「とっとりの藩と城」は今後常設展示として次の通り展示替えします。
令和7年度
第1期/5月1日(木)~6月29日(日)◀今回の展示
第2期/7月9日(水)~8月31日(日)
第3期/9月10日(水)~11月3日(月・祝)
第4期/11月13日(木)~令和8年1月4日(日)
第5期/1月14日(水)~3月8日(日)
令和8年度
第1期/3月18日(水)~ 5月10日(日)

企画展の展示品をPDFデータ(pdf:229KB) でご覧いただけます。
初代藩主 池田光仲肖像

元禄6年(1693年)、池田光仲は鳥取城内で数え64歳で死去しました。本品は、光仲死の直後、その死に顔をもとに藩絵師橋本冝彩によって描かれました。
鳥取新府久松金城(江戸時代)宝永・正徳年間(1704 ~ 1716)

元禄5年(1692)に雷火によって焼失した鳥取城の天守と城内御殿の様子を具体的にうかがい知ることができる唯一の絵巻物。
のち享保5年(1720)の石黒大火により、ここに描かれた鳥取城は全焼してしまいます。
(28 cm ×341 cm 展示は部分)
梅唐草蝶文蒔絵女乗物 江戸時代
うめからくさちょうもんまきえおんなのりもの

梅唐草蝶文による金蒔絵や繊細な彫金による真鍮金具を用いた、豪華な装飾が揃いの意匠を施されていることから、江戸時代後期に、池田家の姫君の婚礼調度品として整えられたと考えられます。
池田家の婚礼道具は、 大正時代の売却による 散逸や、戦災による焼失 によって多くが失われて いるため、32万石鳥取藩の格式の高さを示すものとして貴重な資料です。
ヒサマツミドリシジミ(乾燥標本)

ヒサマツミドリシジミは、オスの羽が緑色にかがやく美しいチョウで、鳥取県立博物館のうらに
ある久松山で初めて発見されました。発見地である山の「久松」を訓読みの「ヒサマツ」に変えて名付けられました。
太刀 銘 安綱(やすつな) 平安後期

国宝“童子切” を作刀した安綱の太刀(刃長77.5 cm 反り3.3 cm)
美しい反りがある日本刀は、平安時代末期以降に完成されました。安綱はこの創成期に伯耆国で
活躍した刀工で、本作は鳥取藩の家老鵜殿家に伝来した一振りです。
色絵丸に揚羽蝶紋付松竹梅菊皿(御菩薩池焼・鳥取藩旧蔵)

17世紀後半の京都で焼かれた初期京焼のひとつ御菩薩池焼(みぞろがいけやき)の菊皿。
藩士鷲見家が藩主から拝領したもの。藩主池田家の家紋である丸に揚羽蝶と松竹梅を古清水(こきよみず)様式で描いた贅沢な特注品です。