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村上丈伸先生

村上先生の体験談:

 私は1年4ヶ月間、中央病院で研修をしました。当時は今のようなマッチングシステムやスーパーローテーションが義務化されていませんでしたが、早く救急外 来で困らないようになりたいという思いから、救急医療、内科医療、小児医療を中心とした研修をさせていただきました。その一方で神経内科は、他科に比べて 技術、手技的な面で「地味」であり、診療上のダイナミックさがありません。しかし脳神経疾患は、疾患の特性上、他科やコメディカルとの連携が必要な場合が 多々あります。また、脳卒中や進行した神経変性疾患では身体の機能障害のために社会、地域に復帰する際に、地域や行政との連携が必要になってきます。患者様をとりまく種々のエキスパートで構成された医療ネットワークの中心に神経内科医が位置し、イニシアチブを取る,これは正に日本がこれから迎える高齢化社 会での医療の姿だと思います。この未来型医療を当院の神経内科は実践しているのです。

 外来入院患者様の診療、部長回診、脳卒中などの急患対応が主な業務でした。特殊な症例や緊急時には神経内科医全員が集まり、協力して診療していました。また仕事で夜遅くなると、一緒に永楽温泉町の繁華街に繰り出して、酒を 片手に夜が更けるまでよく語り合ったことを覚えています。

 さらに当科は目の前の医療だけでなく、医学という学問に対しても非常に情熱的です。日々の多忙な 診療業務の中でも、英語論文抄読会を継続したり、定期的な学会報告、論文作成にも力を入れておられます。医療の発展には医学の進歩が欠かせません。私も中安部長の熱すぎる程のご指導をいただき、非常に苦労して当科で経験した貴重な症例を英語論文で報告しましたが、論文がアクセプトされたときの感動は今でも 忘れることができません。

 私は今、ドイツのAlexander von Humboldt奨学財団のポスドク研究奨学生として、フランクフルト大学病院に留学し、脳科学の研究を行っています。医学生や研修医だった頃は、医者として医療を担っていきたいと考えていたのに、今は医療から離れ、研究者として医学の道を進んでいます。人生は実に不思議なものです。医者である以上、いず れは医療の世界に戻るつもりでいますが、今の私があるのは鳥取県中神経内科で学んだ、医学への飽くなき探究心があるからだと確信しています。未来型医療を行いながら、医学をも学べる、これからの若い先生方にとっては鳥取県中神経内科は理想的な科だと思います。もちろん、内科認定専門医、神経内科専門医の取 得も可能です。ひとりでも多くの先生方が研修されることを心から願っています。

(2005年に書いていただいたものです。現在は福島県立医大勤務。中安記。)
  

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