5 新生児聴覚検査について

(4)実施上の注意

 自動ABR、OAEのどちらの検査方法も、授乳後などの新生児が熟睡した状態で実施することが望ましく、覚醒あるいは半覚醒の状態では体動による雑信号が混入しやすく正しい結果が得られにくいと言われています。

 自動ABRの電極は接触抵抗が高くならないように、皮膚を清浄後に電極を添付し、点滴注入ポンプなどは同じコンセントボックスから電源を取らないようにしてください。

 

 OAEの場合は、睡眠中でなくとも、動いたり、泣いていたりしなければ検査は可能ですが、検査のイヤープローブを外耳道内に挿入した時に泣き出すことが多いので、熟睡している時に実施する方が検査は容易です。イヤープローブがはずれると正しい結果が得られません。あらかじめ綿棒で外耳道入り口の分泌物をとっておくことも必要です。また、騒音があると検査データに影響するので、検査はできるだけ静かな環境で実施する必要があります。

 

 

(5)新生児聴覚検査の実施時期と回数

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