冠動脈
急性冠症候群に対しては365日(24時間)対応できる体制をとっており、心臓カテーテル検査は年間約650例、カテーテルインターベンション治療は年間約220例(約60例は緊急治療)を行い、良好な治療成績を上げています。近年求められる機能性虚血評価も積極的に取り組んでいます。当院では東部唯一ローターブレーター、2020年よりオービタルアテレクトミーを導入し、他院では難しい症例の治療も行っています。
また、冠動脈CT検査(年間約750件)、心筋シンチグラフィー検査(年間約120件)、心臓MRI(年間約60件)と外来検査の充実により入院での心臓カテーテル検査を行うことなく診断が可能になり患者さんの負担軽減に繋がっています。

血管撮影室1番
不整脈
2012年から東部唯一の不整脈専門医研修施設として認定され、カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)を行っており、2020年は198例(心房細動:173例 その他:25例)と年々件数を伸ばしています(図1)。2019年よりクライオアブレーションも導入しました。
心房細動治療においては深い鎮静を行い、患者さんに苦痛のない治療を目指しています。

図1:カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)件数の推移

カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)手術中
血管撮影室2番
植込み型心臓デバイス手術は、年間約80例行っています。
他にもホルター心電図、イベントレコーダー、スパイダーフラッシュ、植込型ループレコーダーなど外来での不整脈精査も充実しています。
~対応植込みデバイス~ |
ペースメーカ |
リードレスペースメーカ |
2018年より導入 |
植込型除細動器(ICD) |
完全皮下植込型除細動器(S-ICD) |
2019年より導入 |
両心室ペースメーカ(CRT-P) |
両室ペーシング付き植込型除細動器(CRT-D) |
植込み型心臓デバイスを挿入した患者さんには、ペースメーカ外来で(年間約600名)
定期的にフォローを行い、ペースメーカ患者指導室で看護師(デバイスナース)が患者さんのニーズに対応しております。
弁膜症
3D経食道超音波で詳細な評価に努めており、2018年より経皮的大動脈弁拡張術を導入しています。
心不全
包括的心臓リハビリを行っております。
心筋生検、心臓MRIも積極的に用いて、病状の正確な評価に努めています。
メッセージ
患者さん・ご家族の方
当科にはそれぞれの疾患に特化した専門医がおり、患者さん対し最適な医療を提供できるように努めております。ご心配なことは医師へご相談下さい。
医療関係者の皆さん
医師により専門性がありますが相互に協調して診療にあたっております。曜日に関わらずご紹介下さい。外来診療日程は当院ホームページでご確認下さい。

2021年4月撮影