話題の「筑前化物絵巻(ちくぜんばけものえまき)」を中国地方初公開!
骨董品を紹介する某テレビ番組に出品されたことで、大きな話題となったこの絵巻は、地元・福岡以外ではじめての公開!
本作品には、近年までほとんど類例が知られてこなかった数多くの妖怪・幻獣の目撃譚が記載されています。ユニークな絵柄で話題を呼びましたが、実はその内容も学術的にたいへん意味の大きいものです。どうぞご堪能ください。
さまざまな「幻獣」の遺物が展示されます。
妖怪・幻獣として名高い人魚・河童・雷獣のミイラや人面牛「件(くだん)」のはく製、烏天狗(からすてんぐ)の頭骨(とうこつ)等といった、妖怪と実在の動物の間の存在「幻獣」にかかわる遺物を多数展示します。
新発見の幻獣資料も展示!?
展覧会の準備を進める中で、兵庫県立歴史博物館の館蔵品のなかから「アマビエ」と同じく疫病の流行を予言し、その絵が疫病除けとなった「異鳥図(いちょうず)」が新たに見つかりました。
また、鳥取県立博物館では、自然史資料のなかから大蛇のアゴの骨とされる「蛇骨(じゃこつ)」が発見されました。これらを含めた新出資料をお披露目します。
※ 出品件数:合計約180件(予定)※ 期間中展示替えを行います。
第1部 妖怪の自然史
妖怪は自然に対する恐れの中から生まれ、日本人の自然に対する認識の変容とともにその形を変え、現在の日本人の妖怪観につながっています。ここでは古代から江戸時代に至る妖怪観の変遷を、自然とのかかわりの中でたどっていきます。
1-1 ヤマタノオロチからツチノコへ
1-2 狐と天狗
1-3 怪鳥たちの夜
1-4 妖怪になった生き物たち
1-5 河童
1-6 変容する自然観と妖怪
(画像:河童真図 文化2年(1805)明石市蔵)
第2部 幻獣見聞録
実在と非在のあわいを揺れ動く幻の生き物―「幻獣」を目撃したという記録は、古代から散見されますが、江戸時代になると「幻獣」は盛んに絵に描かれ、またその実物と称されるものが見世物として多くの人びとの目に触れるようになっていきました。ここでは、さまざまな「幻獣」に関する見聞の記録と、ミイラや体の一部など「実物」とされるものを展示します。
2-1 怪遺物たち
2-2 予言獣
2-3 幻獣出現の記録

(画像:異鳥図 兵庫県立歴史博物館蔵(喜田文庫)/筑前化物絵巻 蟹の床の怪物 個人蔵 鞍手町歴史民俗博物館寄託)
第3部 柳田國男から水木しげるへ―現代妖怪文化の源流―
兵庫県出身で日本民俗学の父とされる柳田國男(やなぎたくにお)は、その民俗学的研究の初期から妖怪に関心を持ち、長らくその事例を収集してきました。その成果は『妖怪談義』という晩年の著作に反映されていますが、柳田が紹介した妖怪たちに姿かたちを与え、キャラクターとして広く浸透させたのが、鳥取県で幼少期を過ごした漫画家の水木しげるであった。ここでは、現代の妖怪観を作り上げた二人の功績について紹介します。
企画展をご観覧いただいた方は当日に限り、1階の展示活動室(通常展)も無料でご覧いただけます。
とっとりの自然史(一ノ蔵)、とっとりの歴史と民俗(二ノ蔵)、とっとりの藩と城(三ノ蔵)をお楽しみください。
〇通常展「とっとりの藩と城」
(第6期)会期:開催中 ~5月10日(日)
(第7期)会期:5月20日(水)~7月20日(月・祝)
(第8期)会期:7月29日(水)~9月27日(日)
1Fミュージアムショップでは企画展会期中に関連グッズを多数販売。

企画展図録について
ミュージアムショップで5月上旬から販売開始(2,420円(税込))
鳥取県立博物館
〒680-0011鳥取県鳥取市東町二丁目124 TEL.0857-26-8042 FAX.0857-26-8041
(学芸課 歴史・民俗担当 TEL.0857-26-8044)