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神経内科 後期研修(専攻医)のご案内

診療科概要

<部長>
中安 弘幸(なかやす ひろゆき)
<医師数>
常勤医師  4名
非常勤医師 1名
<資格等>
総合内科専門医 2名、指導医 2名(日本内科学会)
日本神経学会専門医 4名
日本リハビリテーション医学会専門医 2名
日本脳卒中学会専門医 2名

当コーナーをお訪ねてくださり、ありがとうございます。鳥取県立中央病院神経内科部長の中安です。このコーナーでは、中央病院神経内科における研修体制につき、ご案内します。
当科では、「患者さんの声を聞く医療」を目標に、鳥取大学の神経内科と密接に連携を取りながら、初期研修を終えられた皆さんが、内科認定医、神経内科専門医を取られるまでの後期研修を実施しています。なお当院は日本神経学会教育施設であるとともに、日本内科学会教育病院でもあります。総合内科専門医の取得も可能で、神経内科の非常勤も合わせたスタッフ5人のうち3人が日本内科学会総合内科専門医です。日本脳卒中学会認定研修教育病院および日本リハビリテーション医学会研修施設でもあり、日本脳卒中学会認定脳卒中専門医、リハビリテーション科専門医の取得も可能です。
2000年に中安が着任して以来、8人の後期研修医先生と一緒に勉強し、1人の外国人留学生をお世話しました。また4人の初期研修医の先生が当院で初期研修を終えられ、神経内科の道に進んでおられます。また1人が脳外科の道に進まれました。


当院研修体験談


当科の研修ポリシー

ポリシー1:目指せ、患者さんの声を聞く医療

 ブレインナーシングという脳神経内科、脳外科病棟のナースが主として読んでいる雑誌があります。その雑誌に脳神経疾患患者の退院指導と在宅医療という特集が組まれたことがあり(2000年春季増刊号)、近くの公立八鹿病院のスタッフの方々が書いておられました。その中で当時の公立八鹿病院総長の谷尚先生が、神経内科医の協力のもとに外科医の院長が決断し、介護保険制度ができるずっと前に在宅医療のサービスを始められたというエピソードを書いておられます。その当時は脳卒中などで寝たきりとなり、暗い室内で寝かされて、1年間も入浴をしておられない方を目の当たりにされてのことです。
 当科は神経内科でどちらかというと神経系の具合が悪くなった患者さんを中心に診療しておりますが、病気を臓器の病気として見るのではなく、何に困っておられるかということを患者さんからよく聞いて、必要があれば詳しい人に相談し、患者さんを人としてみることを重視しています。これは当たり前のことを言っているように思われるでしょうが、実際は注意しないと臓器主体の医療に陥ってしまう危険性があります。谷先生が言われるように、自分の置かれた状況と、そこで自分が何をすべかということをよく考え、患者さんの声に導かれて自分の今まであまり勉強していない分野や領域も勉強していくことが大切と思います。不思議なものでいろいろなことを勉強すればするほど、より患者さんの声をよく聞くことができるようになります。


ポリシー2:患者さんに学ぶ医療

 よく言われていることです。患者さんは教科書であるともいわれます。私が研修医の頃は高橋和郎先生という先生に指導を受けましたが、高橋先生は沖中重雄先生という先生に指導を受けられ、沖中先生に厳しく指導を受けたというエピソードを紹介しながら、私たち研修医を指導して下さいました。高橋先生は「受持ち医となったからには受け持った患者さんのことは誰よりもよく知っていないといけない」と常々いわれました。これは実際やってみると、大変難しいことで経験がない分、時間と努力でカバーする必要があります。
 臨床神経学という日本神経学会の発行している雑誌がありますが、その中にやはり沖中先生から指導を受けられた東京大学の豊倉名誉教授が、「目前に悩む患者の中に明日の教科書の中身がある」という沖中先生の言葉を紹介しておられます(臨床神経学、32巻5号)。自分が受け持っている患者さんについてよく話を聞き、観察し、必要な検査を行い、治療します。目前の患者さんにおこっていることが、症状であり治療に対する反応性であることもありますが、教科書や文献に書いてあることであるのか、あるいは今までに知られてないことなのかということを、きちんと区別することは大切なことです。初期研修をされるとよくおわかりになったと思いますが、今の医療医学は決して完璧ではありませんし、克服できないこと、わからないことが多々あります。患者さんをよく観察し、それを教科書や文献で一つずつ確認していき、どうしても今までの知識で説明できないことは、学会で発表したり、雑誌に投稿してみたりして、他の詳しい先生の意見を聞いてみることも大切なことですし、今までに分かっていない新しいこととなると、雑誌に掲載し、日本中あるいは世界中の関係の方に情報発信し、一歩でも二歩でも、医療や医学を前に進めることが大切と思います。塵も積もればと言いますが、世界中のみんなが少しこれらのことを心がければ、医療は少しずつ進歩していくと思います。当科ではこのポリシーに従い、何件かの新しい医療医学情報を日本や世界に発信してきました。当科で学ばれた研修の先生ずいぶん貢献されましたのでこのコーナーの終わりにお示ししたいと思います。


ポリシー3:チーム医療

 不完全なところがたくさんあるといっても今の医療は体系化され多くの人々が自分の担当分野を中心に取り組んでおられます。ただ一人の人がカバーできる分野は、あるいは量は限りがありますので、お互いが情報を交換しながら、力を合わせて取り組むことが必要です。実際私の周りにも、たくさんのグループがあります。病棟スタッフとの病棟回診、リハビリスタッフとのリハビリカンファレンス、栄養サポートチーム回診、脳卒中回復期リハビリ病院との脳卒中連携検討会、神経難病会議、近隣病院神経内科医と合同の症例検討会などチーム医療を強固にする色々な仕組みがあります。これらのグループの中で神経内科医の占めるウェイトは非常に大きく、リーダーシップを取って活動を活性化させる必要があることも多いです。このことを後期研修の期間を通して体得して頂きたいと強く願っております。


スタッフの紹介

中安弘幸

1984年鳥取大学医学部卒業。国立三朝温泉病院神経内科医長、鳥取大学医学部附属病院助手、講師を経て、2000年より鳥取県立中央病院神経内科勤務。この間1995年4月より1997年3月まで米国ノースカロライナ大学神経科学研究所留学。現在鳥取県立中央病院医療局局長、脳卒中センター長、神経内科部長兼リハビリテーション室長。日本神経学会専門医、指導医、代議員。日本内科学会総合内科専門医、指導医。日本脳卒中学会専門医。日本リハビリテーション医学会専門医、指導医。鳥取県身体障害者指定医。鳥取大学医学部臨床教授。(外国人医師)臨床修練指導医。所属学会:日本神経学会、日本内科学会、日本脳卒中学会、日本リハビリテーション医学会。

中安先生の自己紹介:

 私は、初めに書いたように、2000年4月に中央病院に着任し、以来神経内科を担当しております。中央病院唯一のリハビリテーション科専門医であるところから、リハビリテーション科部長も併任しています。神経内科は、神経系の調子の悪い方を主として診療させて頂いております。大きなところでは、脳卒中・神経変性疾患(パーキンソン病など)・認知症があります。神経変性疾患は、パーキンソン病で人口10万人あたり、150から200人と言われておりますので、対象人口26万人の鳥取東部医療圏にもたくさんの患者さんがおられます。当地域では神経変性疾患は、旧国立療養所の鳥取医療センターが主として診療しておられます。
 脳卒中は、この地域では年間1000人以上の人が罹患されます。脳卒中は脳外科と協力して診療していますが、市内急性期4病院の中で、当院はスタッフ数、血栓溶解療法数、急性期血管内治療数はいずれももっとも多く、特に超急性期の脳卒中診療に力を入れております(臨床統計リンク)。急性期からのリハビリテーションにも力を入れており、28人のスタッフ(PT16, OT5, ST5, 看護師1, 臨床心理士1)で365日の脳卒中リハビリ体制を構築しています。地域連携センターとも協力し、脳卒中入院患者全員に医療ソーシャルワーカーの入院早期の介入が行われています。院内のメディカルスタッフとのカンファレンスを頻回に行い(月9回定期+臨時)、また年間1000人の脳卒中患者を地域でいかに良く治療するかということで、鳥取県脳卒中地域連携パスを作っております。鳥取県東部の救急病院、回復期病院が、1つの同じ様式のパスを使うことにより、脳卒中患者さんの急性期の治療から、回復期のリハビリ、あるいはその後の維持期の自宅療養までを一貫して地域の医療・福祉機関で協力して行うようにしております。
 自身がリハビリテーション科部長を併任していることもあり、急性期病院におけるリハビリテーションにはとても力を入れています。リハビリテーション室は院内で患者さんのQOL向上を一番中心的に考えている部門の1つと思います。リハビリスタッフには自分がQOL向上jの主役との意識を持ってリハをしていただくようにお願いしていますし、神経内科スタッフには常にリハマインドを持って診療にあたるように言っています。
これらのことは脳卒中病棟のストロークユニット化を推進することに他なりませんし、当院は2020年に新病院に立て変わる予定ですが、それに備えて、2015年からは神経病棟が脳卒中センター化され、新しい病院に設置される脳卒中センター開設に備えることになりました。新脳卒中センターは屋上ヘリポート、MRI/アンギオ室、救急病棟と直通エレベーターでつながり、センター内にSCU病室を備え、同じフロアにリハビリテーション部門が配置されます。
近年数が大きく増えている認知症は当地域では渡辺病院と鳥取医療センターが主として診療しておられますが、当院でも認知症の診断などに関しては、外来で精密検査を行い、必要に応じて両病院と相談をしながら診療しております。その他脳炎、髄膜炎、ギランバレー症候群、痙攣重積などの神経救急疾患も数多く入院されます(臨床統計にリンク)
 冒頭でお話したように、鳥取大学脳神経内科とは密接に連携を取りながら、神経系の疾患の診療にあたっております。脳卒中診療では、まだまだ治療法に改善の余地があるところから、鳥取大学を中心とする山陰の急性期病院が集まり、患者さんの治療分析、予後の調査などを行い、その結果を世界に発信するような仕事もしております。このような中で、当院はたくさんの初期研修医、後期研修医の先生方を受け入れ、一緒に勉強しております。神経内科だけではなく、その関連診療科もスタッフが充実しておりますので、ぜひ当院での臨床研修をお勧めしたいと思います。当院は三つのポリシーがあります。ポリシーのところを見て頂ければわかりますが、患者さんの声を聞く医療、患者さんに学ぶ医療、チーム医療です。医療手技、テクニックなどは、時代とともにどんどん変化してゆき、常に新しいものを学ぶ必要がありますが、この三つのポリシーは、時代を超えて脈々と続いております。ぜひこの医療の基本を当院で学んで頂きたいと思います。


下田学(部長)

工事中

田中健一(副医長)

 初めまして。私は2008年に鳥取大学医学部を卒業後、鳥取大学医学部附属病院、山陰労災病院などに勤務し、2014年に神経内科専門医および博士(医学)を取得した後に同年11月より当院に着任いたしました。神経疾患を幅広く診療し、当院においては特に脳卒中に対して力を入れて診療しております。中でも2015年になり特に盛んに行われるようになってきている脳血管内治療にも脳神経外科に協力いただきながら参入してきております。全国的にも神経内科も積極的に脳血管内治療をするべきと言われており、当院でも時代の流れに遅れず、最先端の医療が提供できるようがんばっています。
 また、神経変性疾患なども含め神経内科領域の疾患は長期に渡り診療を継続していく必要があり、他科や他病院とも連携を行い、地域全体でよりよい医療が提供できるよう努めております。
 当院は教育にも力を入れており、多数の研修医が在籍し、一緒に勉強させていただいています。その他、学会、研究会などに参加させていただく機会も多く、他地域の医療従事者と交流することでお互い高め合いながら山陰地区の医療レベルのさらなる向上を目指していきたいと思っています。

山脇美香(医師)

工事中

過去に当院神経内科に在籍された医師

高橋正太郎先生。医師。2014-16年。

足立正先生。副医長。2011-12年。

今村恵子先生。副医長。2010-11年。京都大学iPS研究所に転出。
 今村恵子先生は、厚生病院神経内科から、中央病院神経内科に転任され、臨床神経学に真摯に取り組まれました。研究への思いが捨てがたく、現在は京都大学iPS研究所に転出され、日本の神経研究の一翼を担っておられます。引き続きご活躍を頂きたいと思います。(中安記)

房安恵美先生。2007-10年。


浅井康雅先生。医長。2006-11年。

土居充先生。医長。2002-6年。鳥取医療センターに転出。
 土居充先生は、当院神経内科が初めて2人体制になった時の医長先生で、5年間ご活躍になりました。非常に難しい病気の診断がお得意で、また患者さんをよく見られる先生で、皆が分からない病状をきちんと診断されることが多数ありました。現在は、鳥取医療センターにてご活躍です。(中安記)

深田忠次先生。部長。1982年(昭和57年)8月より2000年3月まで。
 深田忠次先生は、中央病院神経内科の初めての部長先生であり、今まで内科の一部として診療を行っていた神経内科部門が独立した時の、初代部長先生です。
鳥取大学脳神経内科において、当時の高橋和郎教授の元で、助教授を務められ、その後こちらへ転任されました。急性期脳血管障害診療の傍ら、パーキンソン病などの変性疾患に非常に熱心に取り組まれ、カルテの記載を見ますと、非常に丁寧な患者観察、診療をされている様子が伺え、現在でも感銘を受けます。(中安記)

一般目標

卒後初期臨床研修修了後の神経内科における後期研修プログラムとして、以下を目標として3ヶ月―3年の研修を行う。

  1. 神経内科疾患の診断・治療についての基本的知識と診療技術の修得をする。
  2. 脳卒中学の全般的な知識と技術を修得する。

行動目標(内容・方法)

日本神経学会認定委員会が定める専門医資格取得のための到達目標に準じて研修する。

  1. 指導医のもとで5〜10人の入院患者を主治医として担当し、入院から退院までに必要なすべての項目(インフォームド・コンセント、問診、検査、治療、各種書類の書き方)を指導医のもと立案施行する。
  2. 患者および家族との適切な人間関係で対処する能力を実践する。
  3. 外来診療においては,医療面接技能の確立,各種疾患の治療法,救急医療における初期治療を実践する。
  4. 各神経内科専門分野からの指導により、最新の疾患概念、診断法、治療法を身に付ける。

週間予定


午前 午後
  外来診療 病棟診療  
  外来診療
病棟診療
勉強会
  外来診療 病棟診療  
  外来診療 病棟回診、病棟カンファレンス、
症例検討会
 
脳卒中カンファレンス 外来診療 病棟診療、病棟回診  

電気生理検査、神経筋生検、血管撮影など随時


後期研修から、専門医取得、学位取得までの道筋

当科では鳥取大学医学部神経内科と連携し、専門医、学位の取得が出来る一貫した研修を目指しています。以下にモデルコースを示します。

  1. 最初の2年間は当科で脳血管障害、脳炎などの神経救急医療を研修。
  2. 次の2年間は鳥取大学医学部脳神経内科にて神経変性疾患を含む神経内科研修+神経病理、神経放射線、神経小児、神経生物などの関連分野をローテート。
  3. 大学では、専門医コースと大学院コースに分かれます。大学院コースは学位と専門医を取得後、留学、大学での臨床+研究を目指します。専門医コースは大学での研修の後、もう一度当院を含む鳥取大学神経内科の関連病院で、脳卒中、神経変性疾患、リハビリテーション、認知症について臨床経験をつみます。

上記研修で習得可能な専門医資格:

  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本神経学会神経内科専門医
  • 日本脳卒中学会脳卒中専門医
  • 日本頭痛学会頭痛専門医
  • 日本老年病学会老年病専門医
  • 日本老年精神学会専門医
  • 日本リハビリテーション医学会認定臨床医
  • 日本医師会認定産業医

2000年以降鳥取県立中央病院神経内科が世界/日本に発信した情報(太字は研修医先生)

  

 

Sone J, Mori K, Inagaki T, Katsumata R, Takagi S, Yokoi S, Araki K, Kato T, Nakamura T, Koike H, Takashima H, Hashiguchi A, Kohno Y, Kurashige T, Kuriyama M, Takiyama Y, Tsuchiya M, Kitagawa N, Kawamoto M, Yoshimura H, Suto Y, Nakayasu H, Uehara N, Sugiyama H, Takahashi M, Kokubun N, Konno T, Katsuno M, Tanaka F, Iwasaki Y, Yoshida M, Sobue G. Clinicopathological features of adult-onset neuronal intranuclear inclusion disease. Brain. 2016 Dec;139(Pt 12):3170-3186. Epub 2016 Oct 25. PubMed PMID: 27797808.

成人発症核内封入体病57症例の臨床的また病理学的な特徴。

 

Fukuma K, Kowa H, Nakayasu H, Nakashima K. Atypical Arteritis in Internal Carotid Arteries: A Novel Concept of Isolated Internal Carotid Arteritis. Yonago Acta Med. 2016 Sep 12;59(3):248-254. eCollection 2016 Sep. PubMed PMID: 27708542; PubMed Central PMCID: PMC5050276.

両側の内頚動脈に限局する血管炎で脳梗塞を起こした38歳女性の症例報告。

 

Tanaka K, Nakayasu H, Suto Y, Takahashi S, Konishi Y, Nishimura H, Ueno R, Kusunoki S, Nakashima K. Acute Motor-dominant Polyneuropathy as Guillain-Barré Syndrome and Multiple Mononeuropathies in a Patient with Sjögren's Syndrome. Intern Med. 2016;55(18):2717-22. doi: 10.2169/internalmedicine.55.6881. Epub 2016 Sep 15. PubMed PMID: 27629974.

シェーグレン症候群の患者に起こったギランバレー症候群と多発単神経炎。

 

Matsusue E, Fujihara Y, Suto Y, Takahashi S, Tanaka K, Nakayasu H, Nakamura K, Ogawa T. Three cases of neuromyelitis optica spectrum disorder. Acta Radiol Open. 2016 May 26;5(5):2058460116641456. doi: 10.1177/2058460116641456. eCollection 2016 May. PubMed PMID: 27293805; PubMed Central PMCID: PMC4887874.

中央病院で経験した視神経脊髄炎スペクトラム疾患の3例報告。

 

Kawase S, Kowa H, Suto Y, Fukuda H, Kusumi M, Nakayasu H, Nakashima K. Association between body mass index and outcome in Japanese ischemic stroke patients. Geriatr Gerontol Int. 2017 Mar;17(3):369-374. doi: 10.1111/ggi.12713. Epub 2016 Jan 22. PubMed PMID: 26800330.

日本人の脳梗塞患者では痩せている人の方が、長期的及び短期的予後が悪かった。

 

Kawase S, Kowa H, Suto Y, Fukuda H, Kusumi M, Nakayasu H, Nakashima K. Plasma Brain Natriuretic Peptide is a Marker of Prognostic Functional Outcome in Non-Cardioembolic Infarction. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2015 Oct;24(10):2285-90.
. PubMed PMID:26232887.

BNPは非心原性脳梗塞の機能的予後の予測指標である。

 

Tabuchi, S., & Nakayasu, H. Traumatic vertebral artery dissection and cerebral infarction following head and neck injury with a lucid interval. Acute Medicine & Surgery in press

外傷性頚椎症に続いて外傷性椎骨動脈解離を生じ、その結果として脳梗塞を生じた2例の報告。

 

Kurashiki-Osaka T, Adachi T, Nakayasu H, Nakashima K. Alpha-synuclein accumulation in a patient with Auerbach's plexus of pure autonomic failure. Intern Med. 2014;53(19):2261. PubMed PMID: 25274243.

純粋自律神経不全症の消化管アウエルバッハ神経叢へのアルファシヌクレイン沈着。

 

Tabuchi S, Nakajima S, Suto Y, Nakayasu H. Emergency superficial temporal artery to middle cerebral artery bypass after intravenous recombinant tissue plasminogen activator administration for acute cerebral ischemia in a patient with moyamoya disease. Case Rep Neurol. 2013 Dec 21;5(3):214-9. doi: 10.1159/000357664. eCollection 2013 Sep. PubMed PMID: 24516411; PubMed Central PMCID: PMC3919519.

もやもや病患者の急性脳卒中で血栓溶解療法後もやもや病と判明した患者に行った緊急浅側頭動脈中大脳動脈吻合術。

 

Tabuchi, S., Yoshioka, H., Nakayasu, H., & Watanabe, T. (2014). Primary Central Nervous System Lymphoma of the Cerebellopontine Angle That Initially Occurred as Neurolymphomatosis of the Acoustic Nerve. NMC Case Report Journal, 1(1), 28-32.

聴神経の神経リンパ腫症で発症した中枢神経リンパ腫。

 

Tabuchi, S., Ishii, T., Nakayasu, H., & Watanabe, T. (2014). Isolated thrombosis of the vein of Labbe after contralateral cortical subarachnoid hemorrhage of unknown origin with positive antinuclear antibody. Neurology and Clinical Neuroscience, 2(3), 87-89.

対側のくも膜下出血に続いて、ラッベ静脈の単独血栓症を起こした抗核抗体陽性例。

 

Murawaki A, Nakayasu H, Doi M, Suzuki-Kinoshita K, Asai Y, Omura H, Nakashima K. Heparin-induced thrombocytopenia in essential thrombocytosis. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2012 Nov;21(8):916.e1-5. doi:10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2012.02.011. Epub 2012 Mar 17. PubMed PMID:22425438.

本態性血小板増多症に起こったヘパリン起因性血小板減少症。

 

Suto Y, Kowa H, Nakayasu H, Awaki E, Saito J, Irizawa Y, Nakashima K. Relationship between three-year survival and functional outcome at discharge from acute-care hospitals in each subtype of first-ever ischemic stroke patients. Intern Med. 2011;50(13):1377-83. Epub 2011 Jul 1. PubMed PMID: 21720056.

初発脳梗塞の急性期病院退院時機能と臨床病型別3年後の生存率。

 

Imamura K, Kamitani H, Nakayasu H, Asai Y, Nakashima K. Purulent meningitis caused by actinomyces successfully treated with rifampicin: a case report. Intern Med. 2011;50(10):1121-5. Epub 2011 May 1. PubMed PMID: 21576840.

 

Asai Y, Nakayasu H, Fusayasu E, Nakashima K. Moyamoya Disease Presenting as Thalamic Hemorrhage in A Patient with Neuromyelitis Optica and Sjögren's Syndrome. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2011 May 13. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 21571549.

シェーグレン症候群と視神経炎を伴った患者さんに、もやもや病を基盤とした視床出血が起こった症例。

 

Suto Y, Nakayasu H, Maeda M, Kusumi M, Kowa H, Awaki E, Saito J, Nakashima K. Long-term prognosis of patients with large subcortical infarctions. Eur Neurol. 2009;62(5):304-10. Epub 2009 Sep 3. PubMed PMID: 19729927.

大きな皮質下梗塞の患者さんの長期予後。

 

Wada-Isoe K, Kusumi M, Kai T, Awaki E, Shimoda M, Yano H, Suzuki K, Nakayasu H, Oota K, Kowa H, Nakashima K. Epidemiological study of acute encephalitis in Tottori Prefecture, Japan. Eur J Neurol. 2008 Oct;15(10):1075-9. Epub 2008 Aug 20. PubMed PMID: 18717727.

鳥取県における急性脳炎の疫学。

 

Yasumasa Asai,Ryosuke Fujita,Hiroyuki Nakayasu,Kaori Suzuki,Taizo Kaneto and Kenji Nakashima.Urinary retention as an initial symptom of acute meningo-encephalo-radiculitis in Epstein-Barr virus infection: Yonago Acta medica.51:83-88,2008.

尿閉を初発症状としたEBウイルス感染による急性髄膜脳炎+多発根神経炎。

 

Kakehi E, Nakayasu H, Doi M, Koide-Ota K, Asai Y, Fusayasu E, Nakashima K. Pictures in clinical medicine. Septic cavernous sinus abscess diagnosed by diffusion-weighted MR imaging. Intern Med. 2008;47(9):881-2. Epub 2008 May 1. PubMed PMID: 18451585.

MRI拡散強調画像で診断した、海綿静脈洞膿瘍。

 

Hayashi-Hayata M, Nakayasu H, Doi M, Fukada Y, Murakami T, Nakashima K. Gasperini syndrome, a report of two cases. Intern Med. 2007;46(3):129-33. Epub 2007 Feb 1. PubMed PMID: 17268129.

ガスペリーニ症候群の2症例。

 

Murakami T, Nakayasu H, Doi M, Fukada Y, Hayashi M, Suzuki T, Takeuchi Y, Nakashima K. Anterior and posterior inferior cerebellar artery infarction with sudden deafness and vertigo. J Clin Neurosci. 2006 Dec;13(10):1051-4. Epub 2006 Oct 30. PubMed PMID: 17074488.

一過性のめまいと、ごくわずかの小脳失調と共に、非常に強い難聴が起こった、前下小脳動脈ならびに後下小脳動脈の脳梗塞の一例。

 

Nakayasu H, Sawada H, Doi M, Hayashi M, Murakami T, Nakashima K. Spontaneous haemophilus influenzae type B meningoventriculitis with intraventricular debris.  Intern Med. 2005 Apr;44(4):332-4. PubMed PMID: 15897647.

脳室内膿貯留を伴った、インフルエンザ桿菌による髄膜脳炎の一例。

 

Soda T, Nakayasu H, Maeda M, Kusumi M, Kowa H, Awaki E, Saito J, Nakashima K. Stroke recurrence within the first year following cerebral infarction—Tottori University Lacunar Infarction Prognosis Study (TULIPS). Acta Neurol Scand. 2004 Dec;110(6):343-9. PubMed PMID: 15527445.

鳥取大学 ラクナ梗塞予後研究。

 

Doi M, Nakayasu H, Soda T, Shimoda K, Ito A, Nakashima K. Brainstem infarction presenting with neurogenic stuttering. Intern Med. 2003 Sep;42(9):884-7. PubMed PMID: 14518682.

吃音を呈した脳幹梗塞の一例

 

急性脳梗塞と急性心筋梗塞を同時に来し, t-PA 静注療法が奏功した 1 例.

田中健一郎, 中安弘幸, 周藤豊, 高橋正太郎, 影嶋健二, 中島健二. (2016). 脳卒中, 10449.

 

剛毛と多発ニューロパチーを認めた多発性骨髄腫の1例

椋田権吾、近藤奈保子、中安弘幸、田中孝幸、中本周、中島健二 (2015) 鳥取医学雑誌 43、106-111.

 

経根脊髄症を呈し腹部リンパ節生検にて診断しえた結核性脊髄神経根炎の1 例

周藤豊(鳥取大学医学部脳神経内科)、伊藤悟、野村 哲志、渡辺 保裕、北尾慎一郎、中安 弘幸、中島 健二。臨床神経2015;55:816-822。PMID: 26369375

 

一過性閉塞性排尿障害を伴った延髄外側症候群の1例

森崎剛史(鳥取県立中央病院神経内科), 足立正, 後藤寛之, 真砂俊彦, 周藤豊, 中安弘幸, 中島健二。鳥取医学雑誌(0388-3795)40巻2号Page90-93(2012.06)

 

カペシタビンによる白質脳症。浅井泰雅(鳥取県立中央病院 神経内科), 山下ひとみ, 今村恵子, 中安弘幸, 中島健二。神経内科(0386-9709)74巻2号 Page198-200(2011.02)

カペシタビンによる白質脳症

 

特徴的の右派を呈し急速に振興した認知症。深田忠次、竹中哲郎、中本周、加藤信介、森谷尚人、中安弘幸。鳥取医学雑誌38巻4号、166-167、2010

特徴的脳波を呈し、急速に進行した認知症

 

早期の単独免疫グロブリン大量静注療法が奏功したBickerstaff型脳幹脳炎の一例。土居充(鳥取県立中央病院 神経内科), 中安弘幸。鳥取臨床科学研究会誌(1882-515X)1巻1号 Page114-119(2008.12)

 

深田忠次、中安弘幸。難治性てんかんの画像。鳥取医学雑誌。2007年;35(4): 94-95.

 

体幹部の対称性異常感覚を伴ったサルコイドーシスの1例. 桑本聡史, 木山智義, 浅井泰.雅, 鈴木香織, 房安恵美, 中安弘幸, 森田正人, 中本 周, 中島健二. 鳥取医誌第36巻,131~135,2008

 

生活習慣病を持った脳卒中患者の生活指導のポイント。中安弘幸(鳥取県立中央病院 神経内科), 尾崎真知子, 山本めぐみ, 玉木絢子。脳外科看護3巻4号 Page74-79(2005.01)

 

生活習慣病を持った脳卒中患者の生活指導のポイント。中安弘幸(鳥取県立中央病院 神経内科), 尾崎真知子, 山本めぐみ, 玉木絢子。脳外科看護3巻4号 Page74-79(2005.01)

 

日常診療のピットフォール 眼痛を初発とした帯状疱疹の1例。山脇美香(日南町国民健康保険日南病院 内科), 小谷和彦, 中安弘幸。レジデントノート(1344-6746)6巻2号 Page221-222(2004.05)

 

脳血管障害患者のQOL。中安弘幸(鳥取県立中央病院 神経内科), 中島健二。薬の知識(0287-6485)53巻12号 Page313-315(2002.12)

 

経過中にSIADHを合併したMSA-Cの1例。宗田高穂(鳥取大学 医 脳神経内科), 下田光太郎, 土居充, 中安弘幸, 中島健二。神経内科(0386-9709)56巻6号 Page541-544(2002.06)

 

分担執筆。中安弘幸、神経所見のとり方。「みてわかる臨床力アップシリーズ 診察・検査」。名郷 直樹 /監 小谷 和彦 /編 朝井 靖彦 /編 南郷 栄秀 /編 尾藤 誠司 /編 。2007/11発行 、羊土社、東京。


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