周りに気配り、働きやすく
企業のソフトウエア開発などを手掛けるIT企業の鳥取支店長を務める。2017年2月の鳥取支店開設と同時に入社。ウェブデザイナーとして、現在は5人の部下と日々、企業の業務効率、PR効果を高める仕事に力を注ぐ。
結婚、出産後は30年近く、パートなど「非正規」で働いていたため、初めて就いた管理職。50歳を過ぎてからのチャレンジだった。
長年勤務した県の外郭団体では、IT関連業務を担う部署にいた。「以前は一プレーヤーでよかったが、今は人を管理する立場。常に周りに気を配るようになった」と振り返る。対外的なこともあって仕事は多岐にわたり、これまでとは違う仕事の質を実感。責任は増えたが、家事などで家族のサポートがあり、家庭と仕事を両立できている。
鳥取支店は6人中4人が女性。現在、産休、育休中のシステムエンジニアもいる。「納期があるので、仕事を抱えている人を周りがどうサポートしていくかが大事。特定の人に負担をかけないよう、みんなが働きやすい職場にしていくことが私の役目」と自覚する。
今年2月、同社の創立15周年記念式典を鳥取市内で開くことにしており、外部との調整などは、過去の職場で培った人脈を生かせているという。
「不安はあったが、あまり頭で考え過ぎず、まずやってみることにした」。これまでの自分を変えてみたかった。
全社員190人の4割近くを女性が占める。「男女差のある仕事ではなく、やった分だけの成果を評価してもらえる。本社のサポートもある。何も恐れることはない」と強調する。春には1年間の研修を終えた新戦力が配属される予定だ。近い将来、鳥取支店に人を増やし事業を拡大していく、そんな目標がある。

【写真説明】働きやすい職場づくりを進める本田さん(右)
[平成31年1月17日(木)日本海新聞掲載]