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1 日時

平成25年1月10日(木) 午後1時20分~3時20分

2 場所

白兎会館「飛翔の間」

3 出席者

教育審議会委員(22名)、教育長、教育次長、次長、関係各課長 他

4 概要 (議題に対する主な意見 ○委員 ●事務局)

「家庭、地域と連携した学力、体力の向上方策について」

連携の主体

○「地域」という獏としたものではなく、具体的な相手を決めてスクラムを組むべき。教育委員会事務局と行政部局、高等学校と特別支援学校、小中の両方の免許を取らせて異動を柔軟にする人事面のスクラムなど、具体のターゲットを決めて取り組むのがよい。

○地域、家庭、学校この3つの輪の関係を光の3原色、親世代、子世代、祖父母世代 を色の3原色と考えている。地域と家庭と学校との連携の他に、3世代がきちんと揃わないと物は見えない。

○以前から地域のネットワーク作りを学校が中心に進めてきた。その中で、地域に対する教員の意識も変わる。地域のコミュニティーを高め、大人が顔見知りになり、その中で子ども達がしっかりと地域で育っていくという環境作りをしていきたい。

連携の手法

○地域が学校の御用聞きになるのでなく、出来ないことはできないとお互いに初めに言ってから、お願いするようにしている。それによって、「これは出来ない」「なぜ出来ないか」「こういう理由で出来ない」「ではこうしよう」とキャッチボールに繋がる。

○学校が何かをお願いする際には、地域にも必ず利益を作る。その時に地域に利益がなくても、子どもたちがどう育つのかという所まできちんと説明し、地域を支える大人に育っていく子どもという意識をはっきりさせることが大切。

○子どもたちが地域に出ることは、学校の中で学べない、人間関係、異年齢との交流、技術・技能や社会でなにが行われているかを学べ自分の進路決定に繋がる。また、子どもたちが学習したことを実際に体験する、自分たちが役にたつことを地域に出て立証することにもなり、意欲の向上などの学力の向上にも役に立つ。

○地元の菓子に中学生ならではの発想を加えて商品を開発し、地域の方にとても喜ばれることで、子どもたちも達成感を得た中学校での学習や、地域の農家の方と中学生が行き来して、あんぽ柿の作り方を教えてもらい、それを子どもたちで、全部売り切る学習など、社会と学校とのつながる体験をいかに増やしていくか。こういう具体例をどんどん増やしていってほしい。

○学校や子ども達がどれだけ地域に役に立つかという姿勢を持っていなくてはいけない。支える側に子ども達も立てるんだという意識、それこそが道徳教育、キャリア教育の場になる。

○問題を起こす子どもは、お年寄りを喜ばすことを知らない。その家庭が、子どもが年寄りを喜ばすことを知っているかどうか、これが一番大切。それが出来る子は学力も向上する。

○家庭学習での復習、予習に自主的に取り組むために、家庭の中でどんな声掛けをしたらいい かわからない。また、ゲームはできればさせたくないが、年齢が上がれば、親が制限することも難しくなったり、周りの子どもたちとの関係が難しくなるなどの問題もある。

遊び、体験

○子どもの遊びが一元化している。我々が子どもの頃は、かくれんぼや缶けりなど工夫して遊んでいたが、そういう遊びがほとんどなくなった。地域の力を借りて、子どもたち自身が遊びを作り出す能力を引き出していくことも必要。小さい頃から、遊びの中から仲間づくりや創意工夫をしていけば、将来必ず役に立つ。主体的な工夫ができる子どもの育成が大事。

○子どもたちの遊び方が我々の頃と随分変わってきた。コミュニケーション能力や、主体性、協調性がないのも、遊びが変わった結果。学校としても、縦割班で昔の遊びを入れる、異年齢で縄跳びをするなどしている。子どもたちにつけたいコミュニケーション能力が不足しているなら、そこの力を付けるよう意識して、仕掛けを作っている。

○学校の校庭では、放課後、スポーツクラブの子どもたちしか運動していない。子どもたちが一番安心安全で遊べる学校の校庭を、社会体育が占領している現状で本当にいいのか。
まずは、放課後子どもたちが自由に遊べる空間を提供することが必要。学校が放課後はすべて社会教育におまかせということにはなってほしくない。

○こども園で長時間子どもを預かっているが、子どもが家庭にいるときには、家庭でしっかりと子育てをしてほしい。生活が母親中心になりがちで、体を使い五感を働かせて、自然と関わる遊びから、変わってきている。そうした中で、保育の内容の中に体験をしっかり取り入れて、心と体をしっかり育てることを大事にしている。

○子どもたちはゲームばかりで、遊びも知らないが、何にもないところに放っておけば、結構、遊んでいる。大人が段取りをし過ぎているという面もある。川のクリーン作戦も、危ないということもあるけれど、どんなゴミを川に流しているのかなど、家でも話している。ハラハラしながら見守ることも大切。

○自分で考え、自分で行動する子どもを作ることを目標に、「自己を開発する」「人との交わりを大切にする」「自然とともに」を重点に活動している。まず体験することからはじめ、日々感動をすることによって、子ども達は成長していく。

○いろいろな地域行事があるが、子どもをもてなす内容であることが多い。全てお膳立てをして、食べさせてあげる、遊ばせてあげる、楽しませるなど。もっと直に子どもが手を触れて、体験していくようなことは、大人がもっと考えていかなければいけない。

○知的好奇心を高め、豊かな情操を育むというのは、図書館が目標としてきたこと。鳥取県にはすばらしい図書館がたくさんあり、家庭教育に繋がる講座の設定や小さな子供が体を動かす第一歩となるわらべ唄を活用した活動、読み聞かせのボランティアと学校とつなぐ支援なども行っている。ぜひ、図書館にも目を向けていただきたい。

○直接体験でも出来ないところを補完するのは、間接体験できる図書館の役割。読書活動で出来るところがまだまだある。時代が変わっても長い間残ってきた本の力を信じていきたい。

芸術

○芸術に触れ、主体的に参加した子どもたちは基礎学力が高いという調査結果がある。芸術による教育の効用は「自己肯定感の回復」「創造力の向上」「社会性や共同作業、責任感の向上」「基礎学力の向上」の4つ。また、新卒者に企業が求めるのはコミュニケーション能力(80%)。次が主体性、協調性、チャレンジ精神(以上が50%以上)だが、これは、芸術によって子どもが身に付けられる要素。鳥取には鳥の劇場もあり、地域で芸術に取組んでいる人たちと子どもたちが触れ合う機会が、できると良い。

学力観、評価

○社会が変化する中で、子どもたちは、我々の知らない世界で育つ。我々が決めた姿は、子どもたちが15年後に持っている姿とは全く違う。学力やこの人は優れているというようなことでは、これからの人間の有能性を図れない。取組みの成果を我々が今持っているものさしだけで測っていると本当の成功を見逃してしまう可能性がある。地域全体で、優秀な人を見分け、育てる手立てを考え、子どもを取り巻く違う世代の方の目を信じて評価をしていくしかない。

○人を育てるということがどういうことかを考え、良い事例を模倣するだけでなく、そこで何が大事なのかきちんと吟味し解釈した上で、違う形に変えていかなければいけない。

○学力向上の必要性とか、勉強が出来たらどんないい事があるのか、どんな将来がひらけるのかということが親も子供もわかっていない。この大学に入れるということでは、モチベーションが上がらない。勉強することが何に繋がるかを親も学校も子ども達に伝える必要性がある。

○学力向上については、どのように結果を検証しているか。あるいは目標となる水準等があれば教えてほしい。

●県立高校24校のうち11校でモデル校として学力向上に取組んでいる。どの学校も特色があり、一律には測りにくい状況。この年度末に向けて学校のものさしを作る作業をしていきたい。

○鳥取県の学力向上の取組に関わっているが、発達障がい、学習困難児と言われている子がいるクラスで、それがわからない位の授業を拝見した。先生方に敬意を表したい。別の学校では、先生が行きたいところに答えが行かなかった授業では、その後、子どもたちが家で勉強し「先生が言いたかったのはこれなんじゃない」とクラスの大半の子どもたちが言ってくれた。教員がまとめれば、理解して終わるが、授業がまとまらないと子どもが助けてくれる。連携のインターフェイスに子どもがなっていた好例。

○学校の役割を今一度問いただしてみること。子どもたちが、誰もが本当に住みやすい社会を作るその担い手になることをきちっと教え、育てていく必要がある。子どもの能力を何で測るか、そのために何を考えながら日々子どもたちへの指導や保護者の方々への啓発をしていくことが必要か、策を講じる必要がある。

特別な支援が必要な子どもたちへの教育

○障がいの診断を受けても、障がいを受容ができないまま、学校生活に向かわれた保護者の方が少なからずおられる。そういう保護者の方への支援がどうだったのか。地域に子育てのファシィリテーターやペアレントメンターの方がいて、いろんな呼びかけはあるが、そこに出かけられない、足を踏み入れられない保護者がいる。そういう保護者への具体の支援の動きが必要。

○所属ごとのコーディネーターではなく、地域全体を見ながら、支援と支援をつなぐそういう役目をする方の存在も有効。

○特別支援学校を卒業して地域に帰る、地域で自立する、それを大きな目標としてやっているお子さんもいる。本当に地域に返せるのかということも課題。

  

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