出前講座「チョコレートで鋳造体験!」を行いました

 平成31年2月10日(日)、当センター近くのあおば地区公民館で、出前講座「チョコレートで鋳造体験!」を行いました。定員いっぱいの10組12名、主に小学生のお子さんの参加がありました。
 今回の講座はチョコレートを金属に見立てて、古代から続く技術「鋳造」を体験することで古代の技術や当時の文化等について知っていただこうという趣旨で、古代の鏡とお金の型のチョコレートを作りました。

 まずセンター職員によるデモンストレーションとして、比較的低い温度で溶ける金属を鏡型に流す鋳造実験を見て頂いた後、調理室に移動して、皆でチョコを溶かして型に入れました。小さいお子さんには道具が大きくて大変そうでしたが、皆さん上手に作業をされていました。

 

低融合金による鋳造実験の様子

↑ 鋳造実験に皆さん、興味津々

子供のチョコづくりの様子

↑大きな道具と格闘しながらチョコレートを型に流す様子

 

 そして冷蔵庫でチョコが固まるまでお勉強タイム。鏡が今のような実用品ではなく権威の象徴であったこと、割って(破鏡)仲間で分け合っていた事などをお話しました。
 30分程してチョコレートが固まったら、取り外してデコレーション。慎重に型から取り外した後は抹茶パウダーとパールパウダーで本物のように仕上げて、ラッピングしました。

 2時間の長丁場の講座でしたが、皆さん興味深々で終始楽しんでおられました。今回作ったチョコレートは家族やお友達にあげたり、自分で食べるそうです。喜んでいただけるといいですね。

出来上がり見本

↑出来上がり見本。解説シートとセンターオリジナルシールで仕上げます。

 

 埋蔵文化財センターでは今回の「チョコレートで鋳造体験!」を含め、地域の歴史講座等、随時出前講座の受付を行っております。地区公民館や勉強会など、ご要望があれば当センターまでご連絡ください。(メニューによって設備や材料をご準備いただく必要がある場合があります)

 ちなみに今回使った鏡の型は、青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)で出土した星雲文鏡(せいうんもんきょう)の復元品からシリコン型を取った、当センターオリジナルです。お金は、日本で初めて全国的に流通したと考えられている和同開珎(わどうかいちん・わどうかいほう)で、県内では倉吉市の伯耆国庁跡や鳥取市湖山池南側の良田平田遺跡などで出土しています。


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センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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