防災・危機管理情報

黄色ブドウ球菌による食中毒

黄色ブドウ球菌について

菌の特徴

 顕微鏡で見るとブドウの房のように集まっていることから、ブドウ球菌と名付けられました。
 黄色ブドウ球菌は、人や動物の傷口(特に化膿しているもの)をはじめ、手指・鼻・のど・耳・皮ふなどに広く存在しています。健康な人にも存在しています。

出典:内閣府HP (https://www.fsc.go.jp/sozaishyuu/shokuchuudoku_kenbikyou.html)

 

症状

 嘔吐、吐き気が主な症状です。下痢を伴うこともあり、一般的に熱は出ません。
 潜伏期間が短く30分~6時間(平均3時間)で発症するのが特徴です。


原因となる食品

 人の手指に存在していこともあり、”手”で調理するあらゆる食品が原因となる可能性があります。例として、おにぎり、弁当、寿司、ケーキなどの菓子類などが過去に原因食品となっています。


食中毒の仕組み

 黄色ブドウ球菌は、食べ物で増殖するときにエンテロトキシンという毒素を作り、この毒素を食べ物と一緒に摂取することにより、食中毒となります。この毒素は一度作られると、100℃20分の加熱でも分解されません。この食中毒防ぐには、菌をつけない・増殖させない(毒素を作らせない)ことが重要になります。


予防ポイント

 ・手指などに傷がある場合、素手で食品に直接触れない(使い捨て手袋などを活用する)
 ・手指の洗浄・消毒を十分行う
 ・食品は10℃以下で保存し、菌の増殖を防ぐ
 ・調理では、帽子やマスクを着用する

 

参照

 内閣府 食品安全委員会 ファクトシート「ブドウ球菌食中毒」

 

  

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