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 自閉症のグループ(広汎性発達障がい)は、近年では100人に1人から 2人程の発生率といわれています。男児に多い傾向で、女児との比率は3から4対1くらいです。
 自閉症グループは、以前は典型的なタイプ(カナータイプ)しか知られていなかったため、その約3分の2は知的障がいがあると報告されていました。近年は知的障がいを伴わないタイプ(高機能自閉症、アスペルガー症候群、特定不能型広汎性発達障がい)が知られるようになり、グループ全体では約60%が知能が正常範囲だと報告されています。
 
  

自閉症を示す3つの特徴

 自閉症は、以下に示す3つの特徴が診断の基準になります。
 また、こうした特徴のどれか1つは、3歳以前に現れることも条件となります。
 

1.言葉の発達の遅れとかたより

 言葉がなかったり、言葉の発達が遅れたりします。言葉が出てきても、オウム返し (意味は理解しておらず、こちらの言った事をそのまま繰り返す事)とか、会話が続かない、一方的な会話、奇妙な言葉の使い方であったりします。

2.対人関係の困難さ

 人への反応が乏しく、人と視線を合わせなかったり、表情や身振りが乏しかったりします。情緒的な交流ができにくく、人との共感に欠ける、相手の気持ちを理解できず、友達と協調して遊ぶ事がなかなかできない人もいます。
 悪気もなく、相手を嫌いなわけでもなく、つい口にしたり、やってしまうことで、対人関係に困難さをきたすことが多くあります。

3.活動や興味の範囲が狭い

 興味活動や興味の範囲が狭く、特定の事にこだわります。手をひらひらさせたり、同じような活動を飽きる事なく繰り返します。
 自分の行動パターンや物にこだわり、周りの人や習慣、行動予定のわずかな変化にも驚いて、苦痛を感じてしまうことがあります。

※その他の特徴


  アンバランスな感覚も自閉症の特徴の一つです。
 身体を触られる事には過敏に反応して嫌うのに、けがの痛みには平気で、むしろ鈍感に思われる事もあります。
 赤ちゃんの泣き声、犬のほえ声など日常的な音をひどく不快に感じて泣き叫ぶかと思うと、一般の人には耐え難い硬質のガラスや金属が擦れ合う音などには平気でいたりします。
 また、料理の味などについても敏感な人は、偏食が著しかったり、ちょっと調理方法を変えただけでも苦痛に感じてしまったりする事もあります。
 これらの特徴はあっても、その程度はさまざまです。自閉症のある人も発達のかたよりやズレはありますが、それぞれの発達特性に応じて成長や変化をします。

支援の方法

 支援を考える際、一人一人の「自閉症」としての特徴を理解した支援をすることがとても重要です。基本土台は「不安にさせない、怖がらせない、混乱させない」ことですが、支援やサポートでこれ1つさえすれば良いというものはなく、1000人の自閉症の人がいたら、1000通りの支援の仕方があると言っても過言ではありません。
 一人ひとりの発達の状態や特性の内容、生活状況に合わせて、支援のやり方を考えて計画することを個別プログラムといい、自閉症の支援ではとても大切な事柄ですが、ここでは、診断基準の特徴から日常起こりうる苦手さを考え、基本的な支援の仕方について紹介します。