7月12日(土)午後1時30分から4時過ぎまで、鳥取市歴史博物館(やまびこ館)で、令和7年度4回目の7月例会を開催しました。
まず、前回質問があったことに関しての調査結果の説明がありました。
賠償工場(軍需工場などの設備を戦争被害国に移転して賠償とするもの)についての説明は多岐にわたりました。また、前月の解読に出てきた坑内支柱の図そのものが出てきた時には「あっ(こういうものだったのか)」と声が上がりました。
軍政部活動報告書の解読では、「学校視察」「社会教育」「徴税」「情報伝達手段」などの項目を解読し、昭和24年3月分が終わりました。
澤田調査委員からは、新制中学校の設立時に貯金運動や小学校の間借りなどさまざまな苦労があったこと、アメリカのライフ社が開発して日本全国を回ったピクチュラマという幻の巨大スライド映写機などについての説明がありました。
鳥取市歴史博物館の横山学芸員からは、「納税一路」という看板が林立する鳥取市内の当時の新聞記事に掲載される写真が示されました。当時の醇風小学校の校長先生の回顧録が回覧され、小学校長会議に出席した「進駐軍の女将校」に対して、「膝下指導」(綴り方指導などで行われてきた伝統的な個別指導形式)の重要性を強く訴えたことが書かれていました。占領期の鳥取の有様が生々しく感じられる内容でした。
来月の鳥取の占領期を学ぶ会の例会はお休みです。
かわりに、戦後80年を記念して、8月24日(日)午後2時から米子市立図書館多目的研修室で、「占領期の米子」と題する活動報告会を開催します。みなさんぜひお越しください。