防災・危機管理情報


  

2025年10月31日

戦後80年特別企画展「兵士と家族-戦争に翻弄された人々の記録-」の立て看板を設置しました New!

 令和7年11月14日(金)より、戦後80年特別企画展「兵士と家族-戦争に翻弄された人々の記録-」を開催します。この企画展を周知するため、立て看板を設置しました。12月14日(日)には、とりぎん文化会館 第1会議室で上映会・座談会を行います。是非、ご参加ください。

展示立て看板1

展示立て看板2

公文書館 2025/10/31 in 公文書担当,展示

2025年10月30日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和7年度(9月)例会を開催しました New!

 9月20日(土)午後1時30分から4時過ぎまで、やまびこ館で、令和7年5回目の9月例会を開催しました。

 まず、前回質問があったことに関しての調査結果の説明がありました。 戦時中に日本が没収した連合国財産の返還について、1948年10月時点で県内に当該財産が5件あり、その中の鳥取市東町の会衆派宣教師住宅は、軍政部の宿舎用に改修しているので引き続き使用したいという鳥取軍政部の書類が残っているとのことです。

占領期9月例会写真1
(写真1)説明に聞き入る参加者の皆さん

 
 軍政部活動報告書の解読では、昭和24年5月分に入り、「日本の行政」「政党活動」「衛生行政活動」「獣医学関連」などの項目を解読しました。

 今回の大きな話題は戦後の税制改革とそれに伴う混乱でした。澤田調査委員からは、所得税の更正決定を不服とする納税者が米子税務署に対して民事訴訟を起こしたことについて、国の政策に影響を及ぼす可能性のある裁判が鳥取県で進行していることを鳥取軍政部が注視しているとの説明がありました。
 

 会員からは、皆生にかつてあった県営競馬場に行った思い出や、種痘がとても痛かったこと、ネズミやハエがたくさんいた終戦直後の衛生環境やその獲り方など、さまざまな実体験が語られ、とても面白い内容でした。

占領期9月例会写真2
(写真2)新聞記事の紹介

占領期9月例会写真3
(写真3)当時の実体験を話し合う様子

 
 今回は、神戸から大学院生の方の参加がありました。当時を知る会員の生々しい話には新鮮な驚きがあったようです。占領期の鳥取を学ぶ会には、どなたでも参加いただけます。当日飛込みも大歓迎ですので、興味を持たれた方はぜひお越しください。

占領期9月例会写真4
(写真4)皆生競馬場の跡を地図で確認

公文書館 2025/10/30 in 刊行物,県史編さん室,講座などのイベント

2025年10月17日

第3回鳥取県史編さん会議を開催しました

 第3回鳥取県史編さん会議を令和7年9月30日(火)に、公文書館会議室で開催しました。今回も4名の委員全員にご出席いただきました。

 「鳥取県の特色がつまった読みどころのある県史を作りたい」という思いで、通史現代編の執筆項目等について白熱した議論が交わされました。どんな鳥取県史を作り上げていくのか、今後も検討が重ねられます。

 次回の編さん会議は11月に開催予定です。

県史編さん会議全体写真
(写真1)会議の様子

県史編さん会議岸本委員
(写真2)岸本会長

県史編さん会議委員写真3
(写真3)多田副会長・佐々木委員・西村委員

県史編さん会議委員写真2
(写真4)議論の様子

県史編さん会議写真
(写真5)活発な意見交換が行われました

県史編さん会議書類
(写真6)当日の配布資料

公文書館 2025/10/17 in 会議など,県史編さん室

2025年10月16日

県史編さんに関する市町村調査を実施しました。

 令和7年9月24日(水)に、県史編さんに関する調査のため南部町を訪問しました。県史編さん事業がスタートして初めての市町村調査です。

 この調査では、市町村合併やコロナ対応についての文書を中心にどんな文書が保管されているのかを役場庁舎の書庫に入って確認します。南部町では、旧会見町と旧西伯町が合併する際の行政文書が多数保存されていました。

 来年度末までに全19市町村での調査を終えることを目標に、今後も県内市町村を訪問します。次はあなたのお住まいの市町村にお伺いするかも…⁈

調査写真2
(写真1)南部町役場 法勝寺庁舎

調査写真1
(写真2)調査の様子

公文書館 2025/10/16 in 県史編さん室,調査

2025年9月5日

占領期の鳥取を学ぶ会活動報告会「占領期の米子」を開催しました。

 令和7年8月24日(日)、占領期の鳥取を学ぶ会 活動報告会「占領期の米子」を米子市立図書館多目的研修室にて開催しました。

米子市立図書館


 今回の報告会は、会を主催している本館と鳥取市歴史博物館だけでなく、米子市・一般財団法人米子市文化財団に御協力いただき、米子市美術館の展示「戦後80年未来へ伝える昭和の戦争」の最終日に合わせての開催です。

 これまでは1年に2回、活動報告会を鳥取市で行ってきましたが、鳥取県西部では今回が初の活動報告会となります。残暑厳しい中、89名もの方に参加いただき、会場は満員でした。

 報告会では、5名の会員が「占領期の米子」をテーマに発表を行いました。

活動報告会全体写真2


 最初に翻訳者の澤田晶子さんが「軍政部月例活動報告書(軍政レポート)の翻訳とは」と題し、報告書の紹介と、翻訳の難しさや楽しさについて報告しました。日々進化するAIでも、文脈に沿った訳語の選択や資料調査などでは人間にはまだ及ばないというお話には、少しうれしくなりました。

活動報告会 澤田氏
(写真1)「軍政部月例活動報告書(軍政レポート)の翻訳とは」澤田晶子さん


 2番目は鳥取地域史研究会の西村芳将さんが「米子にやってきた占領軍」の題で、占領期の写真や新聞記事をたくさん映写しながら解説しました。昔の米子を知る方からは懐かしさで声があがり、当時を知らない方には新鮮な驚きがあったようでした。

活動報告会 西村氏
(写真2)「米子にやってきた占領軍」西村芳将さん


 3番目は神戸大学大学院教授の長志珠絵さんです。「鳥取軍政レポートの中の米子」と題して、これまで解読した資料の中で米子がどのように登場するかのお話がありました。物資輸送や工業など山陰の鉄道の要であった米子ならではの話題のほか、鳥取県では占領軍の不法行為についても報告が行われているなど興味深い指摘がありました。

活動報告会 長氏
(写真3)「鳥取軍政レポートの中の米子」長 志珠絵さん


 4番目は日本英語教育史学会の森悟さんが「戦争の爪痕―美保基地の場合―」の題で、市内に今も残る掩体壕(飛行機を敵の空襲から守るための格納施設)や魚雷の保管施設を紹介しました。建設に主に動員された朝鮮半島出身者の戦後の厳しい暮らしについての聞き取り調査の内容が、とても印象に残りました。

活動報告会 岩佐氏
(写真4)「戦争の爪痕 -美保基地の場合-」森 悟さん


 最後は米子市歴史館運営委員の岩佐武彦さんが「占領期の米子と学校」について発表しました。占領期を丸々小学生として過ごされた実体験に基づき、時折ユーモアを交えてのお話には、会場からも笑いが起こってとても楽しいものでした。

活動報告会 森氏
(写真5)「占領期の米子と学校」岩佐武彦さん


 参加者のみなさんからは、「また米子で開催してほしい」「鳥取の月例会にも参加してみたい」など好評をいただきました。御自身の占領期の体験談を報告会が始まる前にお話しいただいた方や、アンケートに記入していただいた方もおられ、占領期の鳥取を学ぶ会としてもとても有意義な活動報告会になりました。

 次回の月例会は、9月20日(土)午後1時30分から鳥取市歴史博物館で開催します。会費無料、申込み不要です。どなたでも、英語が苦手な方でも大歓迎です。興味を持たれた方はぜひ一度お気軽に御参加ください。

公文書館 2025/09/05 in 県史編さん室,講座などのイベント

2025年7月25日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和7年度(7月)例会を開催しました

 7月12日(土)午後1時30分から4時過ぎまで、鳥取市歴史博物館(やまびこ館)で、令和7年度4回目の7月例会を開催しました。

 まず、前回質問があったことに関しての調査結果の説明がありました。 賠償工場(軍需工場などの設備を戦争被害国に移転して賠償とするもの)についての説明は多岐にわたりました。また、前月の解読に出てきた坑内支柱の図そのものが出てきた時には「あっ(こういうものだったのか)」と声が上がりました。

 軍政部活動報告書の解読では、「学校視察」「社会教育」「徴税」「情報伝達手段」などの項目を解読し、昭和24年3月分が終わりました。  

占領期7月例会写真1

 
 澤田調査委員からは、新制中学校の設立時に貯金運動や小学校の間借りなどさまざまな苦労があったこと、アメリカのライフ社が開発して日本全国を回ったピクチュラマという幻の巨大スライド映写機などについての説明がありました。

 鳥取市歴史博物館の横山学芸員からは、「納税一路」という看板が林立する鳥取市内の当時の新聞記事に掲載される写真が示されました。当時の醇風小学校の校長先生の回顧録が回覧され、小学校長会議に出席した「進駐軍の女将校」に対して、「膝下指導」(綴り方指導などで行われてきた伝統的な個別指導形式)の重要性を強く訴えたことが書かれていました。占領期の鳥取の有様が生々しく感じられる内容でした。

占領期7月例会写真2

 来月の鳥取の占領期を学ぶ会の例会はお休みです。

 かわりに、戦後80年を記念して、8月24日(日)午後2時から米子市立図書館多目的研修室で、「占領期の米子」と題する活動報告会を開催します。みなさんぜひお越しください。

公文書館 2025/07/25 in 県史編さん室,講座などのイベント

2025年7月23日

第2回鳥取県史編さん会議を開催しました。

 第2回鳥取県史編さん会議を令和7年7月11日(金)に、公文書館会議室で開催しました。

 4名の委員全員に御出席いただき、6月20日(金)の第1回会議の内容を受けて、通史現代編の執筆項目などについて検討を深めました。

 今回の会議では、平成の市町村合併や新型コロナ感染症対策など、近年の重要なできごとに関する資料の保存と収集について、将来を見据えた議論も行われました。

 次回の編さん会議は9月の予定です。
 

第2回県史編さん会議写真1
会議の様子

公文書館 2025/07/23 in 会議など,県史編さん室

2025年7月7日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和7年度(6月)例会を開催しました。

  6月21日(土)午後1時30分から4時過ぎまで、鳥取市歴史博物館で、令和7年度3回目の6月例会を開催しました。
 最初に、新しく着任した長本次郎館長からあいさつがありました。

占領期6月例会写真1
(写真1)鳥取市歴史博物館の長本次郎新館長の就任挨拶


 続いて、会員のみなさんから執筆した書籍や論文の紹介がありました。占領期の調査研究以外にも、みなさんさまざまなテーマで研究を続けておられて、頭が下がります。

 軍政部活動報告書の解読では、昭和24年3月分の後半に進み、「鉱業」「作物供出」「漁業」「輸出入」などの項目を解読しました。

 澤田調査委員からは、この月からは貿易に関する新聞記事が急に増えることと、オオサンショウウオやヘチマなどが貿易品の候補にあげられていること、鉄道の冷蔵車の歴史などが説明されました。会員からは、蒸気機関車の黒い車列に1輌だけ白い冷蔵車が混じっていたのを実際に見たという興味深い思い出話がありました。


占領期6月例会写真2
(写真2)澤田調査委員の説明の様子


 鳥取市歴史博物館の横山学芸員からは、短期間だけ採掘が行われた浦富炭鉱を探索にいった時の様子が画像で紹介されました。このように、英文の解読だけでなく、報告書に登場する現地を調べに行ったり、当時を知る人から話を聞いたりするのも、占領期の鳥取を学ぶ会の重要な活動内容です。

占領期6月例会写真3
(写真3)解読の様子

占領期6月例会写真4
(写真4)新聞解説の様子

公文書館 2025/07/07 in 県史活用担当,講座などのイベント

2025年6月27日

わくわく北中-公文書館の職場体験-

 令和7年6月25日(水)から27日(金)まで鳥取市立北中学校の2年生が職場体験学習に取り組みました。

 以下、北中の福田・村岡が報告します。

 1日目は、公文書の簡単な手入れをしました。錆びたホッチキスの針を取ったりするのが大変でした。

公文書の手入れをする様子

(写真1)公文書の手入れをする様子

 

 2日目は、明治期の史料の修復をしました。難しい作業だったけど、完成できて良かったです。

 

史料を修復する様子

(写真2)史料を修復する様子

 

 3日目は、自分の生まれた年の年表を作りました。自分の生まれた年の出来事を知って面白かったです。

年表を作る様子
(写真3)年表を作る様子

 

 緊張したけれど3日間作業を進められて良かったです。どの仕事も楽しくできて、特に公文書の手入れと明治期の史料の修復が楽しかったです。

 

公文書館 2025/06/27 in 県史編さん室,公文書担当

2025年6月27日

第1回鳥取県史編さん会議を開催しました。

 4月に県史編さん室が立ち上がってから初めてとなる第1回鳥取県史編さん会議を、令和7年6月20日(金)に、公文書館会議室で開催しました。

 委員のみなさん4名全員に御出席いただき、通史現代編の刊行に向けて、編さん体制や執筆項目などさまざまな内容を話し合い、白熱した議論は3時間に及びました。

 これから何年もかかる大変困難な業務ですが、何とか動き始めることができました。編さん室スタッフ一同も一緒に頑張りますので、温かくお見守りください。

岸本会長
(写真1)岸本会長

多田副会長
(写真2)多田副会長

佐々木委員
(写真3)佐々木委員

西村委員
(写真4)西村委員

編さん会議の様子の写真
(写真5)編さん会議の様子

公文書館 2025/06/27 in 会議など,県史編さん室

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