事後評価

鳥取県管理港湾及び境港における物流機能向上・施設の長寿命化による安全・安心な港湾環境の創出

鳥取県管理港湾及び境港における物流機能向上・施設の長寿命化による安全・安心な港湾環境の創出(防災・安全)

計画期間

 平成22年度から平成26年度

計画の目標

 鳥取自動車道(平成24年度開通予定)や山陰道(平成20年代開通予定)、米子自動車道等の高速道路網に近接する鳥取県管理港湾(鳥取港・田後港・米子港)及び境港は海陸交通の結節点であり、物流拠点としての役割が今まで以上に期待されるところである。また境港においては境港-東海(韓国)-ウラジオストク(ロシア)を結ぶ日本唯一の国際定期貨客船が就航しており、物・人ともに北東アジアのゲートウエイとして重要な役割を担っている。物流機能の向上及び安全・安心な港湾環境の創出により、港湾のさらなる活性化を図る。

計画の成果目標(定量的指標)

  • 岸壁の利便性向上を行い、荷役の効率化による取扱貨物量の増加を図る。(3,664千トン(H22)→3,939千トン(H26))
  • 不足している小型船の係留施設やふ頭用地の解消を図るため、小型船だまりの整備を行う。(0箇所 0%(H22)→1箇所 100%(H26))
  • 高潮による漁業活動への支障を解消するため、物揚場の改良を行う。(0m 0%(H22)→240m 100%(H24))
  • 老朽化した橋梁の架替え及び道路整備を行い、アクセス道路の整備を行う。(0m 0%(H22)→3,120m 100%(H26))
  • 老朽化等により損傷している既存施設10,058mについて、補修及び腐食対策を行い既存施設を長寿命化させ、港湾の機能維持を図る。(0m 0%(H22)→10,058m 100%(H26))
  • 泊地に堆積している土砂撤去等により施設機能を維持し、船舶の安全を確保する。(295日 80%(H22)→345日 94%(H26))
  • 全ての港湾施設について維持管理計画を策定する。(133箇所 87%(H22)→153箇所 100%(H26))
  • 機械化・自動化による的確な凍結防止剤散布による安全性の確保(0m 0%(H22)→1,704m 100%(H25))
  • 岸壁の利便性向上を行い、隠岐~本土間の旅客数の増加を図る。(44万人 98%(H22)→45万人 100%(H26))
  • 外国及び国内の大型クルーズ船の安全な接岸を可能とするために岸壁の改良を行い、大型クルーズ船の誘致を図る。(10回 17%(H22)→28回 58%(H26))

事後評価(平成27年7月実施)

定量的指標に関連する交付対象事業の効果

  • 荷役機械の大型化に対応した岸壁改良により、施設の利便性の向上(荷役作業の効率化)に繋がった。
  • 対象船舶数が利用者の高齢化等により減少するなど社会情勢の変化により、本計画は一時中止する方針とした。
  • 高潮による浸水が生じていた物揚場を嵩上げすることにより、漁業活動への被害が解消された。
  • 老朽化した橋梁の架替えにより当該臨港道路を利用する貨物輸送及び住民や観光客の移動の安全性が向上した。
  • 老朽化した既存施設の補修及び防食工等による腐食対策を行うことにより施設の延命化や安全性が向上した。
  • 泊地の埋没浚渫、桟橋の嵩上げ改良により、施設機能が確保された日数が増加した。港湾施設の維持管理計画を策定することにより、計画的な点検や修繕、改良を行い施設の延命化や安全性が向上した。
  • 凍結防止剤の自動散布機の整備により急勾配の橋梁の安全性が向上した。
  • 旅客の利便性向上を目的とした岸壁施設の改良が完了したことなどにより、旅客数は増加傾向にある。
  • 防舷材、係船柱など岸壁の施設改良により大型クルーズ船の寄港回数が増加し、今後もさらに増加する見込みである。

事後評価書

  

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