本日から島根県の山城をご紹介する中国地方の中世の中世城館(後期)「島根県の中世城館」がスタートします。
島根県内で城の大部分が調査された大田市静間城跡と浜田市普源田砦跡の調査成果や出土品を展示するとともに、出雲を拠点に因幡、伯耆にも大きな影響を及ぼした尼子氏の本拠地である富田城跡についてもご紹介します。
ミニ展示ですが、コンパクトにまとまっており、一見の価値があると考えています。
ぜひ、お運びください。
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○大田市静間城跡
平成28年度に国道9号の改良工事に伴って発掘調査が行われ、戦国時代前半における居館を兼ねた山城の様子が明らかになりました。
展示:出土陶磁器、土器、碁石
(遠景)
(近景)
○浜田市普源田砦跡(パネルのみ展示)
国道9号の改良工事に伴い、平成30年度に発掘調査され、丘陵上で高低差が5mある大規模な堀切や広範囲につくられた竪堀、建物跡などが見つかり、遺物も多く出土しています。
城全体を発掘調査した事例は稀で、曲輪での生活や防御施設の規模や配置など、小規模城郭の認識を改める発見です。
○安来市富田城
昭和52年から史跡整備に伴い、発掘調査が継続的に行われ、尼子氏以降の中近世の山城の様子が明らかになってきています。
展示:出土陶磁器、土師器
(遠景)
(近景)
○新宮谷遺跡
新宮谷は尼子経久の次男で尼子軍の軍事力の中心となった国久の一族が住んだ地で、発掘調査で建物や庭園の池などが見つかり、屋敷で使われたと思われる中国製の陶磁器などが出土しました。
(遠景)
(近景)