活動日誌

  
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2012年1月31日

札幌市で中世史料調査を実施

 1月25~27日、北海道札幌市で古代中世担当の岡村吉彦専門員が中世文書の調査を実施しました。詳細は第69回県史だよりを御覧ください。

史料調査に行った札幌の風景の写真
史料調査に行った札幌市内の様子

県史編さん室

公文書館 2012/01/31 in 県史編さん室,調査

2012年1月27日

県史編さん室のお仕事紹介「考古遺物の実測作業」

 考古部会では、県内の主要遺跡のうち、未報告または不十分な報告にとどまっているものについて、出土品の再整理(実測作業)を行っており、整理作業員2人が実測作業を行っています。
 現在は、布勢遺跡(鳥取市布勢)から出土した縄文土器を実測中です。布勢遺跡は現在、コカ・コーラウエストスポーツパーク(鳥取県立布勢総合運動公園)辺りにあった遺跡です。実測作業は、コンパスの一種で寸法を移しとることなどに使うディバイダー、土器の輪郭を図面に写しとる道具の真弧(マコ)や、厚みを計測するキャリパーなどを使い正確に行わなければなりません。大変な作業ですが、後世に、正確な資料を伝えるために日々努力しています。

土器実測の様子の写真
(写真1)縄文土器(深鉢)を実測する様子

ディバイダーで土器を計測する様子
(写真2)縄文土器(蓋)をディバイダーで計測する様子

実測に使用する器具3点の写真
(写真3)実測に使用する器具。左からディバイダー、真弧(マコ)、キャリパー

県史編さん室分室での作業風景の写真
(写真4)日々、黙々と作業を行っています

土器の実測を行っている県史編さん室分室からの風景
(写真5)県庁第2庁舎8階に県史編さん室分室はあります。
分室の窓からの眺めは、実測作業で疲れた目を休めるのに役立ちます。

県史編さん室

公文書館 2012/01/27 in 県史編さん室,考古

2012年1月11日

弓浜半島のトンド調査を実施

 平成24年1月8日(日)に境港市の中浜地区、余子地区のトンド調査を実施しました。これは新鳥取県史編さん専門部会(民俗)が、平成21年度から鳥取県教育委員会文化財課と協力して実施している、弓浜半島のトンドに関する調査です。
 今回は調査で重視している、地域内を渡御(とぎょ)するトンドさん(歳徳神:としとくじん)の神輿(みこし)の撮影を主に行いました。トンドさんは、全国的に行われている小正月(こしょうがつ)を中心に行われる火祭りの一種で、正月の松飾りを各戸から集めて、正月14日の晩方ないしは15日の朝にそれを焼くのが一般的です。全国では、左義長(さぎちょう)、ドンドヤキ、ドンドンヤキ、サイトウなどさまざまな呼び名があり、現在も広く行われています。弓浜半島のトンドについては、平成24年度に県文化財課から報告書が刊行される予定です。

境港市小篠津のトンド行列の写真
(写真1)境港市小篠津町のトンド行列が町内の日御崎神社を参拝し、町内渡御に出かける様子

境港市小篠津の願主、コチン、獅子の3役の写真
(写真2)左から境港市小篠津町の願主(がんぬし)、コチン、獅子の三役
願主と獅子が家々のお祓いをし、コチンが祝儀を受けます。コチンとは首に下げている祝儀を入れる袋の名前でもあります

境港市小篠津のトンドさんの神輿の写真
(写真3)境港市小篠津のトンドさんの神輿
弓浜半島のトンドの特徴は、トンドさんの神輿が地域内を練り歩くところにあります
神輿にはさまざまな形があり、今後これを記録化する予定です

美保湾と大山の風景写真1
(写真1)昨年は大雪の後で大変でしたが、今年のトンドは好天に恵まれ、境港から大山が美しく見えました

県史編さん室

公文書館 2012/01/11 in 県史編さん室,調査

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