平成29年12月19日:資料保存・修復研修会

 平成29年12月19日(火)、鳥取県立図書館大研修室で資料保存・修復研修会を開催しました。

 県内の市町村職員、図書館・博物館等の職員を対象に、被災資料の救済や保存において第一線で活躍される青木睦氏(国文学研究資料館准教授)・秦博志氏(修復家・修復工房HATA Studio経営)による講演及びワークショップを行いました。参加者50名でした。

田中公文書館長のあいさつ
田中公文書館長のあいさつ

 はじめに、青木睦氏に「被災アーカイブズの救助・復旧技術の実際」をテーマにご講演いただきました。これまで関わってこられた資料救済の事例を基に、日常の資料保存・管理の在り方や資料救済の手順、資器材の利用等をご説明いただきました。

講師の青木睦氏(その1)
講師の青木睦氏(国文学研究資料館准教授)
講師の青木睦氏(その2)
青木氏の講演「被災アーカイブズの救助・復旧技術の実際」

 続いて、秦博志氏に「被災した書籍の修復―中原中也『香典帳』ほか―」をご講演いただきました。焼失した資料をどこまで修復できるか、修復の具体的な方法が紹介されました。

講師の秦博志氏(その1)
講師の秦博志氏(修復家・修復工房HATA Studio経営)
講師の秦博志氏(その2)
秦博志氏の講演「被災した書籍の修復―中原中也『香典帳』ほか―」

 青木睦氏指導のもと、被災資料の乾燥・洗浄プログラムを体験するワークショップが開催されました。

青木睦氏による乾燥・洗浄プログラムの実演
青木睦氏による乾燥・洗浄プログラムの実演
ワークショップの様子
ワークショップの様子
参加者から好評だったスライダーボード(赤矢印)"
参加者から好評だったスライダーボード(赤矢印)

 参加者の感想を紹介します。

  • 「日常の資料の保存管理を徹底することが、そのまま災害時の対策につながる、ということを学んだ。」
  • 「実習で教えていただいた最新の文書のレスキュー方法を、災害時に活かせるよう、館員にも周知したい。紹介していただいたレスキューに使用する資材・器材など、少しずつでも備えていきたいと思った。」
  • 「資料の乾燥・洗浄方法は、知っているのと知らないのとでは大きな差が出ると思う。」
  • 「救出方法や技術をはじめ、備品調達についても具体的で現実に則した話を伺うことができ、大変参考になった。しかし、資材・資金ともに負担は大きいものがあり、平常時の備えや対策の重要性を改めて実感した。」

     昨年平成28年10月21日に鳥取県中部地震が発生し、災害時の資料保存について身近な問題と捉える参加者が多く、大変有意義な研修会となりました。

     お忙しい中、ご講演いただきました青木睦氏・秦博志氏には、厚く御礼申し上げます。

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