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下手の子どもさん(手まり歌)鳥取市佐治町尾際

昭和54年(1979)9月16日、鳥取市佐治町尾際で採集

歌詞

                                    
  下手(しもで)の子供さん 上手(jかみで)の子供さん 花折りにいかいな
  何花折りに 庚申花折りに 一本折っちゃぴーんとし 二本折っちゃぴーんとし
  三本目に日が暮れて 新し小屋に泊まろうか 古小屋に泊まろうか
  新し小屋に泊まって 朝起きて見たら 猿が三匹跳びおって
  後の猿も物知らず 先の猿も物知らず 中の猿が物知って
  なまず川に飛び込んで なまず一匹へーさえて 堂の隅(すま)に持ってって
  ぎーちゃぎちゃと刻んで あなたに一切れ こなたに一切れ
  お万がたらん お万はどうした 油屋に行きた 油一升買うて 
  油屋の角で油壷落として その油どうした 犬がなめてしまった
  その犬をどうした ぶち殺いてしもうた その皮どうした
  どうに張ってしもうた
  あっちをたたきゃあ ドンドンドン こっちをたたきゃあ
 ドンドンドンぶち破ってしもうた
(伝承者:大正4年生)

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解説

  手まり歌の中でも豊かな想像力を駆使して作り上げられた代表的なものである。子供たちはいつしか歌の中の主人公に、自分を置きかえて楽しんでいたのだろう。
 さて、「向こうの山を猿が三匹跳びよって…」で始まる歌なら、他の地方でもよく聞くが、「下手の子供さん…」の出だしを持つのは、鳥取県東部地方だけに集中している。
  それはそれとして、この歌の構成を眺めると、主人公は次のように変化している。すなわち、子供→猿→お万→犬という具合である。
 一種の連鎖反応的な変化とでもいえる、この主人公の交代こそ、わらべ歌の特色の一つであろう。子供たちの想像力は、次々と飛躍して一カ所に留まるのをこころよしとはしない。
 類歌を見ると、鳥取市末恒町や八頭郡智頭町波多でも「下手の子ども衆、上手の子ども衆」で始まり、ほぼ同様の詞章である。また福部村左近では「上(かみ)どいの子供衆、下(しも)どいの子供衆」。岩美郡岩美町田後では「下(しも)じゅうの子供衆、上(かみ)じゅうの子供衆」となっている。そして後半部分は「裏の山から(向こうの山から)猿が三匹出た出た」などと変化してしまうという筋書きになる。
 さらに鳥取市赤子田町では、犬の皮を破った後、

その破れどうした 雪駄にはってしまった
その雪駄どうした あっちにチャラチャラ こっちにチャラチャラ
履き破ってしまった その破れどうした
あっちにゴロゴロ こっちにゴロゴロ 川に流してしまった

となっている。かつての子供たちの想像力のすばらしさをこれらは示しているのではなかろうか。


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