活動日誌

  

2012年1月11日

弓浜半島のトンド調査を実施

 平成24年1月8日(日)に境港市の中浜地区、余子地区のトンド調査を実施しました。これは新鳥取県史編さん専門部会(民俗)が、平成21年度から鳥取県教育委員会文化財課と協力して実施している、弓浜半島のトンドに関する調査です。
 今回は調査で重視している、地域内を渡御(とぎょ)するトンドさん(歳徳神:としとくじん)の神輿(みこし)の撮影を主に行いました。トンドさんは、全国的に行われている小正月(こしょうがつ)を中心に行われる火祭りの一種で、正月の松飾りを各戸から集めて、正月14日の晩方ないしは15日の朝にそれを焼くのが一般的です。全国では、左義長(さぎちょう)、ドンドヤキ、ドンドンヤキ、サイトウなどさまざまな呼び名があり、現在も広く行われています。弓浜半島のトンドについては、平成24年度に県文化財課から報告書が刊行される予定です。

境港市小篠津のトンド行列の写真
(写真1)境港市小篠津町のトンド行列が町内の日御崎神社を参拝し、町内渡御に出かける様子

境港市小篠津の願主、コチン、獅子の3役の写真
(写真2)左から境港市小篠津町の願主(がんぬし)、コチン、獅子の三役
願主と獅子が家々のお祓いをし、コチンが祝儀を受けます。コチンとは首に下げている祝儀を入れる袋の名前でもあります

境港市小篠津のトンドさんの神輿の写真
(写真3)境港市小篠津のトンドさんの神輿
弓浜半島のトンドの特徴は、トンドさんの神輿が地域内を練り歩くところにあります
神輿にはさまざまな形があり、今後これを記録化する予定です

美保湾と大山の風景写真1
(写真1)昨年は大雪の後で大変でしたが、今年のトンドは好天に恵まれ、境港から大山が美しく見えました

県史編さん室

公文書館 2012/01/11 in 県史編さん室,調査

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