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山陰探訪
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因幡の古墳

青木古墳群(あおきこふんぐん)

青木古墳群では55基の古墳がありますが、史跡公園として保存された地区には、古墳時代中期から後期に築造されたと考えられる17基が残されています。このうち、H33号墳は全長33mの古墳群最大の前方後円墳、H39号古墳は全長27mの帆立貝式前方後円墳です。H42号墳は埋葬施設が箱式石棺です。

●参考リンク

文化庁 文化遺産データベース 青木古墳

日焼山1号墳(ひやけやま1ごうふん)

福市遺跡日焼山地区、径12mの円墳です。隣接して古墳時代前期の土壙墓群があり、そこに埋葬された人々と身分差がある人物が葬られたと考えられます

八重岩屋平ル古墳(やえいわやなるこふん)

八重集落の南側の丘陵上に位置する直径21m、高さ3.5mの円墳です。切石造の横穴式石室を持ち、玄室は奥行き3.2m、幅2.2m、高さ1.8mを測ります。石室の保存状態は良好で、この地域の代表的な古墳のひとつです。

高田26号墳(たかだ26ごうふん)

墳丘の大部分を失っており切石造の横穴式石室が露出しています。

玄室は奥行2.5m、奥壁の幅1.6m、高さ1.7mで玄門は板状の切石を立てた両袖式です。

※個人宅内にありますので、見学をご希望の際は予め大山町観光課文化財室(電話0859-53-3136)までお問い合わせください。

岡岩屋堂古墳(おかいわやどうこふん)

岡集落の住宅地内にある前方後円墳で全長は29mです。四方を家屋に囲まれています。

墳丘は後世に削り取られ横穴式石室が一部露出しています。玄門は自然石を立てた両袖式で、外側から扉石状の板石で閉ざされており、羨道は埋没しています。玄室は奥行3.3m、奥壁の幅2.2m、高さ2.2mであり壁面は赤色顔料で塗られています。

橋津古墳群(はしづこふんぐん)

海浜に面した小高い丘の上にある古墳群です。5基の前方後円墳と19基の円墳があります。別名を馬の山古墳群といいます。

このうち、橋津4号墳は4世紀に造営された東伯耆を代表する大型前方後円墳(推定全長110m)です。昭和31年に、後円部中央部にある竪穴式石室や箱式石棺、後円部東斜面の円筒埴輪棺、前方部平坦部の箱式石棺、埴輪円筒棺の発掘調査が行われました。竪穴式石室は板石を15段ほど積み上げて造られており、室内は深紅に彩られていました。室内には割竹形の木棺があり、中国製の三角縁神獣鏡や日本製の画文帯環状乳神獣鏡やヒスイ製の勾玉、車輪石等の石製腕飾、棺外には刀剣類が副葬されていました。また、この他の埋葬施設からも、数多くの貴重な副葬品が出土しています。橋津4号墳の出土品は湯梨浜町羽合歴史民俗資料館に展示されています。

長瀬高浜遺跡(ながせたかはまいせき)

天神川左岸の砂丘下に眠る県内有数の遺跡です。古墳時代の集落跡と古墳群が発見されました。長瀬高浜遺跡では、古墳時代前期に盛期を迎える集落が中期になって衰退を始めると共に、古墳の築造がはじまります。

遺跡中最大の古墳は、現在、浄化センターのそばに移築復元されている長瀬高浜1号墳です。直径24mの円墳で、墳丘は川原石を用いた葺石で覆われていました。墳丘中央部にある箱式石棺内からは、額に竪櫛がおかれた女性人骨と、副葬された直刀がみつかっています。直刀は木製の鞘に納められ、布と組紐にくるまれていたようです。

また、遺跡の北東隅でみつかった土坑からは、甲冑、盾、家形の形象埴輪や円筒埴輪、朝顔形埴輪など約7,000点(国指定重要文化財)が出土しています。これから古墳に並べられようとする埴輪が一箇所にまとめられていたのかもしれません。

宮内狐塚古墳(みやうちきつねづかこふん)

東郷池東岸にある大型前方後円墳(全長95m)。東郷池に前方部を突き出すように築造されています。戦国時代には、背後の御冠山に陣をはった羽柴の軍勢が、古墳上に櫓を建てたという伝説があります。

湯梨浜町羽合歴史民俗資料館(ゆりはまちょうはわいれきしみんぞくしりょうかん)

橋津古墳群や長瀬高浜遺跡から出土した弥生時代前期、古墳時代などの貴重な出土品が展示してある。国の重要文化財に指定されている埴輪は必見。

北山古墳(きたやまこふん)

東郷池南岸の丘陵に展開する北山古墳群の盟主墳として知られる古墳時代中期の大型前方後円墳(全長110m)です。正式には北山1号墳ですが、北山古墳といえば、この前方後円墳を指します。

東郷池の南を通る県道からも、その大きな墳丘の前方部と後円部の高まりをみることができます。

昭和41年に行われた発掘調査では、後円部に築かれた箱式石棺や排水用の暗渠や礫床などが見つかりました。かなり古くに盗掘されており、中心にあった石室は破壊され、副葬品は持ち去られていましたが、箱式石棺の中からは、埋葬された人骨や、「尚方作」の銘文のある中国製の盤竜鏡(竜虎鏡)、6本の鉄刀、勾玉、管玉などの副葬品が出土しました。

また、昭和51年には、近隣の畑耕作中に北山古墳の東側にある円墳から神獣鏡が掘り出されています。

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