防災・危機管理情報


名称

平成24年度鳥取県農作業安全・農機具盗難防止研修会

目的

県内の農作業事故報告件数は、昨年度は15件(うち死亡事故3件)と直近7年間で最多となり、今年度も8月3日時点で7件(うち死亡事故6件)が報告されています。
また、トラクター等農機具の盗難も山間部を中心に多発しています。
そこで、これらの撲滅を目指し、農林総合研究所とJA鳥取県中央会が連携して、地域で中心となって活動をされる方を対象に研修会を開催しました。

実施主体

  • 主催 鳥取県農林水産部農林総合研究所、JA鳥取県中央会
  • 共催 NOSAI鳥取

開催日時及び場所

  • 日時 平成24年8月6日(月) 午後1時30分~4時30分
  • 場所 鳥取県農林総合研究所園芸試験場 講堂

参加者

  • 県内農業者(農業機械士等、地域で農作業安全活動に取り組む人) 17人
  • 農業関係団体(JAグループ鳥取、農作業安全推進員、NOSAI鳥取) 26人
  • 市町村・県関係者 30人
  • その他(県内農機メーカー等) 6人
  • 合計 79人

内容

1 報告「農作業事故防止等に関するJAグループの取組みについて」

JA鳥取県中央会農政広報部 北尾 和宏 氏

  • 全国段階で把握されている農作業事故の実態と対策について報告。
  • トラクター盗難防止については、今年3月にJA鳥取県中央会と県警本部が連携してポスターを作成・配布し、啓発している。

 

2 講演「農業機械の安全な取扱いと最新の研究状況について」

(独)農研機構 生物系特定産業技術研究支援センター 志藤 博克 氏

  • トラクターやコンバインなどの主要機械の特徴と「やってはいけない」操作を紹介。
  • 全国で収集された事故事例を基に、衝撃的な写真や動画、エピソードを織り交ぜながら、安全に操作することがいかに大事かを熱弁。 

生研センター講演


79人が参加



3 安全講習「県内の農作業事故発生状況と対策について」

農林総合研究所農業試験場 三谷 誠次郎 氏

  • 県内では、今年度に入って8月3日までに6件の農作業死亡事故があり、7人が亡くなられているという、非常事態。
  • 今年度の死亡事故について、新聞報道を基に紹介。近年の事故事例についても、農作業安全推進員の調査結果を基に紹介。
  • 事故防止対策として、県とJA等関係機関でスクラムを組んでいくことが大事。

 

4 防犯講習「鳥取県におけるトラクター等農機具の盗難防止対策について」

倉吉警察署生活安全課 清水 英充 氏

  • 県内のトラクター盗難状況は、今年4月下旬からの1ヶ月間で3件の盗難(うち未遂1件)が発生し、いずれも倉吉市関金町内だった。
  • 盗難防止対策としては、トラクターを動かないようにすること(キーを抜く、ハンドルロックを取り付ける等) 、保管場所の対策(格納庫等に保管し施錠する、センサー付ライトや防犯カメラを取り付ける等)が重要。
  • また、犯人は必ず数日前に下見をしているので、不審者(怪しいトラック等)を発見したら110番通報すること。

 

5 説明「農機具共済について」

NOSAI鳥取事業部事業二課 森下 和彦 氏

  • 農機具共済の掛け金と、トラクターが盗難に遭った場合の補償金額について説明。

 

6 その他

  • 農林総合研究所 小林室長から、7月25日に開催した第1回農作業安全・農機具盗難防止対策会議を皮切りに、今後、県とJA、農機メーカー等関係機関が連携して対策に取組み始めることを発表。

 

まとめ

  • 今後、関係機関と連携し、農作業死亡事故ゼロを目指して取り組みたい。
  • 9月1日から県とJAグループ鳥取が共同で「秋の農作業安全運動」を行う予定。 今年度は特に70歳以上の高齢者による死亡事故が多いので、高齢者も無理せず安全に作業できるよう、皆で声を掛け合うことを重点的に推進したい。
  

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