いずれ誰もがむかえる人生の最終段階、よりよい時間を過ごせるよう一緒に考えましょう

 緩和ケアは『生命を脅かす疾患に起因した諸問題に直面している患者と家族のQOLを改善するアプローチ(WHO)』と定義されています。(QOL; Quality of life 生活の質)
 緩和ケア内科では病気を治療するだけでなく、病気に伴って生じるいろいろなつらさを軽減できることが大切と考えています。

最期まで希望を持って過ごせるように…

 緩和ケア、モルヒネ…、と聞くと「最後の手段」「絶望的」「怖い」といったイメージを持たれている方も多いかもしれません。緩和ケアは絶望的なものではなく、最後まで希望を持ちながら過ごしていただくためのものと考えています。また、終末期に限ったものではなく(終末期になるほどその役割は大きくなりますが)、早期から提供することで患者さん、ご家族のQOLは改善することが分かってきています。

一人一人の希望に合わせて…

 人生の最終段階をどう過ごしたいかは人それぞれ、大切にしていることや価値観も人それぞれです。なるべく患者さん一人一人の希望に合わせた対応を考えています。

緩和ケアチーム活動をしています

 専門の看護師、薬剤師、臨床心理士、医療ソーシャルワーカー、リハビリテーションスタッフなどと協力して患者さんの様々な問題に対応しています。

緩和ケア病棟ができました

 2019年9月、緩和ケア病棟がオープンしました。
 がん・悪性腫瘍、後天性免疫不全症候群の患者さんが対象になります。療養場所の選択肢の一つとしてご相談ください。

緩和ケア病棟緩和ケア病棟

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診療内容

主にがん患者さん、ご家族に緩和ケアを提供しています。抗がん剤などがんに対する治療が終了された方はもちろん、抗がん治療中の方やがん以外の疾患にも対応します。

(1)身体のつらさ
 痛みや悪心・嘔吐、呼吸困難などの身体の苦痛を緩和します。痛みをはじめとする身体の苦痛は日常生活に支障をきたしたり、気持ちのつらさを引き起こしたりします。痛みに対しては、通常の痛み止めやモルヒネなどの医療用麻薬を適切に使用して苦痛が少なく過ごせるようお手伝いします。

(2)気持ちのつらさ
 がんをはじめ、重大な問題が生じると、誰にでも不安や気持ちの落ち込みが生じるものです。それはごく当たり前のことですが、症状が強いとき、いつまでも気持ちが落ち着かない時などは少し手助けが必要かもしれません。

(3)その他
 家族のこと、仕事のこと、療養場所のこと、経済的なことや日常生活での困りごと、心配なことに対応していきます。

診療実績

外来患者のべ数(2019年1月1日~2019年12月31日) 673人(新規80人)

緩和ケアチーム(2019年1月1日~2019年12月31日) 新規介入患者数 115人
  身体症状の緩和 52人  精神症状の緩和 33人  社会的苦痛の緩和 31人

緩和ケア病棟(2019年9月1日~2020年8月31日)
  新規入院患者数 107人  平均在院日数 23.8日
  緩和ケア内科担当患者数 50人  他科入院併診患者数 57人

メッセージ

 「苦痛が少なく良い時間を過ごしたい」と願うことは「少しでも長く生きたい」と願うことと同じくらい大切なことと考えています。
 人は誰でも必ず死を迎えます。死は誰にとっても怖いものですが、死があるからこそ生の大切さを感じるのかもしれません。死について考えることを避けるのではなく、人生の最終段階をどう過ごしたいか一緒に考え、少しでも良い時間を過ごして頂けるよう努めてまいります。

浦川 賢

(部長)1996年卒
専門分野 緩和ケア、一般内科、呼吸器内科
資格
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本緩和医療学会 緩和医療認定医

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