防災・危機管理情報


  

2025年10月30日

占領期の鳥取を学ぶ会 令和7年度(9月)例会を開催しました New!

 9月20日(土)午後1時30分から4時過ぎまで、やまびこ館で、令和7年5回目の9月例会を開催しました。

 まず、前回質問があったことに関しての調査結果の説明がありました。 戦時中に日本が没収した連合国財産の返還について、1948年10月時点で県内に当該財産が5件あり、その中の鳥取市東町の会衆派宣教師住宅は、軍政部の宿舎用に改修しているので引き続き使用したいという鳥取軍政部の書類が残っているとのことです。

占領期9月例会写真1
(写真1)説明に聞き入る参加者の皆さん

 
 軍政部活動報告書の解読では、昭和24年5月分に入り、「日本の行政」「政党活動」「衛生行政活動」「獣医学関連」などの項目を解読しました。

 今回の大きな話題は戦後の税制改革とそれに伴う混乱でした。澤田調査委員からは、所得税の更正決定を不服とする納税者が米子税務署に対して民事訴訟を起こしたことについて、国の政策に影響を及ぼす可能性のある裁判が鳥取県で進行していることを鳥取軍政部が注視しているとの説明がありました。
 

 会員からは、皆生にかつてあった県営競馬場に行った思い出や、種痘がとても痛かったこと、ネズミやハエがたくさんいた終戦直後の衛生環境やその獲り方など、さまざまな実体験が語られ、とても面白い内容でした。

占領期9月例会写真2
(写真2)新聞記事の紹介

占領期9月例会写真3
(写真3)当時の実体験を話し合う様子

 
 今回は、神戸から大学院生の方の参加がありました。当時を知る会員の生々しい話には新鮮な驚きがあったようです。占領期の鳥取を学ぶ会には、どなたでも参加いただけます。当日飛込みも大歓迎ですので、興味を持たれた方はぜひお越しください。

占領期9月例会写真4
(写真4)皆生競馬場の跡を地図で確認

公文書館 2025/10/30 in 刊行物,県史編さん室,講座などのイベント

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