令和7年(2025)3月、美術部門が分離独立、倉吉市に鳥取県立美術館として開館し、同年5月、鳥取県立博物館は自然史、歴史、民俗、美術工芸の総合博物館として新たな歩みをはじめることになりました。
新たなスタートを切る当館では、旧美術展示室を模様替えし、新たに鳥取の歴史・自然を象徴し、当施設が立地する国史跡「鳥取城跡」とその城山である「久松山」を核とした、歴史・自然史・美術工芸の総合的な企画展示「とっとりの藩と城」を開催します。
展示では、鳥取県の発展の礎となった鳥取藩や鳥取城の歴史や文化、またその背景について、国内屈指の大名家文書である “鳥取藩政資料”や旧藩主池田家ゆかりの大名道具、絵画、やきものなど多彩な美術工芸品を用いてわかりやすく紹介するとともに、久松山の地質や生物相を事例に、鳥取県の自然史についても紹介します。
なお、本展は第3期展示であり、年度内にあと3回展示資料の入れ替えを行います。
画像:因幡国鳥取城図(岸田倉之助氏寄贈、元和五年(一六一九)頃)
元和五年(一六一九)頃、池田光政が鳥取城主時代の鳥取城と城下図。