防災・危機管理情報


1 趣旨

 平成18年度及び平成20年度に発覚した不適切経理事案を教訓として風化させないためにも、適正な経理処理の確保(不適切経理の防止)に向けて毎年度、定期的に県費外会計の経理処理の状況について点検を実施しています。
 鳥取県教育委員会における平成29年度点検結果をまとめたので、報告します。

2 点検内容

実施期間

平成29年4月11日から平成29年10月6日まで

対象所属

事務局

 21所属

県立学校

 32校(高等学校:24校 特別支援学校:8校)

対象項目

・処理に困っている資金、通帳等の存在

 教職員が管理している資金通帳等について、処理に困っているものその他疑義のあるものの存在の有無及びその内容

・平成28年度中の県費外会計取扱状況

 教職員が管理している県費外会計の会計数、取扱内容、処理状況等

実施方法

 各所属に上記対象項目に係る徹底した点検及び結果報告を指示し、報告を受けた結果に応じて必要な聞取調査を行った。
 また、全所属から7所属(高等学校5校、特別支援学校1校、事務局1所属)を抽出し、実地点検(関係書類の確認、担当者聞き取り等)を行った。

3 点検結果

(1)処理に困っている資金、通帳等の状況

 日野高等学校において、職員室の書類棚から封筒に入った現金4,868円が発見された。
    当該現金は、封筒と一緒に保管されていた書類の記載内容から生徒会会計を出所とする現金であることが推察できるので、生徒会会計に繰り入れることとする(詳細は「別紙1」のとおり)。
【別紙1】処理に困っている資金、通帳等に係る点検結果について(PDFファイル 40KB)

(2)平成28年度中の県費外会計取扱状況

・ 鳥取県教育委員会における県費外会計の保有状況は下表のとおりであった。

<平成28年度県費外会計保有状況>  (括弧書きは昨年度調査結果)

項目

所属数 

会計数 

主な増減要因 

県費外会計を保有している所属 

44
(44)

1,552
(1,603)

 ・教育人材開発課の新設による非会計保有所属数の増
・体育保健課における事業終了に伴う保有会計数の減
・高等学校数校におけるクラス費会計の見直し、模擬試験・検定試験実施数の減少、及び部活動の廃部に伴う関連する保有会計数の減
・特別支援学校数校におけるいくつかの会計の統合等による保有会計数の減

県費外会計を保有していない所属 


(8)


(ー)

合計

53
(52)

1,552
(1,603)


・ 県立学校以外の所属においては改善を要する事項等は認められなかった。
・ 実地点検において、県立学校以外で点検対象とした1所属については改善を要する事項等は認められなかったが、高等学校5校において教職員が私費による立替払を行っていた8会計が確認されたほか、実地点検対象の県立学校6校において「県費外会計等取扱ガイドライン(平成18年11月13日教育長通知)」及び各学校で定める県費外会計等取扱要綱等に沿った処理が行われていない等改善すべき点が認められた。(実地点検結果の詳細は「別紙2」のとおり)。
【別紙2】平成28年度中の県費外会計取扱状況について(PDFファイル 387KB) 

4 今後の方針

・ 自主点検によって改善を要する会計については、各校の改善状況を今年度中に再点検する。
・ 全所属に対し点検結果を周知し、県費外会計の適正な取扱いを徹底する。
・ 次年度以降も各所属による自主点検を継続して実施するとともに、教育行政監察担当による
  実地点検(抽出調査)を実施することとする。

各所属の点検結果書(個票)

  

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