまして、お手元の資料の中にA4版のカラー冊子をお配りしておりますので又ご覧頂きたいと思います。以上です。
体育保健課長 健やかな心身の育成というところで性教育の関係でございますけども、校内の推進委員会の設置率このように出しておりますけども、これは性教育の推進にあたっては教職員が共通理解を図って実施するということでこういう目標を掲げておりました。それに向かいまして例えば全体の研修会を5月に開催したりとか、或いは西部で6月、中部で8月に校長の研修会などを開催しております。それから後はそういうところで性教育の進め方などを特に啓発しております。12月にはその実態調査を行ないまして、どの程度設置したかということも検証してみたいと思っております。
総合型地域スポーツクラブの関係でございますけども、39か所で今やっておりまして、やはりクラブを運営するマネージャーの育成というのがやっぱり一番大切ということで何回か研修会を開催しておりまして、19年度中に創設する準備を検討しておりますのが3クラブございます。以上でございます。
全国スポレク祭推進室長 全国スポレク祭推進室でございますけれども、このスポレクを通じた県民スポーツ人口の拡大ということが主要課題でございまして、この全国スポレク祭に20万人の参加ということを数値目標として掲げておりました。中間報告といいましてももう既に終わったんですけれども、会期中の参加者は当初7万5千人という目標を掲げておりましたけれども、天気にも恵まれまして8万8千人を上回る方々にご参加ご来場頂きました。今、協賛事業といいまして4月から各市町村や地元団体がこの全国スポレク祭に協賛して事業を展開して頂いておりまして、この参加者を集約しておりますので、この参加がこの集約で20万人を超えるかどうかというところなんですけれども、7月末で報告がありました61事業の平均を取りますと1事業平均1000人を超える方々が参加して頂いておりますので、195事業ございますので20万人を今のペースでいきますと確実に突破するような予定になってございます。今後またトータルでの集計を致しまして報告させて頂きたいと思います。以上でございます。
教育次長 まだまだ業績目標、数値目標の捉え方が初めてなもので非常に不慣れなものですから、果たしてこういうものでいいのかなぁっていうようなこともあります。しかしこうした月ごとのもの、それから中間評価ということによって、事業の進捗状況もよく分かりますし、それから担当の課同士の集まりで、例えば学校の評価なんかは小中学校も高校も障害児教育室のほうも一緒ですので、全担当集まって日程調整なり、参加する会は何だというようなことで進めておりましてですね、非常に組織的に動き出したかなぁという感じはしております。
委員 朝の読書でもいろんなやり方が入っているようですが、その学校のやり方もありますけれども充実したものになるようにしていただきたいと思います。ただやったことでの数値目標にならないように。数値目標自体そういったものかも分かりませんけれども、見て頂く時に中身の充実も併せて見て頂けたらと思います。
委員 ちょっと私のほうから質問です。4月に東部教育局・中部教育局・西部教育局ということで教育事務所を局というふうに格上げをして、そして何よりも人事において校長経験者、事務局も経験している、非常に大物を、現場にもっとも近いところに配置されたということでした。非常に期待をして学校が元気付いていくのに教育委員会のサポートが機能し出すかなぁということで期待して見守っているんですけど、今までで何の報告もなかったようです。今ここを見ていると訪問をしっかりしているというのと、懇談をしているということがうかがえるだけですけど、改革で狙われたものは、今のところはどうかということの説明が、できれば聞かして頂きたいと思います。
教育次長 中間総括をしながらですね、実は局とそれから関係の小中学校課とか、或いは高等学校課とか、これの合同会議をちょっと持とうと。とりあえずこれをまず出して、これを元にちょっと前期の総括と、それから後期に向けての手立てというものをやろうかというところで話し合っているところでございます。きちっとしたものをまだこの場で出す事がちょっとできませんけれども、そういったものを考えております。言われたようにこういったことが非常に大事なことだと思いますので。
委員 はい、そういうのはすぐっていっても、まぁいろいろな経緯があるとは思いますが、ある程度分かるようなところで報告を受けたいと思っています。
教育次長 ちなみに学校評価のほうですけれども、この間教育委員会月報のほうに鳥取県の学校評価の歩み、取組を載せてくれという依頼がありまして、関係しております教育センター、小中学校課、高等学校課、障害児教育室4人の代表が出まして、それぞれの立場から学校評価についての取組、こういったものをまとめております。来月か再来月ぐらいになると思いますけれども。例えばそういったプロジェクトチームみたいな格好で進めさせてもらいたいということで市町村のほうの説明を終わりましたので、後それが市町村がどのように取組んでおられるかっていうのを又リサーチして、そして又てこ入れをしていこうという動きで学校評価の浸透を図っていこうかなぁということでございます。
センターの所長のほうが全国大会で、鳥取県の取組が非常によかったということで注目されていたいうことですけど。ちょっと報告を。
教育センター所長 特に先程お話しましたように協力支援室など、センターのこの役割が、研修もですけども学校を支援するっていう方向を発表致しました。その時にはご父兄のほうからも、非常に前進な取組みだというようなことで、褒めて頂きました。特にアドバイザー派遣です。いわゆる各学校の研究テーマに沿ったところについて、県のほうが講師を呼んで。鳥取県は教育に理解がある県だなぁということを、真似したいけどもなかなかできんと言われるんですね。評判でございましたのでご紹介しておきます。
教育次長 地域的なところですけども、かなりはしょってもらったので補足はありませんか。
家庭・地域教育課長 最近事件でもいろいろ起こって話題になっています、メディア関係のことですけども。携帯・インターネット教育推進員24名を今、要請中であります。
委員 それはどんな中身ですか。新たにどんな仕事ですか。
家庭・地域教育課長 親に携帯とかインターネットのことで怖さっていうものを知ってもらって、本当に中に入ってもらう活動をしてもらいます。そして現実にその恐ろしさを知ってもらって、実際に子どもに携帯を持たせるなら持たせるで、どういう約束をしたらいいかとか、或いは有害なサイトに入れないような仕組みを最初からして与えるとか。そういうようなことについてちょっと普及活動、PTAとか学校関係等にも出かけて行くなりして活動をしていきたいというふうに考えています。
委員 それは非常に大事なことですね。問題は、全保護者にスピーディにそういうものがあるということがすぐ届くということですね。今まで、スピードがないのが教育委員会ですからね。いい事はもう即やるということで取組んで頂きたい。心配だけどどこに相談したらいいだろうかとかいうことは地域でもよく話題になっています。
家庭・地域教育課長 1月14日にフォーラム行うんですけど、そこで最終の一応認定という形になります。まだ11月5日にもします。9月に2日間したんですけれども11月5日にも第3回目をして、そして第4回目が1月ということで考えております。
委員 もう一回正式に名前を教えていただきたいんですが。
家庭・地域教育課長 携帯・インターネット教育推進員です。
委員 どういった方が入って来られますか。
家庭・地域教育課長 メディアのほうに関係した方とか、それから親子劇場の方とか。それからNPO関係でそういう事に関係した方とか。それから事務局のほうも入っております。それからPTAの実際に活動していらっしゃる方とか。いろんな方に入っていただいています。24名くらいです。
委員 それは専門業者というか専門知識を持ってる人が入っていますか。
家庭・地域教育課長 はい。
委員 鳥取県内でも実害って多いんですか。
家庭・地域教育課長 はい。たくさんあります。中には掲示板などに変な写真を入れられたりとか。それから実名で誹謗中傷が集まったりとかいうのもございますし、それからちょっといろんなサイト入ったばかりに、大きな架空の請求をされたとかいろんな怖いことがあります。
そして一番怖いなぁと思ったのが、インターネット機能のある携帯電話なんです。子どもが持つような携帯でも、有害なサイトに簡単に入れたり性的なものにも簡単に入れたりもするんです。だからそういうところへやっぱりフィルタリングしないといけないってことを知らないで、保護者の方が子どもに安心だからっていって持たせられます。ただ今の子どもっていうのは本当にもうなんていうんですか、どっぷりと入っていくっていうことがありますので。私達が考えているよりは、はるかにそういった技術を持っていますので。
委員 学校教育の中でそういうことに触れていくっていうことはできないですか。学校教育のある一定の時間内にそういう基礎的なことをきっちり教えておくほうが、広く教えることができると思うんですけど。
家庭・地域教育課長 中途半端に入ってしまうと、又、余計興味を持つっていうこともあると思うんです。教えてないわけではないんですけども。十分に教えるということが非常に難しい。それから最初から親なり先生なりがきちんとしたフィルタリングかけるとか。それからこれはって約束をきちんと取り交わすなり。或いは個人の部屋に持って入らないでみんながいるところで、そしたら使いましょうとか。学校ではきちんと先生が見ている時間内に使いましょうとか。なんか規制をかけないとなかなか難しいのかなぁと感じています。
委員 未成年者はタバコを吸っちゃいけませんとかね、お酒を飲んじゃいけませんっていうのと同じように、それを使うにあたってはある一定の広い範囲で。ただ県単位だとか学校単位だとかそういうんじゃなくって、広く日本の子どもをそういうところから守っていくっていう動きが出るような、そういう何か世論をきっちり形成していくっていうことも大事じゃないですかね。
家庭・地域教育課長 今いろいろ問題になっていて、慌ててやっているのですが。年内には動きますので。大きな流れっていうか。そういうふうになっていくとは思うのですけれども。それもあって。
委員 それもその前の段階としても、とても追いつかないと思うんですよね。業者はお金儲けのためにやっているわけですから、そのお金儲けを抑えていくためにはお金儲けだけじゃない、いろんな抑えていくためには何らかの、教育関係に携わる人達が声を挙げていくっていうことも大事じゃないですかね。
教育次長 もちろん学校の情報教育の中ではメディアリテラシーとか、そういったものについてはやりますけれども。学校内は無論フィルターかけてありますから大丈夫なんですけれども。家庭に入るとスッと入れますし。そこのところは危険性も十分に教えながらっていうことですね。こういった取組をしながら少しずつ増やしていくという取組だと思います。
それからキャンペーンのへんで、今年4月の時の高校生のマナーアップと9月の時のものとでは、ちょっと9月の生徒の自主的な取組とか、こういったものがかなり見えてきたということのようですね。
高等学校課長 だんだん輪が広がっていきまして、外部の方からも積極的にお電話を頂いて。学校へたくさんの方が見えられて。学校がびっくりするぐらい参加して頂いたということです。生徒のほうも、春もそうでしたけれども、例えば烏商と湖陵の生徒会が大学前で合同で呼びかけをするとかですね。そういうふうに各学校でもやっておりました。この前見ましたが岩美高はそれ用の職員用のジャンパーを作られたんですかね。PTAが作られたものですけど。そういうのを着ておられると。また学校独自で教育者指導とか、そういうのをやっておるとこもあります。ちょっと参加人数がまだ出ていないので。去年の3倍ぐらいですね。
教育次長 一番嬉しかったのは智頭農林ですかね。お世話になる智頭駅の庭木ですね、駅前の庭木を剪定して掃除したと。智頭町の教育委員さんのほうから非常に感謝されたということがございました。
高等学校課長 直接よく言われる中で、その周辺の活動というか、そういったところで各学校それぞれ取り組んでいます。
委員 やっぱり高校生が中心になって、悪い面での社会的な評価というものを跳ね返してちゃんとやっていくというそういう機運がみなぎってきていると思います。自分たちがやる。大人ばっかりで高校生が知らん顔してる。それは全然爽やかじゃないんですよね。やっぱり生徒が中心になっていくということで、これからもどんどん進んで頂きたいですね。
教育総務課長 そうしましたら今日の資料はですね、初めての試みだったので。こういうのがいいのかどうかもありますけども。これに幸い3月までいろいろな行事が入っていますので、各委員さんも今後教育委員会がどんなことをするかっていうのが、かなり先までありますのでそれを活用してどんどん意見を頂きたいと思います。ちょうど今ですね、来年度予算要求の作業を各課がしている時期ですので。今度の11月20日に今度委員会がありますけども、それまでこの資料等をちょっと見て頂いて、何かこういったようなことをこうしてはとか、いろいろご意見がおありだと思いますので、また聞かせて頂けたらなと思っておりますので、よろしくお願いします。それとこういうやり方よりこうしたほうがもっといいじゃないかっていうのもあれば柔軟に対応していきますので、初めてでとりあえず資料を作ってみようと思ってやったら10ページにもなりまして、これは読むだけでもちょっと大変だなぁと思って、作ってみてそう感じましたけども。
委員 私もこうやって見させて頂いて、どんな取組をしておられるかという全体の像がよく分かって、私としてはよく分かっていいなぁと思ったんですけど。事務局の皆さん方はどうでしょう。ミッションという形で立てて、目標設定してやっていく。全課でいろいろ相互関連、確認しながらやっていくと。こういう感じは非常に抽象的なんですけど、いかがですか。今までと多分ちょっとやり方が違うと思うんですけど。
教育環境課長 はい、確かに今言われたように他の課の取組というのはですね、こうやって委員会とかに出てて断片的には分かる部分が、又お互いに横の並びが分かるといいますか。やっぱり意識的にこれを見て連携を図っていくと。これを見ていて思いました。そういう意味でいいんじゃないかと。それから今まで何かが出て暗黙的にみんなが取組んでおるんですけども、それを明確的にするっていうこともやはりお互いに切磋琢磨するのも当然いいことだと思うんですけど。こういう形の並べ方っていうのも分かりやすいなぁという気はします。
教育総務課長 例えば中間でまとめるよっていったら、それまでに何らかちょっと一つ今のこれをやっていこうというような。いい意味でプレッシャーにもなりますし。
委員 皆さんから出た意見に私もやっぱり同感です。やっぱり一枚ものにね、なるっていうことによってそれぞれ関係やらそういったようなことが分かります。ただ迫力という点ではね、あえてどこがどう違うかなって言ったら、あんまり違わんじゃないかっていうことになってくるのではないか。やっぱりミッションっていうことがずーっと教育委員会の問題意識になってここまで進んでるんですけど、まだまだこの問題深めていかないといけないという思いを持っています。それとの関連でいうと、業績目標、ここの部分については、なぜそれがそのテーマに対する目標として、あるいはこの数値化が妥当な意味のある数値なのかという、もう少しここの部分の説明資料が欲しいですね、別立てで。これを見ていて仕事やったって世の中に影響はない仕事はね、やらんほうがいいですよ。忙しいだけですからね。世の中がこう動いた、学校がこう動いた、という結果が出るような目標を立ててそれに取組んでいく。事実が変わるということが仕事したということです。そういう意味でやっぱり目標のところをもっと掘り下げて説明してほしかった。
教育次長 確かに学校へ出てなんぼではなくて、学校が変わってなんぼですから。そういう数値目標、行政目標の取り方っていうのは、やっぱりこれから私達が考えていかなければと思います。
委員 例えば、福利室のところなんですけれど。目標が未受診者ゼロにというのがあるのですが、じゃあどうやってそうするのかとか。そういうことが挙がってると、これならば学校が変わるなとか分かります。簡単でもそんなにここの中でまとめきれない部分もあると思いますので。こっち側見て下さいみたいなのもあってもいいと思ったのですけど。どうやってゼロにしていくのか。ドックもそうですし、健康診断の未受診者もゼロにすると。
教育次長 その通りだと思います。取組みの月別にしてあるものも、不十分なのもありますし。後期のほうに手を入れながらですね、より充実したものにしていこうと思っています。これがプラン、ドゥー、チェックと。第1のチェックと。アクションを起こしていくというPDCAのサイクルの中でやっていくことが必要だと思います。それと同時に今、委員さんからもありましたけども。これはとりあえず1年だけですけど、もう少し長期のスパンというのをどうしていくのかっていうのが、やっぱり課題だなぁというふうな思いがあります。本来はもっと長期、或いは中長期のものがあって、そしてじゃあこの対応はっていう位置付けをしなくちゃいけないとは思いますけど。そこまでまだちょっといっておりませんので。とりあえず今年はこの1年間の分という形で。トライアンドエラーでやりつつあるというところでございます。又ご指摘頂ければと思います。これをそのままっていうわけではないんですけども、ホームページのほうにも、こういうふうなことを取組んでいますということは出したいなと思っています。これをそのまま出しても意味は分かりませんので、もう少しまとめた形になるかもしれませんが。そういうことも考えております。よろしくお願いします。
   
協議事項2 平成20年度県立高等学校の学科改編等について
高等学校課長 それでは「平成20年度県立高等学校の学科改編等について」協議をお願いします。
 
平成20年度の県立高等学校の概要につきましては、平成17年の10月の教育委員会で、そこに載せております3校の中で1学級を減にするというところだけ決まっております。今回はその3校につきまして学科改編等の具体的な内容について検討するものでございます。
 
まず、鳥取商業ですが、これは平成19年度には商業学科6学科と英語学科1学科でございますが、ここから、1学級減をするということで英語学科募集停止を考えております。これは東部地区の中学校卒業生の全体が減るということ、それから中学生の志望動向とか、東部地区に八頭高の国際英語科という英語関連学科がもう1校あるということで鳥取商業の英語学科を募集停止にしたいと考えるものでございます。
 
それから烏取工業、19年度は工業5学科と理数工学科という1学科の計6学級ございますが、工業学科の建築環境科と都市環境科を再編致しまして建設工学科。この建築環境科というのはかつての建築科でございます。都市環境科というのは土木系の学科でございましてこの2つを一緒にして、その中に土木コースと建築コースを置く1つの1学級の新しい学科にするということでございます。
 
それから倉吉総合産業高校ですが、ここは工業、商業、家庭、情報、4学科ございます。その中で商業学科を2学科あるものを1学科に再編致しまして新しい学科にするということで、ここは学科名が未定にしておりますが、学校で考えてはおりますがもう少し時間をかけて検討したいということで未定という格好にしております。
 
2ページにはそれぞれの学校のただ今申し上げましたようなことが少し詳しく書いてあるものを入れております。特に烏取商業高校の英語学科につきましては、前の高等学校再編成で新たに設けた学科ということで、平成19年度には1学級を減して20年度にゼロにするという予定にしております。削減の理由と致しましては、学科の目標のところに挙げておりますが。大学の文系学部への進学希望に対応するということと、英検上級合格を目指すということでそれは考えますが、志願率が1倍を切るというまぁこれ英語学科の資料でございますが、ということもありました。この英語系の学科が東部にもう1校あるということで、再編の中で英語学科を募集停止にするよう考えております。
 
烏取工業、それから倉総産業につきましては、先程お話しした通りです。以上でございます。
委員長 はい。何かご質問ありましたらお願いします。こういう原案はどういうふうに練られて、ここまで来るのですか。そういうプロセスは。
高等学校課長 1つは学校のほうがどういう具合に考えておられるかということです。それを聞きながら教育委員会の事務局として、今までの再編経過とか中学生の動向とか志望動機とかを見ながら、意見交換をして原案を作ろうとしているというところでございます。
委員長 烏取商業の志願倍率が書いてありますが。これは英語学科の志願倍率ですか。全部合わせての志願倍率ですか。
高等学校課長 英語学科です。
委員長 そうすると19年度はどう動くかは分からないですよね。八頭高の国際英語科はどれくらいの志願倍率ですかね。
高等学校課長 1.03倍ぐらいです。
委員長 烏取商業は商業に特化しようという感じですね。
高等学校課長 そうです。たくさんありました商業学科を1つの商業学科に進めていくといいうことです。
教育長 烏取商業の英語学科の特色が、今一つはっきり出てこないということで編成していったんですけどね。学校のほうも考え方としては、やっぱり商業のほうに集中させていきたいという思いがあります。いずれも学校の意見はしっかり聞いたつもりでありますので、全く学校が反対しているものを、一方的にというようなことはしてないつもりであります。
委員長 烏取工業はこれ、環境はなぜ外されたんですかね。
高等学校課長 烏取工業の環境は、特定の学科でやるという形を改めて、全学科全生徒が勉強できるように切り替えようということです。
委員長 全体には環境は携わってくると。
高等学校課長 はい。環境の勉強は二科に限定されていましたけれども、工業自体が環境の勉強を外すという発想ではなくて、広く浅くなりますけども環境の勉強は続けながらも全科が1学科という規模ですので土木と建築にどうかな、と。
委員長 土木建築っていうのは需要があるんですかね。
高等学校課長 ストレートに高卒就職という求人はそれほどないです。今、非常に厳しいようです。
委員長 いかがでしょうか。
委員 中学校の卒業者の減が、だいたい対応する定員の減というふうになるのですか。
高等学校課長 そうですね。それを見ながら年度ごとについての準備をやっているところです。
教育長 一番大きなのはそれですよね。中学校の卒業者の減をきちんと踏まえないといけないということですよね。
委員 時代の流れを考えた場合に、私は今の高校は沿っているなという感じがします。ふた昔かひと昔半前は、世の中が分化していく、それに対応して具体の知識っていうのを身に付けるっていうことが即戦力、活力があるという、価値が上がるということなんでしたね。今度にしても教育内容が細分化されていってると思うのです。だけども、もうどんな能力、個性を持っておろうともう不況で二束三文、何もならんというようなことが、大波がドカーンとこの10年ぐらい前からかぶさってきました。人間としてしっかりした生きる姿勢、態度を身に付けて、より職業人として戦力になるというようなことで、産業界は人間教育の基礎をもとめてきたということでした。見てたらさっきの全体の学科改編も段々と単純化しています。この20年度からのものについても又、そういう方向のように思いますので、私はそれでいいじゃないかなぁということを思います。これから人間は作っていくよということで、そこの試案としてそれぞれ興味関心のある学科は多少は選択できるということですね。
委員長 他にいかがでしょうか。
私も方向は今、委員が言われた方向だと間違いなく思うんですね。非常に骨太のところと、その骨太を何にするかっていうのだけが難しいなぁと思うんですね。土木と建築がそうなのかとか。そこらへんがもう少し議論する必要があるかなぁという気がしてますけども、方向としては間違いないということですね。
教育長 少しシンプルにして骨太にしていくというやり方ですね。あんまり細かくしてしまうと、社会の変化対応っていうか産業構造なんかの変化対応に、その都度細かく分かれていかなきゃいけない。うまくいかないことがあるっていうようなことも一つはあるでしょう。
委員長 ある時期、本当におっしゃったように高校いっぱい作りましたよね。例えば、倉吉総合産業のこれはマルチメディア何とかとかいうのがありますよね。ここらはもう多分、今後議論の対象になるのではと思いますけどね。パッと聞いて分かるものがいいと思いますけどね。
教育長 その今の倉総産のその未定になってるその小学科の名前なんですけど、ヒューマンビジネス科っていうのが出たんで。これは何だろうなっていう。ちょっとそれは分かりにくいっていうことで。今、学校にもう少し考えて下さいねって言っているんです。
委員長 全国的にどうなんでしょうね。こういう建築とか土木とか何となく苦戦してるんじゃないでしょうかね。そこらへんちょっとチェックしたほうがいいかなぁって感じがしてるんですよね。
委員 土木はこれ一番永遠に失業しないっていいますね。土木を勉強してる人間は最後生活に困らない。私の感覚からいうと、土木ってそういうものだったんですがね。ちなみに今は誰も行かんじゃなかというような話聞かされました。建設業界の業者の方に。
教育長 ただ最近は公共事業かなり抑えてありますから、ただそのへんのところの回復がね、この先どれくらい見込まれているかっていうようなことだとか、ありますしね。
委員 いよいよ人間行き詰まった時にね、土の上に電車も走っているし、家も建っとるし。とにかく土の上に全てはあるのだから、どんな時代が変わっても土無しには人間の文化も生活も産業もない。そこのところについての基礎的な知識教養や親しみを持っているっていうのは大事だと思います。ごく原始的な生活力にかかわる条件ですから。
委員長 ちょっと逆のような話しなんですけど、建築や土木の方の前で土木業に関わっていても、土木という言葉は使っておられないです。もうちょっとかっこいい言葉で、建築の何やらとかっていうことを使って。やられてる方自体が若干抵抗があるということは高校生はどうなんかなぁとこういう。そういう感じが。だからネーミングも大事ですね。ということで、それも是非検討して。方向は間違ってないです。
高等学校課長 土木じゃないですけど、普通の旧電気科ですね。そのあたりもいろんな名称を使っている感じですが、やっぱり分かりやすいそういう名称のほうがいいというような企業の方が多いです。
教育長 2クラスあったのを1クラスにして。ただし特色は出るように、やりたいものはちゃんとできるようにという点で、その1クラスを2つのコースに分けるという形ですので。又11月の委員会に出したいと思います。それでもこの18年度中に決定をしていきたいと思っていますので。
委員 問題は特にないですね。
   
協議事項4 いじめ等問題行動への対応について
小中学校課長 資料1は、10月19日に国の緊急の会議があった時に、そこで開示された国の通知文でございます。県のほうはこれの写しを付けて市町村のほうに通知を配布しております。国のほうは4枚通知文がございまして、その後に5枚目から「学校におけるいじめ問題に関する基本的認識と取組のポイント」ということで、内容は通知文とかなり重複するものでございます。これも併せて添付致しました。終わりから2枚目が県が24日付で市町村と県立学校のほうへ通知したものでございます。
 
内容はどの学校においてもいじめっていうのは起こり得ると。そういう認識でここの(1)から(6)について特に留意していただいて、さらなる取組の徹底をお願いしますということです。(1)は、小さなサインを見逃さないようにしようということでございますし、(2)は、校内の指導体制を確立して下さいということでございますし、(3)は、いじめは人間として絶対に許されないことだという、そういういじめのない学校づくりを進めていこうというメッセージを、全児童生徒に学校が発信して下さいと。それから(4)は、開かれた学校づくりを進める、保護者等からの悩みは真摯に対応しましょうと。それから(5)は、教職員の言動にですね、充分気をつけて下さいということ。最後は、今までに問題があった事例についてその後の状況を十分把握して、うまく指導をしてくださいと、こういう6点のポイントを付けて、各市町村小中学校の方に提出させていただいたものであります。
教育総務課長 資料3は、昨日急遽調整して整えたものですが、今回のいじめ防止対策の中でやはり子どもや保護者の声をキャッチする体制ができてるところもあると思いますけども弱いんじゃないかという思いもありまして。県立学校というのは県教委の問題ですが、市町村のほうでどういう体制がとられているのか、或いはどういうことが可能なのかというようなことを、一度ちょっと意見交換という格好でやってみようということで急遽計画したものです。ちょうどヘルプラインを設けまして半年経ちました。ヘルプラインというのは、もともと内部告発というのを受けるシステムですので、こういったような状況もちょっと参考に聞いてもらいながら、意見交換を3地区でやってみたいなということで来週の水曜日から3地区順次、こちらからは教育長が出かけて行って、各地区の教育長さん、学校教育の関係者の方と意見交換をしたいなぁと思っております。
教育長 いじめがあった時に子ども達なりですね、例えば保護者が学校に言おうとする。学校はといっても、なかなか受け止めてくれないし非常に言いにくい。そういう時に例えば市町村の教育委員会のほうに、そのヘルプライン的なといいますか、相談ライン的なものがあって、そちらのほうに入れば、そこから例えば学校のほうと話しをして、本当に言いにくかった子ども達の意見がちゃんとそこである程度、市町村の教育委員会を通して、学校のほうにちゃんといって対応ができるようにするとかですね、できないかなぁっていうようなことも。これは最終的には市町村の教育委員会が判断してやることですけれども、我々としてはそういうふうな話しもちょっとしてみるかなぁと。もちろん県立学校については、そういうふうなことができるかどうかということも考えてみないといけませんしね。そのような方法がなかったので、この間みたいな自殺のほうに追い込まれていくような問題が出てくるっていうのが、これも一つはあるんかなぁと思っています。意見交換してみようかなぁってところであります。
委員長 問題が深刻になればなるほど、先生方にどの程度ちょっと言える雰囲気があるのかどうなのか。わたくしどもの大学でも「ちょっと相談員」っていうのを作っていて、担任もあるんですけど「ちょっと相談員」でいると。その相談員がいろいろ工夫しましてメールでやり取り、メールでちょこっとこう言ってくれると。しばらくこうやっといて、メールで仲良しこよしになってから来てくれるとか。そういうあれやこれやちょっとやらないと、なかなか子どもが一歩を踏み出すっていうのは難しいですね。相談来てくれた時は、もうだいたい大丈夫なんです。この前みたいに相談に来てて逆にというのは、ちょっと別のケースだと思うんです。だいたい相談に来たら先生方がきちっと対応するなり。午前中も言いましたようにいっぱい抱えながら、それを言えないで自分だけでこもってる子が多いんじゃないか。それが気になる点ですけどね。
教育長 そういう意味でその子達の声が聞ける、ちょっとシステム的なものの工夫ができないかどうかを意見交換してみるということですよね。
委員長 そうですね。携帯電話が必ずしも良くないとは僕も思っているんですが、そういう時の相談っていうのは必ずメールなんですね。イギリスの先生かなんかが本当にどうしようもないクラスがあって、宿題も全然やって来ないっていう時に携帯で一人一人にこう話しかけて「宿題はこうよ」言ったらバーッと来出したんですね。そういう事もあるので。プラスマイナスあるので上手な使い方。まぁ携帯に限らない、何かそういう軟らかいようなのをちょっと考えないといけないのかなぁと。いじめっていうのはちょっと分かりませんよね。どこをボーダーラインにするかっていうのが、本当に分からないです。
委員 それは一つ大きいんですよ。それは絶対校長がね、ビシッと言わなくては。いじめを作らないため普段からどういう学校にするかということです。自信もってこういうやり方でというように。それからもう一つね、調査そのものが信用性がない。普段見ても感じますが、いわゆる実態がつかめていない。どんどん実態がネグレクトされて、取り返しのつかないことになるんだという心配があります。教育委員会としては、文部省に報告した調査については自信がありますと言えますか。こうこうこういう方法でやって、こういう場面ではこういうふうに保護しておりますと。そこまでは責任があると思うんです。
委員長 少なくとも40ではないとみんな思いながら、この40という数字を出していると思うんですよ。これがちょっと考えんといけませんね。
教育長 学校がどれくらい今のレベルのものを、どういうふうに捉えて敏感に、きちんと察知して出してくるかっていうことに、最後はかかってくるんですけど。そういう力を上げるために、教育委員会の対応の仕方もちゃんとしなきゃいけないし、学校へも働きかけもしなきゃいけないと思ってます。
委員長 被害者と加害者と全然違いますからね。加害者は全然気がつかない場合がありますからね。そのへんが難しいなぁ。
委員 今、委員長さんが言われたことが私もポイントだと思うんです。被害者と加害者というのは全く意識が逆ですね。ですから、加害者がいじめたとは思っていないということは全く問題にしてはいけない。被害者がいじめを受けたと感じたら、それがいじめなのです。そこに立たないとダメですね。要するに被害者の側に100%立つことです。学校も先生も友達も相手がどう感じたかということよりも、行為の大小、程度というのを言い出したら必ずそこが抜け落ちる。そこのところを学校は十分議論して、やっぱり教職員になってる人が直接そのことに自信持ったら、生徒に徹底して分からせていくというふうにしないとね、とってもいじめ問題への対処は難しいと思いますね。一つの私が直面した例では、親がもの凄い勢いで学校に言って来るというのがありました。でも話しは校長にまではいかないのです。それはもう担任もその親の声を無視するし、それから学年主任も無視する。実は親はうちの子が学校に行かなくなったのはいじめられるからだとカンカンになっている。先生や友達から見ると、実はずーっとあいつはみんなをいじめ回って巧妙にしてきていた。ただ今行き詰まってるだけだと受けとめていたのです。彼にいじめられた人間はいっぱいおり、彼に困ってる担任はいっぱいいるんですね。ところが親は知らないから、もう教育委員会にも言うし、PTA会長にも言ってやると大騒ぎになる。親はもう大騒ぎしていて本当のところは分からんわけですよね。いじめっていうのはね、形が複雑であります。被害者が加害者であったり、加害者が被害者になったりすることが結構ありますからね。総じて言えることは学校はいじめ問題について、全職員で徹底して議論していって、学校からいじめをなくすという姿勢、情熱を生徒に示すことです。どういう状況が揃った時にいじめが無い状況が生まれてくるかっていうことの議論を重ねていくしかないと思います。
委員長 被害者の気持ちをスタートラインにしないといけないんですよね。それはやっぱりスタートラインにしながら解きほぐすしかない。
教育長 ダイナミックな、生きる力をちゃんと育みながら、なおかつ子ども達の心に敏感にっていう部分をね、併せて持つというね、教員がそういう、力を高めるっていうことです。
委員 この度の自殺に行き着いた時に、亡くなった子どもさんが「僕は死ぬぞ」みたいな予告をしながら隣の子どもに言って、結果的には子どもは自殺したっていうことですよね。このあたりが遊びみたいにしているんですけど、自分の命も人の命もイメージできない、イメージする力がないから、ああいう結果になって。結果がその命がなくなったのだけれども、本当に深刻に受け止める力があるのかなぁと思います。そこも踏み込んでいくともっと違った対症療法的ではない根本的な生き方に関わるものこそしていかないといけないような感想を持ちました。
委員 心のケアっていうのが一番メインでしょうね。本当に分からなくなっている。指導したって指導できんかもしれんね。教育長さんが言ったように敏感ということですね、敏感がなかったら駄目なんですよ。いじめの問題、人権問題というのは敏感がカギです。ところが今の生徒の多くに敏感が実際に素質的にないのです。身近の人のことに対して敏感さっていうものがない。生徒だけではないですね。特に若い先生は事実を見る眼がないですね。見る眼っていうのはやっぱり感じる能力、自分が直面してる事をもっと深く心に感じるということなんです。それを感じられなくなっているんですね。恐ろしいです。物が増え、親が手間暇かけずに子育てをしていく中で、もうかなり失われている。心や人間性を失ったままで、どんどん処理する能力だけが高まって大人になっていっているという感じです。
教育長 だから子ども達がやっぱりそういう力をつけなければいけないと思います。体験だとかですね読書だとか、文化や芸術なんかの活動だとか。そういうものが一つずつ積み上げていくっていうことも一つの大事な教育の取り組みになるんじゃないかなぁって思うんですけどね。
委員 もう一つ、結局けんかをするということは、けんかというものは良くないことではないですよね。例えば私と言い合いになった時に、言い合うことによって人間が高まっていきますよね。過去に子どもの時代にそういうのはありましたけど。いろいろな人とけんかしながらも、それで終わるかっていったら、又いつの間にか仲良くなってきますよね。やっぱり本当にけんかをしないような子どもにして育ててきたんじゃないかと。1回けんかしたらもう元に戻らないような気がして「あんた絶対そんなことで言ったらいけんよ」って言って体を張ってでも人を守るとか、自分を守るとかっていうことをしていないから。なんとなくみんな仲良しみたいだけれど、何か事があった時には自分を守ることだけ。だから間違っていると思っても、この人について行くと。そういうのがあって、本当の仲間づくり仲間づくりと言いながら、本当の仲間づくりをしてこなかったように私も反省しているのですけど。
委員長 こういう問題は一方で、今おっしゃったように非常に抜本的な話しをどうしないけんかというのと、もう一つには、今はそう言って行くことに対してどういう対応をするかっていう。即、対応的なことを考えなきゃいけないという。しっかりとした視野を持たないといけないということですね。今まずここで、たぶん緊急な話しだと思うんですよ。それは今実際に起こっているものに大人がいかに敏感に汲み取っていくか。或いは子ども達が訴えられるようなシステムをつくっていくかっていうことも考える。一方で皆さんがおっしゃったように非常にたくましい子ども達をつくっていくという、そういう話しだと思うんですよね。
委員 こういう問題に直面した時に、「己の欲せざることを人に施すことなかれ」という精神がどのくらい子ども達に浸透しているかということ、つまり、小さい時から自分がされていやなことは人にしては駄目なんだということが教えられているかどうかが問われていると思います。
いじめを受けた人の気持を自分自身のこととして実感できるような教育、やはり道徳教育というのでしょうか、何らかの形でそのことを教えていかなければいけないのではないでしょうか。
委員 なかなかこれ件数があんまり出てない。実態が40かどうかっていうのも非常にどうかなと。やっぱり何かあったら今の仕組みとして持っていける、話せるところっていうのはどこかなぁっていう思いと。このヘルプラインの活用もたぶんそうだと思うんですけど、解決してもらわなくても話す場さえあれば解決する話しっていうのも結構ありそうな気がするんですけど。たぶんそれの持って行き所がないから、数になって出てこないのじゃないかなぁと思うんですよね。ですから逆に学校のほうも、そういう事実があったっていうこと凄く出しにくい雰囲気があるのかなどうなのかっていうことがあるので。白黒つけなくても、とにかく話しは聞くという場が、その学校と学校以外でもなるべく。それが何か、何なのかなぁっていうのがちょっとよく分からないですけど。ヘルプラインなのか、学校の中のそういう場なのか分からないけど。とりあえず話しが聞ける場所、話しを持っていける場所っていうのが、なんとか作らなければいけないのじゃないかなぁって気がするんですけど。その原因は何かっていうのが見えてればできますよ。
教育長 私は、勤めていた学校で、いじめ対策検討委員会みたいなものがありました。その中に生徒も入ってね。そういう情報がちゃんとみんなに共有されるような形で、そういうふうな状況が発見された時にはね、みんなで何か話して何とかしようねっていうのを、私が教頭の時の3年半ぐらい前の経験なんですけどあったんです。ただそういうのが本当に機能するかどうかっていうのは、又ちょっと別の話しも又あるので。その敏感さだとか、本当に言える雰囲気であるかどうかっていうことはね。
委員 一つの例ですが、たとえば国語の授業の中に宮澤賢治の「よだかの星」のような教材が入っていますよね。そのような話を、国語という教科として扱うだけでなく、実現に自分達の周りにそういう出来事はないだろうか、というようなことを先生方が、子供達に問い掛けをして、いじめの問題などにも言及してほしいと思います。必ずどの学校にもいじめられっ子はいる筈ですから。その子のことをどうこうという話題としてではなく、いじめる子達への教育として、自分がもし、いじめられる立場であったらどう考えるだろうかというような問題について、先生が働きかけて、児童生徒みんな共に深く思いを致す時間を作ってほしいと思います。意図的に国語教育に道徳教育というか人間としての在り方の教育を取り込むとか、何らかの方法で、積極的に行動を起こすべきだと思います。死ぬということは凄い勇気のいることですが、現にいじめを苦にして小中学生が次々に自殺するという大変な出来事が起きているのです。早くこういう状況をなくする教育をやってゆかなきゃいけないのではないでしょうか。
委員長 相談という時にどうしても待ちの体制ですよね。だから来たものにこう対処する。そうじゃなくて、アンテナを張ってどうキャッチするかっていう。それがどこまで許されるか許されんかっていうのは結構難しいですよね。ちょっと例が違うかも分かりませんけども、今、児童虐待って大きな問題でしょう。全国で3万件ちょっとです。鳥取県で100件ちょっとですね。だけど実際は×10あるっていうような。今言った100とか3万件とかは、児童相談所に来た例ですね。でも実際はっていうことです。いじめも同じような要素を含んでいるんですよね。だから来た例が、たぶん相談して何か対応した例が40であると。そこのとこですね。
教育次長 昨年の例ですけども、教育センターのほうに相談課があります。こちらのほうに寄せられたいじめに関する相談の件数は幼児・小・中・高・その他、合わせて92件。これは延べの件数ですね。一つのラインとしては、こういうラインもやっぱりまだ生きてます。ただそれ以外に市町村のほうで、各学校から外に行けるものはないのかなというのもちょっとこうよく考えてみたいなぁと思っております。
委員長 上手なアンテナの張り方を考えるんですね。
委員 何が白か黒かって言えば、黒だけが40件っていう形で。たぶんグレーっていうのがだいぶあって、グレーがあって解決しないよっていう件数があっても当然だし、不思議じゃないのかなぁと思うんですけどね。それを白か黒かつけなきゃいけんとなると、すごく現場は大変じゃないかなぁと思うんですけどね。
委員長 これを解決とか考える過程が、成長する過程にありますからね。
委員 いじめってね、人間関係の中で集団の中で様々な形があり、絶えざる変化があるのですね。年にね、1回2回調査をやったって実情は反映できません。今までずーっと仲がいい。しかし、例えば明日からね、僕の靴がなくなったと、たぶんこの人だろうと思って、今度仕返ししてやるとね、たちまち戦闘状態に入って。そういう何十人もおる人間関係ならね、クラスの中で年中変動があるわけですよね。そこでどこが対応を対応できるかといったら、一番最初に先生が敏感でないと。
学校で、いじめがあって、その対応の一環として、今の時点でいじめが何件ぐらいあるのか、本当の声が集まるようなアンケートを考えてもらったことがあります。1回やって、又、4週間ぐらいしてからね、もう1回やるとね、微妙な問題とか、さっきの時間の経過の中での変化とかでね、ゼロだったクラスのほとんどにね、隠しとったわけではないけど、起こるんですね。ですから、本当にいじめっていうのはデリケートで、生徒の立場に立っていくっていうことで見ていかなければ、正確な数字とか正確な状況というのは把握できないと思います。
教育次長 一つこの間も教育セミナーの中でですね、QU調査っていうのをちょっと紹介してもらいながら、そういう人間関係が見えましたね。
教育センター所長 やっぱり小学校なんかは集団が横になっているんですよね。ただ中学では縦になっている。そういうようなギャップがあってですね。それが不登校に繋がったりですね、いじめに発展した形跡がデータからも出ていまして。
教育次長 いじめの実態を見る教員の感覚が必要です。やはりどうしても眼の着け所、経験とかそういったものによって違いますので。こういう調査なんかを見ながら、子どもがどういう位置におるのか、満足してるのか不満足なのか。或いは我慢してるのか自分の言いたいこと言えないのかとか。そういうのを学級の中でどうやったらできるようになるかの調査の話し合い。こういったものを1年に数回やることによって、その子ども達の動き方が分かってくるとか、或いはこの子はちょっと要注意だなとか、そういうのが分かってくるっていう調査もありましたよね。これもセンターが一緒に取り組んでおられたのを今紹介しようと思うんです。こういった方法も交えながら、やはりいじめは実態をどれだけ掴むかというのが大事です。
委員長 いじめっていう視点だけじゃなくて、学級担任なら学級のクラスの子達がどういう状況かというのは一人一人見るという。そのへんの話しもね。そこから始まりますから。
教育次長 その点でも一人の先生だけじゃなくて、委員さんがおっしゃったように回りの担任から見てどうだよ、こうだよという複数的な見方っていうのが大事なんじゃないかなぁということですね。
委員 そうですね。とっても重要ですね。いろんな姿を見せたらいいんじゃないですかね。ですから本当に多角的な。中学校は今度、部活動がありますのでね。やっぱり本当に生徒の本当の姿や先生の本当の姿っていうのを一番分かるのは、部活の顧問をして初めて分かる。合宿してとことん話もしてと。そしたらよく分かる。本当にね、そりゃね。なかなか生徒理解するなんてね、簡単には子どもでも理解できない。毎日朝、担任が40人の顔見てね、一人一人理解っていうのはなかなか本当にできにくいですね。
委員 集団的にそういう学級の雰囲気を持っているのもたぶんあると思うんです、残念ながら。それからある特定の子どもがいじめる側の子にもこの子にもとか。この子にばっかりするという。いじめる子どもはそれだけの何かを持っているわけですから、そこにも眼を当てていかないと。本当に一人一人をどう見ていくかですけど。特にこの子は本当に人が嫌なことばっかりするがっていう子は、何か家庭の問題も持っているでしょうから。先生方もたぶんそこまではもう、当然見込んでおられると思うんですけど。トータル的にやっぱり考えていかないといけないでしょうね。
委員 いじめのことで校長自ら1、2週間、本当に走り回った事があるんです。そして先生も生徒も多くの議論を1年間してきました。その年の高校入試の合格発表のときのことです。その時にね、生まれつき体が不自由だった子が合格して、他の中学校の合格した生徒の一人が、それを見て、「あんなんも入って来るんかいや」と言ったそうです。それを、後ろで聞いた高校の在校生が、すぐその場で中学生を指導して、それからその事をすぐ先生に「今度入ってくる、体の不自由な子について、気つかわないけんぞ先生」と言ってくれたんです。やっぱり救ってくれるのは本当に生徒です。そういうふうに子ども同士が本当に敏感に、人の痛みを思うようになって育っていかない限りはこの問題は次々ほころびが出て、いつまでもうまくいかないのです。
委員長 このいじめに関して、先程お話があったようなことを踏まえながら、是非この先考えて下さい。おっしゃったように僕も本当にどう敏感であるかっていうのが本当に重要だと考えています。そういうものをきちっとキャッチするっていうことが大切だなぁと感じています。鳥取県も何かいいものができればいいなぁと思います。
10月定例教育委員会はこれで終了します。それで次回の定例教育委員会は11月20日に予定をしております。
  

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000