エクステリア・ガーデン用品のオリジナルブランドnidoを2009年に設立しました。表札や照明など住宅の外回りのプロダクトデザインを主な業務として、県内で製造した商品を全国販売。今後の仕事について「山陰という環境で育まれた感性を大切にしながら、鳥取の女性でなければつくれないブランドを全国に発信していきたい」と意欲を見せます。
手掛けている表札は、女性らしい柔らかで優しい手書き文字が特徴。「漢字でもアルファベットでもデジタルが主流の昨今、手書き特有の温かみと親しみやすさをアピールしたい」と語ります。照明の素材は耐候性の高いステンレスが中心。昼はオブシェ、夜は間接照明として、光と影のうつろいを一日楽しめる新しい壁面装飾に取り組んでいます。
小さな空間を有効利用した壁面プランターの「ハコトコ(箱床)」も商品化。「生活空間にちょっとした緑をあしらい、生活に潤いを与えたい」との発想から生み出したものです。
生まれつきものづくりが好きで、東京で3年間ジュエリーデザインの仕事に従事。その後帰郷し、金属加工業の会社で商品開発のノウハウを習得しました。10年前には、ドイツで開催されたエクステリア展示会の視察のため渡欧。海外ブランドのものづくりに対する遊び心と創造性の高さを実感しました。「女性目線を大切にした商品を多く手掛けています。今後もこの経験を仕事に生かして女性の感性を満足させる商品を目指したい」と展望します。
家事・育児は、主人が率先してこなしてくれています。「仕事に熱中できる現在の環境があってこその私」と良き伴侶に感謝しています。 「一生懸命仕事に打ち込むにはリセットが必要」とも。趣味の煎茶道と詩吟を通じて身に着けた作法や所作を、お客様とのコミュニケーションの一助にしています。
また、女性の感性を評価する組織の仕組みの必要性を強調。出産時の女性の待遇については「生理的にも心理的にももっと働きやすい職場環境を整えていただきたい」とよりよい待遇の実現を訴えています。

※掲載内容は、平成27年3月現在のものです。