やりがいを若手に伝えたい

 もずく加工品などを製造・販売する食品加工会社に入社以来20年以上、商品開発に携わる。新商品の提案や試作のほか、味付けを調整して商品をリニューアルするなど、売れ行き、業績に直結する重要なポジションを担う。

  幼い頃から母を手伝って料理をしていたこともあり、ごく自然に食品業界に入った。3児の母となった今、「子どもや家族が食べて安心安全な商品を作り続けたい」という思いがモチベーションを高める。

  食事を準備する機会が多く、その経験と感性は、この仕事に有利だと感じている。実際、自宅で試作した一品を口にした子どもたちの「おいしい!」の一声が決め手となり、納得のいく商品に仕上がったこともある。

  持ち味はぶれない性格。「味には人間性が出ると思う。強い意志がないと、きちっと伝わる味にはならない気がする。そういう意味でふさわしい人」とは佐々木玲子取締役の評だ。

  昨年9月、商品開発課の責任者となった。直属には経験の浅い社員もおり、これを機に初めて仕事を任せてみようと思うようになった。任せることで、失敗しても落ち込むだけだった若手の表情が、以前とは変わり、前向きになったように感じる。「若い人には、できるかできないかではなく、何が作りたいかという意志を持ち、自由な発想で仕事に向き合ってほしい」と願う。そこに宿る強い意志が、課題に直面したときの突破力になると考えるからだ。

  ミネラルや食物繊維、フコイダンなどを含み注目される海藻・アカモクの新商品、モズクを使った高齢者食の開発に取り組む。「自分が生み出したものが市場に出て、買ってもらって『おいしい』という声が返ってくる喜びは商品開発でしか味わえない。このやりがいを若手に伝えていきたい」と話す。

  目指すのは性別を問わず働きやすい職場づくり。「自分も育児が大変でフルタイムで働くのが難しかった時期、上司の柔軟なサポートで会社にとどまることができたし、そもそも女性だから、男性だからという考え方がないからやりやすかったのかも」。そんな社風が気に入っている。

【写真説明】「子どもや家族が食べて安心安全な商品を作り続けたい」と話す森田さん

(令和3年2月21日(日)掲載)

 ※写真撮影時のみ、マスクを外しています。

  

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