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知事定例記者会見(2008年9月2日)

平成20年9月2日(火)午後1時~
 県政記者室(県庁3階)

録画配信 知事記者会見動画(約34分) ※MPEG4形式

  

1 福田首相の辞任について 

●知事

 皆様、こんにちは。昨夜、突如[午後]9時半から記者会見がありまして、福田総理[大臣]の辞任の表明がありましたが、私も大変にびっくりしました。びっくり仰天という、そういうことでした。

 福田総理は、これまで単純に構造改革路線を継承するということではなくて、それから生じたひずみを正そうという方向に軌道修正をしようとしているのではと私は見ておりましたので、突然の表明は非常に残念といいますか、驚きでしたし、羅針盤を政府が失ってしまって、また混迷に入るのではないかという、そういう危惧を感じております。

 いずれにせよ、これから自民党の総裁選挙も本格的にスタートすることになりますし、そして遠からず[解散]総選挙があるのかなという、総選挙の足音が聞こえてきたような思いがいたします。

 今、非常に我が国も、そして鳥取県のような地域、生活弱者と言われる人たち、フリーターのようにして何とか食いつないでいる若者たち、そういう状況は解消されたわけではありませんので、ぜひ国として論争をするに当たりまして、鳥取県のような地域間格差に悩んでいる地域に対してどういう手を差し伸べ得るのか、また生活においても格差が生じている状況をどうやって解消していくのか。

 今回、補正予算の中で国が行おうとしかけていたこと、それを中心課題として、ぜひ議論をしていただきたいと思います。




2 9月補正予算案について 

●知事

 それから、今度9月の議会が開催をされますが、本当は[国の]補正予算なんかの動きも待ってという思いもあったんですが、取り急ぎ私たちでできる燃油高や原料高対策なども含めて、我々なりの予算[案]を提出しようと考えております。

 例えば農業において肥料の値段が高くなっておりますので、それに対して緊急に、余り費用を使わずにやるような農業をJAだとか現場と一緒になって進めていこうじゃないかと、そういう対策の費用を出させていただこうとか、また公衆浴場がやはり原油高で苦しんでおりますので、これも国の予算が用意されてきていたわけではありませんけれども、これに対しても一定の手当てをしなければいけないのではとか、もちろん水産関係で国の、今回、燃油高対策が示されておりますが、それの上乗せを行うなどの施策でありますとか、そうした一連のプランを提案をさせていただこうと考えております。

 あわせて新型インフルエンザが懸念をされております。パンデミックが起こるのではないかという懸念があるわけでありますが、いざというときに県内での対応力を高めなければなりませんので、県内10カ所の病院で、まず一時的にでも必要な物資ですね、例えばそれ専用のマスクでありますとか服でありますとか、そういうグッズがありますけども、これを県内の10カ所の病院に配備をするような予算[案]を提案をしたいと思っております。

 そのほかにもいろいろとテーマ、例えば農商工連携のための応援の施策を作ろうではないかとか、そうしたテーマはいろいろございますが、議会に9月補正予算 [案]で提案をさせていただこうと考えております。




3 アンテナショップのオープンについて 

●知事

 8月の29日に東京でアンテナショップを開設をいたしました。多くのかたの御協力、また事業者御自身の努力もありまして、初日から想像以上の盛況でありました。

 私自身、水木しげる先生や境港の妖怪たちと一緒にくす玉割りですとかオープニング行事に参加をさせていただきましたけれども、店は順番待ちの行列ができるぐらいの盛況ぶりでありまして、初日だけで 120万[円]の売り上げがあって、30万[円]売れればいいんじゃないかというような考えだったんですけども、非常に想像以上に好調な出だしであったというように喜んでおります。

 また、2階にレストランがございますが、昨日は初めてビジネス街のお客様にランチを提供するという機会だったわけでありますが、きのう、その経営していただいています受託者のかたとお話をいたしますと、 100人からお客さんが来まして、これもすぐ材料がなくなってしまって、それで売り切れ御免という、そんな状況にすらなったということでございまして、まずまずの出だしではないかと思います。

 これからも盛り上げていかなければなりませんが、今回の経験からも、鳥取[県]は食のみやこ鳥取として全国に通用するものを兼ね備えているのではないかと思います。関係者のかたにも自信を深めていただいて、これから打って出る鳥取県をさらに力強く推進していかなければならないと思いました。




4 降ひょうによる被害について 

●知事

 同じ日でありますけども、日南町でひょうの被害がありました。ピンポン玉ぐらいの大きさのひょうが一面に降ってしまいまして、本当にこれまで収穫を楽しみにして丹精込めて育ててこられた農家の皆様には、心からお見舞いを申し上げたいと思います。

 今後、地元の日南町などとも相談させていただいて、私は今回のひょうの被害がかなり特殊な甚大なものであると、1億円を超えるような被害になっていますし、例えばリンゴでしたら壊滅的な被害になり、さらに枝まで折れるということでありまして、来年も実がつかないのではないかというぐらいの被害になってしまっております。

 ですから今回は深刻ではないかと私も受けとめておりまして、町と相談して一定の復興支援策といいますか、そういうことを考えていかなければならないだろうと思っています。これは9月の県議会に、当初では難しいかもしれませんが、追加的にも提案をさせていただこうかと考えております。




5 台湾における鳥取週間について 

●知事

 それから、9月の5日から10日まで、台湾の台中県におきまして鳥取週間を行います。今回のこのキャンペーンは台中県と台中市一円ですね、この地域は今、新幹線が開通をしまして、それで台北からも1時間で到達をする大変便利なところになってきております。今後も成長が見込まれるところであります。

 ここで従来からやっております台北へのキャンペーンに加えまして、台中県で鳥取週間を行い、鳥取の物産やまんが王国としての観光の魅力などを訴えてまいりたいと考えております。今回は初めて台中県とタイアップして、こうした行事をさせていただくこととなりましたし、関係者の皆様にも大変御努力をいただき、感謝をいたしております。

 これとあわせて9月の4日と7日にチャーター便が台中空港と鳥取空港との間を飛ぶことになりました。これは我々が行くということだけでなくて、向こうからもお客さんが来まして、鳥取県内も見て歩く観光客が来ることとなりました。鳥取空港を使っていただくチャーター便でありますので、私もその出迎えに出たいと考えております。私の方からは以上です。


○中国新聞 時永彰治 記者(幹事社)

 では各社、何か質問をお願いします。




6 降ひょうによる被害について 

○日本海テレビ 前田俊博 記者

 ひょうの話ですが、大変な被害が出たんですけれども、そのときの県民への情報提供、マスコミへの情報提供が、発生が午前5時半にもかかわらず、県政記者クラブ、大体4時40分過ぎと、10時間近くもかかって、ひょうが、大きなひょうが降っているという情報だけでもと思ったりするんですけども、特に情報公開、情報の速報性に力を入れてきた鳥取県にとって、ちょっとそこのところ残念なというか、もっと早くしてほしいとか、その辺、何か思っていらっしゃいますか。


●知事

 私どもとして、今回の被害情報ですね、遅れがあったということであれば、それはぜひ点検をさせていただきまして、改めてまいりたいと思います。

 ただ、今回、ひょうの被害の後、直ちに県庁職員も10人余り参りましたけども、農業者のかたの援農隊が行ってひょうの被害の片づけをさせていただいたり、地域を挙げて復興に取り組むことにはなりましたので、確かにちょっと最初の速報が遅れたということがあるのかもしれませんが、その後、復興などで抜かりがないようにフォローしてまいりたいと思います。


○日本海テレビ 前田俊博 記者

 遅れた理由って何ですか。


●知事

 いや、ちょっと私はそこのところ、申しわけありません、把握しておりません。後でまた分析をしまして、改善策を御報告申し上げたいと思います。


○読売新聞 北島夏記 記者
 ちょっと関連して、復興支援策ですが、具体的にはどんな名目の、そしてどんな内容の支援ということになるんでしょうか。知事の今のお考えと、ほぼどのぐらい程度の金額のというのは。


●知事

 今回はリンゴですとか、それから畜産の畜舎ですとか、それから水稲などで被害が発生をしております。ですから、それについてリンゴは実は共済制度がございませんで、あるんですけども、鳥取県は農家数が少ないもんですから加入の資格がないといいますか、共済が成立していないんですね。

 ですから、それに見合ったような補てんといいますか、支援策だとか、畜舎とかでしたらひょうの被害で破損を生じてますので、そういった観点だとか、これらのものになろうかと思いますが、ちょっと町とか農家御自身などとも相談をしながら詰めていく必要があるだろうと思っています。




7 福田首相の辞任について 

○山陰中央新報 今若靖男 記者

 福田首相の話なんですけども、きのうのタイミングでの辞任表明というのは、これは知事はどういうふうに受けとめられるんでしょうか。


●知事

 安倍[前総理大臣]さんのときと違って、今回は恐らく福田総理[大臣]は随分計算し尽くした上で、国政への影響を最小限にしようというタイミングで昨晩、会見に及んだのではないかと、聞いててそう思いました。

 ただ、我々としては、まだ地方としてやっていただきたいことがいろいろあって、例えば燃油対策など、今、経済対策の中で取り組もうという決意が見えていましたし、それから4月の暫定税率に穴があいた地方に対する配慮も行おうではないかというのも今回入っておりましたが、そうした経済対策をまとめた矢先でありましたので、衝撃と同時に残念だという思いも持ちました。

 ただ、これから、今回の福田総理の会見の中でも示されていましたが、そうした施策の方向性を大事にしてもらいながら、速やかにやるべきことは速やかにやるように努力をしていただきたいと思います。


○山陰中央新報 太田満明 記者

 今、首相は計算済みだったんじゃないかとおっしゃったんですけれどもね、先週末に決意をしてという話をしておられましたけども、国民の目から見ると、いかに福田首相が計算の上であろうと、やっぱり唐突に、突如政権をほうり出したというふうにしか見えないわけで、それは前任の安倍さんと続いて、2人こういうことが続いたわけで、国会の始まる前、前回は代表質問の前でしたけれども、こういうことが2回続くと、国民の政治不信というのはますます募ってくるんじゃないかと思うんですよ。ですから計算の上と首相がおっしゃっても、国民の受けとめ方は違うと思うんですが、知事はそのあたり、どういうふうに思われますか。


●知事

 私は福田総理なりの、福田総理の多分ロジックがあるんだと思うんですね。それは国民生活に対する影響というものを、そういう政治決断するときには回避しなければならないという、そういう計算を働かせて、よかれと思ってされたんだと思います。ただ、今の御指摘にもありますけれども、私自身、懸念しますのは、政治に対する国民の信頼感が失われはしないだろうか、そのことの懸念は感じる次第です。

 せっかく経済対策をまとめたばかりだったもんですから、それに全力を傾注して情熱を見せて成立を図った上で、それで夢破れて退陣をするという方が、私はわかりやすかったんではないかなと思いますけれども、それは福田総理は福田総理なりの計算があったということではないかと思います。

 いずれにせよ、今回の展開は、すぐに総裁選挙になりますし、それから遠からずやっぱり[解散総]選挙をしなければという機運が与野党通じて高まってくるのではないかと思います。その引き金を総理の会見が引いたんではないか、そんな晩だったと思います。


○山陰放送 山本収 記者

 総裁選が近く、多分ありますけれども、次の首相に望むこと、知事、どうですか。


●知事

 私は、やはり今失われているのはスピード感ではないかと思うんです。やらなければならないことは、もうわかってきているんですね。例えば障害者のことや、あるいは高齢者のこと、そうした福祉医療の関係のことなど、今のままでは何の解決にもならない。ただ改めなければならない現在の導入した制度も、そういうのをスピーディーに、法律も含めて仕上げなければいけないですし、それからまた、国民生活も物価が上昇するということで疲弊し始めるんではないかと思います。

 企業マインドも冷え込んできていて、経済の停滞が見えます。これは山陰の経済にも影響し得るわけであります。片方で温存されてしまった地域間格差の問題もありまして、私たちは高速道路など、どういうふうに我々の地域の悲願が取り扱われるのか、この秋に注目をしていた矢先のことでありますので、これにもぜひ迅速に取り組んでいただき、私たちとしては実現をしていただかなければならないだろうと思っております。

 こうしたスピード感のある実行力、それからあと地域間格差に疲弊した地方への思いやりだとか生活に苦しんでいることへの緩和とか、そうしたマインドを持った政治家が国のリーダーシップを発揮していただきたいと思います。

 私は、福田さんは、実はそちらの方向に転換をしようとしたんではないかと思っていまして、単純な小泉政策を引き継いだものではない、その点は評価できるのではないかと思っていただけに残念なんですけども、ぜひ従来の単純構造改革一辺倒路線からの脱却を目指していただきたいと思います。


○日本海新聞 川口耕 記者

 知事、そういう意味じゃ、今回の総合経済対策というものをどう評価されているのか。今、定額減税の話が出ていますけれども、これについても御自身の意見をちょっと伺いたいんですけれども。


●知事

 今回の総合経済対策は、急場しのぎという面はあると思います。ですから、この経済対策を打って、直ちに経済がもう大丈夫だという確信まで、私は持てる内容ではないと思います。ただ、前進していかなければならない、方向のかじを切らなければならないという意味で、こういう対策の意味は、私はあるだろうと思っていました。

 それから、定額減税も党派間の折衝の末に生まれた産物ですけど、住民の皆さん、県民の皆さんへの、やはり国民に対する一つのメッセージとして、あるいは応援のエールとして一定の機能は果たし得るのではないかと思いますが、問題は財源だと思います。その財源がどういうところに求められるかで、この定額減税については、そのよしあしを論ずべきではないかと思います。

 単純に税をまけると、その分、単純に借金を増やすというのは、確かに人気取りの政策としては有効かもしれませんけども、これは政治としては余りよろしくないだろうと思います。ですから財源をどこに求めるか、これが大事だと思います。


○日本海新聞 村上俊夫 記者

 政策については格差是正の方向を向いていただけに残念だというお話ですけれども、それから福田首相の個人の資質との関係も言われましたけれども、平井知事が大学で勉強された政治学や行政学の立場から見て、2代続けてこういうことが起こり得るということ自身をどういうふうにお考えですか。


●知事

 政治に対するわかりやすさというのは必要なんだと思うんです。民主政治は、いわば劇場の中で行われているような面がどうしてもあるわけですね。有権者である国民の皆様がそれを見て判断したり議論をしたりしなければならないわけでありますが、政治を体現するべき総理が、例えば政策の挫折をもって辞任するとか、そういうことでなくて、2代続けてやめられてしまったというのは、そういう意味ではわかりにくい政治につながってしまったかなという、そういう感じは否めないと思いますね。


○日本海新聞 村上俊夫 記者

 まさに、その有権者との関係でいえば、有権者の直接的な審判を受けていないかたが、また今度、3代目として出てこようとするんですけれども、そういう状況で知事として施策の方向はよかったのに惜しいねというようなことでいいんでしょうか。


●知事

 残念というか、辞任されたこと自体ですね、このタイミングで。今、まさにその経済対策を取りまとめて、従来の構造改革一辺倒路線から決別して歩もうとしていたと思うんですね。それを国民に正々堂々訴えて、国会でも論陣を張ってやっていくだろうと思っていただけに、私はちょっと見ておって、ああ、残念だなと、こういうふうに率直に思ったというところです。

 あと、おっしゃるように、政治の姿としてはわかりにくい面はあるわけでありまして、こういうことが何度も何度も繰り返されるというのは政治の貧困につながると思います。その原因には、衆議院と参議院が硬直的に合意を結ぼうとしないという姿が背景にあるわけでありまして、これも我が国の民主政治のまだ未熟なところが残ってしまっているのかなと思うんです。いろいろと考えさせられることが確かに多いゆうべの展開だったと思います。

 新しい政治の姿としては、もっとコミュニケーターとして国民とともに何を目指していくかというのをはっきりと述べて、信念を持って取り組んでいただきたいと思うんです。それで局面を切り開けるかどうか、ぶつかってだめだったら、そういうときに解散をするものだと、これが本当は今まで我が国がやってきたことじゃないかと思いますので、そういう意味でゆうべの状況は残念という感じだったですね。


○山陰中央新報 今若靖男 記者

 知事、首相がかわることで、また選挙すべきかどうか、その辺は知事は、解散総選挙で国民の信を問うべきかどうか、これについてはどういうふうにお感じになりますか。


●知事

 これは、当座、まず総裁選挙があって、これは恐らく一般投票的なものも入ってくるんじゃないでしょうか。党員投票ですね。ですからそういう意味で疑似選挙が行われることになると思います。そういう中で今の国民の皆さんの真の思いが政治に届くチャンスがここに一つあるかなと思います。

 ただ、今後、もう少し長いスパンで見た場合、参議院と折り合えるかどうかということが当然出てくるわけですね。従来のような国会運営でしたら即座にもう解散してしまって、それで国民の信を問うという場面も当然想定される状況になってきたんではないかなと思います。そういう意味で、さっき申しましたが、福田総理の会見がこれからの激動の引き金を引いたかなと、そういう印象を持ちました。


○読売新聞 北島夏記 記者

 ちょっと重なるようで恐縮なんですが、今回の辞任によって国政が停滞するというふうにお考えでしょうか。それともう一つ、それも重なるようで恐縮ですが、福田総理の功罪両方ともあると思うんですけど、鳥取県の知事として、功と、逆に言い足りなかった、ここをこうしてほしかったというところはありますでしょうか。


●知事

 国政の停滞につながらないように、多分福田総理は考え抜かれたんじゃないかと思うんです。というのは、国会が始まる、事実上始まる時期までに人心を一新して臨むことを選んだんじゃないかと思うんですね。

 今回、補正予算を用意しかけております、国は。その用意しかけている補正予算を国会で審議してもらわなきゃ成立しませんので、国会までの間にそれをまとめてしまえば、国政の停滞は最小限でとどめられるかもしれません。ただ、私はそこまでスムーズに事が運ぶかなという気がいたします。

 実際、国会を開いてみて、今までと同じ状況でしたら、参議院との関係で重要な予算関連の法律だとか重要法案が通らないということになって、たちまちまた行き詰まってしまうと。それはまた国政の新たな停滞につながるという可能性も十分ありますので、当面、総理が考え抜いたのは、恐らく最小限に停滞をとどめようということだったと思うんですけども、そうシナリオどおりに運ぶかなという思いも持っております。

 また、2つ目の質問で福田総理の功罪とおっしゃいましたが、私は福田総理のされたことで評価すべきだなと思いますのは、従来、小泉構造改革から安倍首相へと引き継がれていた路線を転換しようと、舵を切ろうとしたこと、これは一つ、私は評価し得る部分ではなかったかと思います。

 また、環境対策についても洞爺湖サミットを終えられたわけでありますけども、議長国として余り何か世上の評価は定まってないようですけども、アメリカを巻き込んで合意をとり、さらに中国やインドとも一定の協議のテーブルの場をつくることに成功したということは、私は評価し得るものはあるのではないかと思っています。

 ただ、罪といいますか、足らざるところでいえば、国民を引っ張っていく、そういう行動力といいますか、そこに若干足らざるところがあって、それで結局すべての構造改革からの転換だとか、環境問題の、環境対策の発展とか、その具体的な成果を上げるスピードが結局得られなかったと。

 現に今も経済は停滞してきておりますし、それは悪い方向に向かっておりますし、私ども鳥取県の抱える地域間格差の問題では、わかりやすい例でいえば高速道路に一般財源化の話を持ってきたわけでありますけども、その後の始末が結局ついていませんので、私たちとしては不透明なまま将来の県土建設のビジョンが置き去りにされてしまったという感じはあります。

 1年という短期間でしたので、できることは限られていたんだろうと思いますけれども、そういう面は感じました。


○読売新聞 北島夏記 記者

 地域間格差については、じゃあちょっと、まだ道半ばでいかれてしまったんじゃないだろうかと、そういうことをちょっと。


●知事

 そうですね、道半ばで終わったと思います。特に私たちは、交付税の復元を求めてきたわけでありますけども、これについて今回の交付税配分決定は、従来とは違って若干は増えるという方向になりましたので、これは転換の手ごたえを感じることはできたわけですけども、ただ、今、概算要求では 6,000億[円]ほどですか、交付税を減らそうという国の予算要求になっていまして、私はこれはおかしいと思うんです。

 こういう意味で、まだまだ地方に対する配慮というのも道半ばというか、中途半端なところでまだ終わってしまっているなという感じがします。




8 DBSクルーズフェリー航路と米子-ソウル便の運行継続について 

○山陰中央新報 太田満明 記者

 話題、転換してよろしいですか。DBSとアシアナ航空で質問したいんですけれども、アシアナ航空の運航計画が、半年の継続が決まりましたけれども、県の支援を出した上での継続だと思うんですが、簡単に聞くと、この県の支援というのはいつまでやっていかれますかということをお聞きしたいんですけれども、今のままですと、支援がなければ搭乗率が伸びない、伸びなければ運休になるということが目に見えていると思うんですけれども、じゃあいつまでもこの支援というのは続けていくんでしょうかという問いを一つしたいと思います。それと、DBSに関しては、これはあくまでDBS側の言い分なので、どこまで真実なのかというのはわからないんですけれども、11月までに資金を、50億ウォン集めるというふうにおっしゃっているんですが、それに対して仮設ターミナルの建設準備というのはどういうふうに計画しておられますか。


●知事

 まず米子-ソウル便、アシアナ航空への支援についてでありますけども、緊急避難の支援は既に終了しております。ですから運航促進の支援ですね、これは従来から官民一緒になってやっているものでありまして、就航当初からあったものです。

 将来的に、本当にほっといても乗るという確信が持てれば、その段階でこうした支援策について終止符を打つことも考えられると思うんですけども、現状は、燃油高が影響して航空経営の見通しは決してよくないと思います。

 ですから、今々のタイミングでこうした運航支援の施策をやめてしまう、これは実は民間も一緒になってやっているんですが、民間との共同支援をやめてしまうという選択肢は、今はとりづらいなと思っています。これは若干搭乗率の状況とか、こうした国際便の運航の全国的な推移なんかも見て考えるべき課題だと思っています。

 それから、2つ目のDBSクルーズフェリーですけども、この間、話をして、私たちが従来聞いていたものよりは前進していると感じました。ただ、言葉だけでもいけないと思いますので、現実、どういう見通しになったと言えるのか、文書のやりとりだとか何なのか、ちょっとこれは検討しなきゃいけないですが、事務的に確認をしたいと、その出資が集まるという、その確実性の確認をしたいと思っています。

 その確認が得られれば、フェリーターミナルの着工に、これはもう予算もございますので、ゴーサインを出すということだと考えております。


○記者

 そのタイムリミットというのはいつごろになりますか。


●知事

 もう本当はタイムリミットぎりぎりまで来ていると思いますね。この9月がその意味では山場です。ただ、ターミナルができていなければ船が接岸できないかというと、そういうことでも必ずしもないんですけども、ただ、最初から不便なターミナルではいけないと思いますので、できれば早目に決着しなきゃいけないと思います。


○中国新聞 時永彰治 記者(幹事社)

 以上でよろしいですか。じゃあ、終わりたいと思います。どうもありがとうございました。



  

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