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 知的な発達の遅れのある典型的な自閉症に対して、知的な発達の遅れのない自閉症を高機能自閉症、もしくはアスペルガー症候群と言います。
 知的な遅れがないので、一見理解しているように思われることが多いのですが、会話のやりとりの中で妙な違和感を感じることがあります。
  

高機能自閉症の特徴

  1. 自閉症の3つの特徴を持つこと
     (言葉の発達の遅れと偏り、対人関係の困難さ、活動や興味の範囲の狭さ)
  2. その特徴は3歳以前に現れること
  3. 知的な発達に遅れがないこと(lQ71以上)

アスペルガー症候群の特徴

  1. 自閉症の特徴を持つが、言葉の発達の遅れは伴わないこと
    (人とのやりとりの苦手さ、活動や興味の範囲の狭さ)
  2. 知的発達に遅れがないこと(lQおよそ70以上)
  
 ここで注意することは、「高機能」と一口にいっても、IQ70位の境界域からlQ140台の知的能力が非常に高い人までを指していることです。
 一般的に、高機能は「能力が平均より高い」という意味ではなく 「明らかな知的な遅れがない」という意味です。
 実際、lQ70台の自閉症の子どもは定義上高機能自閉症となりますが、小学校の通常の学級の教科の学習課程をこなすことが難しく、支援が必要とされることが予想されます。
 また、lQが130~140台あるような人たちでも、自閉症として「軽い」という意味ではありません。「高機能」であるから社会的(対人的)問題が少ない、とは言えませんし、「高機能」であるから特別な配慮がいらないというわけでもありません。
 なお、高機能自閉症とアスペルガー症候群は医学的には分けられていますが、これら2つの基本的な問題や教育的な支援が同じであることから、厳密な分類は必要ないとする考えもあります。
  

支援の方法

 高機能自閉症やアスペルガー症候群の人は、会話ができる反面、相手の表情を読むことが苦手であったり、字義通りに言葉をとらえてしまったりするので、相手から誤解されることも少なくありません。両者とも支援の方法は自閉症としての支援が基本となります。

 特に、自閉症の人にとって日常的に大切な支援は、次の2点です。

  1. これからの予定や起こることをできるだけ予告すること
  2. わかりやすい方法や仕組みを作ること(道路標識、時刻表、料理のレシピ等)

 冒頭でも述べましたが、自閉症は現代の医学では「治す」ことはできません。ですが、本人の持っている成長のカを応援するために、私たちは彼らの苦手な点を克服することだけに目を向けるのではなく、苦手は苦手として受け入れ、むしろ得意なところを活かしていくことが求められます。そのためには、まずは私たちから「自閉症の障がいを克服するのではなく、特性を理解し上手に付き合っていく」という発想の転換が必要と言えます。