【日本海新聞 とっとり女性活躍応援プロジェクト記事シリーズ6】

株式会社三徳興産 現場監督 高田智恵さん

『道路建設に達成感 元祖”ドボジョ”現場主義貫く 』

高田さん写真
 男性が中心の土木業界で、三徳興産(米子市榎原)の高田智恵さん(48)=写真=は、現場監督として多くの土木工事を指揮してきた。元祖“ドボジョ”として、子育てとの両立や女性への差別的な扱いに悩んだこともあったが、「道路を造り上げる達成感は格別」と現場主義を貫いている。
 高田さんが現場で働き始めたのは18年前。それまでは土木会社の事務担当だったが、図面を元に道路や下水道を造る現場の仕事に魅力を感じていた。
 2人の幼い子どもを抱えて離婚したのが転機になった。「子どもたちは自分の背中を見て育つ。自慢できる親になりたい」と一念発起。「女には無理」と何社も断られたが、どうにか雇ってくれる会社を探し出した。
 現場で働き始めてからも、「3、4年は『女に何ができる』となめられ、打ち合わせにも入れてもらえなかった」と振り返る。持ち前の負けず嫌いで経験と知識を積み、独学でさまざまな資格も取得。徐々に、周囲が認める存在になった。
 仕事が充実する一方、子育てでは「参観日も行けなかった」と反省も。しかし、子どもが友達に「お母さんの造った道路なんだ」と自慢する姿を見て、「誇りに思ってくれているんだ」と安心した。
 三徳興産には5年前に入社。現場監督として、多いときには15人の作業員をまとめる。女性がいることで、「現場事務所がきれい」「雰囲気がいい」と評価を受けることもある。後に続く女性たちに向け、「昔に比べて女性でも働きやすい環境になっている。大変な仕事だけど、ものを造り上げる達成感を一度経験してみてほしい」と呼び掛けている。
 ◇「土木イメージアップシンポジウム 土木が未来を支える」(鳥取県など主催)は25日午後1時から、県民ふれあい会館で開かれる。

(日本海新聞 平成26年10月22日掲載)

  

最後に本ページの担当課    鳥取県 地域社会振興部 人権尊重社会推進局 女性応援課
    住所  〒680-8570
             鳥取県鳥取市東町1丁目220
    電話  0857-26-70750857-26-7075    
    ファクシミリ  0857-26-8196
    E-mail  jyosei-ouen@pref.tottori.lg.jp

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000