2013年9月に起業。商品作りは「おいしくて自分でも作ってみたい」―という思いから始まりました。
きっかけは友人から海外のお土産でナッツの蜂蜜漬けをもらったこと。世界中からさまざまな蜂蜜を取り寄せて試作を繰り返し、そして納得がいく配合に辿り着き、さらに大山産の香りの良い蜂蜜をアクセントにしています。家族で食べたり、友人らにプレゼントをしているうち、「おいしいから起業したほうがいい」という声をもらい、会社設立を決意しました。
起業前は普通の主婦だった麻田さん。「経験したことがないことを経験させてもらうこともあり、とても新鮮です」と生き生きとした表情を浮かべます。 起業後は商品を置いてもらう店舗を増やすことに力を入れ、その後は口コミで広がり、さらに2014年には日本最大の食品見本市「FOODEX JAPAN」の「美食女子グランプリ」で金賞を受賞したことで注目度が高まりました。
麻田さんは過去にエステサロンや家電量販店、飲食店、医療事務などで働いた経験があります。「さまざまな経験がすべて今に活きています」と語り、「初めてお店での試食販売をした時はとても緊張しました。おいしいと言ってくれた時はとてもうれしかった」と笑顔で振り返ります。

麻田さんは双子の女の子のお母さん。「仕事と家庭の両立で大変なこともあります。家族にも協力、応援してもらっています」と感謝しています。
同社で働く人は女性、特に子育て中のお母さんがたくさんいます。学校行事、子どもの病気など休みを希望することも多く、希望は叶えるように対応しています。
麻田さんはパートなどで働いていた際、中々休みづらかった経験があります。「気持ちがとても分かるので、うちでは希望を叶えるようにしています。働きたい主婦はたくさんいます。でも時間が合わない、休みが取りづらいなどの理由で働けない人がいます。何か良い支援があるともっと働きやすいのにと感じています」と話します。
起業前からは想像できないさまざまな経験をしているという麻田さん。「今の私があるのはたくさんの人との出会いで、とても感謝しています。起業した時、その後もたくさんの人に支えてもらいました。その方たちの期待に応えていきたいです」と話しています。
※掲載内容は、平成27年3月現在のものです。