展示・イベント等

今週末、20日(土)春分の日、埋文センターがアツイ!!

 現在、当埋蔵文化財センターでは、企画展「東伯耆の中世城館」を開催中ですが、その中の「クシナ城跡」ジオラマが今ホットです。ジオラマを見学された方々から、「全貌が見えたクシナ城は、迫力がある!」などの声も聞かれ、多くの皆様がこのジオラマを目当てに来館されています。

 そして、先日、皆様にご案内いたしました新刊3冊がこの令和3年3月20日(土・祝)に販売開始になります。

 新刊は、「青谷古代山陰道」、「戦国亀井と狗尸那城」、「鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ 追補」です。

 今、話題の「クシナ城跡」ジオラマをご覧になりたい方、いち早く新刊を手に入れたい方、是非とも令和3年3月20日(土・祝)は埋蔵文化財センターへご来館ください!!

 

令和3年3月20日の開館時間は次のとおり。

〇開館時間:20日(土)春分の日 午後1時から午後5時まで

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話題の「クシナ城跡」ジオラマ

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販売開始する新刊3冊

[令和3年3月掲載]


ジオラマを使って、クシナ城を攻めてみたら

 迫力なら現場に勝るものはありません。しかし、現場では全体像を頭に描くのが難しく、ドローンでの撮影も樹木に遮られる。

 そこで埋蔵文化財センターでは、狗尸那(くしな)城跡のジオラマを作成しました。

 ジオラマの利点は、城跡の構造や立地を一目で俯瞰できることにあります。たとえば攻め手の攻撃を防ぐため、城の守り手はいかにしてこの城を防御しようと考えたのか?

 現地の所見もふまえ、この城へ攻め手側に立ち、攻城ルートを7つほど考えてみました。

 比較的緩やかな北西斜面(写真の下側)からの攻撃を中心に攻めるとして、竪堀や、横堀、切岸を越えて頂上の主曲輪を目指します。

 結果的には、横堀や竪堀によって侵入ルートが限られ、攻め手より上の位置にある曲輪から常に守り手側から攻撃を受け続けることになり、効果的な城攻めは難しいと思われました。

このように山城の攻め方、守り方を自分でシミュレーションできるのもジオラマの醍醐味です。

 みなさんもジオラマを見ながら、どう攻めたら落とせるのか考えてみませんか?

[令和3年3月10日掲載]


本日(令和3年3月8日)、「いろドリ」で狗尸那城跡のジオラマが放送予定

 このたび完成した狗尸那城跡のジオラマについて、NHK鳥取放送局の方に取材いただきました。山城の魅力は何といっても現地での臨場感ではありますが、現場でも良くわからない山城の全体像が一目でわかるのがジオラマです。
 コンパクトながら敵の攻撃に備えた技巧的なつくりを俯瞰的にとらえることができ、城が築かれた地形の特長や竪堀、横堀といった防御施設が巧みに配置されていることなど、とても興味を持って取材いただきました。
 放送は、本日(令和3年3月8日)午後6時10分からの「いろドリ」で放送される予定です。ぜひ番組をご覧ください。

取材の様子

NHK「いろドリ」の取材を受けるクシナ城担当者


木簡(もっかん)レプリカ展示中!!

 遺跡の土中から出土した木簡は、保存処理を施すことによって展示や学校での教育利用が可能になります。しかし、保存処理をした木簡といえども当然、経年劣化をしていき、最悪な場合、壊れてしまうこともあります。

 そこで、木簡をより活用しやすくするため、この度、2点の木簡レプリカを作成しました。この2点の木簡は、鳥取西道路建設時の発掘調査で見つかった良田平田遺跡(鳥取市良田)、青谷横木遺跡(鳥取市青谷町)出土のものです。

 良田平田遺跡出土の木簡は、通称「前白(ぜんぱく)木簡」と呼ばれる飛鳥時代の木簡で、県内で見つかった木簡の中で最古のものになります。

青谷横木遺跡出土の木簡は、「黒稲一石」と書かれた通称「付札(つけふだ)木簡」と呼ばれる木簡で、奈良~平安時代のものです。この木簡は、種籾(たねもみ)の種類が分かるよう付けられた木簡と考えられています。

 「前白木簡」はレプリカと実物を比べるとレプリカは字を判読しやすくしていますので、どちらがレプリカか一目瞭然ですが、「黒稲一石」木簡はどうでしょう?どちらが本物で、どちらがレプリカか、実際にご覧いただき、当ててみてください。

 県内最古の木簡の展示期間も今月中です。皆様のご来場をお待ちしております。

 また、学校の歴史授業活用として、当センター職員がこの木簡レプリカを使った奈良・平安時代の授業実施をいたします。レプリカを使った授業をされたい先生には貸出しのみも可能です。ご希望の学校がありましたら当センターへお気軽にお問合せください!!

本物木簡と作成した木簡レプリカ

[令和3年3月掲載]


狗尸那城跡ジオラマ完成!

 鳥取市鹿野町の狗尸那(くしな)城は、今年度試掘調査を行い、主曲輪で大型礎石建物跡が見つかったことなど、大きな話題となりました。このたび県内の森林を管理するために実施された航空レーザー測量のデータと現地踏査の所見を元に、狗尸那城跡の400分ののジオラマを作成しました。大きさは60cm四方ですが、地形の起伏がリアルに表されていて、コンパクトながら巧妙に防御施設を設けた様子が良くわかります。

 ジオラマでは、階段状に連続する曲輪(くるわ)などの平坦面を明るい砂色、人工的に設けた急な斜面(切岸:きりぎし)など斜面地形を黄緑色で表現しています。狗尸那城跡の大きな特長である長大な横堀、各所に設けられた竪堀はこげ茶色で表し、一目で城の起伏や特徴が分かるような工夫をしています。

 ジオラマを見ると、狗尸那城が築かれた尾根全体の形がイメージでき、城の東斜面は自然の急斜面を利用しているためか、人工的な防御施設が少ないことが分かります。逆に北西斜面は比較的緩斜面のため、敵の侵入経路となりやすいことから、曲輪が何段にも築かれ、随所に竪堀が設けられるなど、巧みに防御施設が配置されています。

 写真や図面をもとに狗尸那城のすごさをお話しても、なかなか伝えられず、もどかしい思いをしていましたが、このジオラマがあれば、狗尸那城の面白さ、魅力を伝えられます。 

 現在、埋蔵文化財センターで展示をしていますので、ぜひご覧ください。

[令和3年3月掲載]


「3月はクシナ城」月間 埋蔵文化財センター~県立博物館~東部庁舎を巡ろう!

 令和3年3月2日から、令和2年度発掘調査速報展「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城」を鳥取県立博物館「歴史の窓」コーナーと埋蔵文化財センター展示室で同時開催中です。

 今回の展示に先立ち、3月1日には完成したばかりのクシナ城ジオラマを報道向けに公開しました。現地に行ったことがない記者の方もありましたが、ジオラマを通してクシナ城の凄さを感じていただけたようでした。当日は鹿野のイメージキャラクター「これのりくん」も駆けつけ、ジオラマの完成をお祝いしてくれました。

 また、現在、鳥取県東部庁舎でも企画展「因幡の中世城館 鹿野戦国クシナ城」を令和3年3月15日まで開催しています。3か所をぐるっと巡ってみてはいかがでしょうか。

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こちらをクリックしてください→3月は「クシナ城」月間 (pdf:334KB)

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報道向け内覧会のようす

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これのりくんもジオラマと一緒にハイポーズ。

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県立博物館「歴史の窓」コーナーでの展示

[令和3年3月掲載]


速報展「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城」開催します!  & 企画展「東伯耆の中世城館」会期延長します

 令和3年3月2日(火)~5月9日(日)の期間、速報展示「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城」を県立博物館と埋蔵文化財センターの2か所で同時開催します。

 県立博物館、埋蔵文化財センターの両展示をご覧いただいて完結する展示です。

 どうぞ、両展示を合わせてご覧ください。

 

 また、開催中の企画展「東伯耆の中世城館」は、2月21日に開催したミニシンポに関連することから展示期間を一定期間とれるよう、会期を4月2日(金)まで延長することといたしました。

 速報展、企画展の両方同時ご覧いただける機会です。是非ともご来場ください!!

 

【速報展】

〇速報展示「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城」

  会場: 県立博物館 歴史の窓

  会期: 令和3年3月2日(火)~5月9日(日)

  入場: 常設展の入館料が必要となります

 

〇速報展示「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城 inまいぶん」

  会場: 埋蔵文化財センター 展示室

  会期: 令和3年3月2日(火)~5月9日(日)

  入場: 無料

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   チラシリンク (pdf:963KB)

[令和3年2月28日掲載]


「クシナ城跡」ジオラマ・木簡レプリカ作成中です!

 県内初の大型礎石建物跡(御殿的建物跡)が見つかった「クシナ城跡」の大迫力ジオラマ、県内最古の飛鳥時代の木簡等のレプリカを現在作成中です!

 ジオラマでは、森林のため現地では見ることのできない「クシナ城跡」の本来の姿をご覧いただけます。また、レプリカでは、墨が薄くなって見えずらくなっている文字も視認できるものになります。

 両方とも令和3年3月2日(火)からの埋蔵文化財センター企画展示でお披露目しますので、ご期待ください。

【作成中の「クシナ城跡」ジオラマ】

クシナ城跡ジオラマ

【作成中の木簡レプリカ】

[令和3年2月24日掲載]


企画展「東伯耆の中世城館」開催しています!!

 令和3年2月5日から企画展「東伯耆の中世城館」開催しています。今回の展示は、昨年度に行った西因幡に続き、織田方と毛利方という巨大勢力が争った天正8・9年頃の東伯耆の城館を紹介します。

 この時期の東伯耆は、天正7年に織田方に転じ、秀吉軍が支援する南条軍(南条元続、小鴨元清兄弟)に対して、毛利方で山陰方面を担う吉川軍と、地元国衆の山田出雲守ら毛利方が正面からぶつかり、大変な緊張状態にありました。このため、多くの城が造られ、縄張にも技巧的な城がみられます。今回の展示は、次の二つの視点によって注目すべき東伯耆の山城を紹介しています。

 一つは東伯耆の城館に備えられた特徴的な防御施設、「畝状竪堀(うねじょうたてぼり)」です。これは城館を巡る斜面の一部に畑の畝のように竪堀を連続させたもので、この構造をもつ城は、東伯耆の中でも一部の城館(田内城、妙見山城、蛇山城など)に限られています。こうした城館は文献史料に記された織田方、毛利方の戦いの場に近接しており、隣県の「畝状竪堀」を備えた城館の様子から、毛利方との関係が深いものと考えています。

 二つ目は文献史料から存在をうかがわせる記録は少ないものの、地勢的に要地にあり、城館規模や構造の面で優れた「謎の城」(四十二丸城、大谷城など)です。織田、毛利いずれの勢力によるものかを検討することによって、どの時点で、東伯耆のどの範囲までが毛利方だったのか、織田方だったのか、を知るきっかけとなります。

 二つの視点はまだ検討中ですが、こうしたお城が地域に残されていることを知っていただきたいと考えています。是非ご来場ください!!

【開催期間】

 企画展「東伯耆の中世城館」

  令和3年2月5日(金)~2月26日(金)

  ※特別開館日: 2月 6日(土)午後1時~午後5時

          2月20日(土)午前9時~正午、午後4時~午後6時

          2月21日(日)午前9時~午前10時、午後4時~午後6時

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展示の様子


企画展「東伯耆の中世城館」の会期変更のお知らせ

 現在開催中の企画展「因幡の中世城館 鹿野戦国クシナ城」は、令和3年1月22日(金)までとなっていますので、まだ御覧になっていない方はお越しください。

 ところで、この次に予定していた企画展「東伯耆の中世城館」ですが、都合により令和3年2月5日(金)から展示開始とします。楽しみにしていた方には申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちいただければ幸いです。展示の内容については、改めてお知らせします。

 なお、「鹿野戦国クシナ城」の展示パネルは、令和3年1月29日(金)から鳥取県東部庁舎1階ロビーに展示しますので、お近くに来られた際はどうぞ御覧ください。

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センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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