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浦川 賢

(部長)平成8年卒
専門分野 緩和ケア、一般内科、呼吸器内科
資格
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本緩和医療学会 緩和医療認定医

緩和ケアは、『生命を脅かす疾患に起因した諸問題に直面している患者と家族のQOLを改善するアプローチ(2002年、WHO)』と定義されます。
(※QOL; Quolity of Life生活の質 )
緩和ケア内科では主にがん患者さん、ご家族に緩和ケアを提供しています。ご希望に応じてがん以外の疾患にも対応します。痛みなどの身体のつらさや気持ちのつらさ、生活での困りごとなどに、専門の看護師、薬剤師、臨床心理士、医療ソーシャルワーカー、リハビリテーションスタッフなどと協力して対応しています。

  1. 身体のつらさ
    痛みや悪心・嘔吐、呼吸困難などの身体の苦痛を緩和します。痛みをはじめとする身体の苦痛は日常生活に支障をきたしたり、気持ちのつらさを引き起こしたりします。痛みに対しては、通常の痛み止めやモルヒネなどの医療用麻薬を適切に使用して苦痛が少なく過ごせるようお手伝いします。
  2. 気持ちのつらさ
    がんをはじめ、重大な問題が生じると、誰にでも不安や気持ちの落ち込みが生じるものです。それはごく当たり前のことですが、症状が強いとき、いつまでも気持ちが落ち着かない時などは少し手助けが必要かもしれません。
  3. その他
    家族のこと、仕事のこと、療養場所のこと、経済的なことや日常生活での困りごと、心配なことに対応していきます。

◇緩和ケア病棟のページ

緩和ケア、人生の最終段階の医療について

人は誰でも必ず死を迎えます。死は誰にとっても怖いものですが、死があるからこそ生の大切さを感じるのかもしれません。死について考えることを避けるのではなく、人生の最終段階をどう過ごしたいか一緒に考えていければと思います。

図1図1
生存期間、寿命と生活の質(QOL)を考えてみます(図1)。
多くの人はQOLが良くなり、寿命も延びることを望まれていると思います(図2)。しかしながら、重篤な疾患や加齢に伴う身体機能の低下など回復困難な状態で、無理に寿命を引き延ばそうとした場合、苦痛を生じたり、QOLが低下してしまうことがよくあります(図3)。緩和ケア内科では無理に寿命を引き延ばすことよりも、QOLを改善、維持することを大切に考えて対応します(図4)。

図2図2 図3図3 図4図4

緩和ケア、モルヒネ…、と聞くと「最後の手段」「絶望的」「怖い」といったイメージを持たれている方が多いかもしれません。緩和ケアは絶望的なものではなく、最後まで希望を持ちながら過ごしていただくためのものと考えています。また、終末期に限ったものではなく(終末期になるほどその役割は大きくなりますが)、早期から提供することで患者さん、ご家族のQOLは改善することが分かってきています。
人生の最終段階をどう過ごしたいかは人それぞれ、大切にしていることや価値観も人それぞれです。なるべく患者さん一人ひとりの希望に合わせた対応を考えています。