2012年10月4日

またまた海面が変色

 10月3日午前、島根半島沖(地蔵崎沖東方1.59マイル水深50~60m)を航行中の鳥取県取締船「はやぶさ」が、幅10m×長さ50mに渡って海面が、茶褐色に変色している(残念ながら、写真はありません)のを確認しました。

 この時期は有害赤潮が発生する時期でもあり、もしや有害赤潮ではと海水ごとバケツに汲んで水試に届けてもらい、すぐに種類を検査しました。

 調べてみると、変色の原因は有害赤潮ではなく、春にも観察された、ニチリンクラゲの仲間でした。春と比べると傘径は3~5mmくらいと、一回りも二回りも小さく、肉眼でもそれがクラゲであるかどうかさえ分かりませんでした。

 実体顕微鏡でみると、透明の体の周りに、何本かの細長い触手を持っているのが確認できましたので、この種類であることが確認できました。

 

 太平洋側ではよく見受けられるようですが、日本海での報告はまれなようです。今年に入って、2回目の情報です。海が変わってきているのでしょうか。

 

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