トレハロース含浸保存処理で、ディッピング作業を行いました。

トレハロース含浸保存処理で、ディッピング作業を行いました。

 含浸処理の終盤には、トレハロースの濃度を上げるために、7080℃の高い水溶液温度が必要になりますが、機械の性能上、温度を上げられない場合や、高い温度にさらし続けると遺物が傷む場合には、含浸で高温かつ最終段階に高濃度のトレハロース水溶液を別に用意しておき、そこに短時間だけ浸けることが必要になります。これをディッピングといいます。

 ディッピングした遺物はトレハロースの衣をまとっており、これを冷却乾燥させると、表面にトレハロースの白い結晶が形成されて、遺物の強度を高めることができます。

遺物の内部まで結晶化が進み、乾燥工程が終了したら、仕上げの表面処理に入ります。

 

 

 

[令和元年10月掲載]

  

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センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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