2017年2月14日

定期修理(ドック)に行ってきました!

久しぶりの更新となります。
第一鳥取丸は年末から年明けにかけて新潟において定期修理(ドック)をしていましたので、今回は数ある整備作業のうち、船体塗装作業の様子をご紹介します。

上架まえサンドブラスト前

上は鳥取丸上架中の写真です。
海面より下の船底部は普段乗組員では整備が行き届かない部分です。海洋生物の付着と塗装の劣化が目立っていました。
これから一度錆や汚れと一緒に塗装を剥がしてから再度塗装していきます。


サンドブラスト施工

サンドブラスト施工中の様子です。(10年に1度の施工)
圧縮空気に研磨剤を混ぜて吹きつけることにより、古い塗装や錆を効率よく落とすことが可能です。灰色になっている部分はサンドブラストによって露わになった船体の下地部分(鋼)です。


板厚計測

今回のドックではサンドブラストで船体の塗装を綺麗に剥がした後、舷側部の鉄板の厚さを計測しました(超音波による板厚計測)。腐食衰耗に伴い、板厚が減少してくると耐久性や安全性に関わってきます。この様にドック時に船体の懸念箇所の点検や補修を行い、船体の異変をいち早く察知し、対応することが安全運航に繋がります。


ジンクプライマー塗布

ジンクプイライマーの塗布の様子です。
プライマーとは素材と塗料の接着剤のような役目をする塗料で、塗布することで、上塗りする塗料の付着性を高めてくれます。


ジンクプライマー塗布完了

ジンクプライマーの塗装が終了しました。
船体の色が変わると随分印象が変わって見えます。


錆止め塗料塗布


ジンクプライマーの上から錆止め塗料を塗布している様子です。常に海水に晒される船にとって錆はつきものです。いかに錆を抑えられるかがその船の寿命に大きく影響してきます。


錆止め塗装完了

錆止め塗料の塗布が進んだ状況です。普段の乗組員で行う塗装は刷毛やローラーを使って行いますが、ドックではコンプレッサーを使い塗料を吹き付けて行いますのでスピードや仕上がりが違います。



最後に上塗り塗料を塗布していきます。
第一鳥取丸の船体カラーは船底部が赤色でその他船体は白色です。
船底部は常に海水面下にある部分ですので、この部分に塗る赤色の塗料はにはフジツボ等の海洋生物の付着を抑えてくれる効果があります。
船底に海洋生物の付着が進むと推進力が低下し、燃費にも影響を及ぼしかねないのです。


塗装作業完了

上塗り塗装が終了し、新船の様にピカピカになりました。
この状態を保てるように乗組員で定期的に整備を行い、鳥取丸を大切に使っていきたいと思います。

 

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