第2回講師研修会では、小・中学校合わせて9校を会場に、授業公開・研究協議を行いました。
本研修会は、中部地区に勤務する小・中学校講師がエキスパート教員等の授業を参観することで優れた実践にふれ、指導力の向上につなげること、講義・研究協議をとおして、自己の指導を振り返り、今後の教育実践に生かすことをねらいとしています。
参加者は、第1回講師研修会で学んだ「特別支援教育の視点」と、授業者があらかじめ示した「教科指導の視点」とを意識しながら授業を参観し、研究協議を行いました。
研究協議では、授業者によるミニ講義の後に、参加者一人一人が、授業での学びや、今後の実践に生かすことを伝え合い共有しました。この研修をとおして、明日からの取組を考えるよい機会となりました。
北溟中学校 平成30年10月23日(火)授業者 山下 有司 教諭
【公開学習】2年 数学「図形の調べ方」
多角形の角度を求める学習でした。生徒は、3種類のワークシートを活用しながら、個からグループ、そして全体へと自分の考えを説明し合い、学びを深めました。生徒の思考を促すためには、教材研究の充実、発問の工夫が大切であると学びました。
~ふり返りシートより抜粋~
・子どもたちが主体的に考えられるようなワークシートの活用、相手に伝えることの難しさと重要性、また、伝えるための手立てについて学びました。
・教師が一方的にしゃべるのではなく、生徒がインプット、アウトプットを行えるような授業づくりをしなければならないと感じました。
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赤碕中学校 平成30年10月29日(月) 授業者 小前 由 教諭、尾西 美弥子 教頭
【公開学習】1年 音楽「曲想と音楽の構造などの関わりを意識して、混声合唱を楽しもう」
文化祭の課題曲、自由曲である混声合唱に取り組む学習でした。全体の響きのレベルを上げるためには、授業者が個々の生徒の歌声を聴いたり、適切な評価言を入れたりすることが大切であると学びました。
~ふり返りシートより抜粋~
・具体的なイメージをもたせるための言葉による支援(声の大きさを「大山」「富士山」「エベレスト」と表すなど)で子どもたちの歌声が変わることを学びました。
・生徒を授業に引き込でいくためには、先生方の声のトーンを場によって変えることが有効だと学ぶことができました。
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羽合小学校 平成30年11月1日(木)授業者 平井 さゆり 教諭
【公開学習】6年 外国語「What time do you get up ?」一日の生活を紹介しよう
単元をとおして十分に慣れ親しんだ生活や時刻を表す表現を使って、「My Special Sunday」を友だちに伝え合う学習でした。児童がピクチャーカードを手がかりに楽しんでコミュニケーションを図る様子から、学習指導はもちろん、学級経営の大切さについても学びました。
~ふり返りシートより抜粋~
・間違えてもよい雰囲気や、「困っていたら友だちが助けてくれる」という安心感のある雰囲気が大切であると学びました。
・ミニ講義から、教師自身が英語を学び続けることの大切さを感じました。
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成徳小学校 平成30年11月6日(火)授業者 中波 優子 教諭
【公開学習】4年 算数「どんな計算になるのかな」
問題文から、立式・計算し、その根拠を言葉や図などを用いて説明する学習でした。授業の質を高めるためには、数多くの問題に取り組ませること、話し合い(トリオトーク)を意図的に取り入れることが大切であると学びました。
~ふり返りシートより抜粋~
・トリオでの話し合いは、話す人、聞く人の固定化を防ぎ、話し合いが活発になることが分かりました。
・児童の実態に合わせた発問や問題の提示の仕方が大切だと感じました。
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浦安小学校 平成30年11月13日(火)授業者 谷岡 裕子 教諭
【公開学習】1年 国語「のりもののことをしらべよう」
言葉を手掛かりにしながら、説明文を読み取る学習でした。児童が意欲をもって学習するためには、活動を明確にしたり、テンポよく授業を展開したりすることが大切であると学びました。
~ふり返りシートより抜粋~
・教師が言葉にこだわり理解させていくこと、さらには無駄のない発問をすることで児童が意欲的に学べるのだと分かりました。
・教師の分かりやすい指示、すきまのない流れ、教師の微笑み、適切な評価を入れることの大切さを学びました。
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河北中学校 平成30年11月19日(月)授業者 明里 祐輔 教諭
【公開学習】2年 社会「人々からみた富国強兵と文明開化」
「徴兵制」「地租改正」「学制」について、近代国家づくりの視点から多面的・多角的に考察していく学習でした。生徒が自発的に考え、話し合うためには、単元を見通した深い教材研究をすること、そして発問を工夫することが大切であると学びました。
~ふり返りシートより抜粋~
・単元を見通した教材研究をすることが生徒の深い学びにつながるということが分かりました。
・教科書を読むだけでは解決できないような発問や、今の自分と関わりをもたせるような発問が、生徒の学びたい意欲を掻き立てるのだと知りました。
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東中学校 平成30年11月27日(火)授業者 嶋田 武弘 教諭
【公開学習】3年 理科「地球とその外側の世界」
太陽系の構造を理解する学習でした。クラス全体で協力しながら、学びを深めるためには、教師自身が単元を通して生徒にどんな力をつけさせたいかを明確にしておくことが大切だと学びました。
~ふり返りシートより抜粋~
・授業では、クラス全員が1つの課題に向かって考え、議論する様子を見ることができました。
・単元で生徒にどんな力をつけたいかという明確なゴールイメージをもつこと、生徒自身が自らの成長を実感できるような授業を展開することが大切だと感じました。
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西郷小学校 平成30年11月30日(金)授業者 吉田 紀子 教諭
【公開学習】5年 音楽「日本と世界の音楽に親しもう」
音楽づくりの学習でした。想いや意図をもって、まとまりのある旋律をつくるためには、音を表現するための教具や教材を準備すること、適切な評価言とアドバイスを入れることが有効であると学びました。
~ふり返りシートより抜粋~
・主体的に子どもたちが学ぶためには、自分で想いをもって選択させることが大事だと実感しました。
・表現が豊かになるための工夫(音楽的要素を取り入れた常時活動、グロッケン、掲示の仕方、教師の発問と声かけなど)を数多く学ぶことができました。
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北条中学校 平成30年12月3日(月)授業者 荒木 友菜 教諭
【公開学習】3年 保健体育「器械運動」(マット運動)
マット運動(シンクロマット演技)を仲間と関わり合いながら作り上げる学習でした。よい演技を作ろうと主体的に話し合う姿から、生徒の自主性を大切にすること、活動しやすい場の設定をすることが大切であると学びました。
~ふり返りシートより抜粋~
・シンクロマット演技を初めて参観しました。安全面に配慮しながら、ぜひ自校でも取り入れてみたいです。
・教師の目配り、手助け、声かけなど、授業づくりの工夫に加えて、子どもを見取る観察力が大切だと学ぶことができました。
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