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第5回 とっとり陶磁器の今 その一 伝統的な茶陶の窯元

 鳥取県には、お隣の岡山県備前焼のような陶磁器の産地はありませんが、茶陶や民芸から最近のインテリアを意識した作品まで様々な個性を持った窯元が今、約30軒あります。当ホームページでは現在19軒紹介していますが、今回このコラムでは、作品の傾向別に鳥取県の窯元を紹介します。 
 伝統的な茶陶を継承し、茶道具を主に生産している窯元には、因久山焼、上神焼や法勝寺焼松花窯らがあります。これら茶陶窯元の祖の内、数軒は京都方面から陶工が移住し、築窯したそうで、伝統的な京文化の影響を受けていますが、時代とともに創作を取り入れ、現在に至っています。伝統と創作のバランスは今後も重要な課題です。

 鳥取藩御用窯だった因久山焼は今ではなんと十代目。また、江戸時代から続いている7室の登り窯が健在です。近年、全国的に灯油やガスなどの窯が増える中、堂々としたこの登り窯に火が入ると、ぱちぱちと薪が燃える音や燃え上がる炎は実に圧巻です。当サイトトップページの写真のとおりです。成形方法も伝統技法にこだわり、足で蹴って大きな木製のロクロを回しています。作品は曲線を活かした形が多く、わら灰釉や海鼠釉などを使った伝統的な味わいが特徴です。格調高い茶道具が多いですが、日常使いの湯飲み・コーヒーカップなどのお手頃な食器も作っています。 

因久山焼
<因久山焼>


 倉吉市郊外の上神(かずわ)地区は、粗質の陶土が豊富にあることから、古くから日用雑器が生産されていました。縄文土器も多く出土しております。上神焼上神山窯は、宝暦年間(1751~63)からこの地域に栄えた伯尾山、伯州尾山等の作風を受け継いでいます。赤色の発色が鮮やかな辰砂釉薬が特徴です。近年では、伝統的な作風ばかりでなく、様々な釉薬や造形の作品を作っています。大作や茶道具もありますが、最近は日常的で和洋に使える食器や花器が中心です。上神焼では、泡が良く立つように酸化チタンを利用したビアカップなど楽しい新商品にも取り組んでいます。また、陶芸教室が人気で、1名から数10名の団体まで受け入れています。近くの温泉宿泊(鳥取県観光情報)と陶芸体験を組合せで好評です。

上神焼上神山窯

<上神焼上神山窯>

 鳥取県西部地区南部町にある法勝寺焼松花窯は、初代秀太郎が出雲・伯耆・石州の窯元にて技術を学び、明治末期に築窯しました。現在の四代目は、緑釉を使った法勝寺焼の伝統を引き継ぎながらも、布目柄を用いた現代的な作風に挑戦しています。工房での窯出しから地元百貨店での個展まで発表の場を積極的に広げています。 
 松花窯から分家して米子市皆生温泉に築炉した法勝寺焼皆生窯も伝統を引き継ぎ、日野川の砂鉄を釉薬に利用するなど独自の工夫を凝らしています。また、陶芸教室に力を注ぎ、地元陶芸ファンの育成に貢献しています。なんと、教室の生徒さんから本職になられた方もいらっしゃいます。

松花窯

<法勝寺焼松花窯>

 ご紹介した大半の窯元では、頼もしいことに後継者が育ちつつあり、これからも鳥取県を代表する窯元として、継承されていくことでしょう。次回は民芸関係の窯元を紹介します。

更新日:2008年2月21日

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