2012年9月24日
先週の調査(平成24年9月13日から14日の2日間)ではとても終わらず、今週も9月19日から20日の2日間、境港市史編さん室にお邪魔しました。
今回は境港市民図書館の一画をお借りし、資料の選定と撮影を行いました。旧外江村役場に残された資料を新鳥取県史資料編にどう使っていくか…悩みながらの資料選定となりました。
二週に渡り、境港市史編さん室、境港市民図書館のみなさまにはほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。境港の歴史を守っていこう、という意気込みを感じました。

(写真1)話し合いながら資料を選定

(写真2)境港市民図書館の藤原館長

(写真3)境港市史編さん室長の小灘さん
県史編さん室
公文書館 2012/09/24
in 県史編さん室,調査
2012年9月21日
平成24年9月13から14日の2日間、近代部会、現代部会合同で境港市史編さん室にて資料調査を行いました。
今回は大変しんどい資料調査となりました。まずは天井近くまでつみあがった資料を作業スペースへ運びます。次に運ばれた資料を分類し、内容を見ていきます。最後はみんな汗びっしょりでした。翌日は筋肉痛になった方もおられたようです。
資料には戦後の民主化の進展を伝えるものや疲弊した経済状況に立ち向かう県政の様子を伝えるものなど、多種多様で貴重な資料がありました。
調査に御協力くださった境港市史編さん室、境港市民図書館のみなさま、ありがとうございました。今回だけでは終わらなかったので、近日中に再びお邪魔させていただきます。

(写真1)つみあがった資料の様子

(写真2)運び出す資料を確認

(写真3)全員で資料を分類

(写真4)佐々木委員の作業スタイル
県史編さん室
公文書館 2012/09/21
in 県史編さん室,調査
2012年9月19日
平成24年9月13日(木)、日野町歴史民俗資料館において民俗部会は民具調査を、近世部会は近世資料調査をそれぞれ実施しました。
日野町歴史民俗資料館には、平成12(2000)年10月6日に発生した鳥取県西部地震時に、文化財救助ボランティアと被災地の皆様によって収集救助された民具が収蔵されていますが、一部未整理となっています。
民俗部会は、日野町歴史民俗資料館友の会の会員6名、新鳥取県史編さん協力員1名、日野町教育委員会の職員2名の皆様の協力を得て、民具の採寸、文字情報の記録化、写真撮影を行い、今回は175点の調査を終了することができました。
近世部会は、旧日野村役場、旧黒坂村役場から日野町役場が引き継ぎ、現在は資料館に保管される古文書の概要を調査しました。残暑厳しい中、調査に御協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

(写真1)日野町歴史民俗資料館(旧公会堂)。国登録有形文化財になっています。

(写真2)民具調査の様子

(写真3)資料であるこいのぼりを採寸する様子

(写真4)近世部会が調査した資料の一部
県史編さん室
公文書館 2012/09/19
in 県史編さん室,調査
2012年8月22日
平成24年8月15日(水)から16日(木)、新鳥取県史編さん専門部会(古代中世)では、栗東歴史民俗博物館(滋賀県栗東市)、春日神社(三重県伊賀市)、三重県史編さん室(同県津市)で中世史料調査を実施しました。
8月15日(水)、栗東歴史民俗博物館では、同館寄託の「永源寺文書」のうち、因幡国光恩寺に関する内容を含む明徳4(1393)年12月25日付足利義満御教書と長禄2(1458)年6月23日付足利義政御教書の調査を実施しました。

(写真1)栗東歴史民俗博物館の建物

(写真2)栗東歴史民俗博物館での史料調査の様子
8月16日(木)、春日神社では、同神社所蔵の天文元(1532)年と天正17(1589)年の年紀をもつ紙本墨書勧進神名帳(伊賀市重要文化財)を調査しました。その後、伊賀市から津市に移動し、三重県史編さん室にて伊勢御師(いせおし)の家に伝わった「来田(きた)文書」の写真帳を閲覧しました。
今回の調査に御協力いただいた栗東歴史民俗博物館、春日神社、三重県史編さん室の皆様に感謝申し上げます。

(写真3)春日神社の様子

(写真4)春日神社での調査の様子
県史編さん室
公文書館 2012/08/22
in 県史編さん室,調査
2012年8月17日
平成24年8月13日(月)、新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では、鳥取市青谷町亀尻(かめじり)の盆行事を調査しました。亀尻地区では、13日の盆の入りに地区内の四つ堂(阿弥陀堂)に八注連(やしめ)竹という構造物を立てます。これは12メートルほどの竹の先に注連(しめ)を付けてこれを、8本ずつ注連を付けた8本の荒縄で固定したものです。由来は不明ですが、お盆には必ず立てることになっているそうです。
亀尻では、14日に八注連竹が立てられている四つ堂に、雲昌寺(鳥取市青谷町山田)の住職を招いて阿弥陀供養が行われ、地区の人々が四つ堂にお参りすることになっているそうです。
八注連竹は16日に盆送りが行われると撤収します。八注連竹は、若桜神社(若桜町)や大石見神社(日南町上石見)の神事にも見られますが、お盆行事での事例は珍しいため設置の様子を観察し、記録写真の撮影を実施しました。
地元でも八注連竹についての伝承がないことを惜しまれています。似ている事例などがありましたら、ぜひ県史編さん室まで御連絡ください。今回の調査に御協力いただいた亀尻地区の方々に感謝申し上げます。

(写真1)亀尻地区の盆行事が行われる四つ堂

(写真2)八注連竹を固定する縄に注連を取り付ける様子。8本の綱に8ずつ注連を付けます。

(写真3)八注連竹を立てる様子。縄を八方に広げて固定します。
この日は強い夕立で、残念ながら注連はすぐとれてしまいました。

(写真4)四つ堂の南側に立てられた八注連竹

(写真5)四つ堂の阿弥陀様に供えられた供物と花。 翌14日にここで阿弥陀供養が行われます。
県史編さん室
公文書館 2012/08/17
in 県史編さん室,調査
2012年8月16日
平成24年8月8日(水)、新鳥取県史編さん専門部会(現代)では、『新鳥取県史 資料編 軍事・兵事』編さんのために兵庫県立図書館(兵庫県明石市)で資料調査しました。
鳥取歩兵第40連隊は、兵庫県北部である城崎(きのさき)郡、美方(みかた)郡、養父(やぶ)郡、出石(いずし)郡、朝来(あさご)郡、宍粟(しそう)郡、神崎(かんざき)郡も徴兵管区としていました。鳥取県内にはほとんど資料が存在しないため、徴兵管区であった兵庫県内の自治体史に40連隊に関する記載の有無、記載があった場合は内容の確認をしました。
今回の調査に御協力いただいた兵庫県立図書館に感謝申し上げます。

(写真1)兵庫県立図書館

(写真2)資料調査をする清水専門員
県史編さん室
公文書館 2012/08/16
in 県史編さん室,調査
2012年8月13日
平成24年8月7日(火)、新鳥取県史編さん専門部会(現代)では、鳥取県への学童疎開の実態を知るために兵庫県神戸市で資料調査及び聞き取り調査をしました。
資料調査は、鳥取県の八頭郡旧西郷村(現鳥取市河原町)と佐治村(現鳥取市佐治町)に学童疎開した、本山(もとやま)第二国民学校の資料が保存されている神戸市立本山第二小学校(神戸市東灘区)で実施しました。ここでは『学童疎開ニ関スル綴』、『学校日誌』などを閲覧し、写真撮影しました。聞き取り調査は、本山第二国民学校の元教員で佐治村への学童疎開を引率した野田文枝氏(神戸市中央区)からお話を伺いました。疎開に至る経緯や疎開先への移動ルート、疎開先での生活などを聞き取りました。
今回の調査の成果は平成25年度刊行予定の鳥取県史ブックレット15『鳥取県の学童疎開』の中で紹介する予定ですので、御期待ください。
また今回の調査に御協力いただいた神戸市立本山第二小学校の皆様、野田文枝様、澪子様に感謝申し上げます。

(写真1)神戸市立本山第二小学校の様子

(写真2)校長室に保管される綴類を調査する現代部会の石田委員

(写真3)野田氏から聞き取り調査をする石田委員の様子。
写真の奥が学童疎開を引率した野田文枝氏。手前は野田氏の妹の澪子氏
県史編さん室
公文書館 2012/08/13
in 県史編さん室,調査
2012年7月20日
平成24年7月12日(木)、13日(金)に近世部会で近藤家文書の調査を行いました。近藤家とは、奥日野の大庄屋をつとめ、鉄山経営を行った家です。
江戸中期から昭和期にかけて、約9000点もの貴重な資料が残されています。近世だけでも約1,700点の資料があるので、目録をもとにあらかじめポイントをしぼった調査を行いました。


資料の現物を確認する様子
県史編さん室
公文書館 2012/07/20
in 県史編さん室,調査
2012年7月18日
平成24年7月16日(月)、新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では、倉吉市大谷にある四王寺の「しほっつぁん」と呼ばれた祭りの調査しました。
かつて 「しほっつぁん」は、春祭りとして旧暦2月5日、夏祭りとして旧暦6月5日の2回行われました。現在、農始めの春祭りは旧暦2月5日に近い日、平成24年は2月24日(金)に行い、それについては3月2日の活動日誌で報告しました。今回は、田植えも終わって一段落した時期の夏祭りの報告です。
現在、夏祭りは子どもたちが参加できるよう祝日である海の日に行われています。子どもたちの神輿渡御(みこしとぎょ)や、四王寺での僧侶による読経、参加者の様子を観察調査しました。今回の調査に御協力いただいた大谷地区の皆様に感謝申し上げます。

(写真1)午前8時、神輿の出発前に、大谷地区自治公民館前での読経する僧侶と参列する子どもたち。

(写真2)式典後、子ともたちは僧侶にケガをしないように、
また頭が良くなるように一人一人教典で頭と肩をたたいていただきます。

(写真3)公民館前を出発する神輿
今年は小学生9名で、特に高学年男子が少ないため、神輿はトラックで運ぶことになりました。

(写真4)大谷地区を巡幸する神輿の様子

(写真5)午前10時、神輿の大谷地区内の巡幸が終わり子ども神輿が四王寺境内に到着

(写真6)本堂前で神輿渡御に参加した小学生に幼児が加わって記念撮影

(写真7)神輿が到着すると四王寺本堂で式典がはじまります。

(写真8)教典で参列者の肩をたたく僧侶。 これが終わると参列者に四王寺のお札が配布されて祭りは終了します。

(写真9)配布される四王寺のお札

(写真10)大谷地区の人たちが四王寺境内に設営した出店。境内の式典終了後、参加者全員で楽しみます。

(写真11)当日は天候に恵まれて四王寺境内の展望台からは日本海と島根半島も見えました。
県史編さん室
公文書館 2012/07/18
in 県史編さん室,調査
2012年7月13日
平成24年7月6日(金)、気高町総合支所で近代・現代資料の調査を行いました。
これまでの調査では、撮影点数はだいたい1,500点前後でした。しかし今回はなんと約5,800点にもなりました。貴重な資料をたくさん撮影することができました。御協力くださったみなさま、ありがとうございました。

(写真1)資料写真の撮影

(写真2)撮影資料を探す西村委員
県史編さん室
公文書館 2012/07/13
in 県史編さん室,調査