続いて下地作り。 棒状の膠(にかわ)を鍋の中で煮溶かし、湯でのばして適当な薄さの膠溶液を作ります。 膠を煮溶かす時に、普段はあまり嗅ぐ機会のない独特の匂いが部屋いっぱいに漂いました。例えて言うなら、肥料の匂い・・・とでも表現するのが近いでしょうか。 この膠溶液と胡粉とを合わせ、滑らかになるまですり鉢とすりこ木を使ってよく混ぜます。 胡粉が冷めて適度な硬さになったら、刷毛でお面に満遍なく塗っていきます。目や鼻の周りなど細かい部分は、小筆に持ち替えて塗ります。 下地作りの終わったお面は網の上に並べ、ひと晩置いて自然乾燥させます。 白い猩々面が並んでこっちを見ている様は、なんだか少し不気味です。
次回はいよいよクライマックス!彩色と仕上げの工程をレポートします。乞うご期待。 |