防災・危機管理情報


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狗尸那城跡ジオラマ完成!

 鳥取市鹿野町の狗尸那(くしな)城は、今年度試掘調査を行い、主曲輪で大型礎石建物跡が見つかったことなど、大きな話題となりました。このたび県内の森林を管理するために実施された航空レーザー測量のデータと現地踏査の所見を元に、狗尸那城跡の400分ののジオラマを作成しました。大きさは60cm四方ですが、地形の起伏がリアルに表されていて、コンパクトながら巧妙に防御施設を設けた様子が良くわかります。

 ジオラマでは、階段状に連続する曲輪(くるわ)などの平坦面を明るい砂色、人工的に設けた急な斜面(切岸:きりぎし)など斜面地形を黄緑色で表現しています。狗尸那城跡の大きな特長である長大な横堀、各所に設けられた竪堀はこげ茶色で表し、一目で城の起伏や特徴が分かるような工夫をしています。

 ジオラマを見ると、狗尸那城が築かれた尾根全体の形がイメージでき、城の東斜面は自然の急斜面を利用しているためか、人工的な防御施設が少ないことが分かります。逆に北西斜面は比較的緩斜面のため、敵の侵入経路となりやすいことから、曲輪が何段にも築かれ、随所に竪堀が設けられるなど、巧みに防御施設が配置されています。

 写真や図面をもとに狗尸那城のすごさをお話しても、なかなか伝えられず、もどかしい思いをしていましたが、このジオラマがあれば、狗尸那城の面白さ、魅力を伝えられます。 

 現在、埋蔵文化財センターで展示をしていますので、ぜひご覧ください。

[令和3年3月掲載]


「3月はクシナ城」月間 埋蔵文化財センター~県立博物館~東部庁舎を巡ろう!

 令和3年3月2日から、令和2年度発掘調査速報展「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城」を鳥取県立博物館「歴史の窓」コーナーと埋蔵文化財センター展示室で同時開催中です。

 今回の展示に先立ち、3月1日には完成したばかりのクシナ城ジオラマを報道向けに公開しました。現地に行ったことがない記者の方もありましたが、ジオラマを通してクシナ城の凄さを感じていただけたようでした。当日は鹿野のイメージキャラクター「これのりくん」も駆けつけ、ジオラマの完成をお祝いしてくれました。

 また、現在、鳥取県東部庁舎でも企画展「因幡の中世城館 鹿野戦国クシナ城」を令和3年3月15日まで開催しています。3か所をぐるっと巡ってみてはいかがでしょうか。

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こちらをクリックしてください→3月は「クシナ城」月間 (pdf:334KB)

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報道向け内覧会のようす

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これのりくんもジオラマと一緒にハイポーズ。

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県立博物館「歴史の窓」コーナーでの展示

[令和3年3月掲載]


速報展「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城」開催します!  & 企画展「東伯耆の中世城館」会期延長します

 令和3年3月2日(火)~5月9日(日)の期間、速報展示「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城」を県立博物館と埋蔵文化財センターの2か所で同時開催します。

 県立博物館、埋蔵文化財センターの両展示をご覧いただいて完結する展示です。

 どうぞ、両展示を合わせてご覧ください。

 

 また、開催中の企画展「東伯耆の中世城館」は、2月21日に開催したミニシンポに関連することから展示期間を一定期間とれるよう、会期を4月2日(金)まで延長することといたしました。

 速報展、企画展の両方同時ご覧いただける機会です。是非ともご来場ください!!

 

【速報展】

〇速報展示「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城」

  会場: 県立博物館 歴史の窓

  会期: 令和3年3月2日(火)~5月9日(日)

  入場: 常設展の入館料が必要となります

 

〇速報展示「青谷古代山陰道と鹿野戦国クシナ城 inまいぶん」

  会場: 埋蔵文化財センター 展示室

  会期: 令和3年3月2日(火)~5月9日(日)

  入場: 無料

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   チラシリンク (pdf:963KB)

[令和3年2月28日掲載]


「クシナ城跡」ジオラマ・木簡レプリカ作成中です!

 県内初の大型礎石建物跡(御殿的建物跡)が見つかった「クシナ城跡」の大迫力ジオラマ、県内最古の飛鳥時代の木簡等のレプリカを現在作成中です!

 ジオラマでは、森林のため現地では見ることのできない「クシナ城跡」の本来の姿をご覧いただけます。また、レプリカでは、墨が薄くなって見えずらくなっている文字も視認できるものになります。

 両方とも令和3年3月2日(火)からの埋蔵文化財センター企画展示でお披露目しますので、ご期待ください。

【作成中の「クシナ城跡」ジオラマ】

クシナ城跡ジオラマ

【作成中の木簡レプリカ】

[令和3年2月24日掲載]


企画展「東伯耆の中世城館」開催しています!!

 令和3年2月5日から企画展「東伯耆の中世城館」開催しています。今回の展示は、昨年度に行った西因幡に続き、織田方と毛利方という巨大勢力が争った天正8・9年頃の東伯耆の城館を紹介します。

 この時期の東伯耆は、天正7年に織田方に転じ、秀吉軍が支援する南条軍(南条元続、小鴨元清兄弟)に対して、毛利方で山陰方面を担う吉川軍と、地元国衆の山田出雲守ら毛利方が正面からぶつかり、大変な緊張状態にありました。このため、多くの城が造られ、縄張にも技巧的な城がみられます。今回の展示は、次の二つの視点によって注目すべき東伯耆の山城を紹介しています。

 一つは東伯耆の城館に備えられた特徴的な防御施設、「畝状竪堀(うねじょうたてぼり)」です。これは城館を巡る斜面の一部に畑の畝のように竪堀を連続させたもので、この構造をもつ城は、東伯耆の中でも一部の城館(田内城、妙見山城、蛇山城など)に限られています。こうした城館は文献史料に記された織田方、毛利方の戦いの場に近接しており、隣県の「畝状竪堀」を備えた城館の様子から、毛利方との関係が深いものと考えています。

 二つ目は文献史料から存在をうかがわせる記録は少ないものの、地勢的に要地にあり、城館規模や構造の面で優れた「謎の城」(四十二丸城、大谷城など)です。織田、毛利いずれの勢力によるものかを検討することによって、どの時点で、東伯耆のどの範囲までが毛利方だったのか、織田方だったのか、を知るきっかけとなります。

 二つの視点はまだ検討中ですが、こうしたお城が地域に残されていることを知っていただきたいと考えています。是非ご来場ください!!

【開催期間】

 企画展「東伯耆の中世城館」

  令和3年2月5日(金)~2月26日(金)

  ※特別開館日: 2月 6日(土)午後1時~午後5時

          2月20日(土)午前9時~正午、午後4時~午後6時

          2月21日(日)午前9時~午前10時、午後4時~午後6時

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展示の様子


企画展「東伯耆の中世城館」の会期変更のお知らせ

 現在開催中の企画展「因幡の中世城館 鹿野戦国クシナ城」は、令和3年1月22日(金)までとなっていますので、まだ御覧になっていない方はお越しください。

 ところで、この次に予定していた企画展「東伯耆の中世城館」ですが、都合により令和3年2月5日(金)から展示開始とします。楽しみにしていた方には申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちいただければ幸いです。展示の内容については、改めてお知らせします。

 なお、「鹿野戦国クシナ城」の展示パネルは、令和3年1月29日(金)から鳥取県東部庁舎1階ロビーに展示しますので、お近くに来られた際はどうぞ御覧ください。


企画展「因幡の中世城館 鹿野戦国クシナ城」始まりました!

 先日にも御案内しました、企画展「因幡の中世城館 ~鹿野戦国クシナ城~」が始まりました!今回は、因幡の中世城館の中で、当センターが発掘調査を行った狗尸那(クシナ)城跡の特集展示です。
今回の発掘調査では、御存じのとおり、新聞報道やテレビニュースなどで報道された大型礎石建物跡(御殿的建物)が見つかりました。さらに、発掘調査に伴い、詳細な測量や縄張り図の修正なども行ったため、狗尸城の詳細が見えてきました。
今回の展示では、狗尸那城の新たな縄張り図と、防御施設や構造がよく分かる写真から、狗尸那城の実態に迫ります。現地に行ったことがない人はもちろん、実際に城跡を御覧になった方でも、高い切岸や大規模な横堀といった狗尸那城の迫力を、改めて感じていただけると思います。
 さらに、狗尸那城跡の全景や各曲輪、横堀などをドローンで撮影した動画も上映しています。
 展示をぜひ御覧いただき、遠き戦国の世に思いを馳せていただければ幸いです。

企画展「因幡の中世城館 鹿野戦国クシナ城」
会期:令和2年12月18日(金)~令和3年1月22日(金)
開館時間:平日、午前9時~午後5時
     12月26日(土)、27日(日)は午前9時~午後5時、
     12月19日、1月16日(土)は、午後1時~午後5時、特別開館

 令和3年1月28日(木)からは「東伯耆の中世城館」を予定しております。どうぞお楽しみに。

 

展示状況

展示風景

ドローン上映

ドローンによる動画

 

企画展「因幡の中世城館」が始まります!

 企画展「因幡の中世城館 ~鹿野戦国クシナ城~」を令和2年12月18日(金)より開催します。

 今回の企画展は、因幡の中世城館の中で当センターが発掘調査を行った狗尸那城(くしな)跡の特集展示です。

 狗尸那城跡と言えば、テレビニュースや番組、新聞などで取り上げられた県内初の御殿的建物(大型礎石建物)が有名で、多くの城館ファンの関心を集めています。

 しかし、狗尸那城跡の魅力はそれだけにとどまりません。いつ造られた城なのか? 城の各所に造られた防御施設はどのように機能したのか? などの疑問を多くの皆様がお持ちであり、これが狗尸那城跡の歴史ロマンをかき立てているものと思います。

 今回の企画展では、狗尸那城がいつ頃機能し、どのように現在の縄張の姿になったのか、また、各防御施設の機能はどのようなものかを現段階で分かっている最新情報を展示します。

 例えば、高さ10mを超える切岸、大規模な竪堀と横堀、各所に置かれている「つぶて石」などなど、この他にも多くの防御機能を駆使した狗尸那城は、攻める側からすれば侮れない城です。

 これに加えて今回企画展では、狗尸那城跡の御殿的建物跡や曲輪、横堀などのドローン動画も同時展示します。

 今年度末には狗尸那城の発掘調査概報を刊行予定ですが、それより先に最新情報を得るにはこの企画展示をご覧ください。

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狗尸那城跡平面図:竪堀などの防護施設が随所にあることが分かります。

 

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平面図9線の断面図:緩斜面(左側)に堀などの防御施設が配置されています。


企画展示の日程が変更になりました。

西伯耆の中世城館 会期:令和2年10月3日(土)~12月11日(金)

因幡の中世城館  会期:令和2年12月18日(金)~令和3年1月22日(金)

東伯耆の中世城館 会期:令和3年1月29日(金)~2月26日(金)

上記のとおり変更となりましたので、よろしくお願いします。

 チラシ  

企画展「西伯耆の中世城館展」の会期延長のお知らせ

 現在、開催中の企画展「西伯耆の中世城館」は、県東部エリアの皆様が普段見ることがなかなかできない、県西部の中世城館の出土品を展示しておりますが、当方の周知が十分でなく「知らなかった」というご投稿もいただいておりました。

 このため、より多くの皆様に御覧いただきたく、この度、「西伯耆の中世城館」の会期を延長させていただくことにしました。期間中は、令和2年11月3日(火・文化の日)、11月7日(土)、21日(土)の午後は特別開館します。

 この機会に是非、企画展「西伯耆の中世城館」をご覧下さい。

 

【延長後の企画展会期】

  現在~令和2年11月30日(予定)まで

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県西部の中世城館の出土品

[令和2年10月掲載]

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(終了しました)


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センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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