防災・危機管理情報


  
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2012年1月31日

札幌市で中世史料調査を実施

 1月25~27日、北海道札幌市で古代中世担当の岡村吉彦専門員が中世文書の調査を実施しました。詳細は第69回県史だよりを御覧ください。

史料調査に行った札幌の風景の写真
史料調査に行った札幌市内の様子

県史編さん室

公文書館 2012/01/31 in 県史編さん室,調査

2012年1月11日

弓浜半島のトンド調査を実施

 平成24年1月8日(日)に境港市の中浜地区、余子地区のトンド調査を実施しました。これは新鳥取県史編さん専門部会(民俗)が、平成21年度から鳥取県教育委員会文化財課と協力して実施している、弓浜半島のトンドに関する調査です。

 今回は調査で重視している、地域内を渡御(とぎょ)するトンドさん(歳徳神:としとくじん)の神輿(みこし)の撮影を主に行いました。トンドさんは、全国的に行われている小正月(こしょうがつ)を中心に行われる火祭りの一種で、正月の松飾りを各戸から集めて、正月14日の晩方ないしは15日の朝にそれを焼くのが一般的です。全国では、左義長(さぎちょう)、ドンドヤキ、ドンドンヤキ、サイトウなどさまざまな呼び名があり、現在も広く行われています。

 弓浜半島のトンドについては、平成24年度に県文化財課から報告書が刊行される予定です。

境港市小篠津のトンド行列の写真
(写真1)境港市小篠津町のトンド行列が町内の日御崎神社を参拝し、町内渡御に出かける様子

境港市小篠津の願主、コチン、獅子の3役の写真
(写真2)左から境港市小篠津町の願主(がんぬし)、コチン、獅子の三役
願主と獅子が家々のお祓いをし、コチンが祝儀を受けます。
コチンとは首に下げている祝儀を入れる袋の名前でもあります

境港市小篠津のトンドさんの神輿の写真
(写真3)境港市小篠津のトンドさんの神輿
弓浜半島のトンドの特徴は、トンドさんの神輿が地域内を練り歩くところにあります
神輿にはさまざまな形があり、今後これを記録化する予定です

美保湾と大山の風景写真1
(写真1)昨年は大雪の後で大変でしたが、今年のトンドは好天に恵まれ、境港から大山が美しく見えました

県史編さん室

公文書館 2012/01/11 in 県史編さん室,調査

2011年12月27日

倉吉博物館で稲扱千刃調査を実施

 新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では、平成23年12月22日(木)に倉吉博物館(倉吉市仲ノ町)が所蔵する稲扱千刃(いなこきせんば)の調査を実施しました。

 倉吉で生産された稲扱千刃は「伯州倉吉千刃」と呼ばれました。倉吉の千刃は優秀な鍛冶職人が、上質な鉄、優れた技術で生産し、修理や古い千刃の下取りをするなどアフターサービスも優れていたため、全国で多く使用されました。この鳥取県で生産され全国に流通した倉吉の千刃を詳細に調査するため、これを多数所蔵する倉吉博物館と連携して調査を実施しています。

稲扱千刃の調査を担当する倉吉博物館の関本明子学芸員の写真
(写真1)稲扱千刃の調査をする倉吉博物館の関本明子学芸員
稲扱千刃を担当する新鳥取県史編さん調査委員になっていただいています

関本学芸員が台木、刃の幅や厚みなど細かく採寸する様子の写真
(写真2)資料写真を撮影し、台木、刃の長さ、幅や厚みなど細かく採寸します

倉吉博物館の収蔵庫に収められる稲扱千刃の様子の写真
(写真3)倉吉博物館の収蔵庫には所狭しと稲扱千刃などが収められています

県史編さん室

公文書館 2011/12/27 in 県史編さん室,調査

2011年12月21日

国立公文書館で資料調査を実施

 平成23年12月19日(月)~20日(火)、新鳥取県史編さん専門部会(近代)と同(現代)が国立公文書館(東京都千代田区)で資料調査を実施しました。

 近代部会では、国立公文書館所蔵「鳥取県史料」を翻刻し、近く刊行予定の『新鳥取県史 資料編 近代2』および『同3』に収録することとしています。「鳥取県史料」全32巻は、明治初期の鳥取県(藩)について、政治・行政上の出来事や諸制度の沿革などを記録した近代史の重要資料です。

 例えば、下の写真は第20巻の一部です。左のページには、士族授産のための製糸事業の景況について書かれています。このたびの調査は、同資料の複製版から活字に起こした原稿を、原本と照合して確認作業を行ったものです。

 調査者は、近代部会の岸本覚部会長(鳥取大学地域学部准教授)と県史編さん室の大川主事(近代担当)、そして清水専門員(現代担当)です。

 岸本部会長は、18日(日)から19日(月)にかけて行った東京都日野市と宮内庁での資料調査から、直接合流するかたちでご参加されました。刊行に向け、今後も編集等の作業を進めていきます。

「鳥取県史料」第20巻の写真
鳥取県史料 第20巻

県史編さん室

公文書館 2011/12/21 in 県史編さん室,調査

2011年12月19日

大阪鳥取県人会「鳥取学」出前講座、大阪青山歴史文学博物館で中世史料調査を実施

 平成23年11月15日(木)、16日(金)の2日間、鳥取県関西本部交流室(大阪府北区梅田)で開催された大阪鳥取県人会「鳥取学」出前講座に、県史編さん室の岡村吉彦専門員が講師として参加しました。16日(金)の講座終了後には、秋山伸隆古代中世部会委員(県立広島大学副学長)とともに、兵庫県川西市にある大阪青山歴史文学博物館にて、「吉見家文書」の史料調査を行いました。

 大阪鳥取県人会「鳥取学」出前講座では、鳥取県史ブックレット1『織田VS毛利―鳥取をめぐる攻防―』の内容を中心に、戦国末期の鳥取城をめぐる攻防戦について解説しました。

 大阪青山歴史文学博物館では、中世石見国津和野(島根県鹿足郡津和野町)の国人領主である吉見氏に関する文書群「吉見家文書」の中の鳥取県関係史料を調査・撮影しました。

 貴重な資料の閲覧・撮影にご協力いただいた大阪青山歴史文学博物館・大阪青山大学の関係者の皆様にあつく御礼申し上げます。

出前講座会場の様子の写真
(写真1)会場の様子

解説する岡村専門員の写真
(写真2)解説する岡村専門員

大阪青山歴史文学博物館周辺の様子の写真
(写真3)大阪青山歴史文学博物館周辺の様子

大阪青山歴史文学博物館の写真
(写真4)大阪青山歴史文学博物館

県史編さん室

公文書館 2011/12/19 in 県史編さん室,講座などのイベント,調査

2011年12月6日

東北地方、新潟県で中世史料調査を実施

 新鳥取県史編さん専門部会(古代中世)では、平成23年11月29日(火)から12月3日(土)まで、秋田県立公文書館(秋田市)、山形大学小白川図書館(山形市)、東北大学附属図書館(仙台市)、仙台市博物館(同)、新潟県立歴史博物館(長岡市)の鳥取関係中世史料の調査を実施しました。

 このうち、秋田県立公文書館では「秋田藩家蔵文書」を、山形大学小白川図書館では佐治氏に関する「中条(なかじょう)家文書」を、東北大学附属図書館では天正年間の羽柴秀吉書状を調査・撮影しました。また、仙台市博物館では「伊達家文書」を、新潟県立歴史博物館では伯耆国布美荘(現米子市内)に関する「色部(いろべ)文書」を調査しました。貴重な資料の閲覧・撮影にご協力いただいた関係者の皆様にあつく御礼申し上げます。

仙台市博物館の写真
(写真1)仙台市博物館

秋田県立公文書館での史料調査の様子の写真
(写真2)秋田県立公文書館での史料調査

新潟県立歴史博物館での史料調査の様子の写真
(写真3)新潟県立歴史博物館での史料調査

県史編さん室

公文書館 2011/12/06 in 県史編さん室,調査

2011年12月2日

米子市淀江町で資料調査を実施

 平成23年11月30日(水)、米子市淀江町で現代部会担当の清水太郎専門員が資料調査を実施しました。

 今回は旧淀江町内の住民が中心となって作成し、戦時下の勤労動員や学童疎開の様子を詳しく紹介している『子と孫に伝えたいふるさとの終戦秘話』(ふるさとの終戦秘話を語る会、2006年)の編集に利用された資料の所在調査を実施しました。

 会場を提供していただいた淀江公民館と『子と孫に伝えたいふるさとの終戦秘話』の作成過程などについて情報提供していただいた皆様に深く感謝申し上げます。

聞き取りの様子の写真
『子と孫に伝えたいふるさとの終戦秘話』編集関係者への聞き取りの様子

県史編さん室

公文書館 2011/12/02 in 県史編さん室,調査

2011年11月11日

日南町で民具調査を実施

 平成23年11月10日(木)、日南町で、樫村専門員が民具整理ボランティアの米田さんとともに民具調査を実施しました。

 平成23年度は、日南町立郷土資料館の所蔵する民具を中心に調査をしています。今回は、日南町生山(しょうやま)の方から、家を片付けるので資料館に必要な資料があれば寄贈するという申し出が日南町教育委員会にあり、同委員会が行う調査に県史編さん室も参加させていただきました。

 調査したところ、日南町の資料館には所蔵されていない、日野川でのウナギ漁の仕掛けや投網などの漁撈用具、採取した山芋を運ぶ背負いかごなど貴重な資料を発見し、資料館への寄贈につながりました。今後、日南町教育委員会と協力し、詳細な記録作成を実施する予定です。調査に協力していただいた、日南町生山の方に深く感謝申し上げます。

民具調査の様子の写真
(写真1)民具調査の様子

ウナギ漁の仕掛けの写真
(写真2)日野川でのウナギ漁の仕掛け

山芋用の背負いかごの写真
(写真3)山芋用の背負いかご

収蔵庫に収められた民具の写真
(写真4)収蔵庫に収められた民具

県史編さん室

公文書館 2011/11/11 in 県史編さん室,調査

2011年10月28日

松江・出雲地方で中世史料調査を実施

 平成23年10月25日から27日まで、真名井(まない)神社(松江市)、島根県立古代出雲歴史博物館、日御碕(ひのみさき)神社、出雲市立出雲中央図書館(以上出雲市)で、中世史料調査を実施しました。

 貴重な原文書の調査・撮影を許可していただいた関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

古代出雲歴史博物館での史料調査の様子の写真
(写真1)古代出雲歴史博物館での史料調査の様子

文書1点ごとに調査カードを作成する写真
(写真2)文書1点ごとに調査カードを作成

日御碕神社での史料調査の様子の写真
(写真3)日御碕神社での史料調査の様子

日御碕神社での文書撮影の様子の写真
(写真4)日御碕神社での文書撮影の様子

日御碕神社の風景の写真
(写真5)日御碕神社の風景

県史編さん室

公文書館 2011/10/28 in 県史編さん室,調査

2011年10月24日

古墳の3次元測量を開始

 本日から向山6号墳(倉吉市巌城)の3次元測量を始めました。今後、馬ノ山4号墳、北山古墳(ともに湯梨浜町)の順に測量していきます。古墳を測量するためには地表面が見えていないといけないのですが、古墳の多くは樹木や雑草に覆われています。そのため測量前に雑草や雑木の刈り取りを行います(写真1)。

 写真2で使用しているの
は、3次元測量を行う機械です。測量の際は三脚の上の部分が測量対象にレーザーを照射しながら左右に動きます。後ろに見える白黒に塗り分けられたターゲットを測量範囲に設置します。

 写真3は、3次元測量作業の様子です。古墳全体にレーザーが当たらないので機械を移動させながら測量を進めていきます。最終的には計測データを合成しますので、左側の機械でターゲットに座標を与える作業も同時に行います。

向山6号墳での除草作業の様子の写真
(写真1)向山6号墳での除草作業の様子

向山6号墳での3次元測量の様子の写真(その1)
(写真2)向山6号墳での3次元測量の様子(その1)

向山6号墳での3次元測量の様子の写真(その2)
(写真3)向山6号墳での3次元測量の様子(その2)

県史編さん室

公文書館 2011/10/24 in 県史編さん室,考古,調査

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