令和8年1月5日、木材利用研究室の桐林上席研究員が令和7年度知事表彰を受賞し、農林水産部長から賞状が授与されました。
同氏は、スギの木の風合いを残しつつ耐傷性能を付与できる「有節スギ材の圧密加工技術」を開発し、この技術が令和6年2月に特許として登録、令和7年5月に我が国の木材産業の発展に寄与する第24回市川賞を受賞した功績が認められたものです。
スギ板材を住宅内装材に利用するとき、表面が傷つきやすい問題点があります。同氏が開発した片面表層圧密化技術は、スギ板材の加工面のみ圧縮するため、スギ板材の手触りや温かみを残しつつ、ヒノキと同等以上の傷つきにくさを待つことができ、内装材として利用し易くなります。
また、加工の際は節や年輪部分を浮造り(うづくり)状に浮き出す意匠性も持ち合わせています。
この技術は特殊な機資材を必要としないため、多くの事業者が活用でき、今後、スギ材の付加価値化により木材利用の推進と森林所有者の所得の向上が期待されます。
なお、この技術については、全国林業普及技術協会が発行する「現代林業」2026年2月号でも紹介されました。

桐林上席研究員(左) 圧密加工板による床施工(イメージ)