防災・危機管理情報


中立で正確な鑑定意識

 

 犯罪現場で採取された証拠物件を科学的に分析し、事件解決の糸口を探る科学捜査研究所(科捜研)。犯罪の多様化で客観的証拠の重要性が増している中、法医科研究員として研さんを積み、先端科学の力を駆使し事件の真実に迫る。

 13歳年上の兄が警察官で活躍する姿に憧れ、大学で専攻した「生物学」が生かせると思い試験を受験。2015年4月に鳥取県警に採用された。

 担当する法医科の業務は、現場に残された血液や体液などの検査、DNA型鑑定を行い、事件関係者のDNA型と比較すること。時には事件現場でルミノール検査を実施したり、鑑定書が証拠書類になれば、裁判の証言台に立つこともあるという。

 鑑定結果が事件解決につながることもあり、社会の役に立つやりがいと同時に大きな責任も伴う仕事。常に意識しているのは「人の人生を左右することがある。偏見や先入観を持たず、中立で正確な鑑定を心がけている」。

 

 ワークライフバランス推進で、同県警でも男性職員が多かった部署で女性の活躍が増えてきた。同県警科捜研でも女性研究員が新たに入所し、出産や育児後も仕事と両立できるような環境づくりが進む。自身は一昨年、同所で初めてとなる育児休業を取得。1児の母としても奮闘中で「周囲の協力で仕事を続けることができていることを実感する」と話す。

 複雑で巧妙化する犯罪に対応するべく、先端技術を用いた鑑定法の研究や開発なども行う科学捜査の現場。「生まれ育った鳥取県で働き、社会貢献がしたい」とこの道を志した時の思いと「誇りを持って業務にあたり、子どもにかっこいいと思ってもらえるように頑張りたい」という気持ちを胸に今日も白衣をまとう。

 

 

【写真説明】白衣に身を包み、データ分析・鑑定を行う的場さん(撮影中のためマスク・ヘアキャップを外している)

【令和7年10月19日(日) 日本海新聞掲載】


  

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