自分の意思で柔軟に生きる 

 

 大学時代、女性の人生は男性以上に転機が多いと感じ、自分の意思で柔軟に生き方を選べるようになりたいと弁護士を志した。司法試験合格後、修習地の大阪で就職を考えたが、実家のある鳥取県の弁護士は当時わずか24人で女性は実働ゼロと知った。鳥取県で弁護士をすること自体に意義があると思い、25人目の弁護士として登録。地域密着型の町の身近な弁護士「町弁」の仕事で性別の壁を感じたことはない。必要とされることにやりがいを感じ、仕事一辺倒の毎日。帰宅が深夜になることもあった。
 出産を機に2011年独立。仕事と子育てを両立しやすい場所に事務所を探し、ライフスタイルを見直した。事務所経営者としての責任もあり、仕事と家庭のバランスを取るのは難しいが、夫や実家の協力と職住近接の環境を生かして両立を目指した。15年には鳥取県弁護士会長を務め、近年は社外役員など仕事の幅も広がっている。多様な視点を持つことの重要性が増している現代社会で、自分の立場で貢献できたらと、有識者会議などの場で女性弁護士としての考えを反映させる仕事にも積極的にチャレンジする。
 弁護士になり20年。弁護士数増加、法改正、裁判IT化など仕事環境は変わっていくが「法律を生かして依頼者の期待に応え感謝されたり、公益活動で社会のお役にも立てたりできる。そして、自分で人生設計もできる」というやりがいは変わらない。「制度改正で司法試験受験者が減っているが、弁護士は女性の一生の仕事に向いており、今がチャンス」と県内の若者にエールを送る。

 

      足立珠希さんの写真

      【写真説明】電話で打ち合わせをする足立さん

      (令和4年3月16日(水)日本海新聞掲載)

  

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