教育長あいさつ

教育長あいさつ

「ワクワク」する時間と空間を

 

教育長写真              鳥取県立美術館ロゴ・シンボルマーク

鳥取県教育委員会教育長  足羽英樹                                                   

                                                                                                                               令和5年4月

鳥取県教育委員会では「ふるさとキャリア教育」の視点をすべての施策の基軸とし、目指す人材育成像を明確にした取組を進めています。

・ふるさと鳥取に根差してグローバルな視点で考え、行動することができる人材

・鳥取県に誇りと愛着を持ち、ふるさと鳥取をさらに継承・発展させようとする意欲や態度を身につけた人材

・社会の変化に対応しながら新たな価値を創造することができる人材

・自立し、自分らしい生き方を実現するとともに、将来にわたりふるさと鳥取を思い、様々な場面でふるさと鳥取を支えていくことができる人材

 県庁付近の桜も満開の時期を過ぎ、街中のあちらこちらに春の匂いが漂う季節となりました。新年度を迎え、多くの人との新たな出会いが待っているこの季節、県内の子どもたちが、新しい人との出会いを大切にしながら、それぞれの夢や目標の実現に向かって、希望を持って自分らしい歩みを刻んでくれることを心から願っています。

 さて、4年目を迎えたコロナ禍も、来る5月には感染法上の分類が見直されるなど、徐々に日常生活が戻りつつありますが、今だに感染は継続しており、まだある程度の感染対策をとりながら教育活動を展開していくことが肝要です。この3年間、教育活動が制限される中ではありましたが、子どもたちにとっては、このコロナ禍で学んだこと、感じたこと、体得したことも多かったのではないでしょうか。社会に対して課題意識を持つことで、「何が課題・問題なのか」という「問」を発見し、自ら思考し、判断することで「どうすれば解決できるのか」という「仮説」を立て、その課題解決に向けて周囲と協働しながら「自ら行動」していく力の芽吹きを随所で実感することができたように思っています。新年度もまだコロナ対応は継続しますが、児童生徒の皆さんには困難に負けない強い「思い」を持って充実した学校生活を過ごされることを心から願っています。県教育委員会としましても、各学校の学びや教育活動を支援していきたいと考えています。

 さて、県立美術館の建設も順調に進んでおり、先月末にはロゴ・シンボルマークも披露し、開館に向けた機運も高まりつつあるところです。昨年度は、作品購入を巡り県内外で大きな話題となりましたが、様々なご意見を謙虚に受け止めつつも、その議論を前向きにとらえ、真の「県民立美術館」を目指して、多くの人々と共に新たな学びの場となるよう取り組んでいきたいと考えています。県立美術館は、「未来をつくる美術館」を基本コンセプトとしていますが、その中でも美術を通じた学びの拠点を目指し、新たな文化芸術の創造に寄与する施設とするべく、「美術ラーニングセンター」(アート・ラーニング・ラボ)機能の充実に力を入れていくこととしています。子どもはもちろんのこと、大人も含めたすべての来館者の方が、新たな発見や気づきによって「ワクワク」するような時間と空間を感じてもらえるような、そんな魅力ある美術館を目指していきます。そして、すべての子どもたちの健やかな学びの創造につながる仕掛けの充実も図ってまいりたいと考えています。

 無限の可能性を秘めたふるさと鳥取で生まれ育った子どもたちが、ふるさと鳥取に誇りと愛着を持ちながら、自分らしい生き方、道をしっかりと歩んでいく、そんな子どもたちの育成に向けて、今年度も教育行政に誠実に取り組んでまいりたいと考えています。皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。                                      

  
  
  

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