毎日の生活でこんなことに気をつけましょう。
認知症の人と接するときの心がまえ
「認知症の本人には自覚がない」は大きな間違い
認知症の症状に、最初に気づくのは本人です。もの忘れによる失敗や、今まで苦もなくやっていた家事や仕事がうまくいかなくなる等のことが徐々に多くなり、何となくおかしいと感じ始めます。
特に、認知症特有の言われても思い出せないもの忘れが重なると、多くの人は何が起こっているかという不安を感じ始めます。認知症の人は何もわからないのではなく誰よりも一番心配なのも、苦しいのも、悲しいのも本人です。
「私は忘れていない!」に隠された悲しみ
少なからぬ認知症の人が、私はもの忘れなんかない、病院なんかに行く必要はないと言い張ります。「私は忘れてなんかいない!!」という主張は、私が認知症だなんて!!というやり場のない怒りや悲しみや不安から、自分の心を守るための自衛反応なのです。認知症の人の隠された悲しみの表現であることを知っておくことは大切です。
こころのバリアフリーを
認知症の人への援助には障がいを理解し、さりげなく援助できる「人間杖」が必要です。温かく見守り適切な援助をしてくれる人がいれば外出もでき、自分でやれることもずいぶん増えるでしょう。
だれでも自分や家族が認知症になる可能性があります。認知症という病気のことを理解したうえで、認知症の障がいを補いながら、今までどおり付き合い続けることです。
ちょっと手助けをしてさりげなく、自然に、それが一番の援助です。
<認知症の人への対応の心得 “3つの「ない」”>
- 驚かせない
- 急がせない
- 自尊心を傷つけない
[具体的な対応の7つのポイント]
- まずは見守る
- 余裕をもって対応する
- 声をかけるときは1人で
- 後ろから声をかけない
- 相手に目線を合わせてやさしい口調で
- おだやかに、はっきりした滑舌で
- 相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する
出典:『認知症サポーター養成講座標準教材『認知症を学び地域で支えよう』
全国キャラバン・メイト連絡協議
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