「とっとりIoT推進ラボ」は「鳥取大学工学部ものづくり教育実践センター(ICEE)」共催のもと、平成30年8月10日(金)に鳥取大学コミュニティ・デザイン・ラボにて「AIディープラーニングハンズオンセミナー」を開催しました。
当日は、ディープラーニングを用いた画像認識アプリ/サービスの開発方法についてハンズオン形式でセミナーを実施しました。
当初、定員が20名だったところ、お陰様で大変多くのお申し込みをいただき、県内大学生、企業若手エンジニア、学術機関職員など30名の方にご参加いただきました。
※定員オーバーでご参加をお断りさせていただいた皆さまにおかれましては、大変申し訳ございませんでした。
目的
ディープラーニングを用いたアプリ/サービス開発体験を通じて、県内におけるIoT・AIに係る人材育成と育成プログラム(カリキュラム)開発を目指します。
講師

村岡 正和 氏
株式会社 神戸デジタル・ラボ 取締役
セミナー概要
特別講演会「IoT・AI最新技術動向とビジネスのいま」で講師をお願いした村岡氏による、ディープラーニングを用いた画像認識アプリ/サービスの開発方法についてハンズオン形式で学ぶセミナーで、システムの構成や開発の流れ、必要な要素技術などについて理解し、セミナー後には「自力でサービス開発にチャレンジできるようになる」という状態を目指しました。
当日の様子
ファーストステップは、Microsoft AzureのCustom Vision Serviceを用いて画像判別アプリを作製しました。ひとつひとつの作製プロセスについて、村岡氏の丁寧な解説のもと作業を行いました。参加者全員が、作物の病気を判定する画像判別アプリの作製に成功しました。

セカンドステップは、作物の病気判定アプリのプログラムをカスタマイズして、アニメキャラクターの顔を判定する画像判別アプリの作製に取り組みました。キャラクターの顔のパーツは非常に似ていましたが、微妙な形や色の違い、髪型などの情報をもとに画像判別していきます。精度もほぼすべてのキャラクターで90%以上を記録し、アプリの有用性を確認できました。
サードステップは、参加者自身がテーマを自由に設定し、インターネット上から画像を取得して、オリジナルの画像判定アプリの作製にチャレンジしました。テーマは様々で、タレントの顔判別、動物の判別、車やバイクなど乗り物の判別、某有名漫画家のキャラクターの判別(ファンでも見分けるのは難しい!)など興味深いテーマがたくさんありました。

その後は、画像判定に係るプログラミング、教師データに係るポイント、その他の開発方法及び機械学習などについて学びました。

参加者の声
- 全くAI、ディープラーニング、プログラミングの知識がなくても、わかりやすくサポートしていただいたため、画像判別アプリを作製でき、そのやり方を理解できました。
- 易しい内容から比較的専門的な内容までバランスよくお話しいただけた点が素晴らしかったです。
- 実際に手を動かすことで、成果がわかりやすかったです。
今後のプロジェクトについて
今回は、ディープラーニングを用いた画像認識アプリ/サービスの開発方法のハンズオンセミナーを開催いたしました。秋以降も、産学官が連携した、IoT・AIなど先端技術の課題解決実践プログラムやセミナーを提供する予定です。適宜アナウンスさせていただきますので、皆さまのご参加をお待ちしております。
主催
鳥取県・「とっとりIoT推進ラボ」
共催
鳥取大学工学部ものづくり教育実践センター(ICEE)
日時
平成30年8月10日(金)午前8時45分から午後6時まで
会場
鳥取大学コミュニティ・デザイン・ラボ(鳥取市湖山町南4丁目101番地)
セミナーチラシ
セミナーチラシ(pdf 870KB)
リンク
AIディープラーニングハンズオンセミナー