第184号(H31.2.15)


  とっとり教育メルマガ-第184号 平成31年2月15日(金)



 鳥取県教育委員会  https://www.pref.tottori.lg.jp/kyouiku



●心とからだ いきいきキャンペーン●
      ~はじめよう!明日につながる生活リズム~

【キャンペーンの6つの柱】
・しっかり朝食を食べよう  ・じっくり本を読もう  ・外で元気に遊ぼう
・たっぷり寝よう ・長時間テレビを見るのはやめよう ・服装を整えよう
https://www.pref.tottori.lg.jp/ikiiki/


【内容】
 
  1  巻頭コラム  ◎教育委員会委員 鱸 俊朗
  2  県教委メッセージ ◎西部教育局
  3 イベント情報        



   1  巻頭コラム  ◎教育委員会委員 鱸 俊朗


          特別支援教育と障がい者スポーツ

 肢体不自由児のリハビリテーション(療育)に携わる者として基本にしているこ
とがある。障がい特性の把握と障がいを軽減する手立てをはかる“障がいの療育”
としての考え方は無論であるが、さらに重要ことは子供の“出来そうなこと”“
できること”を見つけて強化していく視点である。その結果、笑顔が多くなり
(人生を肯定的に)できることが増える(成長、発達として)もっとしたい、も
う一度したいと思う経験を積むことである。すなわち、運動障がいを軽減する取
り組みのみならず、子どもの日々の活動をどう広げるか、そして親が育児を楽し
めるようどう支援できるか!いわゆる療育の「医療モデル」から「生活モデル」
への転換である。 
 最近、肢体不自由児とのかかわりの中で、障がい者スポーツへの参加により大き
く成長する児を見る機会が多くなっている。特別支援教育の教材として、障がい者
スポーツも含まれていると思うが、最適なライフステージで早期から取り組んで
いただきたい教材である。子ども達に、「すべての人が大切な社会の一人」であ
り、「あなたも、その一人」であることを伝え、色々な問題があっても、沢山の
人と助け合いながら、日々工夫と努力を重ねることで、問題は解決できることを、
障がい者スポーツを使って学んでほしい。
 たまたま、私の病院で行われているリハスタッフの勉強会に参加して、障がい者
スポーツについての演題発表で、車いすバスケットに情熱をもって取り組んでいる
子供の手記をみて感動した。今はおそらく高校生になっていると思うが、幼少の
時に治療を通して知り合った児であった。当時は、投げやりな言葉を使い、治療
に非協力的で悩まされた児であった。自己肯定感の低い脳性まひ児である印象が
あった。
 以下、その内容を紹介すると
“「自分の体のことについてよりよく考えるようになった」僕がスポーツをして
いちばん変わったことだと思う。スポーツをする前はリハビリに対して消極的で
した。いつも「やりたくない」の一点張りだったリハビリも、車いすバスケに出
会ってからはリハビリをする事で今より上手くなれるのではないかと思い180度
考えがかわりました。今はもっとリハビリをしたいです。スポーツをしてる仲間
の声より”
 である。なんという変貌であろうか!!。
 障がい者スポーツは第2次世界大戦中のイギリスで、増加する脊髄損傷患者に対
するリハビリテーションとしてスポーツが取り入れられたことから始まったとい
われている。スポーツの持つ遊戯性は意欲と自発性を促し、障がい児.者にありが
ちな孤立した自己中心的な心理状態から心を開く良い手段である。また、高校卒
業後の活動量の低下からくる日常生活レベルの低下の予防にも、継続した運動習
慣が保たれる障がい者スポーツは大きな力となる。
 “障がいのない人はスポーツをしたほうがよいが、障がいがある人はスポーツを
しなければならない”(ハインツ フライ;スイスの車いす陸上競技選手。ロンド
ンマラソン車椅子の部での3度の優勝や、45歳の時に参加した2003年の世界陸上パ
リ大会で5個のメダルを獲得する)

 2020年東京オリンピック、パラリンピック開催まであと2年を切り、パラリンピ
ックでの鳥取勢の活躍が期待されるところである。また障がい者スポーツによる
共生社会実現を目指す新しい障がい者スポーツ拠点施設が、布勢総合運動公園内
に2020年3月完成予定で計画が進められている。2020年度までに鳥取県の障がい者
スポーツ実施率を日本一となる50%まで引き上げることを目標に、併せて必要な人
材の育成を行なう計画も進んでおり、今後の特別支援学校の障がい児スポーツ事業
への関わりが期待されている。



 2  県教委メッセージ ◎西部教育局


伯耆町立溝口中学校にてCHA3(チャチャチャ)プログラムの実施
「山陰教師教育コンソーシアム(島根大学との連携)」

 西部教育局では、算数科、外国語科、キャリア教育の充実を図るため、島根大学
と連携した共同研究を本年度より本格的に進めています。
2月8日には、キャリア教育の取組として、伯耆町立溝口中学校の2年生と地域住
民18名、島根大学の学生21名が参加し、溝口公民館でCHA3プログラムを実
施しました。
 本取組のねらいは、中学生が大人や大学生と出会い(チャンス)、多様な価値観
に触れることで自分を変え(チェンジ)、様々なことに挑戦(チャレンジ)する態
度を養うことです。
 当日は、「どんな大人になりたい?」など働き方や生き方をテーマに中学生と地
域住民、大学生が8人程度のグループで話し合いました。中学生には新たな発見も
あり、中には「自分も大学で勉強したい」といった新たな目標をもつ子供もいま
した。
 西部教育局では、次年度もこの取組を続けたいと思っています。

〔問合せ先〕
鳥取県教育委員会西部教育局
電話 0859-31-9775
FAX  0859-35-2096

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 3 イベント情報 
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【船上山少年自然の家】
●ちっちゃい探検隊(3)
★要申込★
お楽しみ企画満載のお泊まり会。ちっちゃい冒険にチャレンジしよう!
期日:3月9日(土)~10日(日)1泊2日
対象:小学1~3年生
定員:48名
参加費用:1人3,000円(食費・シーツ代・保険料など)
申込方法:メールフォームでの申し込み
(メールフォームURL https://www.pref.tottori.lg.jp/269445.htm)、または郵
送で の申し込み(チラシの参加申込書をハガキに貼付、または封筒に返信用ハガ
キと申込書を同封して申し込み)
申込期限:2月21日(木)午後5時必着

〔申込・問い合わせ先〕
船上山少年自然の家
〒689-2525 東伯郡琴浦町山川807の2
電話 0858-55-7111
FAX 0858-55-7119
E-mail senjyozan_syounen@pref.tottori.lg.jp
https://www.pref.tottori.lg.jp/senjyozan/

【鳥取県埋蔵文化財センター】
●新春特別展示企画●
第2弾『調査担当者こだわりの一品!』

その2 会下・郡家遺跡
平成31年2月18日(月)~2月28日(木)
時間:午前9時~午後5時
※2月24日(日)の午後1時~午後5時は特別開館!
会場:埋蔵文化財センター展示室(鳥取市国府町宮下1260)
入場無料
★内容★
鳥取西道路建設時の発掘調査を担当した職員の「こだわりの出土品」を展示しま
す。しかも期間中は、なんと2週間に1度展示替えを行う大胆企画!

「その2」として鳥取市気高町にある会下・郡家(えげ・こおげ)遺跡で見つかっ
た遺物を展示します。
今回の展示では特に奈良時代から平安時代のようすをご紹介!
こだわりの一品は祭祀に用いられた女性をかたどった人形(ひとがた)ですが、
これにはある秘密が・・・。詳しくは自分の目で確かめてみてください。

この後の予定は以下のとおりです。詳細はおってお知らせします。

その3 良田平田遺跡ほか良田地区の遺跡
平成31年3月4日(月)~3月14日(木)
時間:午前9時~午後5時
※3月9日(土)、10日(日)の午後1時~午後5時は特別開館!

その4 青谷横木遺跡
平成31年3月18日(月)~3月28日(木)
時間:午前9時~午後5時
※3月23日(土)、24日(日)の午後1時~午後5時は特別開館!

第3弾 『発掘!因幡の遺跡展』
期間:平成31年2月23日(土)~3月17日(日)
時間:午前9時~午後5時
会場:鳥取県立博物館 第3特別展示室
常設展の入館料(一般180円、大学生以下および70歳以上は無料)が必要です。
★内容★
鳥取西道路建設時の発掘調査により出土した膨大な出土品の中から選りすぐりの
逸品を県立博物館で展示します。
この展示を見れば、最新の因幡地方の考古学情報が網羅できる必見の展示です。

第4弾 とっとり弥生の王国シンポジウム『倭人の真実』
~DNA・年代・環境 先端研究からのアプローチ~
期間:平成31年3月2日(土)
時間:午後0時50分~午後4時30分
会場:とりぎん文化会館小ホール(鳥取市尚徳町101-5)
入場無料 要約筆記あり
要申込:電子メール、FAX、ハガキ、電話(平日のみ)のいずれかで下記までお
申し込みください。申し込みの際には氏名と電話番号(緊急時の連絡先)をお知
らせください。(申込みは3月1日まで)
申込先:鳥取県埋蔵文化財センター青谷調査室
〒689-0592鳥取市青谷町青谷667 鳥取市青谷町総合支所2階
電話 0857-85-5011 FAX 0857-85-5012
電子メール maibuncenter@pref.tottori.lg.jp

※好評受付中です! お早めにお申し込みください。

★内容★
国立科学博物館、国立歴史民俗博物館との共同研究により行われた青谷上寺地遺
跡出土人骨のDNA分析研究の成果をはじめ、環境や年代の最新研究をもとに弥生時
代の人々を考えるシンポジウム。
平成30年11月17日(土)に行われた中間成果報告会では、ミトコンドリアDNAの分
析結果から出土人骨のほとんどが渡来系に属することが報告され話題を集めまし
た。現在核DNAの分析がすすめられており、新たな事実が明らかになることが期待
されます。
土壌や地中に含まれる花粉の分析などから弥生時代の青谷の環境も明らかになり
つつあり、弥生時代の人々を取り巻く気候、植生、生態系などの古環境の研究か
らも弥生時代を解き明かします。
パネルディスカッションでは、先端研究のコラボレーションにより、新たな弥生
時代像を議論します。ぜひご参加ください!
★出演★
篠田謙一 氏(国立科学博物館)
安昭炫 氏(国立慶州文化財研究所)
藤尾慎一郎 氏(国立歴史民俗博物館)
濵田竜彦(鳥取県埋蔵文化財センター)

【鳥取県立図書館】
●国際交流ライブラリー
2月から3月は海外の文学をテーマとした展示を行います。
・展示期間:2月23日(土)~3月30日(土)
展示テーマ:文学は海をこえる
場所:県立図書館2階 通路ギャラリー(国際交流ライブラリーホール入り口)
http://www.library.pref.tottori.jp/exhibition/

【鳥取県立図書館ホームページ】  http://www.library.pref.tottori.jp/



編集後記


立春が過ぎ、天気が良いと、春が一歩ずつ近付いた感じがします。
忙しい毎日に追われ、小さな変化を見落としがちになりますが、体にも季節にも
それぞれ気を遣い、少しの変化でも楽しめる様、元気に毎日を過ごしましょう!

鳥取県教育委員会事務局教育総務課
電話 0857-26-7926
FAX 0857-26-8185


鳥取県は、東日本大震災で被災された地域が一日も早く復興・復旧されることを
お祈りしております。
https://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=154943

また、被災地の児童生徒の就学機会を確保するため、鳥取県でも転入学を
受け付けています。
https://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=155040



 鳥取県の教育情報を発信する広報誌「教育だより「とっとり夢ひろば!」」を
発行しています。ぜひご覧ください。

https://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=64216



 このメールマガジンは、鳥取県教育委員会が推進する「心とからだ いきいき
キャンペーン」が一層定着することと、さらに多くの方に知っていただくことを
目指して発行しています。
内容を充実したものとするため、ぜひ取組状況等お寄せいただきたく
お願いいたします。

ご意見・ご感想をお待ちしています。
鳥取県教育委員会事務局教育総務課総務企画担当 kyouikusoumu@pref.tottori.lg.jp

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配信停止はこちらから https://www.pref.tottori.lg.jp/115548.htm

  

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