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2025年5月1日
4月19日(土)午後1時30分から4時過ぎまで、鳥取市歴史博物館で、令和7年度最初となる4月例会を開催しました。

(写真1)占領期の鳥取を学ぶ会例会の様子
最初に、この会を立ち上げるに当たり中心的な役割をはたされ、3月に亡くなられた小山富見男さんのご活躍を偲び、思い出が語られました。
軍政部活動報告書の解読では、昭和24年3月分の中程に進み、「獣医学関連」「歯科関連」「生活援護」「児童福祉」などの項目を解読しました。

(写真2)解読の様子
澤田調査委員からは、当時の鳥取市の母子寮の場所に今は母子生活支援施設があること、現在鳥取市の上水道の水源になっているのはこの時掘られた叶地区の浅井戸であることなどが説明されました。会員からは当時の自身の母子手帳に「栄養不良のため母乳出ず」と書かれているなど、戦後の厳しい生活の思い出話がありました。

(写真3)解説に耳を傾ける参加者
会員で神戸大学の長志珠絵教授からは、このような会は全国的に無く、英語を訳すだけでなく、土地勘のある人が集まって新聞や資料を調べ、当時を知る人からも話を聞いていることが素晴らしいとの発言がありました。長先生はこの会を参考にして大学で兵庫県の軍政活動報告書を解読するゼミを始められたとのことで、今後が期待されます。
会の終了後には、新聞記者が持参した御先祖の戦時の文書や写真を、参加者で見学する即席の検討会が開かれました。戦地で交換したものか、山陰各地の兵士の個人写真が多数含まれる興味深い資料でした。

(写真4・5)会の終了後に資料を見る様子
公文書館 2025/05/01
in 県史編さん室,講座などのイベント,調査